19 / 62
ネロ
しおりを挟む
*時間は少し遡り、ハル達がパルヴァン辺境地へと行く日の朝*
『危険は無いと思うが、ネロは蒼の邸でお留守番をしてくれ。』
『ネロ、おるすばん、するの!できるの!』
お座りして鼻先を少し上に向けて、エッヘンみたいに得意気な顔をするネロ──は、めちゃくちゃ可愛いです!!
「ネロ、昼間、何かあったり寂しかったりしたら、邸の方に来て良いってバートさんが言ってたから、その時は遠慮なく邸に行って良いからね?」
『わかったのー』
更に尻尾をフリフリとさせるネロ──本当に可愛いしかないよね!?
と、ワシャワシャ撫で回したいのをグググッと我慢して、後ろ髪引かれまくられ状態で、私はネージュとパルヴァン辺境地へ転移した。
*浄化当日*
『ネロ、私も今から主と一緒に登城するけど、時間ができれば戻って来るから。お留守番は大丈夫かな?』
『ネロ、おるすばんできるの!いいこでまってるの!』
『ふふっ。分かった。』
ノアが目を細めて、鼻をネロの頬にスリスリとさせてから、エディオルを乗せて城へと向かった。
その日はとても天気の良い穏やかな日だった。
ネロは蒼の邸では孫?みたいな扱いで、使用人皆がネロの相手をしに庭へとやって来ては、ネロは楽しそうに走り回っていた。
そんなネロもまだまだ幼獣な訳で、お昼になる前に、走り回って疲れたのか、庭にある木の根元でスピスピと寝てしまっていた。
そんなネロの耳が、ピクピクと反応する。
『───まま?』
目を開けて、周りをキョロキョロと見渡す。
それから続いて、身体もピクピクと反応する。
『あーじ?』
そのままネロはスッと立ち上がり、キラキラと身体が輝いたかと思えば、ネロは擬人化した姿になっていた。
『いかなきゃなの!』
と、ネロは気合いを入れるように握り拳を作って、そこからパタパタと走り出した。
*王城内、ランバルト執務室*
「今日の浄化は、午前中の予定だったか?」
「そうだね。予定では、もう始まってるんじゃないかなぁ?あーでも、魔法使いが居なかったら、私も行けたのになぁ…残念だ。」
執務中のランバルトが、誰とも言わず問い掛けると、クレイルがソレに答えた。
「クレイルは、パルヴァンに行きたかったのか?」
「そりゃあ行きたかったよ。あの、聖女様の浄化している時の姿って…本当に綺麗なんだよ。だから、また見てみたかったんだよね──って、ランバルトは…見た事ないんじゃない?」
「「え?」」
クレイルの言葉に、同じ執務室に居たエディオルとイリスが驚いたように声を出した。
「───あぁ……見た事が…無い。私だって…今回はこっ……婚約者として同行したかった!!」
「あーうん。これから一緒に居られるんだから、そのうち…見れる時が来るよ。元気だせよ?ランバルト!」
バシバシッと、クレイルは励ますようにランバルトの背中を叩いた。
「さぁ、ランバルト、そろそろ執務に戻ろうか?」
「分かった。」
ショゲていたランバルトが落ち着いて来た頃、イリスが声を掛けて仕事に戻ろうとした時
コンコンッ
「あのっ…すみません!エディオル=カルザイン様はいらっしゃいますか??」
「ん?あぁ、居るぞ。入って来て良いぞ。」
と、ランバルトが扉の外に居る来訪者に声を掛けると、困惑した顔をした騎士が入室して来た。
「あの…5歳位の黒髪で黒目の女の子が“氷の騎士とパパに会いたいの!”と、門の所で騒いでいるようで…。あの…エディオル様…お知り合いで──」
「今すぐその子を連れて来てくれ!!」
と、エディオルは焦る気持ちを抑えて、その騎士に指示を出した。
『こおりのきし!たいへんなのー!』
と、予想通り、擬人化したネロが俺に抱きついて来た。
「ネロ!何があった?何が大変なんだ?」
『ままのまりょくがとぎれたの!そしたら、あーじのまりょくも、よわくなったの!なにか、あったの!』
「まま─ネージュ殿の魔力が途切れて…ハルの魔力が…弱く…なった?」
ーどう言う事だ?途切れる?弱くなった?ー
「エディオル、ネロは、母親であるネージュ殿と、ネージュ殿と名を交したハル殿の魔力を取り込んで成長しただろう?だから、ネロもある意味ネージュ殿とハル殿の魔力と繋がっているんだ。だから、ネロは何かを…感じ取ってる可能性がある。“途切れた”も“弱まった”も…ヤバいかもしれない。急いでパルヴァンに行った方が良い。ランバルト、兎に角、私とエディオルでパルヴァンに転移して行く。ひょっとしたら、ミヤ様達は王城に転移して来るかもしれないから、城に待機していてくれ。それと、ネロをノアの所に連れて行ってあげて欲しい。」
