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二年生の二学期
🍭
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「南ちゃんばかじゃん。怒りますよ」
既にムキーと怒っている菜緒に、南は笑って背を向ける。
「それで、学校、どこだっけ?」この子がふと疑問を持った。
南が答える。
「パソコン借りて調べたんじゃないの? わざわざ見に来たんでしょ」
「ううん。パン屋さんだけ。がっこうは しり ません」
「呆れた。いったいなんの下見に来たの」
「もちろんサンドウィッチ屋さんの」
「それで他のパン屋さんに行っちゃったんでしょ」
「ほかにも、“なましぼりもんぶるん”のお店があるって、お母さんが言ってた。でもどこだかわから なくて、迷子になって あき らめ た。こんど さんにんで いき ましょうね」
「またこんどね」
と、南が適当にあしらうと、心愛が会話に割って入る。
「ほら、すぐそこが学校だよ」
「もう? なんでこんなに近いの? いいな、いいな、電車でほいで、ほいだよ。ほいってやってほいっ」
菜緒の驚きを南が笑う。
ハイソンの前を曲がると、直ぐに校庭と公道を区切る柵がある。そこを右折して間もなく、心愛が言った。
「日本一、駅から近い学校だって。なんと徒歩ゼロ分」
「あ、屋上に玉ねぎ乗ってる。“プラレタリリゥム”だ」
「違うと思うけど、何だろうね。それよりも、少し向こうに行ってみない?」
心愛はそう言って、二人を連れていく。
菜緒の顔が華やいだ。
「うわぁ、きれい。なんて言うの? ああいうのが、ああなったやつ」
「タイル画。隣の窓もおもしろいでしょ。二等辺三角形の出窓がたくさん並んでいるの」
「珍しい作りだね」南が感心した。
すずらんのようなボブを揺らして、色白の少女が少し温まった声を吐息に乗せる。
「美術部がとても強くて、全国大会にも出場してるのよ」
そっぽを見ていた南が付け加える。
「弦楽部がなんかの大会に出たって横断幕が柵にあったし、すごいんだね」
「琉依ちゃんとどっちがうまいかな。“バイオロン”とフルートやってるのよ」
菜緒の発言に心愛が笑う。
「ここの弦楽部って、うちで言うところの軽音部。でもすごく人数多くて上手なんだって」
「でも、琉依ちゃんのほうが最高よ。聴いたことないけど」
南と心愛がずっこけた。
既にムキーと怒っている菜緒に、南は笑って背を向ける。
「それで、学校、どこだっけ?」この子がふと疑問を持った。
南が答える。
「パソコン借りて調べたんじゃないの? わざわざ見に来たんでしょ」
「ううん。パン屋さんだけ。がっこうは しり ません」
「呆れた。いったいなんの下見に来たの」
「もちろんサンドウィッチ屋さんの」
「それで他のパン屋さんに行っちゃったんでしょ」
「ほかにも、“なましぼりもんぶるん”のお店があるって、お母さんが言ってた。でもどこだかわから なくて、迷子になって あき らめ た。こんど さんにんで いき ましょうね」
「またこんどね」
と、南が適当にあしらうと、心愛が会話に割って入る。
「ほら、すぐそこが学校だよ」
「もう? なんでこんなに近いの? いいな、いいな、電車でほいで、ほいだよ。ほいってやってほいっ」
菜緒の驚きを南が笑う。
ハイソンの前を曲がると、直ぐに校庭と公道を区切る柵がある。そこを右折して間もなく、心愛が言った。
「日本一、駅から近い学校だって。なんと徒歩ゼロ分」
「あ、屋上に玉ねぎ乗ってる。“プラレタリリゥム”だ」
「違うと思うけど、何だろうね。それよりも、少し向こうに行ってみない?」
心愛はそう言って、二人を連れていく。
菜緒の顔が華やいだ。
「うわぁ、きれい。なんて言うの? ああいうのが、ああなったやつ」
「タイル画。隣の窓もおもしろいでしょ。二等辺三角形の出窓がたくさん並んでいるの」
「珍しい作りだね」南が感心した。
すずらんのようなボブを揺らして、色白の少女が少し温まった声を吐息に乗せる。
「美術部がとても強くて、全国大会にも出場してるのよ」
そっぽを見ていた南が付け加える。
「弦楽部がなんかの大会に出たって横断幕が柵にあったし、すごいんだね」
「琉依ちゃんとどっちがうまいかな。“バイオロン”とフルートやってるのよ」
菜緒の発言に心愛が笑う。
「ここの弦楽部って、うちで言うところの軽音部。でもすごく人数多くて上手なんだって」
「でも、琉依ちゃんのほうが最高よ。聴いたことないけど」
南と心愛がずっこけた。
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