73 / 123
第二章ー同棲ー
魔獣
しおりを挟む
「ネージュとノアの子供!?」
「そうなんです!ネージュのお腹の中に居るんです!」
今日は転移魔法陣を使い、パルヴァン辺境地へとやって来た。来た理由はただ一つ──いや、皆に会いたかった事もあるけど、魔獣について色々訊きたい事があったからだ。
パルヴァン辺境地は、ある意味、昔から魔獣とは切っても切れない縁がある。その為、他の領地領民よりも魔獣に詳しいのだ。
勿論、私は魔獣の事は全く知らない。馬とフェンリルと、種族?が違うのに子供ができる──とは…思わなかった。
兎に角、これからネージュが安心して子供を産めるように、私もしっかり見守るつもりでいるけど、魔獣に関して知らない事だらけなので、パルヴァンの人に訊いてみよう─と思ってやって来たのだ。
「それでですね、魔獣に関して…色々と教えてもらおうと思って…時間ありあすか?」
グレン様の執務室に通され、そこに居たグレン様とシルヴィア様とゼンさんにお願いをしてみた。
「それは、めでたい話しだな。ハル殿、おめでとう。子供は──フェンリルだな。」
と、シルヴィア様が嬉しそうに言う。
「え?そうなんですか?馬─天馬とフェンリルとなら、子供はフェンリルになるんですか?」
「100%ではないが、種族の違うモノ同士の子供は、ほぼ魔力が強い親の方の種と魔力を持って生まれるんだ。」
「そうなんですね。」
ーえ─じゃあ…黒のモフモフのフェンリル…だったりする!?ー
「はぅ──っ!既に、可愛い子が生まれる気しかしませんね!!」
ーいや、それだけで悶えられるハル様が可愛いですけどね!?ー
と、後ろに控えていたルナとリディは心の中で突っ込んだ。
「ゼン、お前がハル殿に色々教えてやってくれ。」
と、グレンに言われたゼンは、満面の笑みで
「ありがとうございます。」
とお礼を言った。
「魔獣の子供は、核となる魔石が一番最初に作られるそうです。ですから、ネージュ殿のお腹には、今はまだ、ただの魔石がある─と言う状態だと思います。」
「魔石から…あぁ、だから、私も全然気付かなかったんですかね?ネージュの魔力を引き継いでいるなら、違和感としても、気付き難そうだし。」
「確かに、そうかも知れませんね。これで、ほぼ生まれて来る子供は…フェンリルで間違いないでしょう。」
「黒のモフモフ……どうしよう……好きにしかならないですよね──。」
両頬をおさえて悶えるハルを、優しい目で見守るゼン。そんな感じで、2人の勉強会は続いていった。
それからも、色々と魔獣に関して教えてもらった後、久し振りにレオン様とカテリーナ様に会いに別邸にも行った。
久し振りに見るカテリーナ様は、お腹も大分大きくなっていた。
「うわぁ─大きくなりましたね!あの…触っても…良いですか?」
「ふふっ。勿論よ。」
ソッと触れる。
ーここに…赤ちゃんが居るのか……って…え─チートって…怖くない?どうしよう…触っただけなのに…性別が…わかっちゃったよ…うん。黙っておこうー
顔がひきつりそうになるのを我慢していると
「いつまで、カテリーナのお腹に触ってるつもり?」
と言う様な笑顔をしたレオン様と目が合って、「カテリーナ様、ありがとうございました。」と言って、直ぐにお腹から手を離した。
レオン様も、相変わらず“嫁大好き人間”のようです。
それから、レオン様とカテリーナ様と少しお話をしてから本邸に戻り、ティモスさん達とも久し振りに話をした。
「これ、魔獣が好きな果物なんだ。ネージュ殿とノア殿にお土産にと思って、さっき森から取って来た。ハル、持って帰れるか?」
「魔法陣で一瞬なので大丈夫です!ティモスさん、ありがとうございます。」
「ははっ。相変わらず元気そうで良かった。また落ち着いたら、ネージュ殿達と一緒に森に行こうな!」
と、ティモスさんから久し振りに、頭をワシャワシャとされました。
ーやっぱり、パルヴァンは、いつ来ても私を優しく受け入れてくれる、私の大好きな…第二の故郷です!ー
「ゼンさん、今日は色々と教えてくれて、ありがとうございました。」
「いえいえ。また、何かありましたら、いつでも訊いて下さい。それがなくても、いつでも遊びに来て下さいね。」
「あ、ハル殿、一つだけ──」
転移の魔法陣を展開させようとすると、シルヴィア様に呼び止められる。
