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第五章『天下布武』
9『信長、天皇をも超える』
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天皇の安土行幸のために建てられた、安土城《本丸御殿》は――
それは現在の東向きに建てられた平安京の清涼殿、
――つまり太陽が昇る方向に、そうつまり太陽神天照大御神を拝むように建てられたもの、
それとは全くの正反対の、西向きに建てられた。
そう、西向きに建てられた本丸御殿は、
――つまりは太陽が沈む方向に、そうつまり天主の織田信長を拝むように建てられものなのである。
しかも本丸御殿は、一説によると、天主二階の高さであり、渡り廊下で繋がっていたとも言われているので――
つまりは、天主最上階に住む織田信長が、眼下の天皇の住む本丸御殿を見下ろす形になる。
――それは当然、天主へ上がってくる配下の家臣や来訪の賓客、そして安土城内にある総見寺に参拝にくる沢山の民衆たちにも、その天主が本丸御殿を見下ろす構図は認識されるのである。
もちろんそれを、
「信長様がこの乱世において天皇を御守りくださる」、と感謝の気持ちを感じる者もいれば――
「魔王信長は、ついに天皇をも超えるつもりなのか!」、と憤然とする者もいたであろう。
さてさて、どちらの反応が、信長本人の感情により近いのか……?
――実は両方正解なのである。
織田信長は、勤皇家である。この乱世において、困窮する京の御所に何度も何度も寄付金を出したり、建物を建て替えたりしている。
また天皇側もそれに感謝の意で応え、例えば信長が武田氏討伐に出陣した時に天皇が必勝祈願をするとか、信長に対し数々の祈願をしているののだ。
つまり、織田信長は、天皇制度を無くすつもりはなかったのである。そう、無くしたければ、援助しなければ良いわけで。
ただし、この日本を代々治めてきた天皇家であってもどうしようも出来ないこの乱世において――
つまりは天皇の“神通力”では足りぬと感じていた。
だからこそ、この安土城天主において、総ての神の上に住み、
この天主に宿りし神々もそれを八百万というのなら、
その総氏神である天皇をも超えるーー
それが安土城の天主と本丸御殿の配置関係の――理由なのである。
そしてその信長の考えを裏付けるものが――
信長が建立した安土城天主、その第六階と、
信長が自ら名乗った悪魔の名、
《第六天魔王》――
その関係から解るのだ。
……それにしても何故信長は、
文字通り読むと、“悪魔の王”という……
これほど恐ろしい名前も他に無いような名を、自ら名乗ったのであろうか?
次回『武田信玄vs織田信長』
乞う、ご期待!
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――つまり太陽が昇る方向に、そうつまり太陽神天照大御神を拝むように建てられたもの、
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――つまりは太陽が沈む方向に、そうつまり天主の織田信長を拝むように建てられものなのである。
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つまりは、天主最上階に住む織田信長が、眼下の天皇の住む本丸御殿を見下ろす形になる。
――それは当然、天主へ上がってくる配下の家臣や来訪の賓客、そして安土城内にある総見寺に参拝にくる沢山の民衆たちにも、その天主が本丸御殿を見下ろす構図は認識されるのである。
もちろんそれを、
「信長様がこの乱世において天皇を御守りくださる」、と感謝の気持ちを感じる者もいれば――
「魔王信長は、ついに天皇をも超えるつもりなのか!」、と憤然とする者もいたであろう。
さてさて、どちらの反応が、信長本人の感情により近いのか……?
――実は両方正解なのである。
織田信長は、勤皇家である。この乱世において、困窮する京の御所に何度も何度も寄付金を出したり、建物を建て替えたりしている。
また天皇側もそれに感謝の意で応え、例えば信長が武田氏討伐に出陣した時に天皇が必勝祈願をするとか、信長に対し数々の祈願をしているののだ。
つまり、織田信長は、天皇制度を無くすつもりはなかったのである。そう、無くしたければ、援助しなければ良いわけで。
ただし、この日本を代々治めてきた天皇家であってもどうしようも出来ないこの乱世において――
つまりは天皇の“神通力”では足りぬと感じていた。
だからこそ、この安土城天主において、総ての神の上に住み、
この天主に宿りし神々もそれを八百万というのなら、
その総氏神である天皇をも超えるーー
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そしてその信長の考えを裏付けるものが――
信長が建立した安土城天主、その第六階と、
信長が自ら名乗った悪魔の名、
《第六天魔王》――
その関係から解るのだ。
……それにしても何故信長は、
文字通り読むと、“悪魔の王”という……
これほど恐ろしい名前も他に無いような名を、自ら名乗ったのであろうか?
次回『武田信玄vs織田信長』
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