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第408話 元凶との邂逅
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『――ふぅん。あの男、ビフレストモドキを作るだけ作ってヘルヘイムに堕ちたか……』
アースガルズでは、セイヤを誑かし、高橋翔を始めとしたゲームプレイヤーをこの世界に閉じ込めた元凶、最高神オーディンが笑みを浮かべていた。
『矮小な人間の分際で神に成りたいと言っていたのに、道半ばで死するとは……実に残念だ』
とはいえ、これで目標を達成する算段が付いた。
『まあ、愚かな人間にしてはよくやってくれた方か……』
オーディンは過去・現在・未来を見通す目を持っている。
その目がオーディンに世界の終末を教えてくれた。
詳細は不明だが、このまま何もせずのうのうと過ごしていれば、じきにこの世界は終わりを迎える。
そうさせない為に、オーディンは、この世界と異世界とを繋ぎ、世界が終わりを迎える前に繋げた世界に移動しようとした。
しかし、ここで問題が発生した。
世界と世界を隔たる壁を破るのは最高神であるオーディンですら難しかったのだ。
だが、オーディンは悲観しなかった。
トライアンドエラーを繰り返し、ゲームを介して地球に干渉する手段を得た。
ただし、地球への干渉は限定的……あちら側にも神がいるのだから仕方がない。
だが、オーディンは地球の神との交渉を諦めなかった。
その結果として得たのが、地球に住む人間がこの世界の最高神であるオーディンに直接、この世界と地球との接続を願うのであれば、その願いを叶えるというもの。
その代償として、その時が来るまでの間、アースガルズに謹慎する事となってしまったが、常日頃からアースガルズに引き篭もっているオーディンにとっては無条件と同義。
ゲーム内に人間を閉じ込める事で、元の世界に戻りたい人間が会いにやってくる状況を作り上げた。
唯一の誤算は、地球の神々の介入。
あいつら……このままでは条件をクリアされそうだと勘付き、捕らえた人間のレベルをリセットするよう要求されたのだ。挙句の果てには、そいつらに数多の不幸が向かう様、調整までしていた。
これには焦った。
何せ、ある程度のレベルがなければ、私のいるアースガルズに辿り着くのは不可能……
しかし、後出しジャンケンの如く、後から条件を付け足してきたのはあちら側だ。
そこで私は陰ながら彼らの援助をする事にした。
ムーブユグドラシルを持つ特定の人間に対してマイルームへの入出権を付与し、そこにレベルを上げやすいよう富とアイテムを集約……この世界と地球を行き来できるよう手配した。
しかし、その事に気付いたのは数名のみ。
一度は終わったと思った。
何せ、権限を付与した者同士が争い合い、その大半が奴隷となるか収容されてしまったのだから……
ならばと、数十名のムーブユグドラシルを持たぬ者に権限を付与してみたが、そいつらはそもそも気付きもしない。
『高橋翔……あの人間が唯一の成功例……』
あの者がアースガルズに辿り着き、この世界に囚われた者達の帰還を願った時、私の願いも成就する。
『ああ、楽しみだ。早くここに来い』
未来を見通す私の目には、見える。
再生に向かうこの世界の姿が……
『ふふ、ふふふふふっ……』
そう呟くと、オーディンはビフレストに視線を向け笑みを浮かべた。
◆◆◆
「まったく、とんでもない事を仕出かしてくれたものだ……」
オーディンが笑みを浮かべている頃、俺こと高橋翔は、アースガルズに繋がる道……魂で作られたビフレストを見てため息を吐いていた。
「まさか、セイヤの野郎が俺達の魂でビフレストを作ろうとしていたなんてなぁ……」
しかも、教皇にも関わらず、死者を蘇らせるリビングデッドを使ってくるとは思いもしなかった。
おつむの軽いあいつがリビングデッドを使えたのも驚きだが、あいつがビフレストを作ろうとしていた事も驚きだ。
あいつにそんな知性はない。
