27 / 123
第一章ー婚約ー
閑話ーグレン&ゼンー
しおりを挟む
*お気に入り登録が600を超えました。
((( ;゚Д゚)))
嬉しい気持ちでいっぱいですが、ビックリもしています。Σ(゚ロ゚;)
登録して頂いた方々、ありがとうございます。
ヽ(*>∇<)ノ
感謝の気持ちを込めて、閑話を投稿しました。良ければ読んで下さい。
m(_ _)m*
「グレン様と父の武勇伝─ですか?」
ある日のお茶の時間に、前から訊きたかった事があり、丁度ロンさんが部屋にやって来たから、訊いてみた。
「パルヴァン様とゼンさんが強いって事は、知っているし分かってるんですけど、何処に行っても、誰が相手でも…身分関係なく、色んな意味で強いじゃないですか?何でだろう?って思って…。」
国で一番の権力者である国王様でさえ、2人には頭が上がらないって感じだったし…
「武勇伝─と言うか、20年程前の事が切欠でしょうか?まぁ、もともと、グレン様が第一騎士団長を拝命してから、あの2人は無敵だったらしいですけど。」
と、少し笑いながら、ロンさんは20年前の話をしてくれた。
その年は、例年より魔物の出現率が高かった。“スタンピード”ではなかったが、ウォーランド王国中のあちこちで魔物が現れ、それに伴い、王国の騎士団も派遣され、騎士達は討伐に駆けずり回っていた。
その当時の第一騎士団長がグレン。副団長がルイス=カルザイン。そして、ゼンも、第一騎士団に所属していたが、ゼンはあくまでも騎士団員のうちの1人─と言う扱いだった。
ゼンはあくまでも、グレンの臣下だから─その為、何れ程の実力があろうとも、功績を残そうとも、勲章一つ、受け取らなかったのである。
そして、その年、普段滅多に現れる事がない王都にも魔物が現れた。現れた時、第一騎士団率いるグレンをはじめ、ゼンも地方に討伐に出ていた為、留守を預かっていたルイスが陣頭指揮を執り、王都に現れた魔物と対峙していた。
次々と現れる魔物に対し、どんどん疲弊して行く騎士達。氷の使い手であるルイスが、魔物を凍らせて何とか時間稼ぎをしながら闘っていた。
「このままだと…本当にヤバいな…」
と、ルイスがほんの少し死を覚悟をした時─
「ルイス、よく持ち堪えたな─」
そう言って笑顔で現れたのが、グレンだった。そこからが…グレンとゼンによる無双状態の始まりだった。
ゼンは凍っている魔物を、その分厚い氷の壁ごと、剣に魔力を纏わせて次々と切り刻んで行く。グレンは炎の使い手。凍った魔物を次々に業火で焼き払って行った。
それは、本当に、一瞬の出来事だったそうだ。
「あれ?今迄の私達の頑張りは、なんだったんだろう?」
あまりの2人の強さに、ルイスは少しだけ泣いたとか、泣かなかったとか─。
そうして、王都に現れた魔物を漏れなく討伐し終わった頃に、お貴族様である公爵や侯爵がやって来て
「ふん。本気を出せばすぐ片付けられるなら、もっと早くにやらんか!被害が増えたではないか!?その2人は何故もっと早くに来なかった!?」
と、吠えた。
「……吠えるだけの無能が煩いなぁ。」
「なっ──!?」
「俺達は、違う場所で魔獣の討伐をしてたんだ。そっちを片付けてから、こっちに帰って来たんだ。」
「なっ!何だ!その口の聞き方は!グレン、躾がなっていないのでは──」
ゼンの無礼な態度にキレた公爵だが、グレンに視線を向けた後、口をつぐんだ。
「なら…訊くが…お前達は…民に被害が出ている時、何処に居た?民を守ったのか?普段、民達が納める税金で食っているお貴族様は、ちゃんと民を守ったのか?」
グレンはそう言いながら、“目だけで人を殺せます”な視線を向けた。
「ひい───っ」
勿論、そのお貴族様達は、その場で腰を抜かしてへたりこんだ。
「良いか?よーく聞け。俺達騎士団は、王族と民を守る為に存在している。決して、お前達のような、いざと言う時に民を守らず、口だけ─文句しか言わない無能な馬鹿を守る為ではない。次、また、何かあったとしても、お前達を“貴族だから”と、優先して守る事は…決して、無い。お前達が、身を呈して民を守っていたなら…その民のついでに守ってやろう。」
そう言うと、グレンはニッコリと笑顔を向けた。
ーカッコいいー
その場に居たルイスをはじめ、騎士や民達は、そう思ったそうだ。
「はぅ──っ!パルヴァン様、本当にカッコいいですね!!本当に、2人とも最強ですね!!」
