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第399話 いやー、やっぱりテレビはこうでないと
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「いやー、やっぱりテレビはこうでないと」
あからさまな世論誘導、世論操作的なニュースが一切流れなくなったテレビを見て、俺こと高橋翔は笑みを浮かべる。
流れる番組はバラエティとアニメと歌番組。
偏見報道を繰り返すテレビ局に対して強めのお仕置きをした所、清々しいほど、偏見報道されなくなった。
当然、ワイドナーショーもだ。
芸能人の色恋話や活動家によるデモ活の様子なども一切流されない。
それ所か、ニュースにされないと分かった途端、警察による取り締まりが厳しくなり、各地で逮捕者が続出している。
まあ、誰が逮捕されているかについては言うまでもない。
報道の自由を傘にきてやりたい放題やっていた報道関係者や迷惑な活動家連中、デマを流す悪質なインフルエンサーや政治家などが逮捕されるようになった。
これで日本という国が少しでもマトモになればいいのだが……まあ、無理か。
喉元過ぎれば熱さを忘れる。
精々、俺にできるのは、この状況が少しでも長く続くよう締め付け続ける事位だ。
さて、一旦、日本の事は置いておこう。
都知事選が終わったことで、色々動きがあった。
まず、東京都議会についてだが、情報漏洩に汚職という失態が都民にバレた都議達が百条委員会の結果を元に再び池谷の不信任決議を可決。
その結果、再び選挙が行われる事となった。
都議員達は見苦しくも、議会の解散ではなく池谷個人に退任するよう求めていたが、大多数の都民からの選任を受けた池谷は、百条委員会による結果ありきの結論を無視し、解散を断行。
その結果、党派性のある議員や不祥事を犯した議員、エセ無党派議員候補者達を押しのけ俺が選任した党派性のない候補者達が都議会議員として都民により選任された。
数名ほど党派性のある議員が議員歴の長さを強調し、先輩風を吹かせる事で主導権を握ろうとしたが、復讐に燃える池谷に押し潰されたようだ。
都知事に再選された池谷は当初こそ何かに怯えやる気のない様相を見せていたが、やる気がないならお前もあいつらと同様に叩き潰すと伝えた所、心を入れ替え、今ではこれまで東京都に蔓延っていた汚職潰しに邁進している。
念の為、言っておくが、一度、俺に楯突いた以上、池谷は変わらず俺の敵だ。
池谷自身も汚職している事から、利用価値が無くなれば、これまでやってきた汚職を徹底的に追求し、潰す予定である。
きっと良い反面教師役になってくれる筈だ。
だから、今は一心不乱に東京都の掃除をして欲しい。
党派性がなくなり、利権や議員が一掃された今だからできる事もあるのだ。
そうそう。一掃といえば、既存の都議会議員だけでなく国会議員も一掃された。
どうやら、任侠会の若頭の怒りを買い攫われた仁海は相当、国会議員の弱みを握っていた様だ。
証拠と共にそれを暴露された事で警察も動かざるを得なくなり、結果、仁海と繋がりのあった多くの国会議員が辞任に追い込まれた。
それに伴い各地で補欠選挙が実施。
数多くの議席が似非無所属議員ではない本物の無所属議員に置き換わった。
これにより与党の議席数も大きく削られ、連立過半数を割った事からこれからは相当難しい判断を迫られる事になると思われる。
なお、攫われて行方不明となった仁海が今、何をしているかについては目下の所、不明だ。
何はともあれ都議会議員と国会議員に宝くじ研究会の面子を忍ばせる事ができたのは僥倖だ。あいつ等は信じられない位の金を持っている。
加えて、一度、汚職に手を染めた相手に対する俺の苛烈さも知っている。
彼らであればきっと汚職に手を染めることなく国や都を変えてくれる筈だ。
「さて、俺は俺の仕事をしないとな……」
色々動きがあったのは、国や東京都だけではない。
俺の家族にも動きがあった。
「――ヴォルヴァフレイルニョルズルアールヴルエインヘリヤルヴァルホッル……」
何を言っているか分からないが、父さんと母さんが北極のある方向に向かって手を合わせお経の様なものを唱えている。
これは、ミズガルズ聖国の教会関係者が毎日唱えているお経の様なもの。
セイヤの奴はとんでもない置き土産を残して、ゲーム世界に戻ったらしい。
「まさか、俺の家族を宗教にドップリ嵌らせるとはな……」
想定外もいい所だ。
あいつ……票を獲得する為だけではなく、あっちの世界の教皇らしく信者を増やす為、手当たり次第、洗脳しやがった。
やってくれたな。
俺のいない内に両親を訳のわからない宗教に改宗させるとは……戦争だ。これはもう戦争しかないだろう。
人の両親を勝手に改宗しやがって。
信教の自由を蔑ろにして、自分の信じる宗教を押し付けようとするその姿勢、万死に値する。
どうせ、いつかやり合わなければならないと思っていた相手だ。やってやんよ。
そっちがその気ならトコトンやってやんよ!
「大人しくしていればいいものを……教皇の立場を簒奪した似非教皇が……!」
闇の大精霊に視線を向けると、両親にかけられた洗脳を解くよう目でお願いする。
洗脳解除の為、闇の大精霊が両親に触れると、両親は絶叫をあげながら気絶した。
大精霊に掛けられた洗脳を解いたのだ。
心理的負荷が相当掛かったらしい。
これ以上、両親に危害が及ばぬよう複数の精霊を護衛に付けると、両親を布団に寝かせ歯を食い縛る。
「……ぶっ殺す」
勿論、比喩だ。
絶対に許さないを最上級に比喩表現した言葉。
実際に殺しはしないが、それに近しい罰は受けて貰う。
これ以上、親族や知り合いを改宗させてなるものか……
決意を新たにすると、俺はセイヤに報復する為、ゲーム世界にログインした。
◆◆◆
ミズガルズ聖国の大聖堂。
選挙戦を終え戻ってきたセイヤは玉座に座り、司教の報告を聞く。
「……それで、例の件は順調か?」
例の件とは、セントラル王国侵略に向けた準備の進捗を確認する言葉。
隷属の首輪を付けた司教は、澱みなく進捗を報告する。
「順調そのものにございます。猊下のお言葉を頂ければ、すぐにでも彼の地を支配下に収めて見せましょう」
「そうか……では、いつでも動ける様、準備しておけ。人民の洗脳が終わり次第、セントラル王国に侵攻する」
簒奪者。
教皇の座を簒奪した事で、セイヤに不審を抱く者は多い。
それを纏め上げる為にも洗脳は必須だ。
それに我には野望がある。
国を統一し、この地に混沌を齎す事で神への謁見が叶う。
そこで、我が神を討てば、神の座は我の手に……
神の座を手に入れれば、この国だけではない。世界そのものが我が手中に収まる。
我は教皇などという地位で終わる人間ではないのだ。
我は世界に選ばれし者。
選ばれし者は、その務めを果たさなくてはならない。
「――混沌への序章だ。どの道、あの国を統治するつもりはない。侵略した帝国の民も王国の支配が完了次第、神への道を繋げる為の生贄となってもらう。王国の侵略は凄惨に……司教達にそう伝えろ。無論、我が聖騎士団にもな……」
「――は、はい。わかりました」
そう言って出て行く司教を見てセイヤは笑う。
そして、テーブルに置いてあるワイングラスを手に取ると大口を開けて飲み干した。
あからさまな世論誘導、世論操作的なニュースが一切流れなくなったテレビを見て、俺こと高橋翔は笑みを浮かべる。
流れる番組はバラエティとアニメと歌番組。
偏見報道を繰り返すテレビ局に対して強めのお仕置きをした所、清々しいほど、偏見報道されなくなった。
当然、ワイドナーショーもだ。
芸能人の色恋話や活動家によるデモ活の様子なども一切流されない。
それ所か、ニュースにされないと分かった途端、警察による取り締まりが厳しくなり、各地で逮捕者が続出している。
まあ、誰が逮捕されているかについては言うまでもない。
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これで日本という国が少しでもマトモになればいいのだが……まあ、無理か。
喉元過ぎれば熱さを忘れる。
精々、俺にできるのは、この状況が少しでも長く続くよう締め付け続ける事位だ。
さて、一旦、日本の事は置いておこう。
都知事選が終わったことで、色々動きがあった。
まず、東京都議会についてだが、情報漏洩に汚職という失態が都民にバレた都議達が百条委員会の結果を元に再び池谷の不信任決議を可決。
その結果、再び選挙が行われる事となった。
都議員達は見苦しくも、議会の解散ではなく池谷個人に退任するよう求めていたが、大多数の都民からの選任を受けた池谷は、百条委員会による結果ありきの結論を無視し、解散を断行。
その結果、党派性のある議員や不祥事を犯した議員、エセ無党派議員候補者達を押しのけ俺が選任した党派性のない候補者達が都議会議員として都民により選任された。
数名ほど党派性のある議員が議員歴の長さを強調し、先輩風を吹かせる事で主導権を握ろうとしたが、復讐に燃える池谷に押し潰されたようだ。
都知事に再選された池谷は当初こそ何かに怯えやる気のない様相を見せていたが、やる気がないならお前もあいつらと同様に叩き潰すと伝えた所、心を入れ替え、今ではこれまで東京都に蔓延っていた汚職潰しに邁進している。
念の為、言っておくが、一度、俺に楯突いた以上、池谷は変わらず俺の敵だ。
池谷自身も汚職している事から、利用価値が無くなれば、これまでやってきた汚職を徹底的に追求し、潰す予定である。
きっと良い反面教師役になってくれる筈だ。
だから、今は一心不乱に東京都の掃除をして欲しい。
党派性がなくなり、利権や議員が一掃された今だからできる事もあるのだ。
そうそう。一掃といえば、既存の都議会議員だけでなく国会議員も一掃された。
どうやら、任侠会の若頭の怒りを買い攫われた仁海は相当、国会議員の弱みを握っていた様だ。
証拠と共にそれを暴露された事で警察も動かざるを得なくなり、結果、仁海と繋がりのあった多くの国会議員が辞任に追い込まれた。
それに伴い各地で補欠選挙が実施。
数多くの議席が似非無所属議員ではない本物の無所属議員に置き換わった。
これにより与党の議席数も大きく削られ、連立過半数を割った事からこれからは相当難しい判断を迫られる事になると思われる。
なお、攫われて行方不明となった仁海が今、何をしているかについては目下の所、不明だ。
何はともあれ都議会議員と国会議員に宝くじ研究会の面子を忍ばせる事ができたのは僥倖だ。あいつ等は信じられない位の金を持っている。
加えて、一度、汚職に手を染めた相手に対する俺の苛烈さも知っている。
彼らであればきっと汚職に手を染めることなく国や都を変えてくれる筈だ。
「さて、俺は俺の仕事をしないとな……」
色々動きがあったのは、国や東京都だけではない。
俺の家族にも動きがあった。
「――ヴォルヴァフレイルニョルズルアールヴルエインヘリヤルヴァルホッル……」
何を言っているか分からないが、父さんと母さんが北極のある方向に向かって手を合わせお経の様なものを唱えている。
これは、ミズガルズ聖国の教会関係者が毎日唱えているお経の様なもの。
セイヤの奴はとんでもない置き土産を残して、ゲーム世界に戻ったらしい。
「まさか、俺の家族を宗教にドップリ嵌らせるとはな……」
想定外もいい所だ。
あいつ……票を獲得する為だけではなく、あっちの世界の教皇らしく信者を増やす為、手当たり次第、洗脳しやがった。
やってくれたな。
俺のいない内に両親を訳のわからない宗教に改宗させるとは……戦争だ。これはもう戦争しかないだろう。
人の両親を勝手に改宗しやがって。
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どうせ、いつかやり合わなければならないと思っていた相手だ。やってやんよ。
そっちがその気ならトコトンやってやんよ!
「大人しくしていればいいものを……教皇の立場を簒奪した似非教皇が……!」
闇の大精霊に視線を向けると、両親にかけられた洗脳を解くよう目でお願いする。
洗脳解除の為、闇の大精霊が両親に触れると、両親は絶叫をあげながら気絶した。
大精霊に掛けられた洗脳を解いたのだ。
心理的負荷が相当掛かったらしい。
これ以上、両親に危害が及ばぬよう複数の精霊を護衛に付けると、両親を布団に寝かせ歯を食い縛る。
「……ぶっ殺す」
勿論、比喩だ。
絶対に許さないを最上級に比喩表現した言葉。
実際に殺しはしないが、それに近しい罰は受けて貰う。
これ以上、親族や知り合いを改宗させてなるものか……
決意を新たにすると、俺はセイヤに報復する為、ゲーム世界にログインした。
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「……それで、例の件は順調か?」
例の件とは、セントラル王国侵略に向けた準備の進捗を確認する言葉。
隷属の首輪を付けた司教は、澱みなく進捗を報告する。
「順調そのものにございます。猊下のお言葉を頂ければ、すぐにでも彼の地を支配下に収めて見せましょう」
「そうか……では、いつでも動ける様、準備しておけ。人民の洗脳が終わり次第、セントラル王国に侵攻する」
簒奪者。
教皇の座を簒奪した事で、セイヤに不審を抱く者は多い。
それを纏め上げる為にも洗脳は必須だ。
それに我には野望がある。
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そこで、我が神を討てば、神の座は我の手に……
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