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第16話 夜、星明かりの下で - 後編
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「――で、リュミナと出会って、旅に出たってわけ」
そう締めくくると、焚火の音が静かに弾けた。
炎の赤が夜空に溶け、わずかな沈黙が落ちる。
「……ぐすっ……ぐ、ぐうぅ……!」
隣から聞こえたのは、まるで牛の鳴き声みたいな嗚咽。
エルドが鼻を真っ赤にして、涙と鼻水を一緒に流していた。
「お、お前……! なんてカッケエ男なんだ……! クソッ、早く言いやがれ……!」
「泣いてる……!? な、なんでだよ。普通の話だよ」
「いや! 泣くしかねぇだろ、こんなの……!」
肩を震わせて号泣する彼の横で、リュミナは目をぱちぱちと瞬かせていた。
「……でも、ランド。女神の加護を受けてたなんて、すごい話ね」
「そうだね」
セラも小さく頷く。
「確かに家族の話は感動的だけど、それよりボクは女神の祝福に興味があるよ」
俺は肩をすくめた。
「確かに凄い力だけど、まだ上手く使いこなせないんだ。破壊も創造も、これまで2回ずつ使ったけど……どっちも勝手に出た」
「勝手に、って……」
リュミナが笑いを堪えきれず吹き出す。
「でもまあ、やたら強い魔法を使うと思ってたけど……そういうことだったのね。納得したわ」
言いながら、焚火の枝を突いた。
火花が跳ねて明るくなった炎に、三人の顔が照らし出される。
エルドはまだ鼻をすすりながら、笑っていた。
「……いい家族だな」
焚き火の炎を見つめながら、エルドがぽつりと漏らした。
「ちょっと、似てるかもしれねえ。俺もガキの頃、満足に飯を食えなかったんだ」
「エルドも?」
「ああ。ただしアンタと違って、誰かの世話をする必要が無かった分、マシかもしれねえな。……俺は、孤児だったんだ」
炎がぱちりと弾けた。
いつも強気な彼が、ほんの少し目を伏せる。
「王都の外れのスラムで生まれた。親の顔も知らねぇ。奪われんのが当たり前で、明日生きてる保証もなかった。同じような生まれの仲間もいたけど……ある日、ソイツはいなくなった。ま、大方盗みに入った先で捕まったか、魔物にやられたかだ」
飄々とした口調だったが、その奥に沈んだ痛みは隠せなかった。
誰も言葉を挟めない。
焚き火の光が彼の横顔を照らし、影を長く引き伸ばしている。
「だから、強くなるしかなかった。力さえあれば、幸せになれると思ってた。……でも、さっきの話を聞いて、間違いに気づいたよ」
「間違い?」
俺が問う。
エルドは苦笑し、拳を焚き火の明かりにかざした。
「幸せになるために力が欲しかったのに、いつの間にか、力を得ることが目的になってた。あくまで手段だってのに……馬鹿だな、俺は」
しばらく沈黙が流れ、炎のはぜる音だけが響いた。
エルドは肩をすくめて笑う。
「悪かったな。色々、偉そうに言って」
「そ、そんな……気にしないでくれ。エルドの力があったから、こんなに楽にここまで進んでこれたんだ」
「いや、言わせてくれ。おっさんがいなきゃ、大事なことを忘れたままだった」
エルドの声は、どこか晴れやかだった。
そんな彼の言葉を、セラが静かに聞いていた。
焚火の揺らぎが瞳に映り、淡い橙が反射する。
「……じゃあボクも、話しておくべきかな」
「ん?」
「ボクが信じることを避けて来た理由を」
少し間を置き、セラは小さく息をついた。
「ボクのこの魔法は、学生時代に身に着けたものなんだ」
「学校に通ってたの? 魔法の?」
「うん。聞いたことあるかな。……王立魔法学院。ボクは、そこの特待生だったんだよ」
「おっ……王立魔法学院!?」
リュミナが目を丸くする。
俺はエルドに視線を向けるが、彼は小首を傾げていた。
「そんなに驚くようなことなのか?」
「そりゃあもう……! 王立魔法学院って言えば、一流の魔法使いを数多く輩出してる学校で、卒業生は高ランク冒険者とか王宮勤めとか……とにかく超名門よ!」
