FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の一学期

🖼️

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 そばでお味噌汁をよそっていた南が、呆れた様子で奈緒の姿をなめるように見上げる。
「すごい恰好。もはや南極調査に出かけてもぬくぬくしてられるよね、そんなだったら」
「務君たちがみんなの分も持ってきたから、くるまってね」
 世界を包む蒼穹の真ん中に五人はいた。虫の羽音さえ光に乗って聞こえてくるほど、みんなは自然の営みの中に溶け込んでいる。
「今日は、パンにカレーにお味噌汁があって豪勢だね、南ちゃんたちのおかげ、わたしはなんにもしないけれども、みんなのおかげで幸せです」奈緒が、待ちかねた様子で、身を前後に揺らした
「さらっと、すごい宣言したぞ」春樹がつっこんで席と立つと、どこかへ行く。
 南が目ざとく奈緒の思惑を察したのか、お椀にみそ汁をよそる手をとめた。
「しれっとオニオンサラダ遠ざけないの」と押し戻す。
「うへぇ」と奇声を発して押し返すが、力が拮抗して小鉢が動かない。
「冷蔵庫の野菜コーナーに入ってたの。ご丁寧に、あまりものですがどうぞって。ここの庭で作ったやつみたいだよ」
「ふん、オーナー最低。木いちごとかブルーベリーくれればいいのに」
「贅沢言ってんじゃないの」
「じゃあ人参おくれ」にこやかに庭の人参畑を見やる。
「まだ小さな芽しか生えていないじゃない。間引くほど大きくないし、今は無理よね」
 杏奈が奈緒の手を優しく包み、小鉢から持ち上げる。
「さあ、もう食べましょうよ。せっかく小沢さんがお味噌汁作ってくれたのに、冷めちゃったらもったいないわ」
 朝食の準備が万端整った頃、一人席を外していた春樹が、五つの卵とラー油を一瓶抱えて戻ってきた。
「生卵なんてなにに使うの?」杏奈が、テーブルに置かれたそれらの組み合わせを不思議そうに見やる。
「カレーのトッピングにすんの」
「「「ええっ⁉」」」
 みんなが驚くのを気にも留めず席に着いた彼が、自信ありげに笑みを浮かべる。
「生卵ラー油トッピング。騙されたと思ってやってみなって。ぜってーうめぇから」
 みんなが固唾をのんで見守る中、平然と卵を割って殻の中に黄身を残し、下のとんすいに白身だけを落としていく。カレーの上に中身を落とすと、透き通った琥珀色のラー油を、これでもかと振りかけまくる。
 いただきますをしたのちもみんなはカレーに手をつけずに、モリモリ食べる春樹を信じられない様子で見やっていた。


🏀高木春樹🏀
🖋️土屋務🏐
🌰小沢南🦋
🐿️成瀬菜緒🍭
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