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第五章
始まる悪魔の大会5
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馬車が宿になっただけで外出も許されないまま二日も監禁状態で時間を過ごした。
部屋な分多少広いので軽くトレーニングでもして時間を潰していると、また馬車に押し込まれて移動となった。
やっぱりかという思いがリュードにはあった。
今度は長距離の移動ではなくすぐに目的地に着いた。
馬車を下りると目の前には巨大なコロシアムがあった。
「これからはあなたたち自身の力で頑張ってください。優勝すれば富と自由。忘れないでください」
そっちもしたことを忘れるなよ、そう思いながらリュードたちはウバと別れて変な仮面をつけた男に案内されてコロシアムの中に入っていく。
薄暗い通路を抜けてコロシアムの真ん中にある闘技場に入る。
中はすでに熱気に満ちていて、真ん中の四角いステージのような闘技場を囲む客席では多くの観客が歓声を上げている。
そして闘技場の上ではリュードたちも同じく首輪に腕輪、上半身裸の男たちが血で血を洗う争いを繰り広げている。
闘技場の横では仮面の男たちが死体を荷馬車に投げ込み、血をモップでバケツに集めている。
もう大会は始まっていて、すでに何戦か終えた後のようだ。
「うっ……!」
トーイが凄惨な光景と濃い血の匂いにやられて嘔吐する。
これからやらされることの予想がついてリュードの気も重くなる。
後ろからは続々とリュードたち以外の奴隷も入ってくる。
ほとんどのものが闘技場の上で繰り広げられる光景に顔を青くしている。
大会の様子を見せつけるように少し置かれた後、広めの部屋に連れて行かれた。
後からも来ていたが当然先にも来ている奴隷たちが部屋にはいた。
どちらかといえば細い方の人が多く、戦えそうな人の方が少なく見える。
リュードたちも入ってくると部屋はいっぱいになる。
「集めたもんだな……」
これだけ多くの奴隷をどこから集めたのだとリュードは顔をしかめた。
人が集まっているせいか、なんだか部屋の湿度が高い気がする。
ある程度人が集まったところで仮面の係員が部屋に入ってきて奴隷たちは並ばされる。
三列ほどに並ばされた列の前の方を覗くと箱の中に手を突っ込んでいるのが見えた。
列はさっさと進んでいき、リュードの番になる。
箱に手を入れて中のものを1つだけ引けと言われて、言われた通りに中のものを手に取って列を外れる。
箱の中にあったのは折り畳まれた紙で、リュードは手に取ったものを開いて確認する。
今行われているのは参加する奴隷たちを組分けするためのくじ引きであった。
紙にはどの組みであるのか文字と絵が描かれている。
世の中には文字が読めないものもいる。
奴隷になるぐらいの人なら読めない人である確率も高くなるのでそのために絵でも組が分かりやすくなるように工夫がしてある。
細やかな配慮に痛み入るばかりであるとため息が漏れてしまう。
リュードはフェアリー組という可愛らしいフェアリーの絵が書いてある組になった。
「あっ、同じですね」
横からリュードのくじを覗き込んだトーイも同じものを持っていた。
他の人のを見てみるとゴブリンとかコボルトといったものが書いてある。
ちょっと可愛らしく書かれた絵のためか少し幼稚園の組分けみたいだと感じた。
そして幸いなことにウロダを含めたウバの別の奴隷たちとは別の組になった。
「同じがいいのか、悪いのか……それも分からないな」
そしてそのまま部屋で待機となった。
ゴブリン組の奴隷が呼ばれ、次にコボルト組の奴隷が呼ばれ、部屋の奴隷が減っていく。
いつ呼ばれるのか分からない緊張感に自然と鼓動も早くなる。
トーイはずっと青い顔をしたまま時々吐きそうにえづいているがそれも仕方のないことである。
