264 / 515
第五章
倒して出るか、死んで終わるか4
しおりを挟む
馬に乗ったモンスターも何体かいて次々と突撃してきていた。
等級の高い覚醒者が前に出て攻撃を防ぐけれど押されてしまうようなタンクもいた。
「あのモンスターを優先的に倒せ!」
馬の機動力と勢いを利用した攻撃力は脅威になる。
先に倒すべきは馬に乗ったモンスターの方であると攻略隊は馬に乗ったモンスターを狙い始めた。
「舐めるなよ!」
一度引いた馬に乗ったモンスターは再び勢いをつけて攻略隊に突っ込む。
待ち受けるのは北条。
「さすがギルドマスター!」
モンスターの剣と北条の剣がぶつかり合った。
力で勝ったのは北条。
力負けしたモンスターは大きく体のバランスを崩して馬から落ちる。
「馬をやれ!」
北条が起き上がろうとしているモンスターの首を刎ね、他の覚醒者が馬を倒す。
相手の戦い方が分かれば攻略隊も対応できる。
取り囲むようにして機動力を奪って倒したり、魔法で馬の上から落としたりとやり方はいくらでもある。
多少の苦戦はあったけれど乱戦になれば個々の実力が高い攻略隊の方が強かった。
「ケガ人の治療を頼む!」
「ポーションはあるか!」
戦いが終わったけれど今回は無傷とはいかなかった。
馬に乗ったモンスターの突撃で乱されたためにいくらか死傷者が出てしまった。
慌ただしくケガ人の把握と治療が行われる。
「やはり城の中にドローンは飛ばせないな」
そんな状況を横目に圭たちはサポートとして城の状況把握を手伝っていた。
ドローンを飛ばして城の内部を調査しようと試みたのだけど城の敷地内に入るとドローンが制御不能になる。
堀に落ちて回収不可能になってしまったドローンもあってこれ以上外部から調査するのは無理だと結論づけられた。
明らかに城がこのゲートの中心である。
複数の意見はあったけれどサポート部隊も含めて堀にかけられた跳ね橋を渡ることにした。
跳ね橋が上げられてしまうと部隊が分断されてしまって危険があるからというのが理由だった。
一方で戦力的に弱いサポート部隊が城に近づくことの危険性もあったけれどまとまっている方が安全だという結論になったのだ。
「なんだか空気重たいな……」
跳ね橋を渡ったところから空気感が変わった。
これまでもゲート特有の重たい感じの空気感があったのだが城に近づくとより空気が重たく感じられた。
お城の前のスペースでドローンを起動させようとしたけれどとうとう起動すらしなくなった。
「ここからは精鋭部隊で突入する」
城の内部は分からないけれど建物の中が広いとは思えない。
攻略隊が一気に入っても身動きが取れなくなるだけになる。
人数を絞って素早く攻略する方がリスクが少ない。
北条を中心として高等級覚醒者を集めて城に挑むことになった。
「ボディカメラの作動に問題はありません」
ドローンは動かないが記録用のカメラは動いたので精鋭部隊に取り付けた。
お城の正面の門は開け放たれている。
精鋭部隊が城の中に入っていく。
「みんなは大丈夫か?」
こうなると圭たちに出来ることはない。
相変わらず外は雨が降っていて天気は非常に悪い。
圭は体が冷えたりしていないかと夜滝たちの方に視線を向けた。
「もうびしょびしょだけどまだ大丈夫かな」
「私はちょっと体冷えてきたかな」
「このまま雨晒しなのはちょっと辛いねぇ」
「僕も少し寒いですね」
体力値の高いカレンは平気そうだけど夜滝たちは体が雨のせいで冷えつつあった。
「上手くいけばもうちょっとで攻略……」
『シークレットクエスト
囚われた王女を解放せよ』
北条が乗り込んだのでボスさえ倒せれば攻略されるはず。
そう思っていたら急に圭の目の前に表示が現れた。
「どうしたんだい?」
中途半端なところで言葉を切って周りを見回す圭をみんな不思議そうな顔で見ている。
「何も出てないのか?」
「何が出てんだよ?」
「……みんな、ちょっとこっちに」
圭以外誰も表示を見ているような様子はない。
夜滝たちにも表示が見えていないのだと圭はすぐに状況を把握した。
「シークレットクエストが現れた」
みんなが圭に近づくと周りに聞こえないように声を抑えて表示が現れたことを説明する。
人は多いけれど雨も降っているし近づいて声を抑えていれば周りに聞かれることはない。
「シークレットクエストだと?」
「ああ、急に目の前に現れたんだ」
「塔の中みたいに?」
「そんな感じ」
「どんなクエストなんだい?」
「囚われた王女を解放せよ、だって」
