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第三章ーパルヴァン辺境地ー
遭遇
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*本日は、2話投稿予定です*
ゼンさんは、あれから悪化する事もなく、一晩グッスリでした。
「ハル様、パルヴァン様が今から時間があるそうですが、行けますか?」
「あ、はい。すぐに行きます。」
リディさんにゼンさんをお願いして、私はルナさんと2人でパルヴァン様の執務室へ向かった。
「ゼンの様子はどうだ?」
「レベル1では症状があまり変わらなかったそうですが、レベル2を服用した後はすぐに症状も安定して、一晩ぐっすり寝る事もできました。2~3日安静に過ごせば、すぐにもとの生活に戻れると思います。」
「そうか…それなら良かった。」
パルヴァン様は、ホッとしたように微笑んだ。パルヴァン様とゼンさんは、このパルヴァン辺境伯を受け継いでここに来る前から主従関係にあった。もともと、幼馴染でもあったようだ。
「私もそうだが…ハル殿には助けてもらってばかりだな。」
「薬師ですからね?助けるのは当たり前の事です。でも、今回のゼンさんに関しては、アンナさんの素早い対応のお陰ですから。」
「勿論、アンナにも後でお礼を言うよ。ハル殿も、夜遅くに森まで行ってくれただろう?ありがとう。ハル殿は今日はどうする?別邸に戻るのなら、今のうちにだが…」
「今、リディさんにゼンさんをみてもらっているので、今のうちに一度別邸に戻ります。昼間はアンナさんが居るから大丈夫だと思うので、また夜に本邸に来ます。」
「全力で引き籠りができなくて…すまないな…。こっちに来るタイミングは、良い頃合いをみて誰かを迎えに行かせよう。」
「ふふっ。お願いします。では、私はこれで別邸に戻りますね。」
朝食の時間ににると、王太子様達と遭遇してしまうかもしれないので、ルナさんとすぐにパルヴァン様の執務室から出た。
「あ、ルナ、ハル、おはよう」
執務室を出たところで、ティモスさんに会った。
「「おはようございます。」」
「ゼンさんは大丈夫なのか?」
「はい、今は容態も安定してぐっすり寝てます。ティモスさんも、昨日はありがとうございました。」
「そっか、ゼンさんが無事で良かった。ハルも、お疲れ様!」
そう言って、ティモスさんはまた私の頭をワシヤワシャと撫でて来た。
「─っ、ティモスさ─」
「あ、ティモス殿、おはようございます。」
その声にビクッと反応すると、ティモスさんとルナさんが私のそれに反応した。
「あぁ…オーブリー殿…おはようございます。こんな早い時間にどうしたんですか?」
ティモスさんがオーブリー様に話し掛けながら、私をオーブリー様から隠すように私の前に出る。
「昨日、王太子殿下から、朝食前に森の視察に関して打ち合わせをしたいと言われまして。今から王太子殿下の部屋に行くところです。」
そう答えた後、オーブリー様はルナさんに視線を移した。
「昨日の…侍女の方ですね?昨日は…何かあったんですか?本邸が少し…騒がしかったようですが…。」
「それは失礼致しました。怪我人が出まして…少し騒がしくなってしまいました。今はもう大丈夫ですので。」
「そうなんですか?なら、良かったです。」
そう言うと、オーブリー様は優しく笑った。
ーあぁ、オーブリー様は変わってないなぁー
オーブリー様は、いつも優しく笑ってくれていた。ブレスレットのお礼も…本当はもっとちゃんとしたかったけど…。
「あれ?そちらの方は?」
オーブリー様が私に気付いて訊いて来た。
「ハー……“ルディ”です。パルヴァン邸付きの薬師です。」
そしてそれに答えたのがティモスさん。
ー“ルディ”とは、私の事…なんだろう。と言うか、今、普通に“ハル”って言い掛けたよね?ー
ルナさんが、目を細めてティモスさんを睨み付け…見詰めています。
「…薬師…殿ですか…」
オーブリー様が、少し戸惑いながら口を開き私を見据えていた。
ー大丈夫。あの頃の私じゃないー
あまりオーブリー様の顔は見ないように、ティモスさんの体を避けて前に出る。
「パルヴァン邸付きの薬師の“ルディ”です。お騒がせして…すみませんでした。」
ペコリと軽く頭を下げる。
「………」
ー?反応が…無い?ー
「あ…あぁ…。すみません。謝られる事ではないので…気にしないで下さい。それでは…王太子殿下の所に行くので…失礼します。」
そう言うと、オーブリー様は少し慌てたように立ち去って行った。
「ティモス…“ルディ”って…まぁ…100歩譲ってその名前で良いとして…普通に“ハル”って言い掛けたよね?」
オーブリー様が立ち去った後、ルナさんが冷たい目を向けながら言うと
「…すまない……すみません。」
本人もヤバいと思ったんだろう。片手で顔を覆って項垂れている。
「私の我が儘ですみません。だから、ティモスさんも気にしないで下さい。きっと、オーブリー様も気付いてないだろうし。兎に角、私は今から別邸に戻りますね。」
これ以上、他の4人に会わない様に、ルナさんと別邸へと帰った。
ゼンさんは、あれから悪化する事もなく、一晩グッスリでした。
「ハル様、パルヴァン様が今から時間があるそうですが、行けますか?」
「あ、はい。すぐに行きます。」
リディさんにゼンさんをお願いして、私はルナさんと2人でパルヴァン様の執務室へ向かった。
「ゼンの様子はどうだ?」
「レベル1では症状があまり変わらなかったそうですが、レベル2を服用した後はすぐに症状も安定して、一晩ぐっすり寝る事もできました。2~3日安静に過ごせば、すぐにもとの生活に戻れると思います。」
「そうか…それなら良かった。」
パルヴァン様は、ホッとしたように微笑んだ。パルヴァン様とゼンさんは、このパルヴァン辺境伯を受け継いでここに来る前から主従関係にあった。もともと、幼馴染でもあったようだ。
「私もそうだが…ハル殿には助けてもらってばかりだな。」
「薬師ですからね?助けるのは当たり前の事です。でも、今回のゼンさんに関しては、アンナさんの素早い対応のお陰ですから。」
「勿論、アンナにも後でお礼を言うよ。ハル殿も、夜遅くに森まで行ってくれただろう?ありがとう。ハル殿は今日はどうする?別邸に戻るのなら、今のうちにだが…」
「今、リディさんにゼンさんをみてもらっているので、今のうちに一度別邸に戻ります。昼間はアンナさんが居るから大丈夫だと思うので、また夜に本邸に来ます。」
「全力で引き籠りができなくて…すまないな…。こっちに来るタイミングは、良い頃合いをみて誰かを迎えに行かせよう。」
「ふふっ。お願いします。では、私はこれで別邸に戻りますね。」
朝食の時間ににると、王太子様達と遭遇してしまうかもしれないので、ルナさんとすぐにパルヴァン様の執務室から出た。
「あ、ルナ、ハル、おはよう」
執務室を出たところで、ティモスさんに会った。
「「おはようございます。」」
「ゼンさんは大丈夫なのか?」
「はい、今は容態も安定してぐっすり寝てます。ティモスさんも、昨日はありがとうございました。」
「そっか、ゼンさんが無事で良かった。ハルも、お疲れ様!」
そう言って、ティモスさんはまた私の頭をワシヤワシャと撫でて来た。
「─っ、ティモスさ─」
「あ、ティモス殿、おはようございます。」
その声にビクッと反応すると、ティモスさんとルナさんが私のそれに反応した。
「あぁ…オーブリー殿…おはようございます。こんな早い時間にどうしたんですか?」
ティモスさんがオーブリー様に話し掛けながら、私をオーブリー様から隠すように私の前に出る。
「昨日、王太子殿下から、朝食前に森の視察に関して打ち合わせをしたいと言われまして。今から王太子殿下の部屋に行くところです。」
そう答えた後、オーブリー様はルナさんに視線を移した。
「昨日の…侍女の方ですね?昨日は…何かあったんですか?本邸が少し…騒がしかったようですが…。」
「それは失礼致しました。怪我人が出まして…少し騒がしくなってしまいました。今はもう大丈夫ですので。」
「そうなんですか?なら、良かったです。」
そう言うと、オーブリー様は優しく笑った。
ーあぁ、オーブリー様は変わってないなぁー
オーブリー様は、いつも優しく笑ってくれていた。ブレスレットのお礼も…本当はもっとちゃんとしたかったけど…。
「あれ?そちらの方は?」
オーブリー様が私に気付いて訊いて来た。
「ハー……“ルディ”です。パルヴァン邸付きの薬師です。」
そしてそれに答えたのがティモスさん。
ー“ルディ”とは、私の事…なんだろう。と言うか、今、普通に“ハル”って言い掛けたよね?ー
ルナさんが、目を細めてティモスさんを睨み付け…見詰めています。
「…薬師…殿ですか…」
オーブリー様が、少し戸惑いながら口を開き私を見据えていた。
ー大丈夫。あの頃の私じゃないー
あまりオーブリー様の顔は見ないように、ティモスさんの体を避けて前に出る。
「パルヴァン邸付きの薬師の“ルディ”です。お騒がせして…すみませんでした。」
ペコリと軽く頭を下げる。
「………」
ー?反応が…無い?ー
「あ…あぁ…。すみません。謝られる事ではないので…気にしないで下さい。それでは…王太子殿下の所に行くので…失礼します。」
そう言うと、オーブリー様は少し慌てたように立ち去って行った。
「ティモス…“ルディ”って…まぁ…100歩譲ってその名前で良いとして…普通に“ハル”って言い掛けたよね?」
オーブリー様が立ち去った後、ルナさんが冷たい目を向けながら言うと
「…すまない……すみません。」
本人もヤバいと思ったんだろう。片手で顔を覆って項垂れている。
「私の我が儘ですみません。だから、ティモスさんも気にしないで下さい。きっと、オーブリー様も気付いてないだろうし。兎に角、私は今から別邸に戻りますね。」
これ以上、他の4人に会わない様に、ルナさんと別邸へと帰った。
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