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モモタとママと虹の架け橋
第百四十五話 涙の力
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港の岸壁まで曳航されてきた漁船に、人々が集まっています。みんなは、幸運にも生きのびた亜紀ちゃんパパと宗一君の帰りを喜び合っていました。
歓喜に沸くざわめきから遠く離れた防波堤の上で、悲しみをみんなに受け止めてもらいながら泣くモモタの涙が、一つ、また一つ、と防波堤に落ちては沁み入ります。そして、その中の一滴が、虹のビードロ玉の上に落ちました。同時に、美しい猫の涙も虹の雫の上に落ちました。その瞬間です。虹の雫と虹のビロード玉は眩しいくらいに輝き出しました。その光は凄まじすぎて、モモタたちの身命を飲み込み、影すら全て消し去ります。
その光は間もなくして凝縮し、空の方を指し示そうとしているかのようになりました。びっくりしたモモタたちは、天高く走って行く光を見上げます。現れたのは、六色の虹でした。
六色の虹は、天を覆う雨雲を勢いよく貫いて、天空の彼方へと走っていきました。貫かれた雲の隙間から太陽の光が差し込みます。水面に石が放たれた時に生じる水波紋の如く黒雲が押し広げられていって、青い空がその姿を現しました。
地上は、まだ灰色の空気にどっぷりと浸かりこんでいましたが、虹が貫いた空が広がっていくにつれて、目を覚ましたかのようにだんだんと美しい世界へ生まれ変わっていきました。
「見て、モモちゃん」アゲハちゃんが叫びました。
アゲハちゃんが指さす方をみんなが見ると、六色の虹に寄りそうようにして、橙色の虹がこちらに走って来るではありませんか。六色の虹と橙色の虹が一つになって、色鮮やかな七色の虹となり、天空高くで弧を描いて輝いています。とても美しい光景でした。人々も歓声を上げて見上げています。
雲はちりじりに消えていき、空はお日様と虹だけになりました。
モモタは、信じられない様子で虹を見上げながら息をのみます。
「モモタ」と呟くチュウ太の声で、モモタは我に返りました。
アゲハちゃんが、胸を押さえながら言います。
「チュウ太の言う通り、やっぱりモモちゃんが七つ目の虹の雫だったのよ」
カンタンが翼を広げて、歓喜の声をあげました。
「僕がお願いを叶えた時と一緒だよ。虹の上を飛んでいったら、もっと高いところからお魚がたくさん流れてきたんだ。ピチピチピッチ♪ ピッチピチ♪ って」
モモタは、嬉しい反面とても心配になりました。虹の雫の伝説を信じてここまで頑張ってきたものの、いざ目の前に虹が現れると、本当に自分の願い事が叶うのか、と半信半疑です。
虹を登ろうかどうか躊躇しているモモタに、みんなが背中を押すように声をかけます。
モモタは思いました。(この虹は、僕の想いとママの想いをつなぐ架け橋なんじゃないか)と。そして、モモタは勇気を出して、恐る恐る虹を登っていきました。
虹の架け橋の感触は、柔らかくもなく硬くもなく、あるようでないような感触です。ですが、とても気持ちよくて歩きやすい架け橋でした。
みんなも、期待に胸を膨らませた表情でついていきます。とても長くて高い虹でしたから、なかなか頂上まで到達しません。ついには、遠くに見える白い雲と同じくらいの高さまで上ってきました。
それでも虹の先を見上げると、まだまだ高いところまで伸びています。
キキやカンタンでも飛んでいけないほど高い空までやって来ました。初めはおっかなびっくりしていたみんなでしたが、だんだんと慣れてきて景色を楽しめるようになってきました。虹の横幅も大変広いので、落ちてしまう心配はありません。
台風が通り過ぎて温帯低気圧に変わったばかりですから、強い風が吹いているはずです。ですが、虹の上には心地のよいそよ風しか吹いていません。