ほとんど人がいなくなり、最後の組がフェアリー組だった。
相変わらず横で血や死体をせっせと片づけている中で闘技場上に武器がばら撒かれる。
「ルールは簡単だ。生き残れ。武器は好きに使え」
どう戦うのかと思ったら、床に落ちた武器を好きに拾って戦うことになるようだ。
何とも雑なルールである。
「さて、どうぞお上がりください」
言い方は丁寧だけど実際のところ選択肢はない強制と変わりがない。
なぜなら後ろには槍を持った男たちが立っていて、拒否権など与えない圧力をかけてきているからだった。
「行こう、トーイ」
最後の最後まで抵抗して変な端っこや真ん中に追いやられるより早く闘技場に上がっていい場所、いい武器を見つけておくのが良いだろう。
リュードと同じ考えの人でサッと闘技場に上がった人もいた。
「武器はまだ手をつけないでください。勝手に拾いましたら失格とさせていただきます」
失格になったらどうなる。
などと言う質問をぶつけるつもりはない。
真ん中が武器が良いとか端に良いものが落ちているとそんなことはない。
多少の偏りは武器を落とした係員の匙加減であって、基本的には均等に、武器の種類もまばらに広げられている。
ポジション取りには悩んだ。
真ん中に行く気はないがあまり隅にいても逃げ場がなくなる。
周りの武器の様子を見ながら、リュードたちはやや隅寄りの闘技場端に陣取ることにした。
後ろがないことは怖いが真ん中の乱戦に巻き込まれる方が嫌だったのだ。
わざとステージアウトでもしない限りは殺されることもなく失格になるはずだろうから最悪負けたフリして落ちたっていいと思っていた。
最後まで闘技場に上がることをためらってしまっていた奴隷たちは無理矢理真ん中の方に槍で移動させられている。
あれでは周り全てを警戒しなきゃいけないし、武器の取り合いにもなる。
真ん中の争いはおそらくかなり激しいことだろう。
およそ50人ほどが1組のようで、部屋にいた残りの数からすると多い。
別の部屋にもくじ引き会場があったようだ。
部屋な分多少広いので軽くトレーニングでもして時間を潰していると、また馬車に押し込まれて移動となった。
やっぱりかという思いがリュードにはあった。
今度は長距離の移動ではなくすぐに目的地に着いた。
馬車を下りると目の前には巨大なコロシアムがあった。
「これからはあなたたち自身の力で頑張ってください。優勝すれば富と自由。忘れないでください」
そっちもしたことを忘れるなよ、そう思いながらリュードたちはウバと別れて変な仮面をつけた男に案内されてコロシアムの中に入っていく。
薄暗い通路を抜けてコロシアムの真ん中にある闘技場に入る。
中はすでに熱気に満ちていて、真ん中の四角いステージのような闘技場を囲む客席では多くの観客が歓声を上げている。
そして闘技場の上ではリュードたちも同じく首輪に腕輪、上半身裸の男たちが血で血を洗う争いを繰り広げている。
闘技場の横では仮面の男たちが死体を荷馬車に投げ込み、血をモップでバケツに集めている。
もう大会は始まっていて、すでに何戦か終えた後のようだ。
「うっ……!」
トーイが凄惨な光景と濃い血の匂いにやられて嘔吐する。
これからやらされることの予想がついてリュードの気も重くなる。
後ろからは続々とリュードたち以外の奴隷も入ってくる。
ほとんどのものが闘技場の上で繰り広げられる光景に顔を青くしている。
大会の様子を見せつけるように少し置かれた後、広めの部屋に連れて行かれた。
後からも来ていたが当然先にも来ている奴隷たちが部屋にはいた。
どちらかといえば細い方の人が多く、戦えそうな人の方が少なく見える。
リュードたちも入ってくると部屋はいっぱいになる。
「集めたもんだな……」
これだけ多くの奴隷をどこから集めたのだとリュードは顔をしかめた。
人が集まっているせいか、なんだか部屋の湿度が高い気がする。
