279 / 515
第六章
カエルは鶏肉の味らしい3
しおりを挟む
「圭さん!」
薫が圭を強化する。
相変わらず強化を受けると万能感に近いような気分の良い体の軽さを感じる。
「くらえ!」
圭が剣を振り下ろすとファイヤートードは防御することもできずに頭をかち割られた。
グエエと弱々しく鳴いてファイヤートードは倒された。
「ふぅ」
圭はベロをデロンと出して絶命したファイヤートードの頭から剣を引き抜いて大きく息を吐き出した。
「1体なら大丈夫そうだな」
多少危ない場面はあったけれど大体のところは問題がない。
ファイヤートードの戦い方が分かってくれば危ないこともなさそうである。
D級モンスターということで心配していたが思っていたほどではなかった。
燃えていたファイヤートードの体も死ぬと鎮火したので安心した。
「えっと、発信機を付けて……」
人よりも大きいサイズのファイヤートードを倒す度にゲートまでモンスターを運んでいては効率が悪い。
大きなモンスターほど運ぶことも困難になる。
理想はデビルカウでやっているようにトラックを乗り回して回収しながら戦うことなのだけど、高価なトラックをモンスターが近くにいるところに置いておくのはリスクも高い。
ステルス機能付きのトラックはとてもじゃないが買えるような値段でもない。
一々ゲートまで運ぶより集めてから回収した方が効率がいい。
ただ周りの環境に目印となるようなものも少なく一度倒したモンスターの場所が分からなくなることもたびたび発生しうる。
最初に倒したモンスターの場所に発信機を残して場所を記録し、そこにモンスターの死体を集めるようにするのである。
「ちゃんと反応してるな」
スマホみたいな受信機をいじって発信機がしっかりと作動していることを確認する。
あとは発信機を中心にしてファイヤートードを探し始める。
「ピピ!」
「フィーネ!」
「お、おお~!」
ファイヤートードを見つけることは難しくない。
またしても地面がこんもりしていたのでバレバレであった。
また最初の一撃をやらせてほしいというのでフィーネに任せてみることにした。
人型フィーネは手をナイフのように鋭く変形させた。
そのまま切り付けるようにファイヤートードに飛びかかったのだが、危険を察知したファイヤートードは飛び上がってフィーネの攻撃を回避した。
そのままベロを伸ばしてフィーネのことを捕食しようとする。
危ないと思ったけれどフィーネは体を捻りながらベロをかわして前に出る。
「ピ……ピッ!」
素早く距離を詰めたフィーネはナイフにした腕でファイヤートードの目を切りつけた。
「やるじゃねえか!」
思っていたよりも軽快な動きにみんなして驚く。
「フィーネ下がれ!」
「ピピピ!」
目をやられた怒りでファイヤートードから炎が噴き出す。
「むっ!」
「私に任せて!」
逃げるフィーネを追いかけるようにファイヤートードが炎を放った。
カレンが前に出ようとしたが、先に夜滝が杖を振る。
水と炎がぶつかってモワッと水蒸気に変わる。
「ピピ、クル!」
圭の肩に逃げたフィーネが水蒸気の中から飛んでくるベロを感知した。
「大地の力!」
ターゲットが特定できない攻撃を防ぐためにカレンがスキルを発動させて地面を盛り上げる。
水を含んで柔らかい土だったがスキルの力で固められるとしっかりとベロを防いでくれた。
「いない……!」
水蒸気が晴れて視界が開けたがファイヤートードの姿はない。
「上です!」
「上? 避けろ!」
まるで隕石。
高く飛び上がったファイヤートードは全身から炎を噴き出し火の塊となって降ってくる。
薫が一瞬早く気づいてくれたのでギリギリのところで回避できた。
ただ燃え盛る炎が生み出す肌を焼くような熱波まではかわせない。
「こっちだ!」
カレンが魔力を飛ばしてファイヤートードを挑発した。
挑発に乗せられたファイヤートードのベロが飛んできてカレンは盾で防御する。
その隙に圭と波瑠で挟み込むようにファイヤートードに近づいて攻撃を加える。
「それじゃあ、こっちも上から落とそうかねぇ」
両側から切り付けられて怯んだファイヤートードの真上に大きな水の玉が浮かび上がる。
「はっ!」
ドンと重たい音を立てて水の玉がファイヤートードの上に落ちた。
「うん、いい感じだねぇ」
ファイヤートードは半分地面にめり込むような形で死んでいた。
「フィーネもなかなかいい動きだったじゃないか」
「ピッピピ~」
カレンに褒められてフィーネは嬉しそうにしている。
