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第三章
不穏な潜入2
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毎回仮面をつけているので分かりにくいが圭には集まっている人の名前を見ることができる。
毎回のように出席している人も何人かいるが多くが初めての人。
中には時々見る人もいる。
仮面の装飾で階級のようなものを表しているようで白い線が入ってただの黒い仮面と違う人は鈴木のような会員らしい。
今は献金の功績が認められて圭の仮面もいくらか白い線が入っている。
儀式を執り行うためかヴェルターは毎回出席していた。
そして儀式の対象となっている人は今のところは全て違っている。
同じ人に力を重ねて与えることはないのかもしれない。
「そろそろご信頼いただけますか?」
ちゃんと儀式をしているのか確認すること4回。
最初に見学させてもらったものを含めるともう5回目になる。
一応連れて行ってもらう度に賄賂は渡しているので鈴木も圭を連れて行くことに特別文句はなかった。
それでも何回も連れて行くのにも多少他への体面というものもある。
ちゃんと力を与えていることを信頼してくれればいいのだけどと鈴木も思っていた。
「そうですね。大変だということは理解しました」
場所も特定できたしこれ以上踏み込むのも危険かもしれない。
忙しくて戦争が起こるかもしれない危険な状況ならそろそろ上手く距離を取ることも必要である。
「それは良かったです。一応次回分も押さえてありますので次回が最後でも大丈夫でしょうか?」
「ええ、何回もありがとうございます」
圭の任務は潜入。
黒月会に踏み込むのは圭には荷が重すぎるのであとは大海ギルドと覚醒者協会に任せればいい。
もう一回押さえてしまっているということであるので次に儀式に出たら理由をつけて距離を取っていけばいい。
仕事が忙しいとか時間が取れないとか理由を付ければ鈴木の方も無理にセミナーとかには誘ってこない。
また鈴木がいつものように挨拶回りをしている間に人が集まった。
魔法陣を囲むイスに座っていつものように儀式が始まる。
仮面だらけで明るい雰囲気があったのではないが儀式が始まる前には空気はよりピリッとしたものになる。
「あれ……」
『嶋崎英太
レベル197
総合ランクE
筋力E(一般)
体力E(一般)
速度F(無才)
魔力F(無才)
幸運F(無才)
スキル:火をまとう足
才能:無し』
力を受けるために数人が前に出る。
最初に出た与力の儀では1人しか力を与えなかったのに戦争に備えてなのかここ数回は複数人に力を与えている。
名前を確認するために真実の目で見ていたら知っている名前が見えて圭は固まった。
黒月会に潜入している警察官である嶋崎の名前だった。
仮面を付けているので顔は分からないが名前は同じ、さらには嶋崎はD級覚醒者だと聞いていた。
総合ランクEならば覚醒者等級に直すとD級となり一致する。
これまでわざわざ嶋崎のステータスを確認することもしてこなかった。
だからステータスの中身そのものでは嶋崎だと判断できない。
だがおそらく嶋崎だろうと思う。
どうしてこんなところにと圭は仮面の下で動揺していた。
事前に嶋崎が来るとは聞いていない。
嶋崎は圭とは扱いが違って黒月会の構成員のような感じで組織に所属していて、圭はある種のお客さまのような感じがいまだに抜けていない。
そのために嶋崎と共に行動することは少なく、情報の共有などは覚醒者協会を介していて連絡も取っていなかった。
「我らが主のため、友に戦う戦士に力を授けましょう」
相変わらずほんのりと片言のヴェルターが手のひらの上に黒い力の塊を生み出す。
1番最初に前に出たのは嶋崎だった。
ヴェルターの前で片膝をついて頭を下げる。
「来るべき時にあなたの力が我らが主のためになるように」
その後のことはよく覚えていない。
ただ嶋崎は力を受け取ってB級相当の力まで引き上げられた。
これは大丈夫なのか。
妙な不安が圭の胸をざわつかせた。
毎回のように出席している人も何人かいるが多くが初めての人。
中には時々見る人もいる。
仮面の装飾で階級のようなものを表しているようで白い線が入ってただの黒い仮面と違う人は鈴木のような会員らしい。
今は献金の功績が認められて圭の仮面もいくらか白い線が入っている。
儀式を執り行うためかヴェルターは毎回出席していた。
そして儀式の対象となっている人は今のところは全て違っている。
同じ人に力を重ねて与えることはないのかもしれない。
「そろそろご信頼いただけますか?」
ちゃんと儀式をしているのか確認すること4回。
最初に見学させてもらったものを含めるともう5回目になる。
一応連れて行ってもらう度に賄賂は渡しているので鈴木も圭を連れて行くことに特別文句はなかった。
それでも何回も連れて行くのにも多少他への体面というものもある。
ちゃんと力を与えていることを信頼してくれればいいのだけどと鈴木も思っていた。
「そうですね。大変だということは理解しました」
場所も特定できたしこれ以上踏み込むのも危険かもしれない。
忙しくて戦争が起こるかもしれない危険な状況ならそろそろ上手く距離を取ることも必要である。
「それは良かったです。一応次回分も押さえてありますので次回が最後でも大丈夫でしょうか?」
「ええ、何回もありがとうございます」
圭の任務は潜入。
黒月会に踏み込むのは圭には荷が重すぎるのであとは大海ギルドと覚醒者協会に任せればいい。
もう一回押さえてしまっているということであるので次に儀式に出たら理由をつけて距離を取っていけばいい。
仕事が忙しいとか時間が取れないとか理由を付ければ鈴木の方も無理にセミナーとかには誘ってこない。
また鈴木がいつものように挨拶回りをしている間に人が集まった。
魔法陣を囲むイスに座っていつものように儀式が始まる。
仮面だらけで明るい雰囲気があったのではないが儀式が始まる前には空気はよりピリッとしたものになる。
「あれ……」
『嶋崎英太
レベル197
総合ランクE
筋力E(一般)
体力E(一般)
速度F(無才)
魔力F(無才)
幸運F(無才)
スキル:火をまとう足
才能:無し』
力を受けるために数人が前に出る。
最初に出た与力の儀では1人しか力を与えなかったのに戦争に備えてなのかここ数回は複数人に力を与えている。
名前を確認するために真実の目で見ていたら知っている名前が見えて圭は固まった。
黒月会に潜入している警察官である嶋崎の名前だった。
仮面を付けているので顔は分からないが名前は同じ、さらには嶋崎はD級覚醒者だと聞いていた。
総合ランクEならば覚醒者等級に直すとD級となり一致する。
これまでわざわざ嶋崎のステータスを確認することもしてこなかった。
だからステータスの中身そのものでは嶋崎だと判断できない。
だがおそらく嶋崎だろうと思う。
どうしてこんなところにと圭は仮面の下で動揺していた。
事前に嶋崎が来るとは聞いていない。
嶋崎は圭とは扱いが違って黒月会の構成員のような感じで組織に所属していて、圭はある種のお客さまのような感じがいまだに抜けていない。
そのために嶋崎と共に行動することは少なく、情報の共有などは覚醒者協会を介していて連絡も取っていなかった。
「我らが主のため、友に戦う戦士に力を授けましょう」
相変わらずほんのりと片言のヴェルターが手のひらの上に黒い力の塊を生み出す。
1番最初に前に出たのは嶋崎だった。
ヴェルターの前で片膝をついて頭を下げる。
「来るべき時にあなたの力が我らが主のためになるように」
その後のことはよく覚えていない。
ただ嶋崎は力を受け取ってB級相当の力まで引き上げられた。
これは大丈夫なのか。
妙な不安が圭の胸をざわつかせた。
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