何故ならあいつは他責主義。自分の考えや行動に責任を持たない奴にそんな大それた事を考える知能はない。獣と同じだ。
黒幕がいるな……百パーセント黒幕がいるわ。
「……ロキ」
そう呟くと、時空が歪み狡知の神、ロキが姿を現す。
ヘルの毅然な態度を見て、何となく様子を伺っているだろうなと思っていたが、やはり見ていたか。
『いや~久しぶりだね。それで? ボクに何か用かな?』
「ああ……」
ロキには、二つ願いを叶えてもらう権利をストックしている。
セイヤの奴がビフレストを作ってまでアースガルズに向かおうとしていた事を考えると、誰が騒動の黒幕なのか想像が付く。
「願いだ。あの似非教皇を唆した神の名を教えろ」
その質問をした瞬間、辺りが急に暗くなる。
『……勿体ない事だ。誰が黒幕か薄々感づいているにも関わらず、願いを使ってまでそれを確認しようとするなんて』
おそらく、これはロキの仕業……
もしかしたら俺の事を威嚇しているのかもしれない。
しかし、俺にそれは通用しない。
「御託はいい。さっさと、教えろ……」
こっちは命を狙われてイライラしているんだ。勿体ぶらずさっさと教えろ。
すると、ロキは少し言い難そうに主犯の名を告げた。
『オーディン。アースガルズに住む万物の神、オーディンだよ』
「オーディン……」
やはりか……なんとなくそう思っていた。セイヤの奴も神に成りたいとか言っていたし、そうでなくては、あの似非教皇が人の魂を犠牲にしてまでビフレストを作るはずがない。
そういえば、初めて会った時、オーディンは言っていたな。『君達が私の下に……「アースガルズ」に来れる事を願っている』とかなんとか……あれ、そういう意味だったのか?
人の魂でビフレストを作り上げ、アースガルズに来る事を願っていると、そういう意味だったのか?
だとしたら舐められたものだ。
まあ敵は仮にも神様だからな。
人間である俺を侮る気持ちも理解できる。
でもさ……お前、王国ごと、俺の魂も使ってビフレスト作らせる気だっただろ?
調子に乗り過ぎじゃね?
「よし。それじゃあ行こうか……」
『行くってどこに?』
ロキの問いに俺は笑みを浮かべなら答える。
「いや、ちょっと、ビフレスト登ってアースガルズにかち込もうかなって思ってさ」
オーディンってあれだろ?
髭面の偉そうな隻眼おやじだろ?
それ以上でもそれ以下でもない。
「一緒に行かないか? 折角だ。ラグナロクって奴を見せてやるよ」
ゲーム世界が現実になってから一年。
俺も随分、力を付けた。
ラスボスに挑んだとして、もういいだろう。
「……俺さ。大して偉くもないのに偉そうな態度で人に偉そうに物事を強要する大馬鹿野郎が大嫌いなんだよね」
特に、安全な場所にいながら他人の命を平気で蔑ろにするクズが大嫌いだ。どんな目的があってそれをやらせたのか分からないが、アースガルズに行く為に人の魂でビフレストを作らせるなんて反吐が出る。
それを教皇にやらせようとした時点で胸糞だ。
オーディンには、過去・現在・未来を見通す目があるという。
もしかしたら、今の俺の行動すらオーディンの手の平の上かも知れない。
だが、ここまで舐めた事をされては、こちらも反撃したくなるというもの……
過去・現在・未来が見通せるとしても、オーディン個人にやれる事には限りがある。
「なあ、知っているか? 自然の物事や自然の力が神格化したものを自然神というらしい。そして、エレメンタルには三段階目の進化形態がある」
エレメンタルは基本的に、上位精霊、大精霊、自然神の三段階の進化をすることが可能だ。
そして、幸いな事に俺はエレメンタルを進化させるのに必要な課金アイテムを大量に保有している。
なにせ、マイルームに入ればゲットし放題だったからな。
「ビックリマンシールでお馴染みのかの大神ゼウスは言っていた。力こそパワー。パワーこそ力なのだと……だがそれは間違いだ。力こそパワーなのではない」
数こそパワーなのだ。
その事を分からせてやる。
