神様自学

天ノ谷 霙

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8月31日 夏休み明けテスト

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夏休み中に、2人でやり取りをする場面の練習はほとんど終わった。台詞はほとんどの人が暗記を終えている。9月後半の文化祭まで、皆一生懸命練習を進めている。今日の放課後も少しやる予定である。ただ、夏休み明けテストが不安要素ではある。今日の夏休み明けテストで、点数が平均の半分以下だった者は補講があるらしい。教科は国語、数学、英語。いつも赤点ぎりぎりの人や、特定教科だけ低い人にとっては不安の種だろう。私も国語は苦手だから不安だ。
「台詞も覚えて…勉強も覚えて…鬼畜」
「だね…」
「千夏は頭良いから良いじゃない」
淑乃、千夏、花火ちゃんの声が聞こえて振り返る。
「おはよう」
「おはよー」
挨拶を交わして、私も加わる。
「私は文化祭出れるか微妙なのよね」
花火ちゃんが呟く。花火ちゃんは、テレビでもよく見るお偉いさんのところで、メイドの仕事をしているので、休みがちな時がある。
「そうなんだよね…文化祭なんて楽しいイベント、花火もいないとつまんないよ」
「私も行きたいけどね…出れるとは思うけど、あの方が行きたいって駄々こねたら大変なことになるし…」
遠くを見つめて、花火ちゃんは自分の主人を思い出しているようだった。私はテレビでしか見たことがないが、大人しくて落ち着いた人だと思っている。
そこまで考えて、あっ、と思い出す。
「そういえば、深沙ちゃんが会って確かめたいことがあるって話してたよ」
「え、あの方に?」
「うん。『なんかよく分からないけど、会えば分かる気がする』って」
「へぇ…今度聞いてみるわ。それによって、あの方に報告してみる」
そんな話をしていたら、あっという間に教室。
「テスト…やだなぁ…」
「だね…」
出席番号順で座り、席が近い淑乃と話す。
「あ、花火ちゃんが当日出られなかったら、台詞どうするの?」
朝の会話を思い出しながら、私は淑乃に聞く。
「えっと、一言だし動きも少ないから、由芽か霙が出るって」
「そうなんだ…あの2人なら5分前でも覚えちゃいそうだよね」
「ありえそうで怖い」
淑乃と顔を見合わせて笑う。
「流石演劇部というか…私達が一生懸命覚えたこと、あの2人は簡単にやっちゃうよね」
「うん。しかも演技まで付けて。なんだか演劇部の公演が見たくなってきちゃった」
そんな会話をしていると、先生が教室に入ってきた。今日の諸注意を話して、テスト用紙を配る。そして、テスト開始のチャイムが鳴った。
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