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14 ニコル王女のやらかし②
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「媚薬って……まさか………」
「私も含めて、リュウ殿もウォーランド側もニコルを真っ先に疑ったけど、ニコルに繋がる証拠は出て来ず、その翌日、その慰労会で臨時に雇われていた使用人の一人が、“私がやりました”と言う遺書と共に変死体で発見されたんだ。」
それも、その使用人は……デライト王国の生き残っていた末裔だったそうだ。リュウさんが一掃したと言っていたが、事件に関わっていない者や“害なし”と判断された者は、そのままその土地で暮らしているらしい。その変死体で発見された者も、そう言う者達の一人だったそうだ。
“同志を殺されて、恨みがあった”
と、遺書にあったそうだ。
「恨みで媚薬─と言うのもおかしい話だけど、何かの毒と間違えただけだと言えばそれまでだし、盛ったとされる者は死んでしまっていて、他に繋がるところも見付からず……媚薬を盛られたけど、直ぐに解毒できて何も起こらなかったから、そのまま捜査は打ち切りになったんだ。」
「媚薬の……解毒??」
ー媚薬に対する解毒ポーションなんて、あっただろうか?ー
媚薬は本当に特殊なモノで、ある意味、何故興奮状態?になるのか、ハッキリした理由が分かっていないとも言われていて、それに対する解毒ポーションを作るのは無理だ─と言われていた筈。
「本当に、ウォーランド王国のポーションのレベルと言うか、薬師の技術のレベルは他を抜きん出ている。」
その場に同行していた薬師の1人が、持っていた解毒ポーションを飲ませると、そのまま落ち着いていき、一晩寝て起きると、すっかり元の状態に戻っていたそうだ。ただ──お兄様はそれ以降の出来事に関しては言葉を濁してハッキリとは教えてくれなかったけど、ウォーランド王国の王族よりも手に負えない?レベルの騒動があったとかなかったとか───
「兎に角、最悪の事にはならず済んだ筈なのに……“私が、これからの貴方の身を護ってあげるわ!”なんて……ニコルが声高々に言い張ってね………」
「えー………」
ー喜劇?笑劇?ー
「その後が………本当に大変だったんだ……詳しくは……言えないけど…………」
どうやら、本当に大変だったようだ。今迄以上に顔色が……青を通り越して白くなり、目が……死んだ魚のようになっている。一体、お姉様が一目惚れしたと言う相手は、どんな人なんだろう?まぁ…ウォーランド王国王太子の側近と言うような人だから、会う事はないだろうけど。
「流石に、ここまで来ると、魔道士としての実力は認めるけど、国王としては駄目だ─勿論、その一目惚れした者を迎えるのも無理だと、今迄ニコルを支持していた貴族達も諦めて──となるところで、ニコルが、私に無断で“聖女召喚の魔法陣”を展開させたんだ。」
“聖女召喚”
これは、いつでも誰でもできる─発動させる事ができるものではない。とてつもない魔力と量が必要となる。その魔法陣を描けても、単独で展開させて発動するのはほぼ不可能と言われている。
「ニコルは魔法使いなだけあって、もともと魔力量が多かったんだが…それにプラス、魔力を溜め込んだ魔石を用意して……それを可能にしたようだ。」
魔力を溜め込んだ魔石。
魔力持ちでなくても、魔力を溜め込んだ魔石があれば、だれでもその分だけ魔力を使う事ができる。魔力持ちが少ないイーレンにとって、魔石は欠かせない物の一つだ。
「そこまでして…どうして聖女召喚を?国内の穢れは、ある程度浄化できたんですよね?それがまた……それ程まで酷い状態に?」
ある程度の浄化なら、魔道士や魔法使いにでもできるが、穢れを完璧に浄化できるのは聖女だけ。その為、穢れが酷くなり過ぎると、聖女を召喚する事になる。召喚されてやって来る聖女は、やって来るまでどこの世界からやって来るかは分からない。過去には、同じ大陸の違う国から。全く違う異世界から。と、様々だ。
「勿論、隣国のリュウ殿達のお陰で、国内の穢れは特に問題ない。ニコルの……自分勝手な理由だ。」
『彼を婿にできないなら、私が嫁に行くわ!』
「「……………」」
ーちょっと意味が分からないー
兎に角、それも駄目だ、無理だ、お前が、お前だから駄目なんだと言ってもお姉様には伝わらず、挙句───
『国として、“魔法使いの私”が居なくなると困るからなのね。』
『ならば、魔法使いの代わりとなる者が居れば問題ないでしょう?』
ーいやいや、問題だらけだよね!?って…まさかー
思わず顔が引き攣り、そのままお兄様と視線を合わせる。
「そう。その通りだ。その為に、ニコルは……聖女を召喚したんだ。」
お兄様も顔を引き攣らせてはいるが、実際、聖女召喚が成功した今、まだ限られた者にしか知られてはいないが、知っている者は喜び受け入れているそうだ。寧ろ、喜ばない理由の方が無いのだから。ある意味、聖女とは魔法使いよりも尊ばれる存在だから。
ただし、今回召喚されてやって来た聖女とは──
「お兄様、今回やって来た聖女様とは……清水渚沙と……言う名ではありませんか?」
「え?何故……ブルーナが、その名を知っているんだ?」
お兄様は、驚いたように目を大きく見開いた。
❋“置き場”に、シルヴィ視点の話を投稿しました。時間がある時にでも、覗いてみていただければ幸いです❋
(*ᴗˬᴗ)⁾⁾⁾ꕤ
❋エールを頂き、ありがとうございます❋
+゚。*(*´∀`*)*。゚+
「私も含めて、リュウ殿もウォーランド側もニコルを真っ先に疑ったけど、ニコルに繋がる証拠は出て来ず、その翌日、その慰労会で臨時に雇われていた使用人の一人が、“私がやりました”と言う遺書と共に変死体で発見されたんだ。」
それも、その使用人は……デライト王国の生き残っていた末裔だったそうだ。リュウさんが一掃したと言っていたが、事件に関わっていない者や“害なし”と判断された者は、そのままその土地で暮らしているらしい。その変死体で発見された者も、そう言う者達の一人だったそうだ。
“同志を殺されて、恨みがあった”
と、遺書にあったそうだ。
「恨みで媚薬─と言うのもおかしい話だけど、何かの毒と間違えただけだと言えばそれまでだし、盛ったとされる者は死んでしまっていて、他に繋がるところも見付からず……媚薬を盛られたけど、直ぐに解毒できて何も起こらなかったから、そのまま捜査は打ち切りになったんだ。」
「媚薬の……解毒??」
ー媚薬に対する解毒ポーションなんて、あっただろうか?ー
媚薬は本当に特殊なモノで、ある意味、何故興奮状態?になるのか、ハッキリした理由が分かっていないとも言われていて、それに対する解毒ポーションを作るのは無理だ─と言われていた筈。
「本当に、ウォーランド王国のポーションのレベルと言うか、薬師の技術のレベルは他を抜きん出ている。」
その場に同行していた薬師の1人が、持っていた解毒ポーションを飲ませると、そのまま落ち着いていき、一晩寝て起きると、すっかり元の状態に戻っていたそうだ。ただ──お兄様はそれ以降の出来事に関しては言葉を濁してハッキリとは教えてくれなかったけど、ウォーランド王国の王族よりも手に負えない?レベルの騒動があったとかなかったとか───
「兎に角、最悪の事にはならず済んだ筈なのに……“私が、これからの貴方の身を護ってあげるわ!”なんて……ニコルが声高々に言い張ってね………」
「えー………」
ー喜劇?笑劇?ー
「その後が………本当に大変だったんだ……詳しくは……言えないけど…………」
どうやら、本当に大変だったようだ。今迄以上に顔色が……青を通り越して白くなり、目が……死んだ魚のようになっている。一体、お姉様が一目惚れしたと言う相手は、どんな人なんだろう?まぁ…ウォーランド王国王太子の側近と言うような人だから、会う事はないだろうけど。
「流石に、ここまで来ると、魔道士としての実力は認めるけど、国王としては駄目だ─勿論、その一目惚れした者を迎えるのも無理だと、今迄ニコルを支持していた貴族達も諦めて──となるところで、ニコルが、私に無断で“聖女召喚の魔法陣”を展開させたんだ。」
“聖女召喚”
これは、いつでも誰でもできる─発動させる事ができるものではない。とてつもない魔力と量が必要となる。その魔法陣を描けても、単独で展開させて発動するのはほぼ不可能と言われている。
「ニコルは魔法使いなだけあって、もともと魔力量が多かったんだが…それにプラス、魔力を溜め込んだ魔石を用意して……それを可能にしたようだ。」
魔力を溜め込んだ魔石。
魔力持ちでなくても、魔力を溜め込んだ魔石があれば、だれでもその分だけ魔力を使う事ができる。魔力持ちが少ないイーレンにとって、魔石は欠かせない物の一つだ。
「そこまでして…どうして聖女召喚を?国内の穢れは、ある程度浄化できたんですよね?それがまた……それ程まで酷い状態に?」
ある程度の浄化なら、魔道士や魔法使いにでもできるが、穢れを完璧に浄化できるのは聖女だけ。その為、穢れが酷くなり過ぎると、聖女を召喚する事になる。召喚されてやって来る聖女は、やって来るまでどこの世界からやって来るかは分からない。過去には、同じ大陸の違う国から。全く違う異世界から。と、様々だ。
「勿論、隣国のリュウ殿達のお陰で、国内の穢れは特に問題ない。ニコルの……自分勝手な理由だ。」
『彼を婿にできないなら、私が嫁に行くわ!』
「「……………」」
ーちょっと意味が分からないー
兎に角、それも駄目だ、無理だ、お前が、お前だから駄目なんだと言ってもお姉様には伝わらず、挙句───
『国として、“魔法使いの私”が居なくなると困るからなのね。』
『ならば、魔法使いの代わりとなる者が居れば問題ないでしょう?』
ーいやいや、問題だらけだよね!?って…まさかー
思わず顔が引き攣り、そのままお兄様と視線を合わせる。
「そう。その通りだ。その為に、ニコルは……聖女を召喚したんだ。」
お兄様も顔を引き攣らせてはいるが、実際、聖女召喚が成功した今、まだ限られた者にしか知られてはいないが、知っている者は喜び受け入れているそうだ。寧ろ、喜ばない理由の方が無いのだから。ある意味、聖女とは魔法使いよりも尊ばれる存在だから。
ただし、今回召喚されてやって来た聖女とは──
「お兄様、今回やって来た聖女様とは……清水渚沙と……言う名ではありませんか?」
「え?何故……ブルーナが、その名を知っているんだ?」
お兄様は、驚いたように目を大きく見開いた。
❋“置き場”に、シルヴィ視点の話を投稿しました。時間がある時にでも、覗いてみていただければ幸いです❋
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