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三年生の一学期
第二百四十八話 もう一人の参加者
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奈緒たちは息を飲んだ。ここにいる女子たちはみんな可愛かったし、男性陣も格好良かった。であるにも関わらず、この場に似つかわしくないほど高次元の存在と思える一人の女性がいた。
海が割れて道ができたかのように左右に分かれた男性たちの間から、白いタートルネックのサマーセーターを着た女性が、スーパーロングを揺らしながら現れた。女の名前は望月真理。大気圏外から見た宇宙空間のような深く壮大な漆黒の闇を思わせる艶やかな髪色。眉は細く整えられていて、大きな丸みのあるふたえの瞳は、黒目の中に星が輝いているようだ。
自己紹介を終えた彼女が、黒い革製のキュロットスカートから延びる足を踏み出し、奈緒のほうに数歩近づく。
興味津々のこの子が、彼女の顔を見上げた。
「フランス人形みたいなるいちゃんのかわいさとも違うし、“もんちゃん”みたいな、そばにいそうでいない アイドルチックなきれい さともちがーう」
「もんちゃん?」ひだまりの二人が首を傾げる。
「うん、“もんちゃん”。違う学校のお友達」
奈緒が、瞬きもしない視線に気がついて、真理へと顔を戻す。
彼女は、真顔なのに微笑しているというか、冷笑しているような蛇に似た妖艶な顔立ちをしていた。細い顎にぜい肉は一切ない。顎の骨格自体の作りが、並みの日本人とは違うように見える。きれいに七三に分かれたおでこは広めで、本来女性に使う言葉ではないが、眉目秀麗という四文字熟語以外に形容のしようがない。圧倒的な極暗黒色が似合う美人。男性陣は、みんな百八十センチ前後の身長で美男子揃いだったが、真理の前ではそれも霞み、従者か取り巻きのような存在に見えるほどだ。
性的な興奮が混ざっているかのような嬌声じみた声を上げて、麗が奈緒に頬を寄せる。
「すごい美人でしょ。こんな人、女優にだっていないよ。女ですら見とれてしまうような神々しいまでの美しさじゃない? 見て、顔ちっちゃい、しかも八頭身。前に渋谷で遊んでた時に知り合ったの。カラオケですんごい盛り上がっちゃって、いろんな穴場教えてもらっちゃった」
麗がそう言いながら、星が散りばめられたような瞳を爛々と輝かせて、崇めるように真理を見あげる。奈緒も見惚れた様子で、尊顔を拝するように見入った。
海が割れて道ができたかのように左右に分かれた男性たちの間から、白いタートルネックのサマーセーターを着た女性が、スーパーロングを揺らしながら現れた。女の名前は望月真理。大気圏外から見た宇宙空間のような深く壮大な漆黒の闇を思わせる艶やかな髪色。眉は細く整えられていて、大きな丸みのあるふたえの瞳は、黒目の中に星が輝いているようだ。
自己紹介を終えた彼女が、黒い革製のキュロットスカートから延びる足を踏み出し、奈緒のほうに数歩近づく。
興味津々のこの子が、彼女の顔を見上げた。
「フランス人形みたいなるいちゃんのかわいさとも違うし、“もんちゃん”みたいな、そばにいそうでいない アイドルチックなきれい さともちがーう」
「もんちゃん?」ひだまりの二人が首を傾げる。
「うん、“もんちゃん”。違う学校のお友達」
奈緒が、瞬きもしない視線に気がついて、真理へと顔を戻す。
彼女は、真顔なのに微笑しているというか、冷笑しているような蛇に似た妖艶な顔立ちをしていた。細い顎にぜい肉は一切ない。顎の骨格自体の作りが、並みの日本人とは違うように見える。きれいに七三に分かれたおでこは広めで、本来女性に使う言葉ではないが、眉目秀麗という四文字熟語以外に形容のしようがない。圧倒的な極暗黒色が似合う美人。男性陣は、みんな百八十センチ前後の身長で美男子揃いだったが、真理の前ではそれも霞み、従者か取り巻きのような存在に見えるほどだ。
性的な興奮が混ざっているかのような嬌声じみた声を上げて、麗が奈緒に頬を寄せる。
「すごい美人でしょ。こんな人、女優にだっていないよ。女ですら見とれてしまうような神々しいまでの美しさじゃない? 見て、顔ちっちゃい、しかも八頭身。前に渋谷で遊んでた時に知り合ったの。カラオケですんごい盛り上がっちゃって、いろんな穴場教えてもらっちゃった」
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