レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太

文字の大きさ
105 / 248
第3章 分解スキルでざまぁ編

第105話 おっさん、罠にはまる

しおりを挟む
「リーダー、情報屋の話ではここに落とし穴があって、落ちた先にお宝があるってさ」

 ダカードがダンジョンの中で床を指差してそう言った。
 こいつ、情報屋に伝手なんかあったのか。
 下層の階の情報なんてよく買えたな。
 いつも飲んだくれているから、貯金なんてないと思ってた。

「よし、降りてみるか」

 落とし穴のスイッチに細工して穴を開いたままにする。
 俺は鉤縄を取り出しスルスルと降りていった。
 二番手はダカードだ。
 軽い身のこなしで降りてきた。

「ブライム、落ちるなよ」

 ロープは軋んだがブライムも問題なく着地。

「行くよ」

 ヴィスが銃を背負い位置を確認すると軽々と降りてきた。

「ロープ下で固定してて。揺れると嫌だから」

 ブライムがロープを持ってピンと引っ張ると、ジェリはゆっくりと時間をかけて降りてきた。

「ここは何階層なんだろう」
「情報では10階層らしい」
「じゃあ、案外ここが最下層かも。モンスターが出てきたら全滅する可能性があるな」
「ぶるっちまったか。情けねぇなぁ」

「計画ってのは大事だ。作戦によって生還の可能性が左右される」
「訳ないよ。宝箱の中身を取ったら、いそいで縄を登るのさ」

「縄が駄目だったら」
「心配性だね。帰り道の安全な近道を情報屋から教えてもらったから楽勝だ」
「よし、宝を取って祝杯を上げよう」

 目の前に開いた扉があって、部屋の中央には宝箱。
 なんか怪しいな。
 そうでもないか。
 行き止まりに宝箱なんて事もあるからな。

 俺達は辺りを警戒しながら宝箱の近くに寄る。
 トラップのたぐいはないみたいだ。

「アクセサリーだったら欲しいな」

 ジェリがそう言った。

「駄目だ」
「ええっ、リーダーのけち」
「ダンジョン探索は実入りが少ないんだ」
「その割にはうちのパーティは裕福だけど」
「やりくりには苦労しているんだよ。わかれよ」
「はい、はい」

 宝箱を見る。
 宝箱にはこれ見よがしに鉄板の飾りがある。
 怪しいな。
 飾りを少しずつずらす。

 穴が開いているのが見える。
 ペンライトで照らすと穴の奥にはきらりと光る針があった。
 これが出てくるのだろうな。
 スイッチはどこだ。
 宝箱の蓋のを開けやすいように窪みがあり、そこにスイッチがあった。
 一応、分解しておくか。

分解ディサセムブル

 ドライバーとニッパを握りスキルを発動。
 スイッチは分解出来た。
 作動しないように細工してと。

「宝箱を開けるぞ」
「流石リーダーね。トラップの解除は一流だわ」
「おだてても、銃は新調してやらないぞ」

 ギイと軋む音がして蓋が開いていく。
 中にはエリクサーが一本と金属の板が入っていた。

 ごくりと唾を飲む音がした。
 無理もないエリクサーは一財産する。
 一生遊んで暮らせる額だ。

 ダカードが金属の板を取る。
 不用心だぞ、ダカード。
 トラップはないのか。
 俺は何の気なしにエリクサーを取った。

 カチッと音がしてトラップが作動する。
 俺の足首に鉄の鎖が巻き付いた。
 しまった、トラップに引っかかった。
 三段構えだったのか。

 箱のトラップ解除で安心させて、鉄の板でまた安心させる。
 そしてエリクサーでジエンドだ。

「エリクサーを早く渡して。鎖を外す時に壊したら、もったいないよ」
「アイテムボックスに収納するから良い」
「そうだね。やっぱり馬鹿じゃないか。みんな、とっとと逃げるよ」
「おう」
「ええ」
「そうね」

「おい、おまえら、何のつもりだ」
「俺達はさ、遺跡探索がしたいんだよ。さらばだ」

 ちくしょう、裏切られた。
 確かにさ。不満は溜まっていたさ。
 ダンジョン探索は遺跡探索と違って実入りも少ないし危険だ。
 遺跡探索もさせてやれば良かったのか。
 今となっては済んだことだな。

分解ディサセムブル

 やすりを出してスキルを発動。
 鎖を分解した。
 そして、扉が閉まる。
 ちくしょう、鎖を解くと扉が閉まるのかよ。
 お次は何だ。

 モンスターが召喚されてくる。
 何がきても死ねる自信がある。

 現れたのは金属の光沢を持つスケルトン。
 メタルスケルトンだろうか。
 物理攻撃や下手な魔法攻撃も効かなさそうだ。

 紫外線ライトの安いのなら買ってある。
 俺は紫外線ライトのスイッチを入れてスケルトンを照らした。
 駄目だ。効いてない。
 農薬入りの水鉄砲を使うが、やはり効いてない。
 万事休すか。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!

菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは 「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。  同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう  最初の武器は木の棒!?  そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。  何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら 困難に立ち向かっていく。  チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!  異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。  話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい! ****** 完結まで必ず続けます ***** ****** 毎日更新もします *****  他サイトへ重複投稿しています!

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果

安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。 そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。 煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。 学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。 ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。 ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は…… 基本的には、ほのぼのです。 設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します

名無し
ファンタジー
 毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。 『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。 魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。 しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も… そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。 しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。 …はたして主人公の運命やいかに…

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

処理中です...