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第七章
うるさい魚4
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「なんだか日が落ちてきた?」
空が茜色に染まっている。
正確には日は出ていないので日が落ちてきたという表現は正しくないのだが夕焼けのような空模様になっていたのだ。
圭が時計を確認してみるけれど日本時間ではまだ夕方というにも早い。
「不思議だけど……綺麗ですね」
日がないので空を見ていても目が痛くなることもない。
水平線が赤く、上にいくにつれて赤みが薄くなっていくグラデーションは美しさがある。
「綺麗よね。なんならデートスポットにもいいと思うのだけど問題があるのよ」
「問題?」
「見ていれば分かるわ……来るわよ」
「うげっ!? なんだよありゃ!」
ぼんやりと水平線を眺めていたら視界に動くものが見えた。
すぐに目を下げて海を見ると続々と叫ぶカエルアンコウが浜にむかって来ていた。
「そ、これが問題ってやつ。この階は時間経過で空の様子が変わるのだけど夕方になると叫ぶカエルアンコウがたくさん出てくるのよ」
「う、うるせぇ!?」
一体だったからあまり気にならなかったのだが叫ぶカエルアンコウが何体も出てきて叫び出すと結構やかましい。
それにこうして叫ぶカエルアンコウが並ぶと意外と鳴き声も違うのだなというのは無駄な新発見であった。
「少し手伝ってあげましょうか?」
「いや、危なくなったら頼む! 夜滝ねぇ!」
軽く10体以上はいそうな叫ぶカエルアンコウを前にするとなかなか戦うのは大変そうである。
かなみが助力を申し出てくれたけれど出来るだけ自分たちの力でやってみようと戦い始める。
「ほっ! ほいっ!」
「へぇ……」
夜滝が杖を振ると海の水が圭たちの方に引き寄せられ、圭たちの周りをドーム状に囲んで叫ぶカエルアンコウの水の魔法を防ぐ。
同時にドームの外で電撃が走った。
水のドームも電撃も夜滝の魔法である。
全く違う種類の魔法を同時に発動させるダブルキャストという高等テクニックにかなみは驚く。
しかも夜滝は水と雷という属性すら違う魔法を容易く発動させているのだ。
「行くぞ!」
電撃が叫ぶカエルアンコウや海水に当たり、痺れて鳴き声が止む。
圭、波瑠、カレンが水のドームから飛び出して戦い始める。
叫ぶカエルアンコウはそんなに強くない。
水の魔法も当たると痛いけれど突き刺さったりするような危険性はない。
全員で一体ではなくそれぞれ叫ぶカエルアンコウを狙っていく。
夜滝の魔法で痺れている叫ぶカエルアンコウはか細い声を出していて魔法を使う様子はない。
「さんざん濡らしてくれて!」
走り抜けるようにして波瑠が叫ぶカエルアンコウの首を切り裂いていく。
「また出てきたわよ!」
圭とカレンもサクサクと叫ぶカエルアンコウを倒していくとまた海の中から叫ぶカエルアンコウが出てきていた。
「みなさん、下がってください!」
薫の声に反応して圭たち三人が大きく後退する。
「もう一丁だよ!」
魔力を高めていた夜滝が海に電撃を撃ち込んだ。
バチバチと恐ろしい音がして海水に電撃が広がり、浜に上がってこようとしていた叫ぶカエルアンコウを痺れさせる。
電撃が無くなるのをまって圭たちは再び叫ぶカエルアンコウを攻撃し始める。
「うーん、出番なかったわね」
結局圭たちは二十数体の叫ぶカエルアンコウをサクッと倒してしまった。
『叫ぶカエルアンコウを倒せ!
