FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の二学期

🐿️

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「うそつく脳みそだけは残したんだ?」
 早苗の言葉に爆笑した女子たちが、バタバタと足で床を踏み鳴らして手を叩き、甲高い声で喚いてはしゃぐ。
「マスクしてきなよ、一人大風邪状態」早苗が声のトーンを下げて続けた。
 みんなの中に,くすくすと嘲笑が沸く。そんな取り巻きをまとめるようにほくそ笑む鏡花は、敵愾心剥きだしで言った。
「適者生存っていうんだよ。あんたみたいなのは学校辞めていって、わたしたちみたいなのが適応拡散していくのよね」
 言い返せない奈緒が、教室を見渡す。ほとんどの人が奈緒を見ていてない。見ていた生徒もすぐに視線をそらした。
 瑠衣も陽菜子も穂香も美奈子も裕子も副委員長も、挙句の果てに委員長の唯までも、今は重なった別の空間にいるようにその姿は透けていた。――いや、透けていたのは奈緒のほうだった。
 絶望した様子のこの少女の全身から力が抜けていく刹那、務がやってきて、誰にというわけでもなく声をかけてきた。
 奈緒を取り囲む女子たちが、白々しく彼を見やる。心なしかヘラヘラしている印象だ。鏡花が、ニヤリと右の口角を上げた。
「ん? 今度カラオケ行こうって話してただけ。小沢が最近来なくて、この子孤立している感があったから、ちょっとかわいそうだなぁって思って。今度からわたしたちが友達になってあげようかなって思ってるから心配しないで」など飄々と告げる。
「でもさ、成瀬さん、嫌がっているよね」務が、少したじろいだ様子でこの子を見た。
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