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第七章
父親になるってこんな気持ちなのかな5
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「…………うん、前向きに考えよう」
ただリュードも同じ気持ちだった。
コユキと離れたくないと思ってしまう自分がいる。
「リューちゃん……!」
「リュードォ!」
合理的に考えて旅を続けるなら、コユキは連れていくべきじゃない。
でも合理的に考えて旅をしているのではない。
誰かが取らねばならない責任なら自分が取ろう。
コユキがどこか気に入ったり、コユキを預けるのに相応しい場所があるならそこに預けることもちゃんと考える。
ただ今はどうするのが正解なのか分からない。
ならばここで得られた縁を大切にする。
幸いにして金は腐るほどある。
こんな金持ちになる予定はなかったけど、コユキが負担にならない程度の財力は持っているのだ。
ただもう一度ケーフィスに会って問いただす必要はあると思う。
「そうだな……」
連れていくために何が必要か。
考えてみるとそんなに障害はない。
必要なもので考えられるのは身分とかそんなものだけど、そもそもこの世界において身分はあまり重要ではない。
どこかに留まるなら必要かもしれないが、旅をしている上ではどこの誰とかそんなことあまり気にされない。
もうちょっとコユキが大きくなれば冒険者として登録すれば冒険者のコユキとしての身分は得られる。
家名が必要ならリュードやルフォンのものを名乗ればいい。
「やっぱり子供なことは大変だろうな……」
必要なのはそんなものではない。
旅をする上で必要なのは自分を守る手段である。
それは同時に身を立てる方法でもある。
子供であるコユキにそれは酷な話だが、今からでも何かを身につけておかなきゃいけない。
ではあるが何か連れていくのに用意しなきゃいけないものなんてないなと思い至る。
一応他のみんなにも話して許可は取っておくことは必要でも、ほとんど任されている状態だから拒否する人もいないはずだ。
「いや、でも……」
リュードの手を取って頬を押し当てているコユキは、柔らかな頬がリュードの手の形にプニリと歪んでいる。
なんだかとても幸せそうな顔をしている。
もしかしだらコユキは寂しかったのかもしれない。
一人だけ姿の違う魔物であり、似たような姿をしたものはいない。
それでいながら人はコユキのところまで到達せず、ダンジョンの中で囚われて生きていると言えるのかも怪しく日々を過ごす。
「ふふ……そうだな。きっと出会ったのも何かの縁だろう」
今のコユキは生きている。
食べて寝て甘えて。
コユキが笑っているとリュードも胸が温かくなる思いがする。
よくよく考えてみれば神聖力を使えるのなら、身を立てる方法もありそうだ。
聞いてみなきゃ分からないけど、もし上手く行くならコユキはリュードたちの旅にとって重要な役割を担うことになる。
(カッコいい……)
(……うわぁー!)
「……どうした?」
「な、なんでもない! ……ねっ?」
「う、うんうん! 何でもないよう!」
「なんだ? まあいいか」
ベッドに腰掛けて優しくコユキを見下ろすリュードは普段とは違う慈愛に満ち溢れた表情をしている。
この瞬間を切り取って絵画にしたい。
そんなことを思うほどリュードは穏やかで、二人は思わず顔を赤くしていた。
ただリュードも同じ気持ちだった。
コユキと離れたくないと思ってしまう自分がいる。
「リューちゃん……!」
「リュードォ!」
合理的に考えて旅を続けるなら、コユキは連れていくべきじゃない。
でも合理的に考えて旅をしているのではない。
誰かが取らねばならない責任なら自分が取ろう。
コユキがどこか気に入ったり、コユキを預けるのに相応しい場所があるならそこに預けることもちゃんと考える。
ただ今はどうするのが正解なのか分からない。
ならばここで得られた縁を大切にする。
幸いにして金は腐るほどある。
こんな金持ちになる予定はなかったけど、コユキが負担にならない程度の財力は持っているのだ。
ただもう一度ケーフィスに会って問いただす必要はあると思う。
「そうだな……」
連れていくために何が必要か。
考えてみるとそんなに障害はない。
必要なもので考えられるのは身分とかそんなものだけど、そもそもこの世界において身分はあまり重要ではない。
どこかに留まるなら必要かもしれないが、旅をしている上ではどこの誰とかそんなことあまり気にされない。
もうちょっとコユキが大きくなれば冒険者として登録すれば冒険者のコユキとしての身分は得られる。
家名が必要ならリュードやルフォンのものを名乗ればいい。
「やっぱり子供なことは大変だろうな……」
必要なのはそんなものではない。
旅をする上で必要なのは自分を守る手段である。
それは同時に身を立てる方法でもある。
子供であるコユキにそれは酷な話だが、今からでも何かを身につけておかなきゃいけない。
ではあるが何か連れていくのに用意しなきゃいけないものなんてないなと思い至る。
一応他のみんなにも話して許可は取っておくことは必要でも、ほとんど任されている状態だから拒否する人もいないはずだ。
「いや、でも……」
リュードの手を取って頬を押し当てているコユキは、柔らかな頬がリュードの手の形にプニリと歪んでいる。
なんだかとても幸せそうな顔をしている。
もしかしだらコユキは寂しかったのかもしれない。
一人だけ姿の違う魔物であり、似たような姿をしたものはいない。
それでいながら人はコユキのところまで到達せず、ダンジョンの中で囚われて生きていると言えるのかも怪しく日々を過ごす。
「ふふ……そうだな。きっと出会ったのも何かの縁だろう」
今のコユキは生きている。
食べて寝て甘えて。
コユキが笑っているとリュードも胸が温かくなる思いがする。
よくよく考えてみれば神聖力を使えるのなら、身を立てる方法もありそうだ。
聞いてみなきゃ分からないけど、もし上手く行くならコユキはリュードたちの旅にとって重要な役割を担うことになる。
(カッコいい……)
(……うわぁー!)
「……どうした?」
「な、なんでもない! ……ねっ?」
「う、うんうん! 何でもないよう!」
「なんだ? まあいいか」
ベッドに腰掛けて優しくコユキを見下ろすリュードは普段とは違う慈愛に満ち溢れた表情をしている。
この瞬間を切り取って絵画にしたい。
そんなことを思うほどリュードは穏やかで、二人は思わず顔を赤くしていた。
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