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一年生の三学期
🐿️
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おにぎりの包みを開けた杏奈が、心配そうにエコバックを見た。
「成瀬さん、ちゃんと総菜パンとか買った? まさか全部菓子パンじゃないよね?」
「ありませんよ。ほれ、これ見て」
続いて取り出したのは、ナスとトマトのメルチーズ フレンチドック。
奈緒が包み紙を開いて、やっぱりみんなに見せつけた。
「ナスおいしそう。杏奈ちゃん食べる?」
「ナスくれるなら、ソーセージちょうだい」
「だめ」
そう言って杏奈から遠ざけたフレンチドックを見て、南が言った。
「結構なボリュームだね。食べきれるの?」
「ううん、無理。だからこれはあとで食べまーす。次はこれ食べる。さつまいものパン」
二枚の焼きいもを下から包み込んだ小さなパンを見て、心愛が「かわいい」と叫ぶ。「でもそれも菓子パンみたいね」
「ううん、違う。あんまり甘くないから、おかず」と奈緒が否定。
心愛のお弁当に入っているミートボールに刺さっていた星型のつまみのついた楊枝を一本もらった南が、焼きいもを半分に切って、試食する。
「総菜パンではないね。シンプルだけど、焼きいもの甘みがおいしい。これは菓子パン」
「そう、菓子パン」奈緒が知らず知らずのうちにといった様子で認める。
続いて取り出したるは、シマエビと菜の花のグラタンパン。
この子は、「シンプルで薄めの味だけど、おいしい」と食レポしたところで、急に「うえっ」と顔をしかめた。
「グラタンソースの中に、スライスオニオンが入ってるぅー」
「玉ねぎ美味しいじゃん。体にいいから食べな」
南が右側から淡々と答える。
「成瀬さん、ちゃんと総菜パンとか買った? まさか全部菓子パンじゃないよね?」
「ありませんよ。ほれ、これ見て」
続いて取り出したのは、ナスとトマトのメルチーズ フレンチドック。
奈緒が包み紙を開いて、やっぱりみんなに見せつけた。
「ナスおいしそう。杏奈ちゃん食べる?」
「ナスくれるなら、ソーセージちょうだい」
「だめ」
そう言って杏奈から遠ざけたフレンチドックを見て、南が言った。
「結構なボリュームだね。食べきれるの?」
「ううん、無理。だからこれはあとで食べまーす。次はこれ食べる。さつまいものパン」
二枚の焼きいもを下から包み込んだ小さなパンを見て、心愛が「かわいい」と叫ぶ。「でもそれも菓子パンみたいね」
「ううん、違う。あんまり甘くないから、おかず」と奈緒が否定。
心愛のお弁当に入っているミートボールに刺さっていた星型のつまみのついた楊枝を一本もらった南が、焼きいもを半分に切って、試食する。
「総菜パンではないね。シンプルだけど、焼きいもの甘みがおいしい。これは菓子パン」
「そう、菓子パン」奈緒が知らず知らずのうちにといった様子で認める。
続いて取り出したるは、シマエビと菜の花のグラタンパン。
この子は、「シンプルで薄めの味だけど、おいしい」と食レポしたところで、急に「うえっ」と顔をしかめた。
「グラタンソースの中に、スライスオニオンが入ってるぅー」
「玉ねぎ美味しいじゃん。体にいいから食べな」
南が右側から淡々と答える。
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