終焉列島:ゾンビに沈む国

ねむたん

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「さすがに狭いな……」

安田がリュックを下ろし、部屋をぐるりと見回した。

「まあ、一人暮らし用の部屋だからな。男4人も集まればそりゃこうなる」

俺も少し息苦しさを感じながら、持ち寄った荷物を整理することにした。

「とりあえず、何をどれだけ確保できたか確認しよう」

斉藤の言葉に、それぞれ持ち込んだ物資をテーブルの上に広げていく。

食料
• 缶詰(シーチキン、サバ、スープ類)
• カップ麺(各種)
• 米(5kg)
• レトルト食品(カレー、丼もの、パスタソースなど)


• ペットボトル(500ml × 20本)
• ウォータータンク(20L)

生活用品
• 簡易ガスコンロ&ボンベ
• 紙皿・割り箸・ウェットティッシュ
• トイレットペーパー・ティッシュ・ゴミ袋

防犯・護身用品
• 工具セット(バール、ハンマー、ドライバーなど)
• 金属バット × 2
• 懐中電灯 & 乾電池

電源系
• ソーラー式バッテリー(USBポート付き)

「お、ソーラーバッテリーか。持ってきたのか」

俺が手に取ると、斉藤が頷いた。

「いずれ停電するかもしれないと思ってな。これがあればスマホの電源は確保できる」

「いいな。充電できるのはデカい」

「あと、各自寝袋持ってきたから、床に並べればなんとかなるだろ」

「ベッドは?」

「俺が使う」

「お前、当然のように言うなよ」

「俺んちだからな」

「くそ……まあ仕方ねえ」

安田が苦笑しながら寝袋を広げた。

「で、この物資でどのくらい持つと思う?」

高橋が静かに問いかけた。

「今の人数なら、1週間くらいは余裕だろう。水がなくなる前に追加の確保が必要になるが」

「なら、その間に今後の方針を決めないとな」

斉藤が低く言った。

「このまま籠城するか、どこか別の拠点を探すか」

「……まずは様子を見るしかないな」

「だな。もうちょい情報が欲しい」

その時、俺のスマホが震えた。

──藤木からのメッセージだ。

「ショッピングモールに着いた。結構人が集まってる」

「会社の同僚から連絡だ。ショッピングモール、思ったより人がいるらしい」

「そりゃそうだろうな。物資の確保を考えたら、みんな似たようなことを考える」

斉藤が腕を組み、画面を覗き込む。

「まだパニックにはなってないのか?」

「一応、秩序は保たれてるみたいだが……」

俺は続きを読んだ。

「でかい施設だから安心できるって考えてるやつが多いみたいだな。運営側も一応、物資の配給ルールを決めたみたいだ」

「ほう……そこそこ組織化されてるってことか?」

安田が意外そうに言う。

「それなら、しばらくは持ちそうだけどな」

「ただ、ちょっと気になることがある」

俺はスマホの画面をスクロールする。

「中に結構仕切りたがるやつがいてな。みんなそいつを頼りにしてる」

「へえ、リーダー格が出てきたのか?」

安田が興味を示した。

「まあ、こういう状況じゃ仕切るやつは出てくるだろうな」

「会社の先輩らしい。仕事できるタイプで、こういう時に動けるのは強いよな」

「実際、リーダーシップがあるなら、それは助かるだろうな」

「今のところ、みんなそいつに従ってるらしい」

「なるほどね……」

安田がスマホをポケットにしまう。

「でも、リーダーがいるってことは、いずれ対立も生まれるぜ」

「……まあ、今のところはうまくいってるみたいだからな。しばらく様子を見よう」

俺は藤木に返信を送った。

──**「とりあえず、無理はするなよ」**

「お前もな」

そうメッセージが返ってきたとき、妙な胸騒ぎがした。
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