クレイルが一気に話した後、その場で転移魔法陣を展開させた。
ただ、一気にパルヴァン辺境地へとは…コトネ以外には無理だと言う事で、王都のパルヴァン邸へとやって来た。
「ロン、ハルに危険が迫ってるかもしれないから、ロンもパルヴァン辺境地に転移して、グレン様とゼン殿に伝えてくれ。俺は、先にクレイルと森へ行く。」
「分かりました。エディオル様、ハルを頼みましたよ?」
「あぁ──」
ーコトネ、どうか…無事でいてくれ!ー
*パルヴァンにて*
「結界が張られてるけど──これ位のモノなら…任せろ!」
パルヴァンの森に張られいた結界は、そこそこのモノだった。規格外なコトネのせいで忘れていたが、クレイルはこの国一番の魔導師。その結界もすぐに解除できた。
そして、俺の目に──視界に入り込んだのは──
魔力封じの枷を嵌められて、サリスに捕まっているコトネの姿だった。
「お前は────覚悟ができているんだろうな?」
『危険は無いと思うが、ネロは蒼の邸でお留守番をしてくれ。』
『ネロ、おるすばん、するの!できるの!』
お座りして鼻先を少し上に向けて、エッヘンみたいに得意気な顔をするネロ──は、めちゃくちゃ可愛いです!!
「ネロ、昼間、何かあったり寂しかったりしたら、邸の方に来て良いってバートさんが言ってたから、その時は遠慮なく邸に行って良いからね?」
『わかったのー』
更に尻尾をフリフリとさせるネロ──本当に可愛いしかないよね!?
と、ワシャワシャ撫で回したいのをグググッと我慢して、後ろ髪引かれまくられ状態で、私はネージュとパルヴァン辺境地へ転移した。
*浄化当日*
『ネロ、私も今から主と一緒に登城するけど、時間ができれば戻って来るから。お留守番は大丈夫かな?』
『ネロ、おるすばんできるの!いいこでまってるの!』
『ふふっ。分かった。』
ノアが目を細めて、鼻をネロの頬にスリスリとさせてから、エディオルを乗せて城へと向かった。
その日はとても天気の良い穏やかな日だった。
ネロは蒼の邸では孫?みたいな扱いで、使用人皆がネロの相手をしに庭へとやって来ては、ネロは楽しそうに走り回っていた。
そんなネロもまだまだ幼獣な訳で、お昼になる前に、走り回って疲れたのか、庭にある木の根元でスピスピと寝てしまっていた。
そんなネロの耳が、ピクピクと反応する。
『───まま?』
目を開けて、周りをキョロキョロと見渡す。
それから続いて、身体もピクピクと反応する。
『あーじ?』
そのままネロはスッと立ち上がり、キラキラと身体が輝いたかと思えば、ネロは擬人化した姿になっていた。
『いかなきゃなの!』
と、ネロは気合いを入れるように握り拳を作って、そこからパタパタと走り出した。
*王城内、ランバルト執務室*
「今日の浄化は、午前中の予定だったか?」
「そうだね。予定では、もう始まってるんじゃないかなぁ?あーでも、魔法使いが居なかったら、私も行けたのになぁ…残念だ。」
執務中のランバルトが、誰とも言わず問い掛けると、クレイルがソレに答えた。
「クレイルは、パルヴァンに行きたかったのか?」
「そりゃあ行きたかったよ。あの、聖女様の浄化している時の姿って…本当に綺麗なんだよ。だから、また見てみたかったんだよね──って、ランバルトは…見た事ないんじゃない?」
「「え?」」
クレイルの言葉に、同じ執務室に居たエディオルとイリスが驚いたように声を出した。
「───あぁ……見た事が…無い。私だって…今回はこっ……婚約者として同行したかった!!」
「あーうん。これから一緒に居られるんだから、そのうち…見れる時が来るよ。元気だせよ?ランバルト!」
バシバシッと、クレイルは励ますようにランバルトの背中を叩いた。
「さぁ、ランバルト、そろそろ執務に戻ろうか?」
「分かった。」
ショゲていたランバルトが落ち着いて来た頃、イリスが声を掛けて仕事に戻ろうとした時
コンコンッ
「あのっ…すみません!エディオル=カルザイン様はいらっしゃいますか??」
「ん?あぁ、居るぞ。入って来て良いぞ。」
と、ランバルトが扉の外に居る来訪者に声を掛けると、困惑した顔をした騎士が入室して来た。
「あの…5歳位の黒髪で黒目の女の子が“氷の騎士とパパに会いたいの!”と、門の所で騒いでいるようで…。あの…エディオル様…お知り合いで──」
「今すぐその子を連れて来てくれ!!」
と、エディオルは焦る気持ちを抑えて、その騎士に指示を出した。
『こおりのきし!たいへんなのー!』
と、予想通り、擬人化したネロが俺に抱きついて来た。
「ネロ!何があった?何が大変なんだ?」
『ままのまりょくがとぎれたの!そしたら、あーじのまりょくも、よわくなったの!なにか、あったの!』
「まま─ネージュ殿の魔力が途切れて…ハルの魔力が…弱く…なった?」
ーどう言う事だ?途切れる?弱くなった?ー
「エディオル、ネロは、母親であるネージュ殿と、ネージュ殿と名を交したハル殿の魔力を取り込んで成長しただろう?だから、ネロもある意味ネージュ殿とハル殿の魔力と繋がっているんだ。だから、ネロは何かを…感じ取ってる可能性がある。“途切れた”も“弱まった”も…ヤバいかもしれない。急いでパルヴァンに行った方が良い。ランバルト、兎に角、私とエディオルでパルヴァンに転移して行く。ひょっとしたら、ミヤ様達は王城に転移して来るかもしれないから、城に待機していてくれ。それと、ネロをノアの所に連れて行ってあげて欲しい。」
クレイルが一気に話した後、その場で転移魔法陣を展開させた。
ただ、一気にパルヴァン辺境地へとは…コトネ以外には無理だと言う事で、王都のパルヴァン邸へとやって来た。
「ロン、ハルに危険が迫ってるかもしれないから、ロンもパルヴァン辺境地に転移して、グレン様とゼン殿に伝えてくれ。俺は、先にクレイルと森へ行く。」
「分かりました。エディオル様、ハルを頼みましたよ?」
「あぁ──」
ーコトネ、どうか…無事でいてくれ!ー
*パルヴァンにて*
「結界が張られてるけど──これ位のモノなら…任せろ!」
パルヴァンの森に張られいた結界は、そこそこのモノだった。規格外なコトネのせいで忘れていたが、クレイルはこの国一番の魔導師。その結界もすぐに解除できた。
そして、俺の目に──視界に入り込んだのは──
魔力封じの枷を嵌められて、サリスに捕まっているコトネの姿だった。
「お前は────覚悟ができているんだろうな?」
87
あなたにおすすめの小説
わたしを嫌う妹の企みで追放されそうになりました。だけど、保護してくれた公爵様から溺愛されて、すごく幸せです。
バナナマヨネーズ
恋愛
山田華火は、妹と共に異世界に召喚されたが、妹の浅はかな企みの所為で追放されそうになる。
そんな華火を救ったのは、若くしてシグルド公爵となったウェインだった。
ウェインに保護された華火だったが、この世界の言葉を一切理解できないでいた。
言葉が分からない華火と、華火に一目で心を奪われたウェインのじりじりするほどゆっくりと進む関係性に、二人の周囲の人間はやきもきするばかり。
この物語は、理不尽に異世界に召喚された少女とその少女を保護した青年の呆れるくらいゆっくりと進む恋の物語である。
3/4 タイトルを変更しました。
旧タイトル「どうして異世界に召喚されたのかがわかりません。だけど、わたしを保護してくれたイケメンが超過保護っぽいことはわかります。」
3/10 翻訳版を公開しました。本編では異世界語で進んでいた会話を日本語表記にしています。なお、翻訳箇所がない話数には、タイトルに 〃 をつけてますので、本編既読の場合は飛ばしてもらって大丈夫です
※小説家になろう様にも掲載しています。
男装獣師と妖獣ノエル ~騎士団で紅一点!? 幼馴染の副隊長が過保護です~
百門一新
恋愛
幼い頃に両親を失ったラビィは、男装の獣師だ。実は、動物と話せる能力を持っている。この能力と、他の人間には見えない『黒大狼のノエル』という友達がいることは秘密だ。
放っておかないしむしろ意識してもらいたいのに幼馴染枠、の彼女を守りたいし溺愛したい副団長のセドリックに頼まれて、彼の想いに気付かないまま、ラビは渋々「少年」として獣師の仕事で騎士団に協力することに。そうしたところ『依頼』は予想外な存在に結び付き――えっ、ノエルは妖獣と呼ばれるモノだった!?
大切にしたすぎてどう手を出していいか分からない幼馴染の副団長とチビ獣師のラブ。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ」「カクヨム」にも掲載しています。
氷狼陛下のお茶会と溺愛は比例しない!フェンリル様と会話できるようになったらオプションがついてました!
屋月 トム伽
恋愛
ディティーリア国の末王女のフィリ―ネは、社交なども出させてもらえず、王宮の離れで軟禁同様にひっそりと育っていた。そして、18歳になると大国フェンヴィルム国の陛下に嫁ぐことになった。
どこにいても変わらない。それどころかやっと外に出られるのだと思い、フェンヴィルム国の陛下フェリクスのもとへと行くと、彼はフィリ―ネを「よく来てくれた」と迎え入れてくれた。
そんなフィリ―ネに、フェリクスは毎日一緒にお茶をして欲しいと頼んでくる。
そんなある日フェリクスの幻獣フェンリルに出会う。話相手のいないフィリ―ネはフェンリルと話がしたくて「心を通わせたい」とフェンリルに願う。
望んだとおりフェンリルと言葉が通じるようになったが、フェンリルの幻獣士フェリクスにまで異変が起きてしまい……お互いの心の声が聞こえるようになってしまった。
心の声が聞こえるのは、フェンリル様だけで十分なのですが!
※あらすじは時々書き直します!
【完結】偽物聖女は冷血騎士団長様と白い結婚をしたはずでした。
雨宮羽那
恋愛
聖女補佐官であるレティノアは、補佐官であるにも関わらず、祈りをささげる日々を送っていた。
というのも、本来聖女であるはずの妹が、役目を放棄して遊び歩いていたからだ。
そんなある日、妹が「真実の愛に気づいたの」と言って恋人と駆け落ちしてしまう。
残されたのは、聖女の役目と――王命によって決められた聖騎士団長様との婚姻!?
レティノアは、妹の代わりとして聖女の立場と聖騎士団長との結婚を押し付けられることに。
相手のクラウスは、「血も涙もない冷血な悪魔」と噂される聖騎士団長。クラウスから「俺はあなたに触れるつもりはない」と言い放たれたレティノアは、「これは白い結婚なのだ」と理解する。
しかし、クラウスの態度は噂とは異なり、レティノアを愛しているようにしか思えなくて……?
これは、今まで妹の代わりの「偽物」として扱われてきた令嬢が「本物」として幸せをつかむ物語。
◇◇◇◇
お気に入り登録、♡、感想などいただければ、作者が大変喜びます!
モチベになるので良ければ応援していただければ嬉しいです♪
※いつも通りざまぁ要素は中盤以降。
※完結まで執筆済み
※表紙はAIイラストです
※アルファポリス先行投稿(他投稿サイトにも掲載予定です)
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
若い頃に婚約破棄されたけど、不惑の年になってようやく幸せになれそうです。
長岡更紗
恋愛
侯爵令嬢だったユリアーナは、第一王子のディートフリートと十歳で婚約した。
仲睦まじく過ごしていたある日、父親の死をきっかけにどん底まで落ちたユリアーナは婚約破棄されてしまう。
愛し合う二人は、離れ離れとなってしまったのだった。
ディートフリートを待ち続けるユリアーナ。
ユリアーナを迎えに行こうと奮闘するディートフリート。
二人に巻き込まれてしまった、男装の王弟。
時に笑い、時に泣き、諦めそうになり、奮闘し……
全ては、愛する人と幸せになるために。
他サイトと重複投稿しています。
全面改稿して投稿中です。
【完結】異世界転移したら騎士団長と相思相愛になりました〜私の恋を父と兄が邪魔してくる〜
伽羅
恋愛
愛莉鈴(アリス)は幼馴染の健斗に片想いをしている。
ある朝、通学中の事故で道が塞がれた。
健斗はサボる口実が出来たと言って愛莉鈴を先に行かせる。
事故車で塞がれた道を電柱と塀の隙間から抜けようとすると妙な違和感が…。
気付いたら、まったく別の世界に佇んでいた。
そんな愛莉鈴を救ってくれた騎士団長を徐々に好きになっていくが、彼には想い人がいた。
やがて愛莉鈴には重大な秘密が判明して…。
【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り
楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。
たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。
婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。
しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。
なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。
せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。
「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」
「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」
かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。
執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?!
見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
*全16話+番外編の予定です
*あまあです(ざまあはありません)
*2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる