モブで薬師な魔法使いと、氷の騎士の物語

みん

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第二章ー同棲ー

ノアとの密談

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「それで、ネージュのお腹に居る子は、フェンリルじゃないかって。もう、黒のモフモフですよね!?可愛い子決定ですよね!?」

パルヴァンから帰って来ると、既にエディオルさんも帰って来ていた。そこから夕食を食べ、今は、また、エディオルさんの部屋で2人でお茶を飲みながら──

私のテンションがマックスになってます。

「いや、黒じゃなくても、ネージュと同じ白でも…2人混ざった?グレーでも何色でも、きっと可愛いですよね!モフモフさせてくれるかなぁ?」

「──くくっ……」

「はっ───!」

横並びに座っているエディオルさんに…笑われた。

「す…すみません。」

「いや──こんなにテンションの高いコトネを見れて…嬉しいよ──くくっ…」

「うぅ…っ」

「コトネ──」

「はい?」

恥ずかしくて少し俯いていると、名前を呼ばれて、エディオルさんを見上げればキスをされた。

「全然こっちを見てくれないから…ま、テンションの高くなった可愛いコトネを見れたから…良いけど。」

「やっぱり、ディの私に対する“可愛い”のハードルが低過ぎる!」

「コトネ限定だと言っただろう?それで、久し振りのパルヴァンはどうだった?」

エディオルさんは、いつもサラッと“コトネが特別だ”と言う事を、言葉や態度で表してくれる。

「皆、元気でした。カテリーナ様のお腹も大きくなってて、レオン様も幸せそうで…。家族が増えるって良いなぁ─って、私まで幸せな気持ちになれました。」

「そうか。」

エディオルさんが、私の手を握って優しく微笑んでくれる。そのエディオルさんの手の上に、私のもう片方の手を添える。

「でも、そんなレオン様とカテリーナ様を見てると…あの…無性に…ディに会いたくなって…。予定より少し早目に帰って、ディの帰りを待とうかな─なんて思ってたら、ディに出迎えてもらって…すごく嬉しかったです。へへっ──。」

「出迎えただけで喜んでもらえるなら、いつでも出迎えるよ。」

「ふふっ。ありがとうございます。」

ポスッと、エディオルさんの肩にオデコをくっつけると、フワリと、私の大好きな香りがした。









*****


『あぁ、その話なら、かなり昔に耳にした事はあります。胎内にある子の核は、高値で売れるから─と。最近では、殆ど聞きませんから、忘れていましたが…。』

目の前で、擬人化したノアが、眉間に皺を寄せている。

ネージュがお昼寝をしているうちに─と、ノアに話があるからと、擬人化してもらい小屋の近くにあるベンチに座って、昨日シルヴィア様から聞いた話をした。 

「シルヴィア様も、昔の話だし、ここは王都だし、ネージュは見た目は犬だから大丈夫だろう─とは言っていたんだけど。一応、ノアには言っておこうと思って。でもね、私は…何があっても、誰にもネージュには指一本も触れさせるつもりはないし…ネージュにも人を傷付けさせる気はないから。」

『ハル様…。』

「あ、勿論、ノアもね。ノアは、ネージュにとってとても大切な相手だから。それと、例えばなんだけど。もし、私に危険な事が迫って、ネージュが身を呈して私を助けようとした時は…ノアは何も迷わずに、ネージュだけを守ってね。」

『……後でネージュには怒られそうですが…。ハル様の事は、きっと我が主が守ってくれると思うので、私はネージュだけを…守ります─必ず。』

「ありがとう。ノア。」

『いえ。こちらこそ─と言うか…ハル様とネージュは、本当にお互いを思い合っているんですね。ハル様が女性でも、嫉妬してしまう程です。』

「ふふっ。ネージュを好きな気持ちは、誰にも負けないか────」
「俺の事は?」
「ひゃいっ!?」

急に、ベンチに座っている私の横に誰かが来たと思ったら、そのまま腰からお腹に腕が回された。勿論─

「ディ!?あ…あれ?仕事は?」

「ん?今日は半日だけだったんだ。」

「え!?あれ?私…聞いてたっけ?」

「いや─。驚かそうと思って…内緒にしてた。」

「もう、驚きはいりませんよ?」

むぅ─っとなって、エディオルさんの腕をペシペシと叩いておく。

「ハル─」

「はい?」

名前を呼ばれて振り返ると、キスをされる。

「なっ!?ノアが──っ」

「ノア?ノアなら、俺がここに座ったと同時位に、小屋の方へと戻って行ったが?」

「えっ!?」

ノアが居た筈の所に視線を向けると、そこにはもうノアは居なかった。

ーネージュと言い、ノアと言い…魔獣は空気を読む能力が高いのだろうか?ー

「それでもですね?外で…キスとか…恥ずかしいんですけど!!」

「ん?外じゃなければ良いのか?─よし!」

「いや、そうじゃなく──ってひぁ──っ!?」

何の前触れもなく、エディオルさんが私を抱えたまま、ヒョイッと立ち上がり、スタスタと歩きだした。

「え?ちょっ…ディ?私、自分で歩けます!下ろして下さい!」

「危ないから、おとなしくしておこうか。このまま、俺の部屋まで行こう。」

「え?何で?」

「ん?分からない?」

エディオルさんは目を細めて

「俺の部屋なら…もっとキスをしても…良いんだろう?」

「───っ!!??」

ー違う!そう言う意味じゃないんですけど!?ー



と言う前に部屋に到着。



そのまま砂糖漬けの攻撃を受けた。








“氷の騎士”って─誰の事だったっけ?








と、クラクラする頭で……問い掛けた。








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