「へえ……そりゃすごいな」
「そこの特待生って……確かに凄い魔法だとは思ってたけど、まさかね」
セラは淡く光を反射する杖の魔石を見つめ、口を開く。
「ただ、一年の時に退学したんだ。……いや、退学させられたというのが正しいね」
「退学……させられた?」
「うん。王立魔法学院って、生徒の殆どが貴族の子供なんだ。魔法使いって、血統社会な部分もあるし。でもボクは何の変哲もない一般家庭出身。そんなボクが主席で特待生に選ばれたもんだから、周囲の反感を買っちゃってね」
そこでセラは言葉を区切り、肩をすくめた。
「出るわ出るわ、身に覚えのない窃盗、暴行、いじめ、その他諸々の非道な行為。……全部、ボクを陥れようとした貴族の坊ちゃんたちがでっちあげた、真っ赤な嘘なんだけどね」
「嘘、まさか、それで……?」
こくりと頷くセラ。
「結局一年も通えずに、退学になったよ。高い入学金を工面してくれた家族に合わせる顔も無くて、飛び出るように冒険者になったんだ」
「……酷いな」
「誰かを信じても、それはいつか壊れると思ってた。……でも、今の二人の話を聞いてると…………もう一回信じてもいいのかなって、そう思った」
焚火の光が、彼女の頬を柔らかく照らす。
俺は何も言わなかった。ただ、その言葉を受け止めるようにうなずく。
それだけで十分だった。
「……次は、お前の番か?」
そう問いかけたエルドの視線の先には、リュミナ。
彼女は慌てて両手をぶんぶん振る。
「わ、私は何も無いの。記憶が無い。でも、冒険者になりたいって想いだけは強く覚えてて……ランドを村から無理やり引っ張り出して、アグネアの街に来たのよ」
エルドがふっと笑って、親指を立てた。
「そうか! なら、ここから思い出を作っていけばいいな!」
「うん……!」
リュミナが嬉しそうに笑う。
静かに流れる時間。
俺は焚火に新しい薪を一本くべて、ゆっくりと息を吐く。
「皆、今日はありがとな。それと、ゴメン。明日は……ちゃんとチームとして、この依頼に挑もう」
ぱち、と火花が弾けた。
その光が、四人の顔を順に照らす。
冷たい夜気の中、『明日こそは』という確かな熱意が、俺たちの心に滾っていた。
そう締めくくると、焚火の音が静かに弾けた。
炎の赤が夜空に溶け、わずかな沈黙が落ちる。
「……ぐすっ……ぐ、ぐうぅ……!」
隣から聞こえたのは、まるで牛の鳴き声みたいな嗚咽。
エルドが鼻を真っ赤にして、涙と鼻水を一緒に流していた。
「お、お前……! なんてカッケエ男なんだ……! クソッ、早く言いやがれ……!」
「泣いてる……!? な、なんでだよ。普通の話だよ」
「いや! 泣くしかねぇだろ、こんなの……!」
肩を震わせて号泣する彼の横で、リュミナは目をぱちぱちと瞬かせていた。
「……でも、ランド。女神の加護を受けてたなんて、すごい話ね」
「そうだね」
セラも小さく頷く。
「確かに家族の話は感動的だけど、それよりボクは女神の祝福に興味があるよ」
俺は肩をすくめた。
「確かに凄い力だけど、まだ上手く使いこなせないんだ。破壊も創造も、これまで2回ずつ使ったけど……どっちも勝手に出た」
「勝手に、って……」
リュミナが笑いを堪えきれず吹き出す。
「でもまあ、やたら強い魔法を使うと思ってたけど……そういうことだったのね。納得したわ」
言いながら、焚火の枝を突いた。
火花が跳ねて明るくなった炎に、三人の顔が照らし出される。
エルドはまだ鼻をすすりながら、笑っていた。
「……いい家族だな」
焚き火の炎を見つめながら、エルドがぽつりと漏らした。
「ちょっと、似てるかもしれねえ。俺もガキの頃、満足に飯を食えなかったんだ」
「エルドも?」
「ああ。ただしアンタと違って、誰かの世話をする必要が無かった分、マシかもしれねえな。……俺は、孤児だったんだ」
炎がぱちりと弾けた。
いつも強気な彼が、ほんの少し目を伏せる。