「昔、この辺境の地であった事なんだが…。母胎にある子供の核となる魔石は、とても純度が高く、とても綺麗で…レアだとされていて、それを狙い魔獣が殺される─と言う事があったそうだ。ネージュ殿はフェンリルで珍しい魔獣だ。見た目は犬だし、王都に居るから大丈夫だとは思うが…ハル殿は知っておいた方が良いかと思ってな。まぁ、ノア殿とハル殿が居れば、全く問題無いだろうけど。」
「教えてくれて、ありがとうございます。ネージュとネージュの子は、絶対に守るし、ネージュには指一本も触れさせません!」
ーうん。帰ったら、ネージュの守りをどうするか、考えようー
そう意気込みながら、私はエディオルさんの邸へと転移した。
❋魔獣に関しては、独自設定となっています❋
「そうなんです!ネージュのお腹の中に居るんです!」
今日は転移魔法陣を使い、パルヴァン辺境地へとやって来た。来た理由はただ一つ──いや、皆に会いたかった事もあるけど、魔獣について色々訊きたい事があったからだ。
パルヴァン辺境地は、ある意味、昔から魔獣とは切っても切れない縁がある。その為、他の領地領民よりも魔獣に詳しいのだ。
勿論、私は魔獣の事は全く知らない。馬とフェンリルと、種族?が違うのに子供ができる──とは…思わなかった。
兎に角、これからネージュが安心して子供を産めるように、私もしっかり見守るつもりでいるけど、魔獣に関して知らない事だらけなので、パルヴァンの人に訊いてみよう─と思ってやって来たのだ。
「それでですね、魔獣に関して…色々と教えてもらおうと思って…時間ありあすか?」
グレン様の執務室に通され、そこに居たグレン様とシルヴィア様とゼンさんにお願いをしてみた。
「それは、めでたい話しだな。ハル殿、おめでとう。子供は──フェンリルだな。」
と、シルヴィア様が嬉しそうに言う。
「え?そうなんですか?馬─天馬とフェンリルとなら、子供はフェンリルになるんですか?」
「100%ではないが、種族の違うモノ同士の子供は、ほぼ魔力が強い親の方の種と魔力を持って生まれるんだ。」
「そうなんですね。」
ーえ─じゃあ…黒のモフモフのフェンリル…だったりする!?ー
「はぅ──っ!既に、可愛い子が生まれる気しかしませんね!!」
ーいや、それだけで悶えられるハル様が可愛いですけどね!?ー
と、後ろに控えていたルナとリディは心の中で突っ込んだ。
「ゼン、お前がハル殿に色々教えてやってくれ。」
と、グレンに言われたゼンは、満面の笑みで
「ありがとうございます。」
とお礼を言った。
「魔獣の子供は、核となる魔石が一番最初に作られるそうです。ですから、ネージュ殿のお腹には、今はまだ、ただの魔石がある─と言う状態だと思います。」
「魔石から…あぁ、だから、私も全然気付かなかったんですかね?ネージュの魔力を引き継いでいるなら、違和感としても、気付き難そうだし。」
「確かに、そうかも知れませんね。これで、ほぼ生まれて来る子供は…フェンリルで間違いないでしょう。」
「黒のモフモフ……どうしよう……好きにしかならないですよね──。」
両頬をおさえて悶えるハルを、優しい目で見守るゼン。そんな感じで、2人の勉強会は続いていった。
それからも、色々と魔獣に関して教えてもらった後、久し振りにレオン様とカテリーナ様に会いに別邸にも行った。
久し振りに見るカテリーナ様は、お腹も大分大きくなっていた。
「うわぁ─大きくなりましたね!あの…触っても…良いですか?」
「ふふっ。勿論よ。」
ソッと触れる。
ーここに…赤ちゃんが居るのか……って…え─チートって…怖くない?どうしよう…触っただけなのに…性別が…わかっちゃったよ…うん。黙っておこうー
顔がひきつりそうになるのを我慢していると
「いつまで、カテリーナのお腹に触ってるつもり?」
と言う様な笑顔をしたレオン様と目が合って、「カテリーナ様、ありがとうございました。」と言って、直ぐにお腹から手を離した。
レオン様も、相変わらず“嫁大好き人間”のようです。
それから、レオン様とカテリーナ様と少しお話をしてから本邸に戻り、ティモスさん達とも久し振りに話をした。
「これ、魔獣が好きな果物なんだ。ネージュ殿とノア殿にお土産にと思って、さっき森から取って来た。ハル、持って帰れるか?」
「魔法陣で一瞬なので大丈夫です!ティモスさん、ありがとうございます。」
「ははっ。相変わらず元気そうで良かった。また落ち着いたら、ネージュ殿達と一緒に森に行こうな!」