みんなで楽しみながら登っていくと、ちょうど頂上辺りに誰かがいました。モモタはその誰かに気がついて、不意に立ち止まります。みんなも気がついて立ち止まりました。そして息をのみました。
虹の頂上に姿を現したのは、一匹の猫でした。とても美しい猫でした。毛並みは、空気が澄んだ秋空を染める夕焼け色の茶トラ猫。すらりとした足を左右前後に交差させて立つ姿は、麗しい限りです。瞳は大きくて、温かくて優しそうな輝きを含む力を帯びていました。
モモタは即座に感じました。今まで出会った誰よりも美しく愛おしい、と。胸が張り詰めてきて、今にも弾けてしまいそうです。無理もありません。今まで出会ったお友達にもとても美しいお友達はたくさんいましたが、誰でさえもあの猫には敵いません。だって彼女はモモタにとって、唯一無二で絶対の愛慕の念を引き起こすほどの存在だったからです。
美しい猫も居ても立っても居られない様子でした。どうしていいか分からずに、それでいて何かを確信したかのように、身を縮めたり歩み出そうとしたり、飛び跳ねようとしたりしています。ですが、一歩を踏み出せない様子でした。
「何やってるんだモモタ」キキが言いました。「早く行けよ。そのために今まで頑張ってきたんだろ」
「そうだよ」チュウ太も言います。「ほら、行った行った。感動の再会だよ。あんまり待たせるもんじゃないよ」
アゲハちゃんの瞳に涙が浮かびます。
「こんな奇跡ってあるのかしら・・・。本当感動的」
みんなは、モモタに早く行くように促しました。モモタは、緊張しながらゆっくりと進んでいきます。モモタを先に行かせみんなは、少し離れたところで見守ります。
モモタが歩んでくるのを見て、美しい猫も緊張した面持ちでゆっくりと歩んできます。
モモタは、緊張のあまりもどしてしまいそうになりました。美しい猫はその様子を見て、心配そうに立ち止まります。
モモタは、目の前にいる美しい猫が自分の望む大切な存在だと確信していました。本当は駆けていって暖かくて柔らかい胸に飛び込みたいと思っていました。ですが、何かにつっかいて動けません。
気が動転しているのでしょうか。それもありますが、とても恥ずかしくてむずがゆい想いが胸に溢れていました。
どうしても勇気が出せずに、歩みをとめてモジモジしているモモタの背中に柔らかい温もり伝わり、モモタは心を撫でられたかのように感じました。モモタが左後ろを見上げると、そこにはとても可愛らしい一人の少女が静かに立っていて、優しくモモタに微笑みかけていました。
キラキラと瞬く七色の煌めきを纏ったその美少女は、真珠貝のように白く輝いています。髪も眉も、唇も美しい煌めきを放っていました。七色の光は淡い燐光でありながらも、それでいて力強く輝いています。
震えるモモタの心に勇気が湧いてきました。
モモタはすぐに気がつきました。この女の子は岬のおばあちゃんから聞いた七色の少女だと。モモタは、七色の少女に何かを言いかけましたが、言葉を飲み込みました。そして微かな笑みを投げかけて、虹の少女を見つめます。
虹の少女も見つめ返してくれました。そして、モモタがいだいた勇気を励ますように、更にたおやかに微笑んでくれました。
モモタは、ゆっくりと正面を見ました。そして、一歩ずつ歩み始めました。モモタは、生き別れたあの日から心の奥底に閉じ込めていた気持ちの思うがままに、前へと進みだしたのです。
それを見た美しい猫も一歩、また一歩、と歩み出しました。それでも怯えるように時折歩みを止めます。ですが、もはや二匹の気持ちは止まりません。ゆっくりとでしたが着実に二匹の距離は縮んでいきました。
誰に対してであっても、愛する気持ち、愛される気持ち、理解する気持ち、受け入れる気持ち、許す気持ち、手を差し伸べる気持ちがあったればこそ、地球という名のこの星は、溢れんばかりの命の海を湛えて、青々と輝いているのです。