「王都の外れのスラムで生まれた。親の顔も知らねぇ。奪われんのが当たり前で、明日生きてる保証もなかった。同じような生まれの仲間もいたけど……ある日、ソイツはいなくなった。ま、大方盗みに入った先で捕まったか、魔物にやられたかだ」
飄々とした口調だったが、その奥に沈んだ痛みは隠せなかった。
誰も言葉を挟めない。
焚き火の光が彼の横顔を照らし、影を長く引き伸ばしている。
「だから、強くなるしかなかった。力さえあれば、幸せになれると思ってた。……でも、さっきの話を聞いて、間違いに気づいたよ」
「間違い?」
俺が問う。
エルドは苦笑し、拳を焚き火の明かりにかざした。
「幸せになるために力が欲しかったのに、いつの間にか、力を得ることが目的になってた。あくまで手段だってのに……馬鹿だな、俺は」
しばらく沈黙が流れ、炎のはぜる音だけが響いた。
エルドは肩をすくめて笑う。
「悪かったな。色々、偉そうに言って」
「そ、そんな……気にしないでくれ。エルドの力があったから、こんなに楽にここまで進んでこれたんだ」
「いや、言わせてくれ。おっさんがいなきゃ、大事なことを忘れたままだった」
エルドの声は、どこか晴れやかだった。
そんな彼の言葉を、セラが静かに聞いていた。
焚火の揺らぎが瞳に映り、淡い橙が反射する。
「……じゃあボクも、話しておくべきかな」
「ん?」
「ボクが信じることを避けて来た理由を」
少し間を置き、セラは小さく息をついた。
「ボクのこの魔法は、学生時代に身に着けたものなんだ」
「学校に通ってたの? 魔法の?」
「うん。聞いたことあるかな。……王立魔法学院。ボクは、そこの特待生だったんだよ」
「おっ……王立魔法学院!?」
リュミナが目を丸くする。
俺はエルドに視線を向けるが、彼は小首を傾げていた。
「そんなに驚くようなことなのか?」
「そりゃあもう……! 王立魔法学院って言えば、一流の魔法使いを数多く輩出してる学校で、卒業生は高ランク冒険者とか王宮勤めとか……とにかく超名門よ!」
「へえ……そりゃすごいな」
「そこの特待生って……確かに凄い魔法だとは思ってたけど、まさかね」
セラは淡く光を反射する杖の魔石を見つめ、口を開く。
「ただ、一年の時に退学したんだ。……いや、退学させられたというのが正しいね」
「退学……させられた?」
「うん。王立魔法学院って、生徒の殆どが貴族の子供なんだ。魔法使いって、血統社会な部分もあるし。でもボクは何の変哲もない一般家庭出身。そんなボクが主席で特待生に選ばれたもんだから、周囲の反感を買っちゃってね」
そこでセラは言葉を区切り、肩をすくめた。
「出るわ出るわ、身に覚えのない窃盗、暴行、いじめ、その他諸々の非道な行為。……全部、ボクを陥れようとした貴族の坊ちゃんたちがでっちあげた、真っ赤な嘘なんだけどね」
「嘘、まさか、それで……?」
こくりと頷くセラ。
「結局一年も通えずに、退学になったよ。高い入学金を工面してくれた家族に合わせる顔も無くて、飛び出るように冒険者になったんだ」
「……酷いな」
「誰かを信じても、それはいつか壊れると思ってた。……でも、今の二人の話を聞いてると…………もう一回信じてもいいのかなって、そう思った」
焚火の光が、彼女の頬を柔らかく照らす。
俺は何も言わなかった。ただ、その言葉を受け止めるようにうなずく。
それだけで十分だった。
「……次は、お前の番か?」
そう問いかけたエルドの視線の先には、リュミナ。
彼女は慌てて両手をぶんぶん振る。
「わ、私は何も無いの。記憶が無い。でも、冒険者になりたいって想いだけは強く覚えてて……ランドを村から無理やり引っ張り出して、アグネアの街に来たのよ」
エルドがふっと笑って、親指を立てた。
「そうか! なら、ここから思い出を作っていけばいいな!」
「うん……!」
リュミナが嬉しそうに笑う。
静かに流れる時間。
俺は焚火に新しい薪を一本くべて、ゆっくりと息を吐く。
「皆、今日はありがとな。それと、ゴメン。明日は……ちゃんとチームとして、この依頼に挑もう」
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