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辺境の貧しい村に生まれたランド・バーナード。
幼い頃から家族を支え、介護と労働に明け暮れる日々を送っていた。
友達と遊ぶことも、夢を追うことも諦め、気づけば三十七歳。
母を看取り、ようやく自由を手にしたある夜、ふと彼は思う。
「あれ……俺、これから何をして生きればいいんだろう」
そんな虚無の中で、彼の善良さに心を打たれた二柱の女神が現れた。
授けられたのは二つの魔法――『破壊』と『創造』。
やりたいことも、成すべきことも分からぬまま、ランドは森で傷だらけの少女を見つける。
その小さな出会いが、止まっていた彼の人生を再び動かした。
冒険者ギルドに入り、仲間を作って、初めてのクエストに挑む。
年甲斐もなく胸を高鳴らせながら、ランドは知った。
『青春は、何歳からでも始められるのだ』と。
――三十路のおっさんでも、壊れた人生でも、何度だって創り直していこう。
文字数 70,033
最終更新日 2026.01.08
登録日 2026.01.05
勇者パーティを追放された雑用係のアレン。
居場所を失った彼を拾ったのは、なんと敵の総大将である魔王だった。
「いやあ、キミ良いね! うちで働いてよ!」
「えっ、雑用しかできない僕が?」
「雑用しかできない……? ちょっと待ってそれ本気で言ってる……?」
アレンに与えられた任務は、魔王育成学校の担任教師として教鞭を振るい、生徒を立派な魔王に育て上げること。
しかし肝心の生徒は暴れん坊のドラゴンに、トラブルメーカーのサキュバス、独断行動ばかりのフェンリル娘、無口なマッドサイエンティストのスライム娘……と問題児ばかり。
一癖も二癖もある生徒たちに加え、サポート役の副担任は人間嫌いの堕天使!?
教室という新たな戦場で、新任教師のアレンは無事に生徒を育成することができるのか――。
文字数 100,537
最終更新日 2025.09.30
登録日 2025.08.31
魔物に喰われた健気なメイド、奴隷に堕とされた少女戦士、自爆して世界を救った巫女、etc……。
これは、そんな悲惨な末路を迎えるはずだった『推しキャラ』たちを救うため、世界を書き換える一人の男の物語。
世界中のプレイヤーを熱狂させた名作RPG『ディアブロ・サーガ』。
その愛好家として人生を捧げた青年は、ゲーム内最強の裏ボス《ヴァルド・レイヴンハルト》に転生する。
彼の眠っていた前世の記憶を呼び覚ましたのは、ゲームの中で報われなかった推したちの存在だった。
裏ボスの力と原作知識、そして何より狂おしいまでの偏愛を武器に、彼は原作を改変していく。
勇者? 魔王?
推しの敵なら、誰であろうと俺が潰す。
推しが不幸になる世界など、許せるわけがないのだから。
文字数 172,277
最終更新日 2025.09.28
登録日 2025.08.30
ダンジョン出現から六年。攻略をライブ配信し投げ銭を稼ぐストリーマーは、いまや新時代のヒーローだ。その舞台裏、ひたすらモンスターの戦闘映像を解析する男が一人。百万件を超える戦闘ログを叩き込んだ頭脳は、彼が偶然カメラを握った瞬間に覚醒する。
敵の挙動を完全に読み切る彼の視点は、まさに戦場の未来を映す神の映像。
配信は熱狂の渦に包まれ、世界のトップストリーマーから専属オファーが殺到する。
常人離れした読みを手にした無名の裏方は、再びダンジョンへ舞い戻る。
誰も死なせないために。
そして、封じた過去の記憶と向き合うために。
文字数 87,263
最終更新日 2025.07.16
登録日 2025.07.11
この国では、扱える魔法の色によって個人の価値が決まる。
もっとも尊ばれるのは『赤』の魔法。
国の守り手である魔法騎士の象徴である色。
貴族の令嬢リシェルは幼い頃から騎士に憧れ、魔法の才に夢を抱いていた。
けれど天が彼女に与えたのは、人々から忌み嫌われる『黒』の魔法。
「黒なんて、死を呼ぶ色よ!」
「うちの家名に泥を塗った恥さらしが……!」
華やかだった令嬢生活から一転、人目に晒されぬよう幽閉され、時間が過ぎるのを待つだけの虚しい日々。
そんな絶望の淵にいた彼女の前に、自らを『闇の精霊』と名乗る黒いモフモフの獣が現れ、こう告げる。
「お前の魔法は黒じゃない。世界にたったひとつの “闇” だ」
その言葉を聞いてリシェルは思う。
夢を諦めるのは、まだ早い。
自らの運命を切り開くため、実家を飛び出し名前も身分も偽って、騎士団試験に挑む。
誰にも言えない闇の力を携えて。
文字数 80,243
最終更新日 2025.07.15
登録日 2025.07.11
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