人と希望を伝えて転生したのに竜人という最強種族だったんですが?〜世界はもう救われてるので美少女たちとのんびり旅をします〜

犬型大

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第七章

父親になるってこんな気持ちなのかな2

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「お疲れ様でございます。この度は攻略おめでとうございます」

 ギルド長に招き入れられて、ギルドの中で落ち着いて報告する。
 せめてダンジョンの中のことが分かればと思っていたけれど、攻略を成功させ、さらにダンジョンは無くなって完全に心配は消滅してしまった。

 話に聞くとダンジョンの魔物は強力で、仮にダンジョンブレイクを起こすとかなり危険なところだったとギルド長も胸を撫で下ろしていた。
 報告を終えるとギルドの方で一番良い宿を押さえてくれていて、そこに泊まることになった。

 まさしくVIP待遇である。

「ううむ……」

「少し落ち着け。焦ってもどうしようもない」
 
 すぐにでもテレサのところに向かいたいがそうもいかない。
 ダンジョンが消えたと言う話を簡単に鵜呑みにするわけにもいかない。
 
 リュードたちがウソをついているなどと考えもしないが、調査は必要だ。
 報償金を渡す必要もあるので慎重な調査が求められる。

 ギルドの方でダンジョンがあった場所に人を派遣して調べる間、町に留まることになった。

「体を休める良い時間にもなっただろう」

 ダリルは降臨の反動で、ダンジョンから出た直後にはほとんど動けないぐらいだった。
 リュードが持っていた使わない槍二本に布を結びつけて担架とかソリもどきにして、ダリルを引きずって町まで運んできたのだ。

 町に着く頃にはなんとか歩けるぐらいになっていたので体面だけは何とか保てていた。
 今は宿で大人しく過ごして日常生活できるぐらいにはなっている。

 調査期間は良い休息になった。

「何だか持てはやされるのにも慣れないな」

「有名になればこうしたことも時にある。お前たちならまだこうした機会もあるだろう。慣れておけ」

 リュードたちは英雄扱いだった。
 聖者や使徒である聖職者たち、そして高ランク冒険者パーティーであるケフィズサンのみんなはこうした経験があって、声をかけられることにも慣れている。

 けれどリュードたちはそんな経験もない。
 町で色々な人に声をかけられるのは、かなり気まずいというか照れ臭かった。

「なかなか慣れないよね」

「ああ、難しいな」

 ーーーーー
 
 調査も終わって、極寒のダンジョンの完全消滅が確認された頃には、グルーウィンの国中にダンジョン攻略の報は駆け巡っていた。
 リュードたちはグルーウィンの首都で行われるダンジョン攻略を祝う宴に招待された。
 
 神物を持っているんでと断ることもできず、招待を受けることになってしまった。

「面倒だがしょうがないよな」

 まだまだダリルの体調も万全ではないし、ここでグルーウィンに逆らって良いことなど一つもない。
 グルーウィンの首都である氷都ツンダロまで馬車での移動することになった。

 招待を受けた側ということで国から依頼された冒険者が護衛して野営の準備までしてくれたのである。
 食事はルフォンのものが良かったななどとウィドウが呟いていたとかなんとか。
 
 首都までの各都市で大歓迎を受けて、上宿に泊まる。
 そうして至れり尽くせりで運ばれて、グルーウィンの首都ツンダロに着いた。
 
 ツンダロに着くと護衛は冒険者から国の兵士にバトンタッチ。
 グルーウィンの首都ツンダロには氷宮と呼ばれる透明度の高いクリスタルをあしらったお城があって、そこで宴が開かれることになっていた。

「ひゃああ……」

 目の回る忙しさ。
 体を採寸されて服を作る。

 宴まで時間がないらしく装飾品の合わせなども急ピッチで行われる。
 白を中心とした服装を一行は用意されて、宴のために試着を繰り返す。

「呼びつけておいて格好まで指定するとはな……」

「我々は普段から白いですからあまり違和感がありませんね」

 ウィドウは普段から暗めの色の服を好む。
 黒い系統の服が多くて、ややだぼっとした緩い服が好きだから白くてぴっとしたスーツのような服はあまり好みではなかった。

 試着も多くて、これには流石のウィドウもぼやいている。

「ウィドウも似合ってるじゃないですか」

「似合っていてもそれが好きな格好とは違うんだよ」

「まあ、そうですね」

 試着が終わって服を微調整すると次は宴の前にまずグルーウィンの王様にお目通りである。
 グルーウィンは一神教を国教とした国だ。

 一神教はなかなか特殊な宗教で、他の神を認めていない。
 そして進行している対象は氷神という神となっている。

 氷神進行はすべての生命は氷より生まれるという価値観を持っている。
 氷があり、それが溶けて水になり世界に広がり、生命も生まれてくるみたいな話だった、とリュードは本で読んだことを思い出す。
 
 歴史を辿るとこの寒い大地で不満を持たずに生き抜くため、氷に感謝することから始まった宗教である。
 今では他にも神様がいることは当然の考えが多いが、他の神様は氷神が生み出した氷神の子である神様で、氷神の子でありながら氷神であるらしい。

 氷神信仰にあまり興味もなく神学にも精通していないリュードはよく分かっていない。
 というか他の人に聞いても分かっていなかった。

「グルーウィンの神学はかなり特殊ですが結構面白いのですよ?」

 アルフォンスだけは何か語りそうな雰囲気を醸している。
 いかにも真面目そうなアルフォンスは宗教学の研究も行なっている。

 機会があれば神学について語りたがるところがあるのだ。
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