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第十章
不幸を背負う者1
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「みんな……本当にいいんだな?」
「圭の判断に従うよぅ」
「もちろん! 行っても行かなくても結局やるなら今やってもいいでしょ」
少し悩んだ。
持ってきたお昼を食べて改めて考えてみたけれど、今行かねばならないような気がした。
罠の可能性も日を改めることも考えた。
しかし今日でなければならないような気がするのだ。
そのことをみんなに話すとみんなは笑った。
馬鹿にしている笑顔ではない。
圭がそういうのならばどうするのかもう決まっていると信頼の笑顔を浮かべてくれたのだ。
「行こうぜ。勘は大事だ」
「僕も圭さんについていきますよ!」
「ピピ……マスターニシタガウ!」
「私は圭と一緒」
「みんな……ありがとう」
勘に頼るわけにはいかない。
だが一瞬の判断が求められるような中で勘が何かを告げることがある。
嫌な予感がして何かをやめれば最悪の事態を避けられたなんてことも存在している。
今回のことに関して今でなければならないという気がしているのなら従ってみるべきだとみんなは思った。
「じゃあ山の頂上に行ってみることにしよう。ただその前に一つ先に話しておくことがある」
「それはなんだい?」
「この階最後の試練ついてなんだ」
「最後の試練について?」
波瑠が首を傾げる。
「この階の試練だけど最後がかなり変なんだ」
「変……っていうと?」
「最後の試練は選択式なんだ」
「せ、選択?」
選択式の試練とはなんなのかとみんな不思議そうな顔をする。
「王の墓所に入るとモンスターが対立してるんだ。一つはシタチュフリスガやシタチュフリスラをさらに進化させたようなモンスター、もう一つは全身鎧の騎士のようなモンスターらしい」
王の墓所の場所については情報がバラバラで一定しないだが王の墓所に入った後にどうなるのかは皆同じであった。
王の墓所の中ではモンスターが対峙している。
対峙しているのはシタチュフリスラよりもさらに人間に近い形になった蛇頭の人形モンスター数体とかなりゴツい鎧を身につけた人のように見えるモンスターである。
対峙するモンスターの姿を見た時点で試練が更新されて新たな試練が発生する。
なのだが試練は二つ発生するのだ。
一つら蛇頭の人形モンスターを倒すこと。
そしてもう一つは鎧のモンスターを倒すこと。
どちらかをクリアすればいいのだけど何もしなくてもクリアになる。
なぜならモンスターたちは勝手に戦い始めるのだ。
そして全ての場合で蛇頭の人形モンスターが鎧のモンスターを圧倒して倒してしまう。
蛇頭の人形モンスターは何もせずに見ていた覚醒者を一瞥して消えていき、試練はクリアとなるのである。
「なんか……変な試練だね」
「俺もそう思う」
何もせずとも見ているだけで終わる試練など奇妙である。
ただ鎧のモンスターを助けてみようと挑んだ覚醒者もいたらしいが、鎧のモンスターは駆けつけた時点ですでに弱っていて蛇頭の人形モンスターの方が強くてやられてしまうらしい。
「それを話してくれたってことは……何か考えがあるんだね?」
「うん、鎧のモンスターの方の味方ができないかなって」
圭は十階の試練の内容を見た時に鎧のモンスターの方を助けられないかと考えた。
なぜそう思ったのかも自分では分からない。
ただもしかしたら鎧のモンスターは人なのではないかと思ったのだ。
これまで色々な経験をしてゲートが他の世界によるものだと知った。
明確に人間に出会ったことはないのだけど悪魔によって力を与えられモンスターとして目の前に現れた存在はあった。
鎧のモンスターと呼ばれているけれどもしかしたらそれも元々人だったのではないかと頭をよぎったのである。
蛇頭の人形モンスターと対峙する人、ということはもしかしたらこの世界の終わりの光景だったのかもしれない。
「まあ助けられなくても鎧のモンスターが倒されれば終わりだしね」
もし仮に鎧のモンスターを助けて蛇頭の人形モンスターを倒せずとも試練はクリアになる。
物は試しでやってみてもいいだろう。
「だから王の墓所に入ったらすぐに戦えるように準備をしておいてくれ」
「分かったよぅ」
ーーーーー
「はぁ~」
シャリンが息を吐き出すと白く染まって消えていく。
なだらかな山も登っていくとだんだん傾斜がキツくなって周りの気温が下がってきた。
山の中腹を過ぎて山頂の方が近くなってきたところで、寒さは耐えられないほどではないにしてもこれからを考えると早めに対策を取っておいた方がいいと思った。
九階を攻略する時に使った体を温めるドリンクは収納袋の中に入れてあったので飲んで体を温めておく。
「まあ九階ほど寒くないな」
九階は極寒の環境だった。
それに比べればまだまだ寒さはゆるやかである。
「王の墓所っていうのはどんな場所なんだい?」
「えーと、話では入り口のようなものがあって下に降りていく階段があるらしい」
「それじゃあこんな雪の中で戦わなくていいんだな」
雪の上だと踏ん張りも効きにくい。
波瑠のスピードも出しにくいし戦いにくい環境である。
中に入って戦うことになるのなら安心だ。
「圭の判断に従うよぅ」
「もちろん! 行っても行かなくても結局やるなら今やってもいいでしょ」
少し悩んだ。
持ってきたお昼を食べて改めて考えてみたけれど、今行かねばならないような気がした。
罠の可能性も日を改めることも考えた。
しかし今日でなければならないような気がするのだ。
そのことをみんなに話すとみんなは笑った。
馬鹿にしている笑顔ではない。
圭がそういうのならばどうするのかもう決まっていると信頼の笑顔を浮かべてくれたのだ。
「行こうぜ。勘は大事だ」
「僕も圭さんについていきますよ!」
「ピピ……マスターニシタガウ!」
「私は圭と一緒」
「みんな……ありがとう」
勘に頼るわけにはいかない。
だが一瞬の判断が求められるような中で勘が何かを告げることがある。
嫌な予感がして何かをやめれば最悪の事態を避けられたなんてことも存在している。
今回のことに関して今でなければならないという気がしているのなら従ってみるべきだとみんなは思った。
「じゃあ山の頂上に行ってみることにしよう。ただその前に一つ先に話しておくことがある」
「それはなんだい?」
「この階最後の試練ついてなんだ」
「最後の試練について?」
波瑠が首を傾げる。
「この階の試練だけど最後がかなり変なんだ」
「変……っていうと?」
「最後の試練は選択式なんだ」
「せ、選択?」
選択式の試練とはなんなのかとみんな不思議そうな顔をする。
「王の墓所に入るとモンスターが対立してるんだ。一つはシタチュフリスガやシタチュフリスラをさらに進化させたようなモンスター、もう一つは全身鎧の騎士のようなモンスターらしい」
王の墓所の場所については情報がバラバラで一定しないだが王の墓所に入った後にどうなるのかは皆同じであった。
王の墓所の中ではモンスターが対峙している。
対峙しているのはシタチュフリスラよりもさらに人間に近い形になった蛇頭の人形モンスター数体とかなりゴツい鎧を身につけた人のように見えるモンスターである。
対峙するモンスターの姿を見た時点で試練が更新されて新たな試練が発生する。
なのだが試練は二つ発生するのだ。
一つら蛇頭の人形モンスターを倒すこと。
そしてもう一つは鎧のモンスターを倒すこと。
どちらかをクリアすればいいのだけど何もしなくてもクリアになる。
なぜならモンスターたちは勝手に戦い始めるのだ。
そして全ての場合で蛇頭の人形モンスターが鎧のモンスターを圧倒して倒してしまう。
蛇頭の人形モンスターは何もせずに見ていた覚醒者を一瞥して消えていき、試練はクリアとなるのである。
「なんか……変な試練だね」
「俺もそう思う」
何もせずとも見ているだけで終わる試練など奇妙である。
ただ鎧のモンスターを助けてみようと挑んだ覚醒者もいたらしいが、鎧のモンスターは駆けつけた時点ですでに弱っていて蛇頭の人形モンスターの方が強くてやられてしまうらしい。
「それを話してくれたってことは……何か考えがあるんだね?」
「うん、鎧のモンスターの方の味方ができないかなって」
圭は十階の試練の内容を見た時に鎧のモンスターの方を助けられないかと考えた。
なぜそう思ったのかも自分では分からない。
ただもしかしたら鎧のモンスターは人なのではないかと思ったのだ。
これまで色々な経験をしてゲートが他の世界によるものだと知った。
明確に人間に出会ったことはないのだけど悪魔によって力を与えられモンスターとして目の前に現れた存在はあった。
鎧のモンスターと呼ばれているけれどもしかしたらそれも元々人だったのではないかと頭をよぎったのである。
蛇頭の人形モンスターと対峙する人、ということはもしかしたらこの世界の終わりの光景だったのかもしれない。
「まあ助けられなくても鎧のモンスターが倒されれば終わりだしね」
もし仮に鎧のモンスターを助けて蛇頭の人形モンスターを倒せずとも試練はクリアになる。
物は試しでやってみてもいいだろう。
「だから王の墓所に入ったらすぐに戦えるように準備をしておいてくれ」
「分かったよぅ」
ーーーーー
「はぁ~」
シャリンが息を吐き出すと白く染まって消えていく。
なだらかな山も登っていくとだんだん傾斜がキツくなって周りの気温が下がってきた。
山の中腹を過ぎて山頂の方が近くなってきたところで、寒さは耐えられないほどではないにしてもこれからを考えると早めに対策を取っておいた方がいいと思った。
九階を攻略する時に使った体を温めるドリンクは収納袋の中に入れてあったので飲んで体を温めておく。
「まあ九階ほど寒くないな」
九階は極寒の環境だった。
それに比べればまだまだ寒さはゆるやかである。
「王の墓所っていうのはどんな場所なんだい?」
「えーと、話では入り口のようなものがあって下に降りていく階段があるらしい」
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