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2章 臨時冒険者登録試験
第45話 グレイトリザード
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Dランクダンジョンとはいえ、初めはEランクの魔物のリザードからだ。
こちらが動くまで寝ているようなハンデつきだが、コボルトと同じランクだし、怖さを振り払って垂直に剣を突き刺した。
一瞬、硬い鱗の感触があったが、「剛力」lv2の力で強引にねじ込んた。
厚い肉の感触が伝わる中、リザードが暴れ出すが、地面にまで突き刺して抑えつける。
剣をコンパスの軸としてリザードの尾がこちらに来るが、剣がめり込んでいる分相殺されるのと「剛体」lv1で強引に耐え、そのまま抑えつけているとしばらくして息絶えた。
「ふ~、これで同ランク?!とんでもない!」
突き刺した感触、そして暴れているときの強さはコボルトやゴブリンから伝わってくる迫力とは段違いだ。
単純なステータスならホブゴブリンと変わらないんじゃないのか、これは。
まあ、それでも倒し方のコツは掴めた。
脳が小さいのか刺しても即死しないのかはわからないが、そこよりも剣をもう少し、体側にすれば暴れても尾が飛んで来ることはないだろう。
コイツらはワニに似ていてもあくまで蜥蜴で、足がある分、抑えつけられていると尾の振り回しは難しいようだった。
とはいえ、グレイトリザードはまだ避けてリザードから始末していく。
かなり力がいるので、休憩と移動を挟みながら夕方前には30体ほどのリザードを倒し、レベルアップも果たした。
あくまでランクというのは人間が決めた討伐難易度の目安であり、経験値はこちらのが多いようだ。
さて、最後にポーションを飲み、今日の締めに一体だけグレイトリザードに挑戦だ。
この感触で明日以降の指針としよう。
意を決して、グレイトリザードに近づく。100kgを楽に超える力強い迫力に、思わず唾を飲み、喉を鳴らした。
懐のリボルバーも抜けるように、準備だけはしておく。
剣が通じなかったとき、口を開けて襲ってきたらそのときには口の中に数発撃って、そのまま逃げようと保険のためだ。
「剣士」のジョブレベル1で取得する『回転切り』でもあれば、首すら落とせるのかもしれないが、今はある手駒で何とかしなければならない。
「ハアァ!!」
今日一番の力を込めて、口の付け根当たりを狙い、突き刺す。
硬い鱗に当たり、強引に剣を入れても人間の五倍近く太い首の肉に阻まれ、中途で止まってしまった。
マズイっと思った瞬間、こちらへ向かう強引な力が働き、体制を崩されそうになる。
ここで剣ごと振り回されれば本当に危なくなる!
ところだったが、次の瞬間
ドッッ、ズゥーン! バリバリ
剣を支点に、相手の向かってくる力を利用して、逆に相手の態勢を崩す「合気道」の『入身投げ』が応用の形で決まる。
投げの遠心力で剣は抜け、背中から地面の岩場に叩きつけられ、岩石にひびが入っていく。
千載一遇のチャンスにすぐさま剣を握り返し、柔らかい腹に一閃を加え、勝負はついた。
「はぁはぁ、少し危なかったな」
完璧に技が決まったが、それは力の弱いEランクのリザードで力のかかるタイミングと方向を掴んでいたためだ。
力の大きいグレイトリザード相手に上手く経験を応用することが出来た。
調子に乗って、最初からグレイトリザードに挑んでいたら重傷を負っていたかもしれない。
それと、合気道が元は剣術からの派生の柔術が発祥なだけあり、剣を持った状態との相性が思いの外、良かったのもある。
滴り落ちる汗を拭い、先程上がったばかりの筈のレベルアップを再び感じながら、初日の戦いを引き上げることにした。
こちらが動くまで寝ているようなハンデつきだが、コボルトと同じランクだし、怖さを振り払って垂直に剣を突き刺した。
一瞬、硬い鱗の感触があったが、「剛力」lv2の力で強引にねじ込んた。
厚い肉の感触が伝わる中、リザードが暴れ出すが、地面にまで突き刺して抑えつける。
剣をコンパスの軸としてリザードの尾がこちらに来るが、剣がめり込んでいる分相殺されるのと「剛体」lv1で強引に耐え、そのまま抑えつけているとしばらくして息絶えた。
「ふ~、これで同ランク?!とんでもない!」
突き刺した感触、そして暴れているときの強さはコボルトやゴブリンから伝わってくる迫力とは段違いだ。
単純なステータスならホブゴブリンと変わらないんじゃないのか、これは。
まあ、それでも倒し方のコツは掴めた。
脳が小さいのか刺しても即死しないのかはわからないが、そこよりも剣をもう少し、体側にすれば暴れても尾が飛んで来ることはないだろう。
コイツらはワニに似ていてもあくまで蜥蜴で、足がある分、抑えつけられていると尾の振り回しは難しいようだった。
とはいえ、グレイトリザードはまだ避けてリザードから始末していく。
かなり力がいるので、休憩と移動を挟みながら夕方前には30体ほどのリザードを倒し、レベルアップも果たした。
あくまでランクというのは人間が決めた討伐難易度の目安であり、経験値はこちらのが多いようだ。
さて、最後にポーションを飲み、今日の締めに一体だけグレイトリザードに挑戦だ。
この感触で明日以降の指針としよう。
意を決して、グレイトリザードに近づく。100kgを楽に超える力強い迫力に、思わず唾を飲み、喉を鳴らした。
懐のリボルバーも抜けるように、準備だけはしておく。
剣が通じなかったとき、口を開けて襲ってきたらそのときには口の中に数発撃って、そのまま逃げようと保険のためだ。
「剣士」のジョブレベル1で取得する『回転切り』でもあれば、首すら落とせるのかもしれないが、今はある手駒で何とかしなければならない。
「ハアァ!!」
今日一番の力を込めて、口の付け根当たりを狙い、突き刺す。
硬い鱗に当たり、強引に剣を入れても人間の五倍近く太い首の肉に阻まれ、中途で止まってしまった。
マズイっと思った瞬間、こちらへ向かう強引な力が働き、体制を崩されそうになる。
ここで剣ごと振り回されれば本当に危なくなる!
ところだったが、次の瞬間
ドッッ、ズゥーン! バリバリ
剣を支点に、相手の向かってくる力を利用して、逆に相手の態勢を崩す「合気道」の『入身投げ』が応用の形で決まる。
投げの遠心力で剣は抜け、背中から地面の岩場に叩きつけられ、岩石にひびが入っていく。
千載一遇のチャンスにすぐさま剣を握り返し、柔らかい腹に一閃を加え、勝負はついた。
「はぁはぁ、少し危なかったな」
完璧に技が決まったが、それは力の弱いEランクのリザードで力のかかるタイミングと方向を掴んでいたためだ。
力の大きいグレイトリザード相手に上手く経験を応用することが出来た。
調子に乗って、最初からグレイトリザードに挑んでいたら重傷を負っていたかもしれない。
それと、合気道が元は剣術からの派生の柔術が発祥なだけあり、剣を持った状態との相性が思いの外、良かったのもある。
滴り落ちる汗を拭い、先程上がったばかりの筈のレベルアップを再び感じながら、初日の戦いを引き上げることにした。
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