ある程度人が集まったところで仮面の係員が部屋に入ってきて奴隷たちは並ばされる。
三列ほどに並ばされた列の前の方を覗くと箱の中に手を突っ込んでいるのが見えた。
列はさっさと進んでいき、リュードの番になる。
箱に手を入れて中のものを1つだけ引けと言われて、言われた通りに中のものを手に取って列を外れる。
箱の中にあったのは折り畳まれた紙で、リュードは手に取ったものを開いて確認する。
今行われているのは参加する奴隷たちを組分けするためのくじ引きであった。
紙にはどの組みであるのか文字と絵が描かれている。
世の中には文字が読めないものもいる。
奴隷になるぐらいの人なら読めない人である確率も高くなるのでそのために絵でも組が分かりやすくなるように工夫がしてある。
細やかな配慮に痛み入るばかりであるとため息が漏れてしまう。
リュードはフェアリー組という可愛らしいフェアリーの絵が書いてある組になった。
「あっ、同じですね」
横からリュードのくじを覗き込んだトーイも同じものを持っていた。
他の人のを見てみるとゴブリンとかコボルトといったものが書いてある。
ちょっと可愛らしく書かれた絵のためか少し幼稚園の組分けみたいだと感じた。
そして幸いなことにウロダを含めたウバの別の奴隷たちとは別の組になった。
「同じがいいのか、悪いのか……それも分からないな」
そしてそのまま部屋で待機となった。
ゴブリン組の奴隷が呼ばれ、次にコボルト組の奴隷が呼ばれ、部屋の奴隷が減っていく。
いつ呼ばれるのか分からない緊張感に自然と鼓動も早くなる。
トーイはずっと青い顔をしたまま時々吐きそうにえづいているがそれも仕方のないことである。
ほとんど人がいなくなり、最後の組がフェアリー組だった。
相変わらず横で血や死体をせっせと片づけている中で闘技場上に武器がばら撒かれる。
「ルールは簡単だ。生き残れ。武器は好きに使え」
どう戦うのかと思ったら、床に落ちた武器を好きに拾って戦うことになるようだ。
何とも雑なルールである。
「さて、どうぞお上がりください」
言い方は丁寧だけど実際のところ選択肢はない強制と変わりがない。
なぜなら後ろには槍を持った男たちが立っていて、拒否権など与えない圧力をかけてきているからだった。
「行こう、トーイ」
最後の最後まで抵抗して変な端っこや真ん中に追いやられるより早く闘技場に上がっていい場所、いい武器を見つけておくのが良いだろう。
リュードと同じ考えの人でサッと闘技場に上がった人もいた。
「武器はまだ手をつけないでください。勝手に拾いましたら失格とさせていただきます」
失格になったらどうなる。
などと言う質問をぶつけるつもりはない。
真ん中が武器が良いとか端に良いものが落ちているとそんなことはない。
多少の偏りは武器を落とした係員の匙加減であって、基本的には均等に、武器の種類もまばらに広げられている。
ポジション取りには悩んだ。
真ん中に行く気はないがあまり隅にいても逃げ場がなくなる。
周りの武器の様子を見ながら、リュードたちはやや隅寄りの闘技場端に陣取ることにした。
後ろがないことは怖いが真ん中の乱戦に巻き込まれる方が嫌だったのだ。
わざとステージアウトでもしない限りは殺されることもなく失格になるはずだろうから最悪負けたフリして落ちたっていいと思っていた。
最後まで闘技場に上がることをためらってしまっていた奴隷たちは無理矢理真ん中の方に槍で移動させられている。
あれでは周り全てを警戒しなきゃいけないし、武器の取り合いにもなる。
真ん中の争いはおそらくかなり激しいことだろう。
およそ50人ほどが1組のようで、部屋にいた残りの数からすると多い。
別の部屋にもくじ引き会場があったようだ。
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