「何が何だか分かりませんね……」
簡単な文言だけ書かれたクエストのみを与えられても何が何だか分からない。
お城のではあるので王女がいるということは納得もできる。
しかし囚われているとかどういうことなのか情報が少なすぎる。
「それに……どうしろっていうんだ」
今圭たちは身動きが取れない。
シークレットクエストが出たとしても他の人はそれを知らないし、サポートとして残っている以上勝手に城に入るわけにもいかない。
クエストをやりに行けないのである。
「……何も無理にクリアすることはないから無視してもいんじゃね?」
「まあそうだけどさ」
強制的にやらされるものでもない。
危険が伴うのでやるやらないは圭たちの自由である。
等級の高い覚醒者が前に出て攻撃を防ぐけれど押されてしまうようなタンクもいた。
「あのモンスターを優先的に倒せ!」
馬の機動力と勢いを利用した攻撃力は脅威になる。
先に倒すべきは馬に乗ったモンスターの方であると攻略隊は馬に乗ったモンスターを狙い始めた。
「舐めるなよ!」
一度引いた馬に乗ったモンスターは再び勢いをつけて攻略隊に突っ込む。
待ち受けるのは北条。
「さすがギルドマスター!」
モンスターの剣と北条の剣がぶつかり合った。
力で勝ったのは北条。
力負けしたモンスターは大きく体のバランスを崩して馬から落ちる。
「馬をやれ!」
北条が起き上がろうとしているモンスターの首を刎ね、他の覚醒者が馬を倒す。
相手の戦い方が分かれば攻略隊も対応できる。
取り囲むようにして機動力を奪って倒したり、魔法で馬の上から落としたりとやり方はいくらでもある。
多少の苦戦はあったけれど乱戦になれば個々の実力が高い攻略隊の方が強かった。
「ケガ人の治療を頼む!」
「ポーションはあるか!」
戦いが終わったけれど今回は無傷とはいかなかった。
馬に乗ったモンスターの突撃で乱されたためにいくらか死傷者が出てしまった。
慌ただしくケガ人の把握と治療が行われる。
「やはり城の中にドローンは飛ばせないな」
そんな状況を横目に圭たちはサポートとして城の状況把握を手伝っていた。
ドローンを飛ばして城の内部を調査しようと試みたのだけど城の敷地内に入るとドローンが制御不能になる。
堀に落ちて回収不可能になってしまったドローンもあってこれ以上外部から調査するのは無理だと結論づけられた。
明らかに城がこのゲートの中心である。
複数の意見はあったけれどサポート部隊も含めて堀にかけられた跳ね橋を渡ることにした。
跳ね橋が上げられてしまうと部隊が分断されてしまって危険があるからというのが理由だった。
一方で戦力的に弱いサポート部隊が城に近づくことの危険性もあったけれどまとまっている方が安全だという結論になったのだ。
「なんだか空気重たいな……」
跳ね橋を渡ったところから空気感が変わった。
これまでもゲート特有の重たい感じの空気感があったのだが城に近づくとより空気が重たく感じられた。
お城の前のスペースでドローンを起動させようとしたけれどとうとう起動すらしなくなった。
「ここからは精鋭部隊で突入する」
城の内部は分からないけれど建物の中が広いとは思えない。
攻略隊が一気に入っても身動きが取れなくなるだけになる。
人数を絞って素早く攻略する方がリスクが少ない。
北条を中心として高等級覚醒者を集めて城に挑むことになった。
「ボディカメラの作動に問題はありません」
ドローンは動かないが記録用のカメラは動いたので精鋭部隊に取り付けた。
お城の正面の門は開け放たれている。
精鋭部隊が城の中に入っていく。
「みんなは大丈夫か?」
こうなると圭たちに出来ることはない。
相変わらず外は雨が降っていて天気は非常に悪い。
圭は体が冷えたりしていないかと夜滝たちの方に視線を向けた。
「もうびしょびしょだけどまだ大丈夫かな」
「私はちょっと体冷えてきたかな」
「このまま雨晒しなのはちょっと辛いねぇ」
「僕も少し寒いですね」
体力値の高いカレンは平気そうだけど夜滝たちは体が雨のせいで冷えつつあった。
「上手くいけばもうちょっとで攻略……」
『シークレットクエスト
囚われた王女を解放せよ』
北条が乗り込んだのでボスさえ倒せれば攻略されるはず。
そう思っていたら急に圭の目の前に表示が現れた。
「どうしたんだい?」
中途半端なところで言葉を切って周りを見回す圭をみんな不思議そうな顔で見ている。
「何も出てないのか?」
「何が出てんだよ?」
「……みんな、ちょっとこっちに」
