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モモタとママと虹の架け橋
第百四十六話 再会
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モモタが今まで心の奥底に押し殺してきた気持ちは洪水のように溢れ出て、モモタを美しい猫の方へと押し流していきます。その力に抗うことなく、モモタは歩みを速めました。そして駆け足となりました。疲れ切っていたはずなのに、なぜか力が漲っています。それだけ想いの力が強いのでしょう。
美しい猫も抑えきれない気持ちに押されて歩みを速め、ついにはお互い走り出します。
「ママ? ママ? ママなの?」モモタが叫びます。
「まさか、まさか坊やなの? 坊や、坊やなのね、ああ・・坊や…」
二匹は抱き合うように重なり合って転げ、お互いの香りを胸いっぱいに吸い込みます。そして何度も何度もなめ合いました。
とても懐かしい匂いです。モモタは、遠い昔にこの香りに包まれて微睡んでいたことを、感覚的に思い出しました。とても幼いころに嗅いだだけの香りでしたが、忘れようがありません。
モモタを受け止めた美しい猫の体温が伝わってきました。夢にまで見た心穏やかになる優しい温もりです。ママです。間違いありません。絶対にママ以外ではありえません。
「ママ…ママ…本当にママだ」モモタは顔をくしゃくしゃにして、止めどなく滂沱の涙を流しました。
ルナも、心に秘めた全てを吐露するように顔をくしゃくしゃにして、あふれる涙で頬を濡らします。
「わたしにも分かるわ。わたしの可愛い坊や。あの頃と同じ。赤ちゃんだったころと同じ香りがするもの。間違いなくわたしの坊やだわ。
いつも『みゃあみゃあ』鳴いていた甘えっ子のわたしの赤ちゃん。会いたかった。あなたのことはただの一度も忘れたことがなかった。もう二度と会えないと思っていたけれど、また生きて再会できるなんて・・・。信じられない…でも夢じゃないわ、聞かせて…坊やの声を」
「ママ…、僕もずっと忘れたことなかったよ。いつもミルクをくれていたこと。僕は赤ちゃんだったけど、ママの記憶はちゃんとあるんだ。『可愛い可愛いわたしの坊や』っていつも毛づくろいをしてくれていたこと、ちゃんと覚えているんだよ」
二匹は、募りに募った愛慕の念を伝え合います。本当に奇跡でした。いつまでもいつまでも、二匹は思いのたけをぶつけ合って、受け止め合いました。二匹の涙が混ざり合って光が瞬くほどに。
太陽は金色(こんじき)に輝いていました。その光は細かな粒子のように煌めいて、地上のあらゆるところへと分け隔てなく降り注いでいます。
虹色の少女は、はにかみながら空を見上げました。そして降り注ぐ金色の光の粒を全身に浴びて、その温もりに身をゆだねます。それから、離れていたところでモモタたちを見ていたみんなを振り返りました。
言葉はかけません。ですがみんなは、何かから解き放たれたかのように歩み出しました。そして、七色の少女のそばまでやって来ます。
みんなには七色の少女の姿が見えていません。ですが、感覚的に何かを心で感じ取りました。見える景色が七色に煌めいていたからです。とても穏やかで安らぐ光が瞬いていました。そして感動に胸を震わせながら、いつまでもモモタとママを見つめていました。
モモタもママも、他のみんなも気がついていません。七色の少女が放つ燐光は大きな光となって、天空よりさらに高い空へと伸びていました。そしてそれに呼応するかのように、天空よりさらに高い空の、もっと高い宇宙からは、燦々と輝く太陽の真心が降り注いでいました。
モモタのための光の柱は、ずっと地上を照らしていたのです。とても淡い光でありながら広大な範囲を照らしていました。モモタがどこへ旅行をしたとしても、常にその光の柱の中にいたのです。ですからモモタは気づくことができなかったのでした。
モモタはこの大冒険で、七つの虹の雫を集めることは出来ませんでした。己の光の柱を見つけることも出来ませんでした。ですが奇跡は起こりました。いいえ、奇跡なんかではありません。モモタの頑張りが願いを叶えたのです。
モモタもママもとてつもない時間と距離を旅して、ようやく出合うことができました。モモタに会いたい、と願いながらも待ち続けたママのことも、ママに会いたい、と想いながらもその気持ちを押し殺してきたモモタのことも、二匹の歩んできた猫生を見たならば、誰もが迂遠な様子に見受けられることでしょう。
ですがそれで良かったのです。迂遠に見えてそれが一番に近い道のりだったのですから。
困難に背を向けるのは簡単でした。
自らの命尽きるまで祈ろうとすることを諦めるのは簡単でした。
誰かを恨むのは簡単でした。
誰かに押し付けるのは簡単でした。
見えない空気に流されてその時を生きるのは簡単でした。
抗うことなく目を瞑るのは簡単でした。
死ぬまで自分は不幸だと嘆き悲しんで自らを慰藉し続けることは簡単でした。
変化することを恐れて大海原へと泳ぎ出さないことは簡単でした。
鹿爪らしい理由をつけて放擲することは簡単でした。
忘れ去るのは簡単でした。そして忘れ去られるのも簡単でした。
モモタは、それらの誘惑をすべて退けることができたのです。ママも同じでした。
確かにママは、別れ別れになったあの日から長い時間を悄然(しょうぜん)と過ごしてきたかもしれません。
モモタは、ママに会いたい気持ちが心の表層を透過して出でる際に変化して、モモタ自身を、ママに会うためでなく、お友達に出会うための旅行に向かわせていたかもしれません。
ですがそれは、今日(こんにち)の再会に向けて真心を温めて育てるために必要不可欠な行為だったのです。
すぐに願いは叶わないかもしれません。普段は何をするわけでもないかもしれません。ですが思い続けることによって、心の奥底では願いを現実にするための準備が着々と進んでいるのです。
ごくまれに真心が語りかけてくるはずです。その時は心から願ってください。夢の実現を。漠然としていてもよいのです。ただただ情誼を以て自らの真心と対峙してください。いつかはとり止めのない想いが溢れてきて、動き出さずにはいられなくなります。
別に安穏としていたってかまいません。そのように見えて、大地に海に空に宇宙に旅立つ準備はなされてのです。真心が持つ真実の目によって見定められたそれらを、ただ黙々とこなしていればいいのです。
周りが浴びせてくる反駁など恐れる必要はありません。その日が来るまでその場でのんびりしていればいいのです。いつかは本当の自分が、実現したい望みに向かってまっしぐらに走り出そうとして、その足を止められなくなるのですから。
不必要に見えた今までこなしてきたものが、全て必要になる時が来ます。全てがかけがえのない成長であったことに気がつくことでしょう。そして全てが準備万端整うのです。
そして、誰よりも速く誰よりも遠くに誰よりも深く誰よりも高くどこまでも行くことができるようになるでしょう。剣呑がる気持ちも踏み台にして、高く高く飛びあがることができるのです。モモタとママが、天空の彼方まで歩んでこられたように。
美しい猫も抑えきれない気持ちに押されて歩みを速め、ついにはお互い走り出します。
「ママ? ママ? ママなの?」モモタが叫びます。
「まさか、まさか坊やなの? 坊や、坊やなのね、ああ・・坊や…」
二匹は抱き合うように重なり合って転げ、お互いの香りを胸いっぱいに吸い込みます。そして何度も何度もなめ合いました。
とても懐かしい匂いです。モモタは、遠い昔にこの香りに包まれて微睡んでいたことを、感覚的に思い出しました。とても幼いころに嗅いだだけの香りでしたが、忘れようがありません。
モモタを受け止めた美しい猫の体温が伝わってきました。夢にまで見た心穏やかになる優しい温もりです。ママです。間違いありません。絶対にママ以外ではありえません。
「ママ…ママ…本当にママだ」モモタは顔をくしゃくしゃにして、止めどなく滂沱の涙を流しました。
ルナも、心に秘めた全てを吐露するように顔をくしゃくしゃにして、あふれる涙で頬を濡らします。
「わたしにも分かるわ。わたしの可愛い坊や。あの頃と同じ。赤ちゃんだったころと同じ香りがするもの。間違いなくわたしの坊やだわ。
いつも『みゃあみゃあ』鳴いていた甘えっ子のわたしの赤ちゃん。会いたかった。あなたのことはただの一度も忘れたことがなかった。もう二度と会えないと思っていたけれど、また生きて再会できるなんて・・・。信じられない…でも夢じゃないわ、聞かせて…坊やの声を」
「ママ…、僕もずっと忘れたことなかったよ。いつもミルクをくれていたこと。僕は赤ちゃんだったけど、ママの記憶はちゃんとあるんだ。『可愛い可愛いわたしの坊や』っていつも毛づくろいをしてくれていたこと、ちゃんと覚えているんだよ」
二匹は、募りに募った愛慕の念を伝え合います。本当に奇跡でした。いつまでもいつまでも、二匹は思いのたけをぶつけ合って、受け止め合いました。二匹の涙が混ざり合って光が瞬くほどに。
太陽は金色(こんじき)に輝いていました。その光は細かな粒子のように煌めいて、地上のあらゆるところへと分け隔てなく降り注いでいます。
虹色の少女は、はにかみながら空を見上げました。そして降り注ぐ金色の光の粒を全身に浴びて、その温もりに身をゆだねます。それから、離れていたところでモモタたちを見ていたみんなを振り返りました。
言葉はかけません。ですがみんなは、何かから解き放たれたかのように歩み出しました。そして、七色の少女のそばまでやって来ます。
みんなには七色の少女の姿が見えていません。ですが、感覚的に何かを心で感じ取りました。見える景色が七色に煌めいていたからです。とても穏やかで安らぐ光が瞬いていました。そして感動に胸を震わせながら、いつまでもモモタとママを見つめていました。
モモタもママも、他のみんなも気がついていません。七色の少女が放つ燐光は大きな光となって、天空よりさらに高い空へと伸びていました。そしてそれに呼応するかのように、天空よりさらに高い空の、もっと高い宇宙からは、燦々と輝く太陽の真心が降り注いでいました。
モモタのための光の柱は、ずっと地上を照らしていたのです。とても淡い光でありながら広大な範囲を照らしていました。モモタがどこへ旅行をしたとしても、常にその光の柱の中にいたのです。ですからモモタは気づくことができなかったのでした。
モモタはこの大冒険で、七つの虹の雫を集めることは出来ませんでした。己の光の柱を見つけることも出来ませんでした。ですが奇跡は起こりました。いいえ、奇跡なんかではありません。モモタの頑張りが願いを叶えたのです。
モモタもママもとてつもない時間と距離を旅して、ようやく出合うことができました。モモタに会いたい、と願いながらも待ち続けたママのことも、ママに会いたい、と想いながらもその気持ちを押し殺してきたモモタのことも、二匹の歩んできた猫生を見たならば、誰もが迂遠な様子に見受けられることでしょう。
ですがそれで良かったのです。迂遠に見えてそれが一番に近い道のりだったのですから。
困難に背を向けるのは簡単でした。
自らの命尽きるまで祈ろうとすることを諦めるのは簡単でした。
誰かを恨むのは簡単でした。
誰かに押し付けるのは簡単でした。
見えない空気に流されてその時を生きるのは簡単でした。
抗うことなく目を瞑るのは簡単でした。
死ぬまで自分は不幸だと嘆き悲しんで自らを慰藉し続けることは簡単でした。
変化することを恐れて大海原へと泳ぎ出さないことは簡単でした。
鹿爪らしい理由をつけて放擲することは簡単でした。
忘れ去るのは簡単でした。そして忘れ去られるのも簡単でした。
モモタは、それらの誘惑をすべて退けることができたのです。ママも同じでした。
確かにママは、別れ別れになったあの日から長い時間を悄然(しょうぜん)と過ごしてきたかもしれません。
モモタは、ママに会いたい気持ちが心の表層を透過して出でる際に変化して、モモタ自身を、ママに会うためでなく、お友達に出会うための旅行に向かわせていたかもしれません。
ですがそれは、今日(こんにち)の再会に向けて真心を温めて育てるために必要不可欠な行為だったのです。
すぐに願いは叶わないかもしれません。普段は何をするわけでもないかもしれません。ですが思い続けることによって、心の奥底では願いを現実にするための準備が着々と進んでいるのです。
ごくまれに真心が語りかけてくるはずです。その時は心から願ってください。夢の実現を。漠然としていてもよいのです。ただただ情誼を以て自らの真心と対峙してください。いつかはとり止めのない想いが溢れてきて、動き出さずにはいられなくなります。
別に安穏としていたってかまいません。そのように見えて、大地に海に空に宇宙に旅立つ準備はなされてのです。真心が持つ真実の目によって見定められたそれらを、ただ黙々とこなしていればいいのです。
周りが浴びせてくる反駁など恐れる必要はありません。その日が来るまでその場でのんびりしていればいいのです。いつかは本当の自分が、実現したい望みに向かってまっしぐらに走り出そうとして、その足を止められなくなるのですから。
不必要に見えた今までこなしてきたものが、全て必要になる時が来ます。全てがかけがえのない成長であったことに気がつくことでしょう。そして全てが準備万端整うのです。
そして、誰よりも速く誰よりも遠くに誰よりも深く誰よりも高くどこまでも行くことができるようになるでしょう。剣呑がる気持ちも踏み台にして、高く高く飛びあがることができるのです。モモタとママが、天空の彼方まで歩んでこられたように。
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