俺はメニューバーを開き、アイテムストレージから課金アイテム『エレメンタル進化チケット』を大量に取り出すと、それをエレメンタル達に大量付与した。
アースガルズでは、セイヤを誑かし、高橋翔を始めとしたゲームプレイヤーをこの世界に閉じ込めた元凶、最高神オーディンが笑みを浮かべていた。
『矮小な人間の分際で神に成りたいと言っていたのに、道半ばで死するとは……実に残念だ』
とはいえ、これで目標を達成する算段が付いた。
『まあ、愚かな人間にしてはよくやってくれた方か……』
オーディンは過去・現在・未来を見通す目を持っている。
その目がオーディンに世界の終末を教えてくれた。
詳細は不明だが、このまま何もせずのうのうと過ごしていれば、じきにこの世界は終わりを迎える。
そうさせない為に、オーディンは、この世界と異世界とを繋ぎ、世界が終わりを迎える前に繋げた世界に移動しようとした。
しかし、ここで問題が発生した。
世界と世界を隔たる壁を破るのは最高神であるオーディンですら難しかったのだ。
だが、オーディンは悲観しなかった。
トライアンドエラーを繰り返し、ゲームを介して地球に干渉する手段を得た。
ただし、地球への干渉は限定的……あちら側にも神がいるのだから仕方がない。
だが、オーディンは地球の神との交渉を諦めなかった。
その結果として得たのが、地球に住む人間がこの世界の最高神であるオーディンに直接、この世界と地球との接続を願うのであれば、その願いを叶えるというもの。
その代償として、その時が来るまでの間、アースガルズに謹慎する事となってしまったが、常日頃からアースガルズに引き篭もっているオーディンにとっては無条件と同義。
ゲーム内に人間を閉じ込める事で、元の世界に戻りたい人間が会いにやってくる状況を作り上げた。
唯一の誤算は、地球の神々の介入。
あいつら……このままでは条件をクリアされそうだと勘付き、捕らえた人間のレベルをリセットするよう要求されたのだ。挙句の果てには、そいつらに数多の不幸が向かう様、調整までしていた。
これには焦った。
何せ、ある程度のレベルがなければ、私のいるアースガルズに辿り着くのは不可能……
しかし、後出しジャンケンの如く、後から条件を付け足してきたのはあちら側だ。
そこで私は陰ながら彼らの援助をする事にした。
ムーブユグドラシルを持つ特定の人間に対してマイルームへの入出権を付与し、そこにレベルを上げやすいよう富とアイテムを集約……この世界と地球を行き来できるよう手配した。
しかし、その事に気付いたのは数名のみ。
一度は終わったと思った。
何せ、権限を付与した者同士が争い合い、その大半が奴隷となるか収容されてしまったのだから……
ならばと、数十名のムーブユグドラシルを持たぬ者に権限を付与してみたが、そいつらはそもそも気付きもしない。
『高橋翔……あの人間が唯一の成功例……』
あの者がアースガルズに辿り着き、この世界に囚われた者達の帰還を願った時、私の願いも成就する。
『ああ、楽しみだ。早くここに来い』
未来を見通す私の目には、見える。
再生に向かうこの世界の姿が……
『ふふ、ふふふふふっ……』
そう呟くと、オーディンはビフレストに視線を向け笑みを浮かべた。
◆◆◆
「まったく、とんでもない事を仕出かしてくれたものだ……」
オーディンが笑みを浮かべている頃、俺こと高橋翔は、アースガルズに繋がる道……魂で作られたビフレストを見てため息を吐いていた。
「まさか、セイヤの野郎が俺達の魂でビフレストを作ろうとしていたなんてなぁ……」
しかも、教皇にも関わらず、死者を蘇らせるリビングデッドを使ってくるとは思いもしなかった。
おつむの軽いあいつがリビングデッドを使えたのも驚きだが、あいつがビフレストを作ろうとしていた事も驚きだ。
あいつにそんな知性はない。
何故ならあいつは他責主義。自分の考えや行動に責任を持たない奴にそんな大それた事を考える知能はない。獣と同じだ。
黒幕がいるな……百パーセント黒幕がいるわ。
「……ロキ」
そう呟くと、時空が歪み狡知の神、ロキが姿を現す。
ヘルの毅然な態度を見て、何となく様子を伺っているだろうなと思っていたが、やはり見ていたか。
『いや~久しぶりだね。それで? ボクに何か用かな?』
「ああ……」
ロキには、二つ願いを叶えてもらう権利をストックしている。
セイヤの奴がビフレストを作ってまでアースガルズに向かおうとしていた事を考えると、誰が騒動の黒幕なのか想像が付く。
「願いだ。あの似非教皇を唆した神の名を教えろ」
その質問をした瞬間、辺りが急に暗くなる。
『……勿体ない事だ。誰が黒幕か薄々感づいているにも関わらず、願いを使ってまでそれを確認しようとするなんて』
おそらく、これはロキの仕業……
もしかしたら俺の事を威嚇しているのかもしれない。
しかし、俺にそれは通用しない。
「御託はいい。さっさと、教えろ……」
こっちは命を狙われてイライラしているんだ。勿体ぶらずさっさと教えろ。
すると、ロキは少し言い難そうに主犯の名を告げた。
『オーディン。アースガルズに住む万物の神、オーディンだよ』
「オーディン……」
やはりか……なんとなくそう思っていた。セイヤの奴も神に成りたいとか言っていたし、そうでなくては、あの似非教皇が人の魂を犠牲にしてまでビフレストを作るはずがない。
そういえば、初めて会った時、オーディンは言っていたな。『君達が私の下に……「アースガルズ」に来れる事を願っている』とかなんとか……あれ、そういう意味だったのか?
人の魂でビフレストを作り上げ、アースガルズに来る事を願っていると、そういう意味だったのか?
だとしたら舐められたものだ。
まあ敵は仮にも神様だからな。
人間である俺を侮る気持ちも理解できる。
でもさ……お前、王国ごと、俺の魂も使ってビフレスト作らせる気だっただろ?
調子に乗り過ぎじゃね?
「よし。それじゃあ行こうか……」
『行くってどこに?』
ロキの問いに俺は笑みを浮かべなら答える。
「いや、ちょっと、ビフレスト登ってアースガルズにかち込もうかなって思ってさ」
オーディンってあれだろ?
髭面の偉そうな隻眼おやじだろ?
それ以上でもそれ以下でもない。
「一緒に行かないか? 折角だ。ラグナロクって奴を見せてやるよ」
ゲーム世界が現実になってから一年。
俺も随分、力を付けた。
ラスボスに挑んだとして、もういいだろう。
「……俺さ。大して偉くもないのに偉そうな態度で人に偉そうに物事を強要する大馬鹿野郎が大嫌いなんだよね」
特に、安全な場所にいながら他人の命を平気で蔑ろにするクズが大嫌いだ。どんな目的があってそれをやらせたのか分からないが、アースガルズに行く為に人の魂でビフレストを作らせるなんて反吐が出る。
それを教皇にやらせようとした時点で胸糞だ。
オーディンには、過去・現在・未来を見通す目があるという。
もしかしたら、今の俺の行動すらオーディンの手の平の上かも知れない。
だが、ここまで舐めた事をされては、こちらも反撃したくなるというもの……
過去・現在・未来が見通せるとしても、オーディン個人にやれる事には限りがある。
「なあ、知っているか? 自然の物事や自然の力が神格化したものを自然神というらしい。そして、エレメンタルには三段階目の進化形態がある」
エレメンタルは基本的に、上位精霊、大精霊、自然神の三段階の進化をすることが可能だ。
そして、幸いな事に俺はエレメンタルを進化させるのに必要な課金アイテムを大量に保有している。
なにせ、マイルームに入ればゲットし放題だったからな。
「ビックリマンシールでお馴染みのかの大神ゼウスは言っていた。力こそパワー。パワーこそ力なのだと……だがそれは間違いだ。力こそパワーなのではない」
数こそパワーなのだ。
その事を分からせてやる。
俺はメニューバーを開き、アイテムストレージから課金アイテム『エレメンタル進化チケット』を大量に取り出すと、それをエレメンタル達に大量付与した。
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