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二年生の二学期
🐿️
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同意を求める理沙に、萌音が「ねぇ」と合わせて、「半グレに落ちていくんだろうなって思っていた」と付け加えた。
「しかも殺したあとに言うんだよ、そのセリフ」理沙が面白おかしそうに、菜緒へと密告。
「殺すとか死ねとか? やだひどい。それ、殺し足りないってことじゃないの?」
この子が頓狂なイントネーションで驚くと、ゲラゲラと乱暴な笑い声が起こった。
理沙が差し出したたばこを、白いネイルの指でつまみ取った萌音が、それを咥えて「くっくっく」と笑う。
「いつもパンツ丸見えで、ちらっとでも見た男子捕まえてボコボコにボコってたの。自分で見せるような不良座りしておいて、逆ギレした上に金取ってんだから、タチ悪いよね」
「いい加減にしてよ、奈緒が勘違いするでしょ」南が話を遮って、ちらりと奈緒を見た。
「勘違いって、間違っている時に言う言葉だよ。正確でしょ、あなたの 過去として。違ってないよね、南ちゃんは、言った通りの人でした。ただ、思った以上に バカでした」
堪えきれない笑い声交じりで言い切った奈緒に、理沙と萌音が何度も頷きながら爆笑した。
スカートのおしりを押さえて不良座りした理沙が、萌音の前に火をつけたライターを差し出してやる。そして静かに、オレンジ色の炎に照らし出された美しい黒髪を耳にかけて瞳を閉じ、咥えたたばこを火にかざす美少女の姿を見つめていた。
「そういえば天翔君、高校やめたってさ」理沙が、おもむろに話題を変える。
「そうなの? 今は?」南が反射的に答えた。
「知らない。働いてるって聞いたけど」
黒いスウェードのアウトサイドクウォーターについた塵を、萌音が指先で掃う。
「でも南、別れてよかったんじゃない?」
つっけんどんに言う彼女に、理沙が続いた。
「まだ付き合っていたら、あいつのこと養う結果になってたかもね。まあ、誰と付き合ってても、大抵稼ぎはなにかしらの理由で吸い取られる結果になったと思うけど」
「シンナーの吸いすぎでラリッて、塔の屋上からダイブしようとしたって話聞いて、マジやばいって思ったもん。――いや、それ聞いて惚れ直したんだ、本当は」と南。
「しかも殺したあとに言うんだよ、そのセリフ」理沙が面白おかしそうに、菜緒へと密告。
「殺すとか死ねとか? やだひどい。それ、殺し足りないってことじゃないの?」
この子が頓狂なイントネーションで驚くと、ゲラゲラと乱暴な笑い声が起こった。
理沙が差し出したたばこを、白いネイルの指でつまみ取った萌音が、それを咥えて「くっくっく」と笑う。
「いつもパンツ丸見えで、ちらっとでも見た男子捕まえてボコボコにボコってたの。自分で見せるような不良座りしておいて、逆ギレした上に金取ってんだから、タチ悪いよね」
「いい加減にしてよ、奈緒が勘違いするでしょ」南が話を遮って、ちらりと奈緒を見た。
「勘違いって、間違っている時に言う言葉だよ。正確でしょ、あなたの 過去として。違ってないよね、南ちゃんは、言った通りの人でした。ただ、思った以上に バカでした」
堪えきれない笑い声交じりで言い切った奈緒に、理沙と萌音が何度も頷きながら爆笑した。
スカートのおしりを押さえて不良座りした理沙が、萌音の前に火をつけたライターを差し出してやる。そして静かに、オレンジ色の炎に照らし出された美しい黒髪を耳にかけて瞳を閉じ、咥えたたばこを火にかざす美少女の姿を見つめていた。
「そういえば天翔君、高校やめたってさ」理沙が、おもむろに話題を変える。
「そうなの? 今は?」南が反射的に答えた。
「知らない。働いてるって聞いたけど」
黒いスウェードのアウトサイドクウォーターについた塵を、萌音が指先で掃う。
「でも南、別れてよかったんじゃない?」
つっけんどんに言う彼女に、理沙が続いた。
「まだ付き合っていたら、あいつのこと養う結果になってたかもね。まあ、誰と付き合ってても、大抵稼ぎはなにかしらの理由で吸い取られる結果になったと思うけど」
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