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第六章
モンスターを呼び出す怪しい連中1
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「逮捕、んでこれか」
「笑い事じゃないんだぞ。すっごい怖かったんだからな!」
一応圭は釈放してもらい、後日薫には覚醒者等級検査を受けてもらって無事に事なきを得ることができた。
薫はククルテスカトルナの加護のおかげなのかD級覚醒者判定となった。
次はありませんからと伊丹から念押しされたのでしばらくは大人しくしていようと思う圭だがやらねばならないこともあった。
ボランティア巡回覚醒者と書かれた腕章を身につけた圭とカレン、夜滝は朝早くから外を歩いている。
覚醒者協会から出された交換条件の一つにやってほしいことがあると言われた。
「しっかし朝の見回りとはなぁ」
最近原因不明の失踪事件が相次いでいる。
被害者は幅広く共通でもないために捜査は難航していた。
なんの証拠も残さない手際の良さから覚醒者が関わっているのではないかと疑われている。
しかし全ての人を24時間監視し続けるなんてことは不可能だ。
犯人や目的が分からない以上は事前の予防策をできる限り徹底するしかない。
とはいってもできることは多くなく、1人にならないなど事件に巻き込まれる可能性を下げる行動をとることが必要になる。
そして覚醒者協会が行う対策として覚醒者による見回りが実施されていた。
カレンが住んでいる地域では学校があって通学路も近くにある。
圭が覚醒者協会からやってほしいと言われたのはこの見回りであった。
朝の時間帯に通学路を中心として怪しい人がいないか歩いて見て回るのである。
圭だけではなくリーダビリティギルドとしてやることになったのでカレンや夜滝も一緒に見回っている。
ちなみに重恭の方も別区域ではあるが子供がいるのでボランティア巡回覚醒者の腕章をつけて子供と一緒に登校して見回りをやってくれている。
波瑠と薫と優斗は学生なので免除。
和輝も暇があれば朝や夕方散歩がてらに見回りしたりしてくれていた。
「それにしても失踪事件ねぇ……誘拐なのか、自ら消えたのか」
「テレビのワイドショーなんかでやってるのは誘拐だって言ってるよな」
いなくなったのは大人子供、男女関係ない。
自主的な失踪が続いていると考えるのにはだいぶ無理があるものの、なんの証拠もないために誘拐であるとも断定しきれないのである。
だからいまだに失踪事件と銘打たれている。
「おはようございます!」
「おっ、おはよー!」
学校のメインの登校時間には少し早いけれどそれでもう登校している子供たちがちらほらといる。
中には元気よく挨拶してくれる子もいて、カレンが笑顔で手を振る。
何が起きてもいいように武器を持った武装をしているけれど、腕につけたボランティア巡回覚醒者の腕章とここ数日の見回りのおかげで子供たちも少し心を開いてくれた。
「そういえば前に言ってた終末教だかはいないんだな」
「あー、ちょっと前に警察とぶつかって今は大人しいんだよ」
「警察? 何かあったのかい?」
流石に警察と聞くと少し重たく聞こえる。
「なんか事件起こしたとかそういうことじゃないんだ。通学路で演説? 布教活動? をして警察呼ばれたらしいんだ。信仰の自由がーとか言って警察と一悶着あったって話だよ」
カレンも他の人から聞いた話なので確かなことは分からない。
けれど少し行為が行き過ぎてしまったようである。
「一瞬ここらの人も警戒してたんだけど向こうも無闇に衝突するつもりはないのか大人しいんだ」
「大人しいなら何よりだねぇ」
「そうだな。このまま大人しくしててほしいぜ」
軽く会話でもしながら通学路に近いところを回って圭と夜滝はRSIに向かったのであった。
ーーーーー
「最近はどうだ?」
「努力してます。世界を救うためにも」
夕方、圭は和輝と見回りをしていた。
「俺が言いたいのはそういうことではない。確かに世界を救うという大業は忘れるべきことではない。けれど今聞きたいのはお前さんの日常についてだ」
「日常ですか?」
「そう。どんな人にでも普通の暮らしというものがある。どのような使命を負っていようと普通の暮らしが心を休めてくれる。体が無事でも精神が壊れてしまっては世界を救うこともできないだろう」
和輝なりの気遣い。
世界を救うことは大事であるがそれを行う圭が健やかでなくてはならない。
むしろそうした責任を感じて疲弊してはいないかと心配もしているのだ。
「日常も……充実してますよ」
少し考えてみたけれど悪くないなと圭は思った。
料理が好きで趣味のようなものとなっている。
仕事もあるし覚醒者として少し稼げるようになったので料理に費やせるお金も意外とあって自由にできる。
覚醒者としての狩りも意外と楽しい。
レベルアップのために休みに集まってモンスターと戦うことは油断できない戦いではある。
けれど体を動かすことであり覚醒者となったばかりの頃では考えられないぐらいに成長していることは楽しみな側面もある。
もう少し男の友達が欲しいとは思うけれど周りにいるみんなとの交流も楽しい。
「楽しくやれてます」
「そうか、ならいい。辛くなったらいつでも話は聞いてやる。時には立ち止まることも必要だからな」
「ありがとうございます」
少し照れたように笑う圭を見れば嘘ではないと分かる。
和輝も目を細めるようにして微笑む。
「笑い事じゃないんだぞ。すっごい怖かったんだからな!」
一応圭は釈放してもらい、後日薫には覚醒者等級検査を受けてもらって無事に事なきを得ることができた。
薫はククルテスカトルナの加護のおかげなのかD級覚醒者判定となった。
次はありませんからと伊丹から念押しされたのでしばらくは大人しくしていようと思う圭だがやらねばならないこともあった。
ボランティア巡回覚醒者と書かれた腕章を身につけた圭とカレン、夜滝は朝早くから外を歩いている。
覚醒者協会から出された交換条件の一つにやってほしいことがあると言われた。
「しっかし朝の見回りとはなぁ」
最近原因不明の失踪事件が相次いでいる。
被害者は幅広く共通でもないために捜査は難航していた。
なんの証拠も残さない手際の良さから覚醒者が関わっているのではないかと疑われている。
しかし全ての人を24時間監視し続けるなんてことは不可能だ。
犯人や目的が分からない以上は事前の予防策をできる限り徹底するしかない。
とはいってもできることは多くなく、1人にならないなど事件に巻き込まれる可能性を下げる行動をとることが必要になる。
そして覚醒者協会が行う対策として覚醒者による見回りが実施されていた。
カレンが住んでいる地域では学校があって通学路も近くにある。
圭が覚醒者協会からやってほしいと言われたのはこの見回りであった。
朝の時間帯に通学路を中心として怪しい人がいないか歩いて見て回るのである。
圭だけではなくリーダビリティギルドとしてやることになったのでカレンや夜滝も一緒に見回っている。
ちなみに重恭の方も別区域ではあるが子供がいるのでボランティア巡回覚醒者の腕章をつけて子供と一緒に登校して見回りをやってくれている。
波瑠と薫と優斗は学生なので免除。
和輝も暇があれば朝や夕方散歩がてらに見回りしたりしてくれていた。
「それにしても失踪事件ねぇ……誘拐なのか、自ら消えたのか」
「テレビのワイドショーなんかでやってるのは誘拐だって言ってるよな」
いなくなったのは大人子供、男女関係ない。
自主的な失踪が続いていると考えるのにはだいぶ無理があるものの、なんの証拠もないために誘拐であるとも断定しきれないのである。
だからいまだに失踪事件と銘打たれている。
「おはようございます!」
「おっ、おはよー!」
学校のメインの登校時間には少し早いけれどそれでもう登校している子供たちがちらほらといる。
中には元気よく挨拶してくれる子もいて、カレンが笑顔で手を振る。
何が起きてもいいように武器を持った武装をしているけれど、腕につけたボランティア巡回覚醒者の腕章とここ数日の見回りのおかげで子供たちも少し心を開いてくれた。
「そういえば前に言ってた終末教だかはいないんだな」
「あー、ちょっと前に警察とぶつかって今は大人しいんだよ」
「警察? 何かあったのかい?」
流石に警察と聞くと少し重たく聞こえる。
「なんか事件起こしたとかそういうことじゃないんだ。通学路で演説? 布教活動? をして警察呼ばれたらしいんだ。信仰の自由がーとか言って警察と一悶着あったって話だよ」
カレンも他の人から聞いた話なので確かなことは分からない。
けれど少し行為が行き過ぎてしまったようである。
「一瞬ここらの人も警戒してたんだけど向こうも無闇に衝突するつもりはないのか大人しいんだ」
「大人しいなら何よりだねぇ」
「そうだな。このまま大人しくしててほしいぜ」
軽く会話でもしながら通学路に近いところを回って圭と夜滝はRSIに向かったのであった。
ーーーーー
「最近はどうだ?」
「努力してます。世界を救うためにも」
夕方、圭は和輝と見回りをしていた。
「俺が言いたいのはそういうことではない。確かに世界を救うという大業は忘れるべきことではない。けれど今聞きたいのはお前さんの日常についてだ」
「日常ですか?」
「そう。どんな人にでも普通の暮らしというものがある。どのような使命を負っていようと普通の暮らしが心を休めてくれる。体が無事でも精神が壊れてしまっては世界を救うこともできないだろう」
和輝なりの気遣い。
世界を救うことは大事であるがそれを行う圭が健やかでなくてはならない。
むしろそうした責任を感じて疲弊してはいないかと心配もしているのだ。
「日常も……充実してますよ」
少し考えてみたけれど悪くないなと圭は思った。
料理が好きで趣味のようなものとなっている。
仕事もあるし覚醒者として少し稼げるようになったので料理に費やせるお金も意外とあって自由にできる。
覚醒者としての狩りも意外と楽しい。
レベルアップのために休みに集まってモンスターと戦うことは油断できない戦いではある。
けれど体を動かすことであり覚醒者となったばかりの頃では考えられないぐらいに成長していることは楽しみな側面もある。
もう少し男の友達が欲しいとは思うけれど周りにいるみんなとの交流も楽しい。
「楽しくやれてます」
「そうか、ならいい。辛くなったらいつでも話は聞いてやる。時には立ち止まることも必要だからな」
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和輝も目を細めるようにして微笑む。
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