と、ティモスさんから久し振りに、頭をワシャワシャとされました。
ーやっぱり、パルヴァンは、いつ来ても私を優しく受け入れてくれる、私の大好きな…第二の故郷です!ー
「ゼンさん、今日は色々と教えてくれて、ありがとうございました。」
「いえいえ。また、何かありましたら、いつでも訊いて下さい。それがなくても、いつでも遊びに来て下さいね。」
「あ、ハル殿、一つだけ──」
転移の魔法陣を展開させようとすると、シルヴィア様に呼び止められる。
「昔、この辺境の地であった事なんだが…。母胎にある子供の核となる魔石は、とても純度が高く、とても綺麗で…レアだとされていて、それを狙い魔獣が殺される─と言う事があったそうだ。ネージュ殿はフェンリルで珍しい魔獣だ。見た目は犬だし、王都に居るから大丈夫だとは思うが…ハル殿は知っておいた方が良いかと思ってな。まぁ、ノア殿とハル殿が居れば、全く問題無いだろうけど。」
「教えてくれて、ありがとうございます。ネージュとネージュの子は、絶対に守るし、ネージュには指一本も触れさせません!」
ーうん。帰ったら、ネージュの守りをどうするか、考えようー
そう意気込みながら、私はエディオルさんの邸へと転移した。
❋魔獣に関しては、独自設定となっています❋
103
あなたにおすすめの小説
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
【完結】秀才の男装治療師が女性恐怖症のわんこ弟子に溺愛されるまで
禅
恋愛
「神に祈るだけで曖昧にしか治らない。そんなものは治療とは言わない」
男尊女卑が強い国で、女であることを隠し、独自の魔法を使いトップクラスの治療師となり治療をしていたクリス。
ある日、新人のルドがやってきて教育係を押し付けられる。ルドは魔法騎士団のエースだが治療魔法が一切使えない。しかも、女性恐怖症。
それでも治療魔法が使えるようになりたいと懇願するルドに根負けしたクリスは特別な治療魔法を教える。
クリスを男だと思い込み、純粋に師匠として慕ってくるルド。
そんなルドに振り回されるクリス。
こんな二人が無自覚両片思いになり、両思いになるまでの話。
※最初の頃はガチ医療系、徐々に恋愛成分多めになっていきます
※主人公は現代に近い医学知識を使いますが、転生者ではありません
※一部変更&数話追加してます(11/24現在)
※※小説家になろうで完結まで掲載
改稿して投稿していきます
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
元貧乏貴族の大公夫人、大富豪の旦那様に溺愛されながら人生を謳歌する!
楠ノ木雫
恋愛
貧乏な実家を救うための結婚だった……はずなのに!?
貧乏貴族に生まれたテトラは実は転生者。毎日身を粉にして領民達と一緒に働いてきた。だけど、この家には借金があり、借金取りである商会の商会長から結婚の話を出されてしまっている。彼らはこの貴族の爵位が欲しいらしいけれど、結婚なんてしたくない。
けれどとある日、奴らのせいで仕事を潰された。これでは生活が出来ない。絶体絶命だったその時、とあるお偉いさんが手紙を持ってきた。その中に書いてあったのは……この国の大公様との結婚話ですって!?
※他サイトにも投稿しています。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
キズモノ転生令嬢は趣味を活かして幸せともふもふを手に入れる
藤 ゆみ子
恋愛
セレーナ・カーソンは前世、心臓が弱く手術と入退院を繰り返していた。
将来は好きな人と結婚して幸せな家庭を築きたい。そんな夢を持っていたが、胸元に大きな手術痕のある自分には無理だと諦めていた。
入院中、暇潰しのために始めた刺繍が唯一の楽しみだったが、その後十八歳で亡くなってしまう。
セレーナが八歳で前世の記憶を思い出したのは、前世と同じように胸元に大きな傷ができたときだった。
家族から虐げられ、キズモノになり、全てを諦めかけていたが、十八歳を過ぎた時家を出ることを決意する。
得意な裁縫を活かし、仕事をみつけるが、そこは秘密を抱えたもふもふたちの住みかだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる