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40 甘い?
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「ネージュ、ここに居たのか」
セオ君と一緒に部屋に戻って来ると、シルヴィの側にネージュさんが居た。
『主に、ハティに魔力を流した故、側に居て様子を見ていて欲しいと頼まれたのだ。特に問題も無さそうで良かった。』
そのネージュさんの横に、背筋をピンッと伸ばしたシルヴィが座っている。やっぱり、シルヴィはネージュさんに対して緊張しているようだ。
セオ君は、そのままネージュさんの所迄行き、頭をヨシヨシと撫でている。ネージュさんはネージュさんで、嬉しそうに尻尾がユラユラと揺れていた。
それから、私とセオ君はお茶を飲みながら話をして、その間、ネージュさんとシルヴィはすやすやとお昼寝をしていた。
暫くして、お昼寝をしていたネージュさんの耳がピクピクと動いたかと思うと、シルヴィがガバッと起きて背筋をビシッ─と綺麗に伸ばしてお座りをした。
どうしたのか?─と、訊こうとしたところで、部屋の端に魔法陣が浮かび上がり、ハルさんとエディオルさんが現れた。
「父上、母上、おかえりなさい。」
「おかえりなさい。ミヤ様とリュウさんと清水さんは?」
「あぁ、あの自称聖女なら、気を失っていたから、リュウに任せた。」
「えっとね、タイミング良く?悪く?魔獣2頭に遭遇してね。それで、清水さん、驚いて気を失っちゃったから、私達とは別にミヤさんとリュウで医療室の方に転移してもらったの。」
ーエディオルさん、サラッと“自称聖女”って言ったよねー
「あー…それはそれは……と言う事は、職業体験は無事終了…ですか?」
「んーどうかなぁ?ミヤさんとお父さんの様子からすると……まだ続きそうな気もする…かな?」
ーえ?気を失ってもまだするの!?ー
ミヤ様、やっぱりスパルタ!?と驚いていると
「母上!お祖父様も一緒に戻って来てるんですか!?」
「うん。今、ミヤさんと一緒に居るけど、後からセオにも会いに来るって言ってたよ。」
セオ君のお祖父様?どんな人かは分からないけど、セオ君は、そのお祖父様に会えると分かると、本当に嬉しそうな笑顔になった。その笑顔は、いつも私に向けてくれる笑顔よりも、少し幼く感じるような笑顔で、これはこれで可愛い。ついついジーッと見つめてしまっていると、セオ君が私の視線に気付いて、更に笑みを深めた。
「ゔ───っ」
そのイケメンな笑顔は…何とも心臓に悪い。ドキドキする心臓を押さえていると、「父上と母上が居るのが…残念…」と、耳元で囁かれた。
「なっ─────」
ー何が残念なの!?ー
とは、ハルさん達の前では訊けなかった。
慌てている私とは逆に、ニコニコと笑っているセオ君。急に…甘くなったのは……気のせい……だよね?
『──窓から…失礼します。』
「ん?」
『あぁ……ノア………。』
「え?」
窓から失礼します─と言って、本当に窓から入って来たのは、肩に届くか届かない位の長さの黒髪に、青味がかった黒色の瞳のスラッとした男性だった。
ーここは王太子宮だけど……何だろう…色々警備が…ザル過ぎないだろうか?ー
ハルさん達と良い、ネージュさんや、今来た人も……何の障害もなくアッサリと第二王女の部屋にやって来るよね?まぁ……暗殺者とかではないから…良い……のかなぁ??
『ネージュ、直ぐに来れなくてすみません。』
『仕事故、仕方無いだろう?』
ノアと呼ばれた人は、ネージュさんの頬にキスをした。ノアさんは、ネージュさんが…好きなのかな?
「ノアは、ネージュの旦那─番なんだ。」
「ごふっ───旦っ!?つがっ!???」
え?ネージュさんって、フェンリルだよね!?あれ?その前に、ネージュさんって………雄じゃなかったの!?あれ?どこから突っ込めば良い!?あ、突っ込んだら駄目なやつ!?
「くくっ──そう言う反応…久し振りに見たなぁ…母上………」
「ふふっ。だよね?ブルーナ様の気持ち、よく分かるわ。ネージュ………」
セオ君がハルさんに声を掛けると、ハルさんは楽しそうな顔をしながらネージュさんの名を呼んだ。
すると、ネージュさんの体が白い光に包まれて……そこから現れたのは───
「─────え?????」
そこには、腰まで伸びた白い髪、少しつり目だけどクリッとした大きなアイスブルーの瞳に、水色のロングのワンピースを着た妖艶な美女が居た。
「え?」
その妖艶な美女がニッコリ微笑めば、ノアさんが愛おしそうな眼差しを向けて、その美女の頬にキスをした。
「はう──っ」と胸を押さえて悶えるのはハルさん。
「ハル……いな…」とハルさんに声を掛けて、ハルさんをギュッと抱きしめているのはエディオルさん。
「ネージュは母上と名を交わした事で、擬人化できるようになったんだ。で、ネージュは、言葉遣いはオヤジ?な感じだけど、雌なんだ。母上曰く、年齢が年齢だから“美魔女”なんだそうだ。」
ー雌!?美魔女は納得だ!ー
「ノアも、母上を介して父上と名を交わした魔獣の天馬で、アレは擬人化した姿で、母上曰く、“イケオジ”と言うらしい。」
ー天馬!?イケオジも納得だ!ー
魔獣だけど…美男美女だよね……。本当に…セオ君の周り──じゃない。ハルさんの周りには、驚きがたくさん……あり過ぎます。
その時の私は、あまりの衝撃の事実で頭がいっぱいになっていて、全く気付いていなかった。
「驚いた顔も……可愛い…」
と呟いたセオ君に背中からギュッ─と抱きつかれていた事に。
そんな私達の様子を、ハルさんとエディオルさんに見られていた事に。
『セオドア様も……エディオルと同じ“溺愛”でしょうか?』
『だろうな。セオドアも……重そうだな。』
ノアが小首を傾げて呟けば、ネージュは楽しそうに笑って答えた。
❋エールを頂き、ありがとうございます❋
(*˘︶˘*).。.:*♡
セオ君と一緒に部屋に戻って来ると、シルヴィの側にネージュさんが居た。
『主に、ハティに魔力を流した故、側に居て様子を見ていて欲しいと頼まれたのだ。特に問題も無さそうで良かった。』
そのネージュさんの横に、背筋をピンッと伸ばしたシルヴィが座っている。やっぱり、シルヴィはネージュさんに対して緊張しているようだ。
セオ君は、そのままネージュさんの所迄行き、頭をヨシヨシと撫でている。ネージュさんはネージュさんで、嬉しそうに尻尾がユラユラと揺れていた。
それから、私とセオ君はお茶を飲みながら話をして、その間、ネージュさんとシルヴィはすやすやとお昼寝をしていた。
暫くして、お昼寝をしていたネージュさんの耳がピクピクと動いたかと思うと、シルヴィがガバッと起きて背筋をビシッ─と綺麗に伸ばしてお座りをした。
どうしたのか?─と、訊こうとしたところで、部屋の端に魔法陣が浮かび上がり、ハルさんとエディオルさんが現れた。
「父上、母上、おかえりなさい。」
「おかえりなさい。ミヤ様とリュウさんと清水さんは?」
「あぁ、あの自称聖女なら、気を失っていたから、リュウに任せた。」
「えっとね、タイミング良く?悪く?魔獣2頭に遭遇してね。それで、清水さん、驚いて気を失っちゃったから、私達とは別にミヤさんとリュウで医療室の方に転移してもらったの。」
ーエディオルさん、サラッと“自称聖女”って言ったよねー
「あー…それはそれは……と言う事は、職業体験は無事終了…ですか?」
「んーどうかなぁ?ミヤさんとお父さんの様子からすると……まだ続きそうな気もする…かな?」
ーえ?気を失ってもまだするの!?ー
ミヤ様、やっぱりスパルタ!?と驚いていると
「母上!お祖父様も一緒に戻って来てるんですか!?」
「うん。今、ミヤさんと一緒に居るけど、後からセオにも会いに来るって言ってたよ。」
セオ君のお祖父様?どんな人かは分からないけど、セオ君は、そのお祖父様に会えると分かると、本当に嬉しそうな笑顔になった。その笑顔は、いつも私に向けてくれる笑顔よりも、少し幼く感じるような笑顔で、これはこれで可愛い。ついついジーッと見つめてしまっていると、セオ君が私の視線に気付いて、更に笑みを深めた。
「ゔ───っ」
そのイケメンな笑顔は…何とも心臓に悪い。ドキドキする心臓を押さえていると、「父上と母上が居るのが…残念…」と、耳元で囁かれた。
「なっ─────」
ー何が残念なの!?ー
とは、ハルさん達の前では訊けなかった。
慌てている私とは逆に、ニコニコと笑っているセオ君。急に…甘くなったのは……気のせい……だよね?
『──窓から…失礼します。』
「ん?」
『あぁ……ノア………。』
「え?」
窓から失礼します─と言って、本当に窓から入って来たのは、肩に届くか届かない位の長さの黒髪に、青味がかった黒色の瞳のスラッとした男性だった。
ーここは王太子宮だけど……何だろう…色々警備が…ザル過ぎないだろうか?ー
ハルさん達と良い、ネージュさんや、今来た人も……何の障害もなくアッサリと第二王女の部屋にやって来るよね?まぁ……暗殺者とかではないから…良い……のかなぁ??
『ネージュ、直ぐに来れなくてすみません。』
『仕事故、仕方無いだろう?』
ノアと呼ばれた人は、ネージュさんの頬にキスをした。ノアさんは、ネージュさんが…好きなのかな?
「ノアは、ネージュの旦那─番なんだ。」
「ごふっ───旦っ!?つがっ!???」
え?ネージュさんって、フェンリルだよね!?あれ?その前に、ネージュさんって………雄じゃなかったの!?あれ?どこから突っ込めば良い!?あ、突っ込んだら駄目なやつ!?
「くくっ──そう言う反応…久し振りに見たなぁ…母上………」
「ふふっ。だよね?ブルーナ様の気持ち、よく分かるわ。ネージュ………」
セオ君がハルさんに声を掛けると、ハルさんは楽しそうな顔をしながらネージュさんの名を呼んだ。
すると、ネージュさんの体が白い光に包まれて……そこから現れたのは───
「─────え?????」
そこには、腰まで伸びた白い髪、少しつり目だけどクリッとした大きなアイスブルーの瞳に、水色のロングのワンピースを着た妖艶な美女が居た。
「え?」
その妖艶な美女がニッコリ微笑めば、ノアさんが愛おしそうな眼差しを向けて、その美女の頬にキスをした。
「はう──っ」と胸を押さえて悶えるのはハルさん。
「ハル……いな…」とハルさんに声を掛けて、ハルさんをギュッと抱きしめているのはエディオルさん。
「ネージュは母上と名を交わした事で、擬人化できるようになったんだ。で、ネージュは、言葉遣いはオヤジ?な感じだけど、雌なんだ。母上曰く、年齢が年齢だから“美魔女”なんだそうだ。」
ー雌!?美魔女は納得だ!ー
「ノアも、母上を介して父上と名を交わした魔獣の天馬で、アレは擬人化した姿で、母上曰く、“イケオジ”と言うらしい。」
ー天馬!?イケオジも納得だ!ー
魔獣だけど…美男美女だよね……。本当に…セオ君の周り──じゃない。ハルさんの周りには、驚きがたくさん……あり過ぎます。
その時の私は、あまりの衝撃の事実で頭がいっぱいになっていて、全く気付いていなかった。
「驚いた顔も……可愛い…」
と呟いたセオ君に背中からギュッ─と抱きつかれていた事に。
そんな私達の様子を、ハルさんとエディオルさんに見られていた事に。
『セオドア様も……エディオルと同じ“溺愛”でしょうか?』
『だろうな。セオドアも……重そうだな。』
ノアが小首を傾げて呟けば、ネージュは楽しそうに笑って答えた。
❋エールを頂き、ありがとうございます❋
(*˘︶˘*).。.:*♡
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