叫ぶカエルアンコウ 30/30 クリア
シークレット
クイーン叫ぶカエルアンコウを倒せ! クリア』
「よし、これでオーケーだな」
欧州連盟の覚醒者が叫ぶカエルアンコウの死体を回収する横で圭たちは試練の状況を確認する。
ピッタリどころかかなりの数をオーバーして倒すことになった。
無駄ではなくお金にはなったのでむしろ多くてもよかったぐらいである。
「次の階にだけ行ってから帰ろうか」
いつの間にか赤かった空は暗くなり始めている。
外の時間では今がちょうど夕方に差し掛かった頃であり、ここからもう一つ攻略するのは大変そうだと圭は判断した。
エントランスの位置や七階がどんなところかだけ見て帰ることにした。
七階へのエントランスは六階へのエントランスがある位置から島の逆側に存在している。
もう叫ぶカエルアンコウを倒す必要はないので欧州連盟の覚醒者にもそのことを伝えて、浜辺から離れて島を突っ切るように移動していく。
実は島の中にも少し叫ぶカエルアンコウ入るらしいけれど圭たちが遭遇することはなかった。
「うわぁ……ファンタジー」
エントランスを通って七階に登った。
六階も結構幻想的な感じであったのだが七階はそれよりもよりファンタジーチックな世界をしている。
「落ちるなよ? 落ちたら助けられないから」
七階も島の上であった。
しかし六階と大きく違うのは周りを見てみると一面の雲になっているのだ。
通称空島と呼ばれるこの階はいくつもの島が空に浮いているという摩訶不思議な場所となっているのだった。
落ちるとどうなるのか誰も知らない。
ただ助けにいけないし戻っても来ないから落ちたが最後飛べる能力でもない限りは死亡とみなされる。
『ハーピーを倒せ!
ハーピー 0/30
シークレット
ハーピーの卵を破壊せよ! クリア』
「えっ?」
七階の試練が表示される。
それを見て圭は驚いた。
「どうしたんだい?」
「この階も……シークレットクエストがクリアになってる」
圭にだけは塔におけるシークレットクエストが見える。
七階にもシークレットクエストがあるようなのだがもうすでにクリア済みの表記になっていたのである。
空が茜色に染まっている。
正確には日は出ていないので日が落ちてきたという表現は正しくないのだが夕焼けのような空模様になっていたのだ。
圭が時計を確認してみるけれど日本時間ではまだ夕方というにも早い。
「不思議だけど……綺麗ですね」
日がないので空を見ていても目が痛くなることもない。
水平線が赤く、上にいくにつれて赤みが薄くなっていくグラデーションは美しさがある。
「綺麗よね。なんならデートスポットにもいいと思うのだけど問題があるのよ」
「問題?」
「見ていれば分かるわ……来るわよ」
「うげっ!? なんだよありゃ!」
ぼんやりと水平線を眺めていたら視界に動くものが見えた。
すぐに目を下げて海を見ると続々と叫ぶカエルアンコウが浜にむかって来ていた。
「そ、これが問題ってやつ。この階は時間経過で空の様子が変わるのだけど夕方になると叫ぶカエルアンコウがたくさん出てくるのよ」
「う、うるせぇ!?」
一体だったからあまり気にならなかったのだが叫ぶカエルアンコウが何体も出てきて叫び出すと結構やかましい。
それにこうして叫ぶカエルアンコウが並ぶと意外と鳴き声も違うのだなというのは無駄な新発見であった。
「少し手伝ってあげましょうか?」
「いや、危なくなったら頼む! 夜滝ねぇ!」
軽く10体以上はいそうな叫ぶカエルアンコウを前にするとなかなか戦うのは大変そうである。
かなみが助力を申し出てくれたけれど出来るだけ自分たちの力でやってみようと戦い始める。
「ほっ! ほいっ!」
「へぇ……」
夜滝が杖を振ると海の水が圭たちの方に引き寄せられ、圭たちの周りをドーム状に囲んで叫ぶカエルアンコウの水の魔法を防ぐ。
同時にドームの外で電撃が走った。
水のドームも電撃も夜滝の魔法である。
全く違う種類の魔法を同時に発動させるダブルキャストという高等テクニックにかなみは驚く。
しかも夜滝は水と雷という属性すら違う魔法を容易く発動させているのだ。
「行くぞ!」
電撃が叫ぶカエルアンコウや海水に当たり、痺れて鳴き声が止む。
圭、波瑠、カレンが水のドームから飛び出して戦い始める。
叫ぶカエルアンコウはそんなに強くない。
水の魔法も当たると痛いけれど突き刺さったりするような危険性はない。
全員で一体ではなくそれぞれ叫ぶカエルアンコウを狙っていく。
夜滝の魔法で痺れている叫ぶカエルアンコウはか細い声を出していて魔法を使う様子はない。
「さんざん濡らしてくれて!」
走り抜けるようにして波瑠が叫ぶカエルアンコウの首を切り裂いていく。
「また出てきたわよ!」
圭とカレンもサクサクと叫ぶカエルアンコウを倒していくとまた海の中から叫ぶカエルアンコウが出てきていた。
「みなさん、下がってください!」
薫の声に反応して圭たち三人が大きく後退する。
「もう一丁だよ!」
魔力を高めていた夜滝が海に電撃を撃ち込んだ。
バチバチと恐ろしい音がして海水に電撃が広がり、浜に上がってこようとしていた叫ぶカエルアンコウを痺れさせる。
電撃が無くなるのをまって圭たちは再び叫ぶカエルアンコウを攻撃し始める。
「うーん、出番なかったわね」
結局圭たちは二十数体の叫ぶカエルアンコウをサクッと倒してしまった。
『叫ぶカエルアンコウを倒せ!
叫ぶカエルアンコウ 30/30 クリア
シークレット
クイーン叫ぶカエルアンコウを倒せ! クリア』
「よし、これでオーケーだな」
欧州連盟の覚醒者が叫ぶカエルアンコウの死体を回収する横で圭たちは試練の状況を確認する。
ピッタリどころかかなりの数をオーバーして倒すことになった。
無駄ではなくお金にはなったのでむしろ多くてもよかったぐらいである。
「次の階にだけ行ってから帰ろうか」
いつの間にか赤かった空は暗くなり始めている。
外の時間では今がちょうど夕方に差し掛かった頃であり、ここからもう一つ攻略するのは大変そうだと圭は判断した。
エントランスの位置や七階がどんなところかだけ見て帰ることにした。
七階へのエントランスは六階へのエントランスがある位置から島の逆側に存在している。
もう叫ぶカエルアンコウを倒す必要はないので欧州連盟の覚醒者にもそのことを伝えて、浜辺から離れて島を突っ切るように移動していく。
実は島の中にも少し叫ぶカエルアンコウ入るらしいけれど圭たちが遭遇することはなかった。
「うわぁ……ファンタジー」
エントランスを通って七階に登った。
六階も結構幻想的な感じであったのだが七階はそれよりもよりファンタジーチックな世界をしている。
「落ちるなよ? 落ちたら助けられないから」
七階も島の上であった。
しかし六階と大きく違うのは周りを見てみると一面の雲になっているのだ。
通称空島と呼ばれるこの階はいくつもの島が空に浮いているという摩訶不思議な場所となっているのだった。
落ちるとどうなるのか誰も知らない。
ただ助けにいけないし戻っても来ないから落ちたが最後飛べる能力でもない限りは死亡とみなされる。
『ハーピーを倒せ!
ハーピー 0/30
シークレット
ハーピーの卵を破壊せよ! クリア』
「えっ?」
七階の試練が表示される。
それを見て圭は驚いた。
「どうしたんだい?」
「この階も……シークレットクエストがクリアになってる」
圭にだけは塔におけるシークレットクエストが見える。
七階にもシークレットクエストがあるようなのだがもうすでにクリア済みの表記になっていたのである。
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