圭以外誰も表示を見ているような様子はない。
夜滝たちにも表示が見えていないのだと圭はすぐに状況を把握した。
「シークレットクエストが現れた」
みんなが圭に近づくと周りに聞こえないように声を抑えて表示が現れたことを説明する。
人は多いけれど雨も降っているし近づいて声を抑えていれば周りに聞かれることはない。
「シークレットクエストだと?」
「ああ、急に目の前に現れたんだ」
「塔の中みたいに?」
「そんな感じ」
「どんなクエストなんだい?」
「囚われた王女を解放せよ、だって」
「何が何だか分かりませんね……」
簡単な文言だけ書かれたクエストのみを与えられても何が何だか分からない。
お城のではあるので王女がいるということは納得もできる。
しかし囚われているとかどういうことなのか情報が少なすぎる。
「それに……どうしろっていうんだ」
今圭たちは身動きが取れない。
シークレットクエストが出たとしても他の人はそれを知らないし、サポートとして残っている以上勝手に城に入るわけにもいかない。
クエストをやりに行けないのである。
「……何も無理にクリアすることはないから無視してもいんじゃね?」
「まあそうだけどさ」
強制的にやらされるものでもない。
危険が伴うのでやるやらないは圭たちの自由である。
71
あなたにおすすめの小説
シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~
尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。
だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。
全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。
勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。
そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。
エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。
これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。
…その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。
妹とは血の繋がりであろうか?
妹とは魂の繋がりである。
兄とは何か?
妹を護る存在である。
かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜
大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。
広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。
ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。
彼の名はレッド=カーマイン。
最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。
※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。
氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!
本条蒼依
ファンタジー
氷河期世代の大野将臣(おおのまさおみ)は昭和から令和の時代を細々と生きていた。しかし、工場でいつも一人残業を頑張っていたがとうとう過労死でこの世を去る。
死んだ大野将臣は、真っ白な空間を彷徨い神様と会い、その神様の世界に誘われ色々なチート能力を貰い異世界に降り立つ。
大野将臣は異世界シンアースで将臣の将の字を取りショウと名乗る。そして、その能力の錬金術を使い今度の人生は組織や権力者の言いなりにならず、ある時は権力者に立ち向かい、又ある時は闇ギルド五竜(ウーロン)に立ち向かい、そして、神様が護衛としてつけてくれたホムンクルスを最強の戦士に成長させ、昭和の堅物オジサンが自分の人生を楽しむ物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる