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第七章
覚醒者チュートリアル1
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塔の六階は叫ぶカエルアンコウ、七階はハーピーだった。
そして八階はレッドフォックスであった。
奇しくも先日攻略したゲートのモンスターと同じレッドフォックスが八階に出てくるのである。
『レッドフォックスを倒せ!
レッドフォックス 0/30
シークレット
フェンリルの卵を守れ!』
「まーた30体かよ」
試練の表示を見ながらカレンが渋い顔をする。
「それにあっついね……」
波瑠はパタパタと手で顔を仰いでいる。
以前レッドフォックスと戦った場所はなんの変哲もない草原だった。
しかしこの八階はまるで火山地帯のような場所で非常に気温が高い。
立っているだけで汗が噴き出してきてじわじわと体力が奪われていく、そんな環境であった。
「まあ……塔の一階から九階まではチュートリアルなんて言う人もいるからな」
「チュートリアル? どうして?」
「一階の簡単なモンスター討伐から始まって多少特殊なモンスター捜索や採取、そして五階で簡単なボスを倒して六階からは特殊な環境と属性的性質を持ったモンスターを数倒す。一連の流れを見てみると覚醒者としてのやり方を練習してるみたいじゃないか?」
「なるほど……確かにそう考えることもできるねぇ」
「ヤタクロウはこの塔の設計には関わっていないらしいけど、ゲームをクリアさせたい神が作ったようだから登りやすいような仕組みにしたのかもしれないな」
ゲームのシステムを作ったというカラスのモンスターである魔王ヤタクロウのことを思い出す。
このゲームをどうにかしたいようで裏で様々と手を引いていた。
未だにゲームがクリアされたことなく、ゲームをクリアさせることを目的として塔が創られた。
覚醒者に対してスキルアップを促す形になっていてもおかしくない。
「シークレットもあるのかい?」
「ああ、この階はクリアされてないみたいだな」
「やっぱりこう考えると五階が特殊な感じだったんだな」
五階にはシークレットがなかった。
五階が特殊でシークレットがないのか五階からシークレットがないのかというちょっとした疑問があったけれど五階が特殊だったようだ。
「シークレットはどうすんだ?」
「うーん、見つけられそうならやってみるぐらいでいいと思う」
経験上シークレットは楽なものではない。
偶然見つけられるならやってみてもいいかもしれないけれどわざわざこんな暑いところを探し回る気にはならない。
今まで通り見つけられたらやってみようぐらいの緩さでいいだろうと圭は思う。
「ま、そうだよな」
カレンもその考えに賛成だ。
シークレットでもらえるものは良いものであるが今は塔に登り、レベルを上げることが優先である。
見つかるかも分からないものを探し回って時間を無駄にはしていられない。
レッドフォックスは一度戦っているので勝手を知っている。
サクサク倒していって試練が終わるならそれでいい。
「ピピ、ヤル!」
「やる気のフィーネもいるし、ちゃっちゃとやっていこうか」
今回はフィーネも姿を見せている。
つい先日かなみから肉をもらってしっかりと人になれるようになったので今も人型フィーネとして普通に圭たちと一緒にいた。
「……それでよかったのか?」
「コレガイイ」
フィーネの服装はメイド服だった。
フィーネ自身が作り出したものではなくてフィーネがいたケルテンの研究所で仲間になる前のフィーネが来ていたメイド服である。
ものとしてはかなり綺麗で手触りも良くデザインも可愛らしいメイド服であったのだが、後々圭の目で調べてみたところただのメイド服ではなくしっかりとした装備品であった。
かなり良いモンスターの素材を使って作られていて丈夫な上に多少の損傷なら自動で治るという代物だった。
なんでこんなもの作ったのだという疑問はあるけれど、フィーネを生み出したケルテンがフィーネのことを娘のように可愛がっていたのでそのためかもしれない。
あんなところにありながら綺麗だったのは自動修復公開のおかげだったのだ。
フィーネにちゃんとした装備を買うという選択肢もあった。
だけどフィーネがメイド服がいいと言って聞かないのである。
「ブンブーン」
「なかなか乙な組み合わせだねぇ」
「メイド服に大鎌……」
基本的には素手で戦うので武器もいらないフィーネだが体を変化させて武器を作り出すことができる。
何を思ったのかフィーネが作り出した武器は大きな鎌であった。
まだフィーネが装備に擬態できなくてお家で留守番していた頃に暇だろうからとテレビや動画配信サイトで好きに色々と見せていた。
その時にいわゆる女の子用のアニメで敵役のキャラクターが大きな鎌を使って戦っていてフィーネはそれに憧れた。
だから大鎌らしい。
大鎌美少女メイドというキャラの混雑はあるもののフィーネがそれでいいのなら圭に言うことはない。
ただこんな場所でメイド服に大鎌では周りから注目を浴びてしまうのは仕方ない。
「まあぼちぼちやってくか」
圭たちはレッドフォックスを探しに溶岩地帯を歩き回る。
でこぼことした地形で木が生えていない割には見通しは悪い。
そして八階はレッドフォックスであった。
奇しくも先日攻略したゲートのモンスターと同じレッドフォックスが八階に出てくるのである。
『レッドフォックスを倒せ!
レッドフォックス 0/30
シークレット
フェンリルの卵を守れ!』
「まーた30体かよ」
試練の表示を見ながらカレンが渋い顔をする。
「それにあっついね……」
波瑠はパタパタと手で顔を仰いでいる。
以前レッドフォックスと戦った場所はなんの変哲もない草原だった。
しかしこの八階はまるで火山地帯のような場所で非常に気温が高い。
立っているだけで汗が噴き出してきてじわじわと体力が奪われていく、そんな環境であった。
「まあ……塔の一階から九階まではチュートリアルなんて言う人もいるからな」
「チュートリアル? どうして?」
「一階の簡単なモンスター討伐から始まって多少特殊なモンスター捜索や採取、そして五階で簡単なボスを倒して六階からは特殊な環境と属性的性質を持ったモンスターを数倒す。一連の流れを見てみると覚醒者としてのやり方を練習してるみたいじゃないか?」
「なるほど……確かにそう考えることもできるねぇ」
「ヤタクロウはこの塔の設計には関わっていないらしいけど、ゲームをクリアさせたい神が作ったようだから登りやすいような仕組みにしたのかもしれないな」
ゲームのシステムを作ったというカラスのモンスターである魔王ヤタクロウのことを思い出す。
このゲームをどうにかしたいようで裏で様々と手を引いていた。
未だにゲームがクリアされたことなく、ゲームをクリアさせることを目的として塔が創られた。
覚醒者に対してスキルアップを促す形になっていてもおかしくない。
「シークレットもあるのかい?」
「ああ、この階はクリアされてないみたいだな」
「やっぱりこう考えると五階が特殊な感じだったんだな」
五階にはシークレットがなかった。
五階が特殊でシークレットがないのか五階からシークレットがないのかというちょっとした疑問があったけれど五階が特殊だったようだ。
「シークレットはどうすんだ?」
「うーん、見つけられそうならやってみるぐらいでいいと思う」
経験上シークレットは楽なものではない。
偶然見つけられるならやってみてもいいかもしれないけれどわざわざこんな暑いところを探し回る気にはならない。
今まで通り見つけられたらやってみようぐらいの緩さでいいだろうと圭は思う。
「ま、そうだよな」
カレンもその考えに賛成だ。
シークレットでもらえるものは良いものであるが今は塔に登り、レベルを上げることが優先である。
見つかるかも分からないものを探し回って時間を無駄にはしていられない。
レッドフォックスは一度戦っているので勝手を知っている。
サクサク倒していって試練が終わるならそれでいい。
「ピピ、ヤル!」
「やる気のフィーネもいるし、ちゃっちゃとやっていこうか」
今回はフィーネも姿を見せている。
つい先日かなみから肉をもらってしっかりと人になれるようになったので今も人型フィーネとして普通に圭たちと一緒にいた。
「……それでよかったのか?」
「コレガイイ」
フィーネの服装はメイド服だった。
フィーネ自身が作り出したものではなくてフィーネがいたケルテンの研究所で仲間になる前のフィーネが来ていたメイド服である。
ものとしてはかなり綺麗で手触りも良くデザインも可愛らしいメイド服であったのだが、後々圭の目で調べてみたところただのメイド服ではなくしっかりとした装備品であった。
かなり良いモンスターの素材を使って作られていて丈夫な上に多少の損傷なら自動で治るという代物だった。
なんでこんなもの作ったのだという疑問はあるけれど、フィーネを生み出したケルテンがフィーネのことを娘のように可愛がっていたのでそのためかもしれない。
あんなところにありながら綺麗だったのは自動修復公開のおかげだったのだ。
フィーネにちゃんとした装備を買うという選択肢もあった。
だけどフィーネがメイド服がいいと言って聞かないのである。
「ブンブーン」
「なかなか乙な組み合わせだねぇ」
「メイド服に大鎌……」
基本的には素手で戦うので武器もいらないフィーネだが体を変化させて武器を作り出すことができる。
何を思ったのかフィーネが作り出した武器は大きな鎌であった。
まだフィーネが装備に擬態できなくてお家で留守番していた頃に暇だろうからとテレビや動画配信サイトで好きに色々と見せていた。
その時にいわゆる女の子用のアニメで敵役のキャラクターが大きな鎌を使って戦っていてフィーネはそれに憧れた。
だから大鎌らしい。
大鎌美少女メイドというキャラの混雑はあるもののフィーネがそれでいいのなら圭に言うことはない。
ただこんな場所でメイド服に大鎌では周りから注目を浴びてしまうのは仕方ない。
「まあぼちぼちやってくか」
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