確かに想像よりも遥かに動きが良かった。
フィーネが小さいがゆえに威力は小さかったけれど、今でも十分な戦闘力だし今後にも大きな期待ができる。
戦略の幅が広がりそう。
「よし、じゃあ持ってくか」
倒したファイヤートードを最初のファイヤートードの場所に集めるために移動させる必要がある。
素手で持ち上げるのは普通にあり得るやり方だけど相手が重かったり触ることができないような場合もある。
ファイヤートードは意外と重い上に表面がヌルついた感じがあって持ち上げることが簡単ではない。
それに女性陣にとってヌルついたカエルを持つのはちょっと嫌であった。
そのためにちゃんと持ち運びの方法も用意してきていた。
薫が圭を強化する。
相変わらず強化を受けると万能感に近いような気分の良い体の軽さを感じる。
「くらえ!」
圭が剣を振り下ろすとファイヤートードは防御することもできずに頭をかち割られた。
グエエと弱々しく鳴いてファイヤートードは倒された。
「ふぅ」
圭はベロをデロンと出して絶命したファイヤートードの頭から剣を引き抜いて大きく息を吐き出した。
「1体なら大丈夫そうだな」
多少危ない場面はあったけれど大体のところは問題がない。
ファイヤートードの戦い方が分かってくれば危ないこともなさそうである。
D級モンスターということで心配していたが思っていたほどではなかった。
燃えていたファイヤートードの体も死ぬと鎮火したので安心した。
「えっと、発信機を付けて……」
人よりも大きいサイズのファイヤートードを倒す度にゲートまでモンスターを運んでいては効率が悪い。
大きなモンスターほど運ぶことも困難になる。
理想はデビルカウでやっているようにトラックを乗り回して回収しながら戦うことなのだけど、高価なトラックをモンスターが近くにいるところに置いておくのはリスクも高い。
ステルス機能付きのトラックはとてもじゃないが買えるような値段でもない。
一々ゲートまで運ぶより集めてから回収した方が効率がいい。
ただ周りの環境に目印となるようなものも少なく一度倒したモンスターの場所が分からなくなることもたびたび発生しうる。
最初に倒したモンスターの場所に発信機を残して場所を記録し、そこにモンスターの死体を集めるようにするのである。
「ちゃんと反応してるな」
スマホみたいな受信機をいじって発信機がしっかりと作動していることを確認する。
あとは発信機を中心にしてファイヤートードを探し始める。
「ピピ!」
「フィーネ!」
「お、おお~!」
ファイヤートードを見つけることは難しくない。
またしても地面がこんもりしていたのでバレバレであった。
また最初の一撃をやらせてほしいというのでフィーネに任せてみることにした。
人型フィーネは手をナイフのように鋭く変形させた。
そのまま切り付けるようにファイヤートードに飛びかかったのだが、危険を察知したファイヤートードは飛び上がってフィーネの攻撃を回避した。
そのままベロを伸ばしてフィーネのことを捕食しようとする。
危ないと思ったけれどフィーネは体を捻りながらベロをかわして前に出る。
「ピ……ピッ!」
素早く距離を詰めたフィーネはナイフにした腕でファイヤートードの目を切りつけた。
「やるじゃねえか!」
思っていたよりも軽快な動きにみんなして驚く。
「フィーネ下がれ!」
「ピピピ!」
目をやられた怒りでファイヤートードから炎が噴き出す。
「むっ!」
「私に任せて!」
逃げるフィーネを追いかけるようにファイヤートードが炎を放った。
カレンが前に出ようとしたが、先に夜滝が杖を振る。
水と炎がぶつかってモワッと水蒸気に変わる。
「ピピ、クル!」
圭の肩に逃げたフィーネが水蒸気の中から飛んでくるベロを感知した。
「大地の力!」
ターゲットが特定できない攻撃を防ぐためにカレンがスキルを発動させて地面を盛り上げる。
水を含んで柔らかい土だったがスキルの力で固められるとしっかりとベロを防いでくれた。
「いない……!」
水蒸気が晴れて視界が開けたがファイヤートードの姿はない。
「上です!」
「上? 避けろ!」
まるで隕石。
高く飛び上がったファイヤートードは全身から炎を噴き出し火の塊となって降ってくる。
薫が一瞬早く気づいてくれたのでギリギリのところで回避できた。
ただ燃え盛る炎が生み出す肌を焼くような熱波まではかわせない。
「こっちだ!」
カレンが魔力を飛ばしてファイヤートードを挑発した。
挑発に乗せられたファイヤートードのベロが飛んできてカレンは盾で防御する。
その隙に圭と波瑠で挟み込むようにファイヤートードに近づいて攻撃を加える。
「それじゃあ、こっちも上から落とそうかねぇ」
両側から切り付けられて怯んだファイヤートードの真上に大きな水の玉が浮かび上がる。
「はっ!」
ドンと重たい音を立てて水の玉がファイヤートードの上に落ちた。
「うん、いい感じだねぇ」
ファイヤートードは半分地面にめり込むような形で死んでいた。
「フィーネもなかなかいい動きだったじゃないか」
「ピッピピ~」
カレンに褒められてフィーネは嬉しそうにしている。
確かに想像よりも遥かに動きが良かった。
フィーネが小さいがゆえに威力は小さかったけれど、今でも十分な戦闘力だし今後にも大きな期待ができる。
戦略の幅が広がりそう。
「よし、じゃあ持ってくか」
倒したファイヤートードを最初のファイヤートードの場所に集めるために移動させる必要がある。
素手で持ち上げるのは普通にあり得るやり方だけど相手が重かったり触ることができないような場合もある。
ファイヤートードは意外と重い上に表面がヌルついた感じがあって持ち上げることが簡単ではない。
それに女性陣にとってヌルついたカエルを持つのはちょっと嫌であった。
そのためにちゃんと持ち運びの方法も用意してきていた。
72
あなたにおすすめの小説
シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~
尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。
だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。
全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。
勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。
そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。
エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。
これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。
…その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。
妹とは血の繋がりであろうか?
妹とは魂の繋がりである。
兄とは何か?
妹を護る存在である。
かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜
大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。
広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。
ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。
彼の名はレッド=カーマイン。
最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。
※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。
氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!
本条蒼依
ファンタジー
氷河期世代の大野将臣(おおのまさおみ)は昭和から令和の時代を細々と生きていた。しかし、工場でいつも一人残業を頑張っていたがとうとう過労死でこの世を去る。
死んだ大野将臣は、真っ白な空間を彷徨い神様と会い、その神様の世界に誘われ色々なチート能力を貰い異世界に降り立つ。
大野将臣は異世界シンアースで将臣の将の字を取りショウと名乗る。そして、その能力の錬金術を使い今度の人生は組織や権力者の言いなりにならず、ある時は権力者に立ち向かい、又ある時は闇ギルド五竜(ウーロン)に立ち向かい、そして、神様が護衛としてつけてくれたホムンクルスを最強の戦士に成長させ、昭和の堅物オジサンが自分の人生を楽しむ物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる