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二年生の二学期
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「急がないと。もう試合はじまってる頃合いだよ」
「なんで行くの?」と訊く奈緒を急かすようにして、「高木の応援に来たんだから」と答えると先頭を歩きだす。
「どうせ優勝だよ」と奈緒が言ったので、心愛が「区大会だと思っているの」と補足した。
南がやっぱりかといった様子で、ため息をつく。
「あのね、かむろ坂高校で行われてるのは、ウィンターカップの東京予選。もしこれで優勝したら東京都代表で全国大会に出場できるんだから、お粗末ないつもの大会とはわけが違うんだよ」
「小沢さん、それはそれでひどい……」心愛が苦笑する。
十二月に行われるウィンターカップの東京代表入りをかけて、十月二十九日の日曜日から十二日日曜日の日程で東京予選(都大会)が執り行われていた。
母校の応援をしようと各地域から集まったいろいろな制服を着た生徒たちが校内を闊歩しているのを見て、少し怖気づいた様子の心愛が、昇降口で上履きに履き替えてダッフルコートを脱いだ南に顔を向ける。
「もう半分の日程を消化しているだけあって、強豪校が目立つね。行程表見ると、もうひだまりの一回戦は終わっちゃった頃だけど、勝てたかなぁ」
言い終わって、壁に張り出されたトーナメント表を心配そうに見上げた彼女に、南が励ますように答えた。
「べつに強い相手じゃないんでしょ? 不動が残ってないのは意外だけど、けどまあ同じ地区にある高校同士の戦いなら、誰が来たところで品川最強のひだまりの敵じゃないよね」
「侮れないよ」心愛が諭す。「子葉高校は区内の私学大会で優勝って実績があるから。それに今年は強いんだって。都大会には出場していないけど、区内の大会じゃいつもベスト4だし。一年生大会でもそうだったんじゃないかな?」
「私学大会?」
「うん。私立高校だけで開いてる大会だって」
「お高くとまっちゃって」
「そういうわけじゃないと思うけど」
「まあ、ベスト8止まりだったけど、夏の都大会でのひだまりは絶好調だったらしいし、心配ないよ。春夏に開催された細かい似非大会見る限り、区内に敵なし間違いなし」
南は鷹揚に笑って、舳を口内炎へと向けて歩み始めた。
「なんで行くの?」と訊く奈緒を急かすようにして、「高木の応援に来たんだから」と答えると先頭を歩きだす。
「どうせ優勝だよ」と奈緒が言ったので、心愛が「区大会だと思っているの」と補足した。
南がやっぱりかといった様子で、ため息をつく。
「あのね、かむろ坂高校で行われてるのは、ウィンターカップの東京予選。もしこれで優勝したら東京都代表で全国大会に出場できるんだから、お粗末ないつもの大会とはわけが違うんだよ」
「小沢さん、それはそれでひどい……」心愛が苦笑する。
十二月に行われるウィンターカップの東京代表入りをかけて、十月二十九日の日曜日から十二日日曜日の日程で東京予選(都大会)が執り行われていた。
母校の応援をしようと各地域から集まったいろいろな制服を着た生徒たちが校内を闊歩しているのを見て、少し怖気づいた様子の心愛が、昇降口で上履きに履き替えてダッフルコートを脱いだ南に顔を向ける。
「もう半分の日程を消化しているだけあって、強豪校が目立つね。行程表見ると、もうひだまりの一回戦は終わっちゃった頃だけど、勝てたかなぁ」
言い終わって、壁に張り出されたトーナメント表を心配そうに見上げた彼女に、南が励ますように答えた。
「べつに強い相手じゃないんでしょ? 不動が残ってないのは意外だけど、けどまあ同じ地区にある高校同士の戦いなら、誰が来たところで品川最強のひだまりの敵じゃないよね」
「侮れないよ」心愛が諭す。「子葉高校は区内の私学大会で優勝って実績があるから。それに今年は強いんだって。都大会には出場していないけど、区内の大会じゃいつもベスト4だし。一年生大会でもそうだったんじゃないかな?」
「私学大会?」
「うん。私立高校だけで開いてる大会だって」
「お高くとまっちゃって」
「そういうわけじゃないと思うけど」
「まあ、ベスト8止まりだったけど、夏の都大会でのひだまりは絶好調だったらしいし、心配ないよ。春夏に開催された細かい似非大会見る限り、区内に敵なし間違いなし」
南は鷹揚に笑って、舳を口内炎へと向けて歩み始めた。
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