地球の青い輝きは、この二匹のような生命の輝きの寄りそいから生まれているのです。そして、今日を境にさらに輝くことになるのです。
歓喜に沸くざわめきから遠く離れた防波堤の上で、悲しみをみんなに受け止めてもらいながら泣くモモタの涙が、一つ、また一つ、と防波堤に落ちては沁み入ります。そして、その中の一滴が、虹のビードロ玉の上に落ちました。同時に、美しい猫の涙も虹の雫の上に落ちました。その瞬間です。虹の雫と虹のビロード玉は眩しいくらいに輝き出しました。その光は凄まじすぎて、モモタたちの身命を飲み込み、影すら全て消し去ります。
その光は間もなくして凝縮し、空の方を指し示そうとしているかのようになりました。びっくりしたモモタたちは、天高く走って行く光を見上げます。現れたのは、六色の虹でした。
六色の虹は、天を覆う雨雲を勢いよく貫いて、天空の彼方へと走っていきました。貫かれた雲の隙間から太陽の光が差し込みます。水面に石が放たれた時に生じる水波紋の如く黒雲が押し広げられていって、青い空がその姿を現しました。
地上は、まだ灰色の空気にどっぷりと浸かりこんでいましたが、虹が貫いた空が広がっていくにつれて、目を覚ましたかのようにだんだんと美しい世界へ生まれ変わっていきました。
「見て、モモちゃん」アゲハちゃんが叫びました。
アゲハちゃんが指さす方をみんなが見ると、六色の虹に寄りそうようにして、橙色の虹がこちらに走って来るではありませんか。六色の虹と橙色の虹が一つになって、色鮮やかな七色の虹となり、天空高くで弧を描いて輝いています。とても美しい光景でした。人々も歓声を上げて見上げています。
雲はちりじりに消えていき、空はお日様と虹だけになりました。
モモタは、信じられない様子で虹を見上げながら息をのみます。
「モモタ」と呟くチュウ太の声で、モモタは我に返りました。
アゲハちゃんが、胸を押さえながら言います。
「チュウ太の言う通り、やっぱりモモちゃんが七つ目の虹の雫だったのよ」
カンタンが翼を広げて、歓喜の声をあげました。
「僕がお願いを叶えた時と一緒だよ。虹の上を飛んでいったら、もっと高いところからお魚がたくさん流れてきたんだ。ピチピチピッチ♪ ピッチピチ♪ って」
モモタは、嬉しい反面とても心配になりました。虹の雫の伝説を信じてここまで頑張ってきたものの、いざ目の前に虹が現れると、本当に自分の願い事が叶うのか、と半信半疑です。
虹を登ろうかどうか躊躇しているモモタに、みんなが背中を押すように声をかけます。
モモタは思いました。(この虹は、僕の想いとママの想いをつなぐ架け橋なんじゃないか)と。そして、モモタは勇気を出して、恐る恐る虹を登っていきました。
虹の架け橋の感触は、柔らかくもなく硬くもなく、あるようでないような感触です。ですが、とても気持ちよくて歩きやすい架け橋でした。
みんなも、期待に胸を膨らませた表情でついていきます。とても長くて高い虹でしたから、なかなか頂上まで到達しません。ついには、遠くに見える白い雲と同じくらいの高さまで上ってきました。
それでも虹の先を見上げると、まだまだ高いところまで伸びています。
キキやカンタンでも飛んでいけないほど高い空までやって来ました。初めはおっかなびっくりしていたみんなでしたが、だんだんと慣れてきて景色を楽しめるようになってきました。虹の横幅も大変広いので、落ちてしまう心配はありません。
台風が通り過ぎて温帯低気圧に変わったばかりですから、強い風が吹いているはずです。ですが、虹の上には心地のよいそよ風しか吹いていません。
みんなで楽しみながら登っていくと、ちょうど頂上辺りに誰かがいました。モモタはその誰かに気がついて、不意に立ち止まります。みんなも気がついて立ち止まりました。そして息をのみました。
虹の頂上に姿を現したのは、一匹の猫でした。とても美しい猫でした。毛並みは、空気が澄んだ秋空を染める夕焼け色の茶トラ猫。すらりとした足を左右前後に交差させて立つ姿は、麗しい限りです。瞳は大きくて、温かくて優しそうな輝きを含む力を帯びていました。
モモタは即座に感じました。今まで出会った誰よりも美しく愛おしい、と。胸が張り詰めてきて、今にも弾けてしまいそうです。無理もありません。今まで出会ったお友達にもとても美しいお友達はたくさんいましたが、誰でさえもあの猫には敵いません。だって彼女はモモタにとって、唯一無二で絶対の愛慕の念を引き起こすほどの存在だったからです。
美しい猫も居ても立っても居られない様子でした。どうしていいか分からずに、それでいて何かを確信したかのように、身を縮めたり歩み出そうとしたり、飛び跳ねようとしたりしています。ですが、一歩を踏み出せない様子でした。
「何やってるんだモモタ」キキが言いました。「早く行けよ。そのために今まで頑張ってきたんだろ」
「そうだよ」チュウ太も言います。「ほら、行った行った。感動の再会だよ。あんまり待たせるもんじゃないよ」
アゲハちゃんの瞳に涙が浮かびます。
「こんな奇跡ってあるのかしら・・・。本当感動的」
みんなは、モモタに早く行くように促しました。モモタは、緊張しながらゆっくりと進んでいきます。モモタを先に行かせみんなは、少し離れたところで見守ります。
モモタが歩んでくるのを見て、美しい猫も緊張した面持ちでゆっくりと歩んできます。
モモタは、緊張のあまりもどしてしまいそうになりました。美しい猫はその様子を見て、心配そうに立ち止まります。
モモタは、目の前にいる美しい猫が自分の望む大切な存在だと確信していました。本当は駆けていって暖かくて柔らかい胸に飛び込みたいと思っていました。ですが、何かにつっかいて動けません。
気が動転しているのでしょうか。それもありますが、とても恥ずかしくてむずがゆい想いが胸に溢れていました。
どうしても勇気が出せずに、歩みをとめてモジモジしているモモタの背中に柔らかい温もり伝わり、モモタは心を撫でられたかのように感じました。モモタが左後ろを見上げると、そこにはとても可愛らしい一人の少女が静かに立っていて、優しくモモタに微笑みかけていました。
キラキラと瞬く七色の煌めきを纏ったその美少女は、真珠貝のように白く輝いています。髪も眉も、唇も美しい煌めきを放っていました。七色の光は淡い燐光でありながらも、それでいて力強く輝いています。
震えるモモタの心に勇気が湧いてきました。
モモタはすぐに気がつきました。この女の子は岬のおばあちゃんから聞いた七色の少女だと。モモタは、七色の少女に何かを言いかけましたが、言葉を飲み込みました。そして微かな笑みを投げかけて、虹の少女を見つめます。
虹の少女も見つめ返してくれました。そして、モモタがいだいた勇気を励ますように、更にたおやかに微笑んでくれました。
モモタは、ゆっくりと正面を見ました。そして、一歩ずつ歩み始めました。モモタは、生き別れたあの日から心の奥底に閉じ込めていた気持ちの思うがままに、前へと進みだしたのです。
それを見た美しい猫も一歩、また一歩、と歩み出しました。それでも怯えるように時折歩みを止めます。ですが、もはや二匹の気持ちは止まりません。ゆっくりとでしたが着実に二匹の距離は縮んでいきました。
誰に対してであっても、愛する気持ち、愛される気持ち、理解する気持ち、受け入れる気持ち、許す気持ち、手を差し伸べる気持ちがあったればこそ、地球という名のこの星は、溢れんばかりの命の海を湛えて、青々と輝いているのです。
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