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第四章ー王都ー
王都入り
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「ルディには、これが似合うわ!」
パルヴァン辺境地を出発してから二日目。お昼過ぎに今日泊まる宿がある街に到着。そのまま街でお昼を食べて、今はカテリーナ様とルナさんとリディさんの4人で、絶賛買い物中である。
私ハルは、旅中は、“薬師のルディ ”として同行する事になった。その方が、万が一ダルシニアン様やオーブリー様に遭遇しても無理が出ないだろう…と、言う事になったのだ。
「そうですね。やっぱりルディさ…んには水色が似合いますね。」
ぎこちなく「ルディさん」と呼ぶのはルナさん。
私はただの平民の薬師なので、“様”を付けたり敬語を使うのはおかしい!パルヴァンを出発する当日に訴えてみた。
ルナさんもリディさんも全力で拒否して来たけど、パルヴァン様が
『…ハル殿に不利になる様な事は…避けた方が良いだろう。』
と囁くと、ルナさんもリディさんも黙った。そして、この旅の間だけ、“ルディさん”と呼ぶ事になった。敬語は…癖みたいなものだから、許して欲しいと言われた。私も敬語が癖になっているので、お互い様と言う事で…。
「いよいよ、明日は王都入りですね─。」
あれから買い物を楽しんだ後、4人でケーキを食べて、また買い物をして、夕方に宿に戻って来た。そして、夕食を済ませ、今は自室で寝る準備をしている。
「王都に入る時は、ローブを羽織りますか?」
「そう…ですね。取り敢えず、王都で外に出る時は羽織るようにします。」
「それでは、私とリディはその扉の向こう側の部屋におりますので、何かありましたらお呼び下さい。おやすみなさいませ。」
「分かりました。おやすみなさい。」
そう言うと、ルナさんとリディさんは隣の部屋に下がって行った。
明日の出発は早いので、私も早目にベッドに潜り込む。
ー王都かー
1年半ぶりだけど…実際に私が王都の街に出たのは、片手で数えられる位しかないから、初めてに近いものがある。最後に街に行ったのは…あのショールのお礼のハンカチを買いに行った時だ。あのショールの持ち主…誰か分かったかなぁ?サエラさんなら、見付かる迄探してくれそうだよね。
サエラさんとベラトリス様に会いたいと思っても…会えないよね…。夜会の時に、遠くからでも…見れたら…良いなぁ……。
その日は疲れもあり、明日の事を考えながら、あっと言う間に眠りに就いた。
『やっと見付けたー』
『もうすぐ……。…じ、な……を呼んで…。』
『ずっと、待っていた。』
『ずっと、待っている。』
『早く……呼んで…。』
パチリと目が覚めた。
「…呼ぶ?」
以前夢で聞いたよりも、ハッキリと聞こえた声。
ーひょっとして…近付いてる?ー
コンコン
「ルディさん、起きていらっしゃいますか?」
…流石、ルナさん…。今日もまたベストタイミングでノックされました。
「はい、起きてます。」
ーさぁ、今日はいよいよ、王都に入る日だー
二日目の宿から王都迄は3時間程。その王都の検問所からパルヴァン邸迄が2時間掛かるそうだ。
以前、浄化の旅の時も勿論各所の検問所は通ったが、当たり前ながら全てスルーだった。
でも、今回の旅では、街が変わる度に検問を受けて来た。そして、王都の検問所は…凄かった。当たり前か…王都…王様が居る街だもんね。人口だって多いし、商業関係の出入りも多い。本当に凄い行列ができていた。されど、パルヴァン辺境伯だ。貴族専用の裏口?みたいな所があるらしく、その行列を軽く無視して軽く検問されて…あっと言う間に王都入りをしてしまった。ビックリです!
「“パルヴァン辺境伯”と言うのは、それだけ王族から信頼を得ている…と言う事だよ?」
と、レオン様は笑っていた。
そりゃそうですよね!王都から離れた土地で、命を掛けて魔獣や侵略者から守っているんだから。
王都入りした後は、何処にも寄らずに真っ直ぐ王都にあるパルヴァン邸へと向かい、お昼過ぎに無事に到着した。
この王都の邸の執事兼管理をしているのが、ゼンさんの息子のロンさんでした。
確かに、ダンディーなゼンさんが若くなったら…こうなるだろうと言う様なイケメンさんです。そして、そのお嫁さんが、この邸の侍女長を務めているクロエさん。このクロエさんもパルヴァン出身らしく、キリッとした女性です。
既にお昼の用意ができていたので、そのままお昼を食べ、今日はそのまま旅の疲れをとるために、各々に充てがわれた部屋に下がった。
「これからの予定ですが、4日後の夜に、聖女様の御披露目を兼ねた夜会が開かれます。レオン様とカテリーナ様においては、明日、国王陛下に挨拶をしに登城されます。ルディ様は、基本特に予定はありませんので、自由に過ごされても大丈夫です。何か…したい事や行きたい所などありますか?」
ルナさんに今後の予定を訊かれ、考える。
「うーん…私、王都の街って、本当によく分からないんですよね…。あ、でも、前にもらったお菓子が美味しくて…そこに…行ってみたいかも?」
「なら、王都の街を散策しながら、美味しい物を食べ歩きますか?」
王都は人が多い。知ってる人に会ったとしても、今の私がハルだとは気付かない…かな?それに、あの人達が、ブラブラ歩いている…なんて事もないかもしれない…。折角王都に来たのだ。少しは…楽しもう。
そう思い、明日はルナさんとリディさんと王都の街を散策する事にした。
パルヴァン辺境地を出発してから二日目。お昼過ぎに今日泊まる宿がある街に到着。そのまま街でお昼を食べて、今はカテリーナ様とルナさんとリディさんの4人で、絶賛買い物中である。
私ハルは、旅中は、“薬師のルディ ”として同行する事になった。その方が、万が一ダルシニアン様やオーブリー様に遭遇しても無理が出ないだろう…と、言う事になったのだ。
「そうですね。やっぱりルディさ…んには水色が似合いますね。」
ぎこちなく「ルディさん」と呼ぶのはルナさん。
私はただの平民の薬師なので、“様”を付けたり敬語を使うのはおかしい!パルヴァンを出発する当日に訴えてみた。
ルナさんもリディさんも全力で拒否して来たけど、パルヴァン様が
『…ハル殿に不利になる様な事は…避けた方が良いだろう。』
と囁くと、ルナさんもリディさんも黙った。そして、この旅の間だけ、“ルディさん”と呼ぶ事になった。敬語は…癖みたいなものだから、許して欲しいと言われた。私も敬語が癖になっているので、お互い様と言う事で…。
「いよいよ、明日は王都入りですね─。」
あれから買い物を楽しんだ後、4人でケーキを食べて、また買い物をして、夕方に宿に戻って来た。そして、夕食を済ませ、今は自室で寝る準備をしている。
「王都に入る時は、ローブを羽織りますか?」
「そう…ですね。取り敢えず、王都で外に出る時は羽織るようにします。」
「それでは、私とリディはその扉の向こう側の部屋におりますので、何かありましたらお呼び下さい。おやすみなさいませ。」
「分かりました。おやすみなさい。」
そう言うと、ルナさんとリディさんは隣の部屋に下がって行った。
明日の出発は早いので、私も早目にベッドに潜り込む。
ー王都かー
1年半ぶりだけど…実際に私が王都の街に出たのは、片手で数えられる位しかないから、初めてに近いものがある。最後に街に行ったのは…あのショールのお礼のハンカチを買いに行った時だ。あのショールの持ち主…誰か分かったかなぁ?サエラさんなら、見付かる迄探してくれそうだよね。
サエラさんとベラトリス様に会いたいと思っても…会えないよね…。夜会の時に、遠くからでも…見れたら…良いなぁ……。
その日は疲れもあり、明日の事を考えながら、あっと言う間に眠りに就いた。
『やっと見付けたー』
『もうすぐ……。…じ、な……を呼んで…。』
『ずっと、待っていた。』
『ずっと、待っている。』
『早く……呼んで…。』
パチリと目が覚めた。
「…呼ぶ?」
以前夢で聞いたよりも、ハッキリと聞こえた声。
ーひょっとして…近付いてる?ー
コンコン
「ルディさん、起きていらっしゃいますか?」
…流石、ルナさん…。今日もまたベストタイミングでノックされました。
「はい、起きてます。」
ーさぁ、今日はいよいよ、王都に入る日だー
二日目の宿から王都迄は3時間程。その王都の検問所からパルヴァン邸迄が2時間掛かるそうだ。
以前、浄化の旅の時も勿論各所の検問所は通ったが、当たり前ながら全てスルーだった。
でも、今回の旅では、街が変わる度に検問を受けて来た。そして、王都の検問所は…凄かった。当たり前か…王都…王様が居る街だもんね。人口だって多いし、商業関係の出入りも多い。本当に凄い行列ができていた。されど、パルヴァン辺境伯だ。貴族専用の裏口?みたいな所があるらしく、その行列を軽く無視して軽く検問されて…あっと言う間に王都入りをしてしまった。ビックリです!
「“パルヴァン辺境伯”と言うのは、それだけ王族から信頼を得ている…と言う事だよ?」
と、レオン様は笑っていた。
そりゃそうですよね!王都から離れた土地で、命を掛けて魔獣や侵略者から守っているんだから。
王都入りした後は、何処にも寄らずに真っ直ぐ王都にあるパルヴァン邸へと向かい、お昼過ぎに無事に到着した。
この王都の邸の執事兼管理をしているのが、ゼンさんの息子のロンさんでした。
確かに、ダンディーなゼンさんが若くなったら…こうなるだろうと言う様なイケメンさんです。そして、そのお嫁さんが、この邸の侍女長を務めているクロエさん。このクロエさんもパルヴァン出身らしく、キリッとした女性です。
既にお昼の用意ができていたので、そのままお昼を食べ、今日はそのまま旅の疲れをとるために、各々に充てがわれた部屋に下がった。
「これからの予定ですが、4日後の夜に、聖女様の御披露目を兼ねた夜会が開かれます。レオン様とカテリーナ様においては、明日、国王陛下に挨拶をしに登城されます。ルディ様は、基本特に予定はありませんので、自由に過ごされても大丈夫です。何か…したい事や行きたい所などありますか?」
ルナさんに今後の予定を訊かれ、考える。
「うーん…私、王都の街って、本当によく分からないんですよね…。あ、でも、前にもらったお菓子が美味しくて…そこに…行ってみたいかも?」
「なら、王都の街を散策しながら、美味しい物を食べ歩きますか?」
王都は人が多い。知ってる人に会ったとしても、今の私がハルだとは気付かない…かな?それに、あの人達が、ブラブラ歩いている…なんて事もないかもしれない…。折角王都に来たのだ。少しは…楽しもう。
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