私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。 

 私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。
 そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。
 王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。
 私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。

 ――でも、それは間違いだった。

 辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。
 やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。

 王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。
 無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。

 裏切りから始まる癒しの恋。
 厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。
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