「あの2人の無双状態を目の当たりにした人達は、絶対あの2人には逆らえないでしょうね。それに、代々言い伝えの様に、言い継がれていってますから、あの2人に勝てる人なんて──」
と、ロンさんは途中で口をつぐんだ。
「?ロンさん、どうしたんですか?」
「あ─いえ、すみません。何でもありません。んんっ。兎に角、あの2人は、何処にいっても最強─と言う事です。」
それでは、失礼します─と言って、ロンさんは部屋から出て行った。
そんなグレン様と父が唯一敵わないのが…2人の命の恩人であり、パルヴァン唯一のリスのハル様─だと言う事は…ハル様だけには…秘密にしておこう。
と、ロンは胸の中で呟いた。
((( ;゚Д゚)))
嬉しい気持ちでいっぱいですが、ビックリもしています。Σ(゚ロ゚;)
登録して頂いた方々、ありがとうございます。
ヽ(*>∇<)ノ
感謝の気持ちを込めて、閑話を投稿しました。良ければ読んで下さい。
m(_ _)m*
「グレン様と父の武勇伝─ですか?」
ある日のお茶の時間に、前から訊きたかった事があり、丁度ロンさんが部屋にやって来たから、訊いてみた。
「パルヴァン様とゼンさんが強いって事は、知っているし分かってるんですけど、何処に行っても、誰が相手でも…身分関係なく、色んな意味で強いじゃないですか?何でだろう?って思って…。」
国で一番の権力者である国王様でさえ、2人には頭が上がらないって感じだったし…
「武勇伝─と言うか、20年程前の事が切欠でしょうか?まぁ、もともと、グレン様が第一騎士団長を拝命してから、あの2人は無敵だったらしいですけど。」
と、少し笑いながら、ロンさんは20年前の話をしてくれた。
その年は、例年より魔物の出現率が高かった。“スタンピード”ではなかったが、ウォーランド王国中のあちこちで魔物が現れ、それに伴い、王国の騎士団も派遣され、騎士達は討伐に駆けずり回っていた。
その当時の第一騎士団長がグレン。副団長がルイス=カルザイン。そして、ゼンも、第一騎士団に所属していたが、ゼンはあくまでも騎士団員のうちの1人─と言う扱いだった。
ゼンはあくまでも、グレンの臣下だから─その為、何れ程の実力があろうとも、功績を残そうとも、勲章一つ、受け取らなかったのである。
そして、その年、普段滅多に現れる事がない王都にも魔物が現れた。現れた時、第一騎士団率いるグレンをはじめ、ゼンも地方に討伐に出ていた為、留守を預かっていたルイスが陣頭指揮を執り、王都に現れた魔物と対峙していた。
次々と現れる魔物に対し、どんどん疲弊して行く騎士達。氷の使い手であるルイスが、魔物を凍らせて何とか時間稼ぎをしながら闘っていた。
「このままだと…本当にヤバいな…」
と、ルイスがほんの少し死を覚悟をした時─
「ルイス、よく持ち堪えたな─」
そう言って笑顔で現れたのが、グレンだった。そこからが…グレンとゼンによる無双状態の始まりだった。
ゼンは凍っている魔物を、その分厚い氷の壁ごと、剣に魔力を纏わせて次々と切り刻んで行く。グレンは炎の使い手。凍った魔物を次々に業火で焼き払って行った。
それは、本当に、一瞬の出来事だったそうだ。
「あれ?今迄の私達の頑張りは、なんだったんだろう?」
あまりの2人の強さに、ルイスは少しだけ泣いたとか、泣かなかったとか─。
そうして、王都に現れた魔物を漏れなく討伐し終わった頃に、お貴族様である公爵や侯爵がやって来て
「ふん。本気を出せばすぐ片付けられるなら、もっと早くにやらんか!被害が増えたではないか!?その2人は何故もっと早くに来なかった!?」
と、吠えた。
「……吠えるだけの無能が煩いなぁ。」
「なっ──!?」
「俺達は、違う場所で魔獣の討伐をしてたんだ。そっちを片付けてから、こっちに帰って来たんだ。」
「なっ!何だ!その口の聞き方は!グレン、躾がなっていないのでは──」
ゼンの無礼な態度にキレた公爵だが、グレンに視線を向けた後、口をつぐんだ。
「なら…訊くが…お前達は…民に被害が出ている時、何処に居た?民を守ったのか?普段、民達が納める税金で食っているお貴族様は、ちゃんと民を守ったのか?」
グレンはそう言いながら、“目だけで人を殺せます”な視線を向けた。
「ひい───っ」
勿論、そのお貴族様達は、その場で腰を抜かしてへたりこんだ。
「良いか?よーく聞け。俺達騎士団は、王族と民を守る為に存在している。決して、お前達のような、いざと言う時に民を守らず、口だけ─文句しか言わない無能な馬鹿を守る為ではない。次、また、何かあったとしても、お前達を“貴族だから”と、優先して守る事は…決して、無い。お前達が、身を呈して民を守っていたなら…その民のついでに守ってやろう。」
そう言うと、グレンはニッコリと笑顔を向けた。
ーカッコいいー
その場に居たルイスをはじめ、騎士や民達は、そう思ったそうだ。
「はぅ──っ!パルヴァン様、本当にカッコいいですね!!本当に、2人とも最強ですね!!」
「あの2人の無双状態を目の当たりにした人達は、絶対あの2人には逆らえないでしょうね。それに、代々言い伝えの様に、言い継がれていってますから、あの2人に勝てる人なんて──」
と、ロンさんは途中で口をつぐんだ。
「?ロンさん、どうしたんですか?」
「あ─いえ、すみません。何でもありません。んんっ。兎に角、あの2人は、何処にいっても最強─と言う事です。」
それでは、失礼します─と言って、ロンさんは部屋から出て行った。
そんなグレン様と父が唯一敵わないのが…2人の命の恩人であり、パルヴァン唯一のリスのハル様─だと言う事は…ハル様だけには…秘密にしておこう。
と、ロンは胸の中で呟いた。
147
あなたにおすすめの小説
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
【完結】秀才の男装治療師が女性恐怖症のわんこ弟子に溺愛されるまで
禅
恋愛
「神に祈るだけで曖昧にしか治らない。そんなものは治療とは言わない」
男尊女卑が強い国で、女であることを隠し、独自の魔法を使いトップクラスの治療師となり治療をしていたクリス。
ある日、新人のルドがやってきて教育係を押し付けられる。ルドは魔法騎士団のエースだが治療魔法が一切使えない。しかも、女性恐怖症。
それでも治療魔法が使えるようになりたいと懇願するルドに根負けしたクリスは特別な治療魔法を教える。
クリスを男だと思い込み、純粋に師匠として慕ってくるルド。
そんなルドに振り回されるクリス。
こんな二人が無自覚両片思いになり、両思いになるまでの話。
※最初の頃はガチ医療系、徐々に恋愛成分多めになっていきます
※主人公は現代に近い医学知識を使いますが、転生者ではありません
※一部変更&数話追加してます(11/24現在)
※※小説家になろうで完結まで掲載
改稿して投稿していきます
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
元貧乏貴族の大公夫人、大富豪の旦那様に溺愛されながら人生を謳歌する!
楠ノ木雫
恋愛
貧乏な実家を救うための結婚だった……はずなのに!?
貧乏貴族に生まれたテトラは実は転生者。毎日身を粉にして領民達と一緒に働いてきた。だけど、この家には借金があり、借金取りである商会の商会長から結婚の話を出されてしまっている。彼らはこの貴族の爵位が欲しいらしいけれど、結婚なんてしたくない。
けれどとある日、奴らのせいで仕事を潰された。これでは生活が出来ない。絶体絶命だったその時、とあるお偉いさんが手紙を持ってきた。その中に書いてあったのは……この国の大公様との結婚話ですって!?
※他サイトにも投稿しています。
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
キズモノ転生令嬢は趣味を活かして幸せともふもふを手に入れる
藤 ゆみ子
恋愛
セレーナ・カーソンは前世、心臓が弱く手術と入退院を繰り返していた。
将来は好きな人と結婚して幸せな家庭を築きたい。そんな夢を持っていたが、胸元に大きな手術痕のある自分には無理だと諦めていた。
入院中、暇潰しのために始めた刺繍が唯一の楽しみだったが、その後十八歳で亡くなってしまう。
セレーナが八歳で前世の記憶を思い出したのは、前世と同じように胸元に大きな傷ができたときだった。
家族から虐げられ、キズモノになり、全てを諦めかけていたが、十八歳を過ぎた時家を出ることを決意する。
得意な裁縫を活かし、仕事をみつけるが、そこは秘密を抱えたもふもふたちの住みかだった。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる