私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。 

さら

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第2話 森での出会い


 柔らかな光が瞼の裏を照らす。鳥のさえずりが近くで響き、木々のざわめきが風のように流れていく。
 まぶたを開けたとき、最初に見えたのは、木漏れ日が揺れる天井――いや、木の枝の重なりだった。見知らぬ森。大地の匂いが濃く、空気が少し甘い。

「……ここは」

 声を出すと、喉が焼けるように痛んだ。体を起こそうとしたが、腕が自分のものではないみたいに重い。少し動かすだけで、肩に鈍い痛みが走った。
 横を見ると、粗末だが清潔な布団に寝かされていて、そのそばで焚き火が小さく揺れている。火のそばには銀髪の青年――昨夜、私を抱き上げた人がいた。

 彼は静かに木の枝をくべ、炎の明かりがその横顔を照らす。
 鋭い輪郭、まっすぐな鼻筋、灰青の瞳。顔立ちは整っているのに、どこか人を寄せつけない静けさがあった。

「目が覚めたか」

 低い声が、焚き火の音の隙間を縫うように落ちる。
 私は息を呑んだ。

「……あなたが、助けてくれたんですか?」

「たまたま通りかかっただけだ。あのままでは、凍えて死んでいた」

 淡々とした口調。それでもその声の奥には、ほんの少しの安堵が混ざっていた。彼はカップを差し出す。
「飲め。ハーブを煮出した。体が温まる」

 カップを両手で受け取ると、じんわりとした熱が指先から広がっていく。喉を潤すその味は、少し苦く、でもどこか懐かしかった。

「ありがとう、ございます……」

「礼はいらない。ここは王都から北の森だ。あんた、どうやってこんなところまで来た?」

 その言葉に、私は息を詰めた。
 昨夜の出来事――城の大広間、冷たい視線、王の宣告、美月の笑い。胸の奥がずきりと痛む。喉が再び固くなる。

「……追い出されたんです。聖女の召喚だとかで呼ばれたけど、魔力がないって言われて」

 彼は少しだけ目を細めた。

「王城から追放、か」

 その言い方には驚きよりも、どこか納得の響きがあった。まるで、そんなことは珍しくもないというように。
 彼は短く息を吐き、焚き火を見つめながら言った。

「この国じゃ、力のない者には冷たい。……名前は?」

「ミリア、です」

「そうか。俺はリオネル。ここから南の村で暮らしている」

 リオネル。
 その名前を繰り返した瞬間、なぜか心の奥で小さな灯がともった。
 彼は続けて、落ち着いた声で言う。

「すぐには歩けそうにない。しばらくはここで休め。明日には村に連れて行く」

「迷惑じゃ、ありませんか?」

「怪我人を放っておけるほど冷たい性格じゃない」

 そう言って、リオネルはわずかに口元をゆるめた。
 笑った――と気づくまで数秒かかった。
 その笑みは一瞬で消えたけれど、胸の奥に暖かい余韻が残った。

 焚き火の火がパチンと弾ける。
 私はその音を聞きながら、知らず知らずのうちに目を閉じていた。
 いつのまにかまぶたの裏に、美月の嘲る顔ではなく、リオネルの静かな微笑が浮かんでいる。

 その夜、久しぶりに涙を流さずに眠れた。

 朝になれば、新しい日が始まる。
 けれどそのときの私は、まだ知らなかった――。
 自分の中に眠る“本当の力”が、やがてこの世界を変えるほどの奇跡を生むということを。





 木々の隙間から差し込む朝日が、頬をやさしく撫でていた。
 鳥の鳴き声と風の音が混じり合い、森全体が静かに目を覚ます。私は毛布を肩に掛けたまま上体を起こし、火の消えかけた焚き火の灰を見つめた。夜の寒さはもうなく、代わりにほんのりとした温かさが残っている。

「起きたか」

 声のする方を振り向くと、リオネルが水桶を肩に担いで戻ってくるところだった。袖をまくり上げた腕には無駄な脂肪がなく、引き締まった筋肉が陽光を反射して淡く輝いている。
 無骨で無愛想なのに、その背中は妙に安心する。人を頼ることが怖かった私の心が、ほんの少し緩むのを感じた。

「おはようございます……その、水を?」

「ああ。川から汲んできた。顔を洗うといい」

 彼が差し出した桶の水は、透明で、指先を浸すと驚くほど冷たい。私は両手でそっとすくい、頬に当てた。森の匂いと混じるその感触が、まるで新しい世界に触れる儀式みたいだった。

「ありがとう、ございます」

「礼なんかいらない」

 リオネルはそう言って、荷物から干し肉と黒パンを取り出した。
 香ばしい匂いがあたりに広がり、空腹を思い出させる。彼は短くナイフを動かし、パンを半分に切って差し出した。

「食べろ。力をつけろ。立てるようになったら、村へ向かう」

「……はい」

 一口かじると、硬いが不思議と優しい味がした。塩気の強い干し肉と一緒に噛むたびに、体の中から生き返るような感覚が広がる。

「リオネルさんは……この森の人なんですか?」

「いや。もとは王都の近衛だった」

 その言葉に、手が止まった。
 王都――その響きが胸の奥を締めつける。
 リオネルはそれに気づいたのか、少しだけ目を細めた。

「何があったか、聞いていいか?」

「……王に召喚されたんです。もう一人の女の子と一緒に。でも、私だけ“無能”だって言われて」

 声が震える。
 昨日の光景が、まざまざと蘇る。
 美月の笑い声、王の冷たい瞳、誰も伸ばしてくれなかった手――。

「それで、追い出された」

 リオネルの声には怒りも同情もなく、ただ静かな重さがあった。
 彼は焚き火の跡に視線を落とし、しばらく黙っていた。

「……王城というのは、そういう場所だ。人を見ない。数字と力だけを見る」

「でも……私、力なんてなくても……」

 そこまで言って、言葉が詰まった。
 “力がなくても生きていける”なんて、ここでは通じない。
 日本でさえ、強い人に守られていなければ居場所はなかったのだ。

「生きていけるさ」

 思いがけず、彼が言った。
 驚いて顔を上げると、彼は焚き火の棒で灰を突きながら淡々と続けた。

「力なんてものは、状況でいくらでも変わる。剣を持てば戦士。畑を耕せば農夫。誰かを癒せば、それはもう救いの力だ」

 その言葉に、胸の奥がじんと熱くなった。
 私は両手を見下ろした。か細く、何も守れなかった手。
 だけど――昨日、ほんの一瞬、光った。

「……昨日、村の子が怪我をして……じゃなくて、私じゃない。あの、なんでもないです」

 口ごもると、リオネルがわずかに眉を上げた。
「何かしたのか?」

「少し、光が出たような気がして。でも、気のせいかもしれません」

 彼はしばらく黙っていたが、やがて静かに言った。
「光を生む者を、俺は嘘とは思わない」

 真っ直ぐな言葉だった。
 心の奥に沈んでいた泥のような悲しみが、少しだけ溶けていく。

「……ありがとう」

「何に礼を言っている」

「さっきの言葉。信じてくれて」

 リオネルは目をそらし、わずかに口角を上げた。
「信じたわけじゃない。ただ、見たものを否定しないだけだ」

 それでも、私には十分だった。
 彼の声を聞いていると、胸の痛みが少しずつ遠のいていく。

 風が吹き、木々の葉がさらさらと鳴る。
 リオネルが荷物をまとめながら言った。

「昼には出る。歩けそうか?」

「はい……多分」

 立ち上がると、まだ足元がふらついた。
 けれど、彼が片手を差し出してくれた。
 その手は大きくて温かく、指先には剣の鍛錬でできた古い傷が残っていた。

「ほら」

「……ありがとう」

 握り返した瞬間、胸の奥が不思議と軽くなる。
 指と指の間から、かすかに白い光がこぼれた。
 それを見たリオネルの目が、ほんの一瞬だけ見開かれた。

「……やっぱり、あんたはただの娘じゃないな」

 彼の呟きに、私は戸惑いながら笑った。
 風がふたりの間を通り抜け、森の奥へと消えていく。
 その先にある“村”がどんな場所かも知らないのに、なぜか少しだけ楽しみに思えた。

 木漏れ日が二人を照らす。
 それはまるで、新しい始まりの光のようにあたたかかった。




 森を抜ける道は、やわらかな土と草の匂いに満ちていた。木々の葉が陽の光を受けてきらめき、鳥たちの声がどこまでも響く。昨日までの絶望が、まるで遠い昔のことのように感じられた。
 私はリオネルの少し後ろを歩いていた。彼の背中は広く、無駄な言葉がなくても頼もしかった。ときどき吹く風に、彼の髪の銀色が陽に反射してまぶしい。

「もう少しだ。丘を越えれば村が見える」

 彼が振り返らずに言う。その声が、不思議と優しく聞こえた。
 私の足取りはまだおぼつかないが、それでも前へ進める気がした。

「このあたりは、魔獣が出たりはしないんですか?」

「昔はいた。だが、今は俺たちが狩った。……だから安心して歩け」

 言葉の端に、微かに誇りが滲む。彼は戦士のような人なのだ。
 私はふと、そんな彼がどうして王都を離れたのかが気になった。けれど、今は聞けなかった。

 丘を上ると、目の前に一面の花畑が広がった。
 白い花びらが風に揺れ、光の粒を散らすように輝いている。思わず足を止め、息を呑んだ。

「……きれい」

 私の呟きに、リオネルが少しだけ振り向いた。
 彼の横顔に、穏やかな微笑が浮かぶ。

「この花は“聖花”と呼ばれている。病を癒やし、枯れた土を甦らせると伝えられている」

「聖花……」

 その名を口にした瞬間、胸の奥がかすかに熱を帯びた。
 ネックレスの中のガラス玉が、再び淡く光を放つ。
 その光に気づいたリオネルが、わずかに目を見開いた。

「おまえ……また光っている」

「え? そんな、私には……」

 慌てて胸元を押さえる。
 しかし、確かにネックレスの内側で、小さな脈動を感じた。まるで、心臓の鼓動と重なっているように。

「もしかして……この花と、何か関係が?」

 私の言葉に、リオネルは周囲を見渡した。
 風が吹き、花びらが舞い上がる。その一片が私の頬に触れた瞬間、光が広がった。

「――!」

 周囲の花々が、まるで呼応するように一斉に輝き出した。
 白い光が波のように畑を包み込み、空気が震える。
 驚いて後ずさる私を、リオネルが支える。

「ミリア! 大丈夫か!?」

「わ、わからない……でも、体の中が熱いの……」

 胸のネックレスが眩いほどに光を放ち、次の瞬間、私の掌の上に金色の粒が舞い落ちた。
 それは小さな光の蝶のように形を変え、聖花の上へ舞い降りる。
 萎れていた花が、たちまち息を吹き返した。

「これ……まさか」

 リオネルが言葉を失う。
 私自身も信じられなかった。
 私の手から、あたたかい光が生まれ、命を満たしていく。

 それは――昨日、王城で否定された“聖なる力”。
 本物の奇跡が、今、確かにこの手の中にあった。

 しばらくして光が収まり、森に再び静けさが戻る。
 風が吹き抜け、花の香りが広がった。

「……これが、私?」

 震える声がこぼれた。
 リオネルはゆっくりとうなずく。

「そうだ。おまえは――本物の聖女だ」

 その言葉に、心臓が強く打った。
 昨日まで“無能”と呼ばれた自分が、今は誰かにそう言われている。
 信じられなくて、でも嬉しくて、涙があふれそうになる。

「そんな……だって、私……何もできなくて……」

「できているじゃないか」

 リオネルの声は低く、けれど確かだった。
 彼の瞳の奥には、尊敬にも似た光があった。

 私は口を覆い、涙をこぼす。
 それは悲しみではなく、救いの涙。
 風が頬を撫で、花がまた揺れた。

 やがてリオネルが、静かに手を差し伸べた。

「行こう。村の者たちも喜ぶ。おまえが来れば、この地はもう一度息を吹き返す」

「……はい」

 涙を拭い、彼の手を取った。
 その瞬間、再び光が指先からこぼれた。
 けれど、今度は怖くなかった。

 丘を下りながら、遠くに小さな家々が見えてきた。
 煙突から立ち上る白い煙、子供たちの笑い声、のどかな風景。
 ああ、これが“生きる場所”というものなのか――そう思った。

 リオネルが先に立ち、私がその背を追う。
 足元の花びらが、風に乗ってふたりの周りを舞った。

 その光景は、まるで“新しい物語”の始まりを祝福しているかのように、眩しく優しかった。
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