26 / 36
本編
25、励ましのパンケーキ
しおりを挟む
「わあ、これ美味しい」
マーシャが持ってきてくれたふわふわのパンケーキを一口食べて感激する私を、彼女は優しい顔で見つめながら返した。
「ふふふ。お祝い用の高級食材をこっそり拝借した成果です」
マーシャは小さな頃からお菓子作りが好きで、上官たちの目を盗みながらお菓子を作っては仲間たちに振る舞っているらしい。
その腕前はなんと王宮パティシエにも引けを取らないのだとか。
こんなに美味しいパンケーキを食べたら十分納得だよ。
ついこの前まで通っていた、王宮のスイーツ専用食堂の美味なおやつの数々を思い返す。
そして決まって思い出すのはエリック様の顔だ。
元気にしてるかな。
会いたいな。
思わず感傷的な気分になってしまう。
ここに来て早2週間程が経つ。
なかなか王宮に帰れず焦りは募る一方だ。あんなにいつも一緒にいたミラにすら会えないのだから。
そんな不安な気持ちが態度に表れてしまっているのか、マーシャは私を心配するようになっていた。
この前は散々怒られたけれど、段々と私の中で不安や焦りが大きくなっていることをマーシャは感じ取っているようだった。
今日だって、落ち込む私を励まそうとマーシャは腕を振るってくれたんだよね。
丁寧に作られた美しいパンケーキに目を落としながらしんみりとした気持ちになる。
「レイラ様……」
マーシャが心配そうな声音で呟いた。
「あ、ごめん。ちょっと考え事しちゃっただけ。すごく美味しいよマーシャ! ありがとう!」
彼女をなるべく心配させたくなくて、明るい声で言う。
「そうですか……」
マーシャは気遣うような瞳で私を見つめた後、一息ついてから気合いを入れるように話始めた。
「それでは、このお茶を終えたら次のレッスンに行きましょうね!」
うっ……!
これだ。
マーシャは細やかに私のお世話や心のケアをしてくれるけれど、それ以上に私の聖女教育に熱心だ。
真面目で勤勉で丁寧な仕事をするし、忠誠心と慈愛に溢れる彼女にとって神官という役割はまさに天職なのだろう。
そうだ。
これだけ人を思いやる気持ちに溢れた人だもの、真剣にお願いすれば聞いてくれるかもしれない。
「あのね、マーシャ」
「ええ」
「じ、実はね、神殿に連れてこられたあの日、ロラン公爵様と約束があってね」
「まあ」
「でも急なことで、それから誰とも連絡が取れないでしょ? すっぽかすような形になってしまってとても不敬だわ。そんないい加減な聖女なんていけないと思うの」
「……」
う、嘘だってばれちゃったかしら……。
やっぱりいくらなんでも神官さんに嘘をつくなんて良心が痛む。
マーシャはふむふむと考え込んでいたが、徐に口を開いた。
「……でも、だめなんです。決して誰にも取り継がないよう神官長様から言われているので」
申し訳なさそうにしているマーシャを見ていると、私もそれ以上言いづらい。
う~ん、エリック様の名前を出してもだめなのかあ……。
男性と会うってことがよくないのかしら。
一応、神殿では恋愛禁止だものね。
実情は置いておいて……。私はふとあのカップルを思い出したが、頭を振ってなかったことにした。
神官長様くらい偉い人からしたら、きっとそういったことに敏感なんだわ。
マーシャは真面目だからこそ、きちんとルールに従っているのだろうし。
そこまで考えて思いついた。
はっ!
だったら、シエラなら女性同士だし大丈夫なんじゃない?!
「マーシャ! だったらお友達のシエラだけでも会えないかな」
「いえ、レイラ様……」
「お願い、友達がいなかった私にできた唯一の親友なの……!!」
「まあ……」
マーシャの顔を祈るようにじっと見つめていると、哀れに思ったのかふうっと息を吐きながら言った。
「うーーーん。……実は、なんでレイラ様はこんなに外部との接触を遮断されるのか私も少しわからないんです」
マーシャは困ったような顔でさらに続ける。
「神官長様は、レイラさんはエネルギーに敏感だから慣れるまで特別気をつけなくてはいけないとおっしゃっていて」
う……やっぱりだめか……。
「――――でも、ずっと誰にも会えないのはご不安でしょうから、少しならなんとかしてみましょう」
や、やったあ!!!言ってみるものね!
そうしてマーシャはこっそりとジュノー伯爵家に連絡を取ってくれて、なんとか明日シエラと極秘に会えることになった。
その夜、シエラとの面会が決まったのが嬉しすぎて、私はベッドに入ったもののなかなか寝付けなかった。
やっと、神殿以外の人と会える……!
