モブで薬師な魔法使いと、氷の騎士の物語

みん

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第一章ー婚約ー

登城と再会

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オルソレン伯爵の一件が済んでから5日ほど経った日、ミヤさんの部屋でお茶を飲んでいると、ロンさんが手紙を持ってやって来た。



「ミヤ様、王城─国王陛下から、登城のお願いの手紙が届きました。」

「あら、思ったより早かったわね?隣国は…落ち着いたのかしら?」

「詳しくは分かりませんが、ミヤ様が登城される際には、その新国王と魔法使いも同席されるみたいですよ。」

「あの…それ、私も一緒に行っても良いですか?」

登城要請の理由はきっと、リュウ達が、ミヤさんに浄化のお願いをして来たからだろう。ミヤさんが隣国に行くと言うなら、私も同行するつもりだったから、お願いしないと─。

「勿論、ハル様も─と認められていますから、ミヤ様と…後、一緒にエディオル様もとありました。」

「え?エディオル様も!?」

ーえ?何で?ー

と、不思議に思っているのは私だけのようで、ミヤさんとロンさんは「やっぱりね」みたいな顔で笑っていた。













*登城当日*


パルヴァン邸から王城迄、ミヤさんと2人で歩いて行きました。因みに、エディオルさんは、今日はカルザイン邸から直接登城する為、行きは別々です。

こちらの世界では、近くても馬車で─と言うのが普通だったりするけど、私達は日本では歩いて移動する事が当たり前だったから、歩く事に抵抗が全く無い。ロンさんには少し心配されたけど

「私、防御には自信があるので!!」

「私、自分の身を守る事も、ある程度相手を伸す事もできるから。」

と、2人で押しきり、徒歩で王城迄やって来た。

検問では、もうすっかり顔馴染み?になった騎士様に

「お久し振りですね!元気そうで良かったです。」

と、笑顔で迎え入れられた。

そして、ミヤさんと城門をくぐり抜け、城内へと入って行くと─

「ハル殿?」

と、声を掛けられ、そちらの方に振り向くと

「オーブリー…様?」

そこには、浄化の旅でお世話になったステファン=オーブリー様が居た。

ーそう言えば、オーブリー様に最後にあった時、私…倒れたんじゃなかったっけ?ー

そう思っているうちに、オーブリー様が私達のもとへと駆け寄って来た。

「あぁ、ハル殿。元気そうで…良かった。」

と、満面の笑みを湛えながら、私の頭を優しくポンポンと叩いた。

「あー…オーブリーさん?、早目に離した方が良いわよ?」

「え?この手?……って…え?あ?え!?ミヤ…様!?」

オーブリー様が、ミヤさんの顔を見て驚いている─のは仕方無いよね…。だって、元の世界に還ったと思っていた聖女様が居る訳で…。オーブリー様は、そのまま固まっている。

「えっと…オーブリー様、大じょ─」

「ハル」

「へっ?」

オーブリー様に“大丈夫ですか?”と、声を掛けようとしたら、名前を呼ばれながら腰を引き寄せられた。

「エディオルさん!?」

「謁見の間迄は一緒に行こうと思って、待っていたんだ。」

腰を抱き寄せられたまま、ニッコリと微笑まれる。

ーえ?何で圧を掛けられてるの?ー

「え??え?」

と、オーブリー様は、更に驚いた顔になる。

「だから言ったでしょう?手を離せって。ふふっ。」

そのまま、オーブリー様は、私とエディオルさんの顔を交互に見た後、

「成る程…そうか…。」

とだけ呟いて、「ハル殿…また…。ミヤ様、カルザイン様、失礼します。」と言って城の奥の方へと歩いて行った。

「?オーブリー様、どうしたのかなぁ?大丈夫…かなぁ?」

と言うと、エディオルさんが私の腰に当てている手に、更に力を入れて来た。

「ちょっ…エディオルさん?近過ぎますよ?歩きにくいですよ?恥ずかしいですよ!?」

必死に抵抗するけど、本当に、“毎回無駄な抵抗”に終わると分かっていても、抵抗せずにはいられないハルです。

「はいはい。いつも可愛い抵抗だな。可愛くしか見えないからな。」

「うぅ──っ」

「ふふっ。エディオルさんも…普通の男だったって事ね。」

ーミヤさんにも見られて…恥ずかしい!ー

「ミヤ様!」

そこにやって来たのは─

「王太子様…」

チラリとミヤさんを見ると、ミヤさんの顔がスッと営業スマイル?になる。

「「……」」

それでも、王太子様は…とっても嬉しそうな顔でやって来る─のが…何とも…

「エディオルさん。私、ちよっぴり…切ないです。」

「大丈夫だ。ランバルトは会えただけで幸せだと思ってるし、ミヤ様のには…全く気付いていない。」

ーな…成る程…なのかな?まぁ…幸せそうなら…良いのかな?ー

「王太子様、お久し振りです。」

「あ…あぁ。ミヤ様が元気そうで良かった。では、謁見の間まで…エスコートをしても?」

「……宜しくお願いします。」

ー間があったのが…凄く気になったけど…王太子様は喜んでるから…良いのかな?ー

パルヴァン邸に帰ったら、ミヤさんといっぱい話をしよう!そう思いながら、私達も後に続いた。











ランバルトとミヤ様に気を取られて、俺に抱き寄せられているのを…忘れているハル。本当に可愛いよな。

と、優しく笑う氷の騎士─エディオル=カルザイン─。



城内─主に城内に居たご令嬢達─に、衝撃が走ったのは…言うまでもない。








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