私は昼間のマーシャとの会話を思い起こしていた。
確かマーシャは神官長様が外部との接触を禁止してるって言ってたのよね。
原作小説の設定を思い返してみると、神官長様と言えば王国の中でもかなり高位な権力を持った人物のはずだ。
そんなに偉い人の決定に背くってことは、かなりな大事になりそうな気配なんだけど……まだ友達になったばかりのシエラにお願いするにはかなり気が引ける。
大人しくて真面目なシエラが神殿の意に背くようなこと、引き受けてくれるだろうか。
でも、私がこうして神殿に閉じ込められるような形になっているのは絶対におかしいもの……!
そうなのよ、考えてみればやっぱり変なのよ。
いくらエリザが私を王宮から遠ざけるために画策したことでも、神殿側がここまで私の外部との接触を断絶するって、どう考えてもおかしい。
でも、理由は?
神官長様との面識なんて私にはないはずだし……。
ああ分からない!
こうなったら、やっぱりシエラを通じてエリック様に助けを求めよう。
あの頭脳と権力があれば、きっとなんとかしてくれるに違いない。
この前、あんな風に別れてしまった私のお願いを聞いてくれるかは分からないけれど……。
今は僅かな可能性にも縋りたい。
となると、シエラにはもの凄い負担を強いることになってしまう。
ただお願いだけするなんて申し訳ないよね。
うーん、今の私にできることは何もないしどうしよう。
ここで他に知ってる場所なんて、この前逃げ込んだ薬草の部屋くらいなものだものね……。
そんなことを考えながらぼーっとしていると、ふといいアイデアが浮かんだ。
それだ!
明日シエラに会ってここを抜け出せるようにお願いするつもりだから、あの珍しそうな薬草をお土産にするのはどうだろう。
あんなに沢山あるなら少しくらいお借りしても大丈夫だよね……。
無事ここを抜け出せた暁には、謝って弁償することにして……!
背に腹はかえられない!
うん、そうしよう!
私は勢いよく飛び起きると、灯りを持ってこっそり部屋を出ることにしたのだった。
マーシャが持ってきてくれたふわふわのパンケーキを一口食べて感激する私を、彼女は優しい顔で見つめながら返した。
「ふふふ。お祝い用の高級食材をこっそり拝借した成果です」
マーシャは小さな頃からお菓子作りが好きで、上官たちの目を盗みながらお菓子を作っては仲間たちに振る舞っているらしい。
その腕前はなんと王宮パティシエにも引けを取らないのだとか。
こんなに美味しいパンケーキを食べたら十分納得だよ。
ついこの前まで通っていた、王宮のスイーツ専用食堂の美味なおやつの数々を思い返す。
そして決まって思い出すのはエリック様の顔だ。
元気にしてるかな。
会いたいな。
思わず感傷的な気分になってしまう。
ここに来て早2週間程が経つ。
なかなか王宮に帰れず焦りは募る一方だ。あんなにいつも一緒にいたミラにすら会えないのだから。
そんな不安な気持ちが態度に表れてしまっているのか、マーシャは私を心配するようになっていた。
この前は散々怒られたけれど、段々と私の中で不安や焦りが大きくなっていることをマーシャは感じ取っているようだった。
今日だって、落ち込む私を励まそうとマーシャは腕を振るってくれたんだよね。
丁寧に作られた美しいパンケーキに目を落としながらしんみりとした気持ちになる。
「レイラ様……」
マーシャが心配そうな声音で呟いた。
「あ、ごめん。ちょっと考え事しちゃっただけ。すごく美味しいよマーシャ! ありがとう!」
彼女をなるべく心配させたくなくて、明るい声で言う。
「そうですか……」
マーシャは気遣うような瞳で私を見つめた後、一息ついてから気合いを入れるように話始めた。
「それでは、このお茶を終えたら次のレッスンに行きましょうね!」
うっ……!
これだ。
マーシャは細やかに私のお世話や心のケアをしてくれるけれど、それ以上に私の聖女教育に熱心だ。
真面目で勤勉で丁寧な仕事をするし、忠誠心と慈愛に溢れる彼女にとって神官という役割はまさに天職なのだろう。
そうだ。
これだけ人を思いやる気持ちに溢れた人だもの、真剣にお願いすれば聞いてくれるかもしれない。
「あのね、マーシャ」
「ええ」
「じ、実はね、神殿に連れてこられたあの日、ロラン公爵様と約束があってね」
「まあ」
「でも急なことで、それから誰とも連絡が取れないでしょ? すっぽかすような形になってしまってとても不敬だわ。そんないい加減な聖女なんていけないと思うの」
「……」
う、嘘だってばれちゃったかしら……。
やっぱりいくらなんでも神官さんに嘘をつくなんて良心が痛む。
マーシャはふむふむと考え込んでいたが、徐に口を開いた。
「……でも、だめなんです。決して誰にも取り継がないよう神官長様から言われているので」
申し訳なさそうにしているマーシャを見ていると、私もそれ以上言いづらい。
う~ん、エリック様の名前を出してもだめなのかあ……。
男性と会うってことがよくないのかしら。
一応、神殿では恋愛禁止だものね。
実情は置いておいて……。私はふとあのカップルを思い出したが、頭を振ってなかったことにした。
神官長様くらい偉い人からしたら、きっとそういったことに敏感なんだわ。
マーシャは真面目だからこそ、きちんとルールに従っているのだろうし。
そこまで考えて思いついた。
はっ!
だったら、シエラなら女性同士だし大丈夫なんじゃない?!
「マーシャ! だったらお友達のシエラだけでも会えないかな」
「いえ、レイラ様……」
「お願い、友達がいなかった私にできた唯一の親友なの……!!」
「まあ……」
マーシャの顔を祈るようにじっと見つめていると、哀れに思ったのかふうっと息を吐きながら言った。
「うーーーん。……実は、なんでレイラ様はこんなに外部との接触を遮断されるのか私も少しわからないんです」
マーシャは困ったような顔でさらに続ける。
「神官長様は、レイラさんはエネルギーに敏感だから慣れるまで特別気をつけなくてはいけないとおっしゃっていて」
う……やっぱりだめか……。
「――――でも、ずっと誰にも会えないのはご不安でしょうから、少しならなんとかしてみましょう」
や、やったあ!!!言ってみるものね!
そうしてマーシャはこっそりとジュノー伯爵家に連絡を取ってくれて、なんとか明日シエラと極秘に会えることになった。
その夜、シエラとの面会が決まったのが嬉しすぎて、私はベッドに入ったもののなかなか寝付けなかった。
やっと、神殿以外の人と会える……!
私は昼間のマーシャとの会話を思い起こしていた。
確かマーシャは神官長様が外部との接触を禁止してるって言ってたのよね。
原作小説の設定を思い返してみると、神官長様と言えば王国の中でもかなり高位な権力を持った人物のはずだ。
そんなに偉い人の決定に背くってことは、かなりな大事になりそうな気配なんだけど……まだ友達になったばかりのシエラにお願いするにはかなり気が引ける。
大人しくて真面目なシエラが神殿の意に背くようなこと、引き受けてくれるだろうか。
でも、私がこうして神殿に閉じ込められるような形になっているのは絶対におかしいもの……!
そうなのよ、考えてみればやっぱり変なのよ。
いくらエリザが私を王宮から遠ざけるために画策したことでも、神殿側がここまで私の外部との接触を断絶するって、どう考えてもおかしい。
でも、理由は?
神官長様との面識なんて私にはないはずだし……。
ああ分からない!
こうなったら、やっぱりシエラを通じてエリック様に助けを求めよう。
あの頭脳と権力があれば、きっとなんとかしてくれるに違いない。
この前、あんな風に別れてしまった私のお願いを聞いてくれるかは分からないけれど……。
今は僅かな可能性にも縋りたい。
となると、シエラにはもの凄い負担を強いることになってしまう。
ただお願いだけするなんて申し訳ないよね。
うーん、今の私にできることは何もないしどうしよう。
ここで他に知ってる場所なんて、この前逃げ込んだ薬草の部屋くらいなものだものね……。
そんなことを考えながらぼーっとしていると、ふといいアイデアが浮かんだ。
それだ!
明日シエラに会ってここを抜け出せるようにお願いするつもりだから、あの珍しそうな薬草をお土産にするのはどうだろう。
あんなに沢山あるなら少しくらいお借りしても大丈夫だよね……。
無事ここを抜け出せた暁には、謝って弁償することにして……!
背に腹はかえられない!
うん、そうしよう!
私は勢いよく飛び起きると、灯りを持ってこっそり部屋を出ることにしたのだった。
253
あなたにおすすめの小説
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
お妃候補に興味はないのですが…なぜか辞退する事が出来ません
Karamimi
恋愛
13歳の侯爵令嬢、ヴィクトリアは体が弱く、空気の綺麗な領地で静かに暮らしていた…というのは表向きの顔。実は彼女、領地の自由な生活がすっかり気に入り、両親を騙してずっと体の弱いふりをしていたのだ。
乗馬や剣の腕は一流、体も鍛えている為今では風邪一つひかない。その上非常に頭の回転が速くずる賢いヴィクトリア。
そんな彼女の元に、両親がお妃候補内定の話を持ってきたのだ。聞けば今年13歳になられたディーノ王太子殿下のお妃候補者として、ヴィクトリアが選ばれたとの事。どのお妃候補者が最も殿下の妃にふさわしいかを見極めるため、半年間王宮で生活をしなければいけないことが告げられた。
最初は抵抗していたヴィクトリアだったが、来年入学予定の面倒な貴族学院に通わなくてもいいという条件で、お妃候補者の話を受け入れたのだった。
“既にお妃には公爵令嬢のマーリン様が決まっているし、王宮では好き勝手しよう”
そう決め、軽い気持ちで王宮へと向かったのだが、なぜかディーノ殿下に気に入られてしまい…
何でもありのご都合主義の、ラブコメディです。
よろしくお願いいたします。
公爵令息様を治療したらいつの間にか溺愛されていました
Karamimi
恋愛
マーケッヒ王国は魔法大国。そんなマーケッヒ王国の伯爵令嬢セリーナは、14歳という若さで、治癒師として働いている。それもこれも莫大な借金を返済し、幼い弟妹に十分な教育を受けさせるためだ。
そんなセリーナの元を訪ねて来たのはなんと、貴族界でも3本の指に入る程の大貴族、ファーレソン公爵だ。話を聞けば、15歳になる息子、ルークがずっと難病に苦しんでおり、どんなに優秀な治癒師に診てもらっても、一向に良くならないらしい。
それどころか、どんどん悪化していくとの事。そんな中、セリーナの評判を聞きつけ、藁をもすがる思いでセリーナの元にやって来たとの事。
必死に頼み込む公爵を見て、出来る事はやってみよう、そう思ったセリーナは、早速公爵家で治療を始めるのだが…
正義感が強く努力家のセリーナと、病気のせいで心が歪んでしまった公爵令息ルークの恋のお話です。
大好きだった旦那様に離縁され家を追い出されましたが、騎士団長様に拾われ溺愛されました
Karamimi
恋愛
2年前に両親を亡くしたスカーレットは、1年前幼馴染で3つ年上のデビッドと結婚した。両親が亡くなった時もずっと寄り添ってくれていたデビッドの為に、毎日家事や仕事をこなすスカーレット。
そんな中迎えた結婚1年記念の日。この日はデビッドの為に、沢山のご馳走を作って待っていた。そしていつもの様に帰ってくるデビッド。でもデビッドの隣には、美しい女性の姿が。
「俺は彼女の事を心から愛している。悪いがスカーレット、どうか俺と離縁して欲しい。そして今すぐ、この家から出て行ってくれるか?」
そうスカーレットに言い放ったのだ。何とか考え直して欲しいと訴えたが、全く聞く耳を持たないデビッド。それどころか、スカーレットに数々の暴言を吐き、ついにはスカーレットの荷物と共に、彼女を追い出してしまった。
荷物を持ち、泣きながら街を歩くスカーレットに声をかけて来たのは、この街の騎士団長だ。一旦騎士団長の家に保護してもらったスカーレットは、さっき起こった出来事を騎士団長に話した。
「なんてひどい男だ!とにかく落ち着くまで、ここにいるといい」
行く当てもないスカーレットは結局騎士団長の家にお世話になる事に
※他サイトにも投稿しています
よろしくお願いします
【完結】人生2回目の少女は、年上騎士団長から逃げられない
櫻野くるみ
恋愛
伯爵家の長女、エミリアは前世の記憶を持つ転生者だった。
手のかからない赤ちゃんとして可愛がられたが、前世の記憶を活かし類稀なる才能を見せ、まわりを驚かせていた。
大人びた子供だと思われていた5歳の時、18歳の騎士ダニエルと出会う。
成り行きで、父の死を悔やんでいる彼を慰めてみたら、うっかり気に入られてしまったようで?
歳の差13歳、未来の騎士団長候補は執着と溺愛が凄かった!
出世するたびにアプローチを繰り返す一途なダニエルと、年齢差を理由に断り続けながらも離れられないエミリア。
騎士団副団長になり、団長までもう少しのところで訪れる愛の試練。乗り越えたダニエルは、いよいよエミリアと結ばれる?
5歳で出会ってからエミリアが年頃になり、逃げられないまま騎士団長のお嫁さんになるお話。
ハッピーエンドです。
完結しています。
小説家になろう様にも投稿していて、そちらでは少し修正しています。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
混血の私が純血主義の竜人王子の番なわけない
三国つかさ
恋愛
竜人たちが通う学園で、竜人の王子であるレクスをひと目見た瞬間から恋に落ちてしまった混血の少女エステル。好き過ぎて狂ってしまいそうだけど、分不相応なので必死に隠すことにした。一方のレクスは涼しい顔をしているが、純血なので実は番に対する感情は混血のエステルより何倍も深いのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる