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第八章 いざ、決戦!
09.イリス、だ〜い好き
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(ここんとこ、外の様子まで怪しくなってきてるんだよね~)
Cクラスのミリーが東棟に行く事はないが、登下校時の時に聞こえよがしに悪口が聞こえてくるようになった。
『皇子殿下が気にかけて下さっているのに、無碍に断り続けているんですって』
『不正して入学したそうよ』
『平民の孤児のくせに』
『クラスメイトが親切に声をかけてるのに鼻で笑うんですって』
「ミリーは忙しいみたいだけど、休憩時間なら構わないよね?」
(殴っていい? ここんとこ仕事する時間が足りなくて寝不足なんですけど、殴ろっかな? 立った時に足が滑って、たまったま握り拳が腹に命中⋯⋯うん、不可抗力だね)
暴君なテオドールはミリーの隣の席に座っていたカサンドラに声をかけた。
「ねえ、この席を譲ってくれないかな?」
「え、あ⋯⋯はい」
カサンドラが不安そうな顔でミリーを見ながら荷物を片付けはじめた。
(はあ? 何言うとんじゃ、われぇ⋯⋯ヤバい、親戚のおじちゃんモードになっちゃった)
「殿下のお席はSクラスにあり、Cクラスの席を強奪する権利はございません。お引き取り下さいませ」
「それなら椅子を準備すればいいって事だね」
冗談だと思っていたら、翌日本当に護衛が椅子を運んで来た。
(え、えぇぇぇ! 皇族って何でもありなの!?)
それ以来、メイナード先生の抗議もどこ吹く風で、ミリーの横に座り込んで勝手に話をして帰って行く。
メイナードは学園長にも抗議したが『たかが椅子ひとつ』と取り合ってもらえなかったとミリーに頭を下げた。
(わざわざ椅子を用意するって、どんだけ迷惑な事してるのか分かってないよね)
皇子用の椅子がそこら辺にあるスツールなわけがなく、ドーンとデカい背もたれと腕置きがあるクッションたっぷりのゴージャスな代物。
授業中は教室の隅にドドーンと置かれていて、テオドールが来た時だけミリーの横に運ばれてくる。運ぶのはもちろん護衛。
テオドールがいない時に限ってやってくる上級生のご令嬢方は、目を吊り上げてミリーの机を叩く。
『平民のくせに生意気なんじゃない!?』
『どうやって取り入ったのか知らないけれど、身の程をわきまえなさい!』
『たかが平民ひとり、この世から消えても何の問題もないんだから』
物騒極まりないセリフまで飛び出すようになっていった。
足を引っ掛けられる、突き飛ばされる、階段落ちした時は大騒ぎになった。複数の上級生に囲まれて罵詈雑言を投げつけられ、石が飛んで来て上から水がかけられる。
1年生は日々の行動が減点対象になると知っており表面上は大人しい。
いちばんの問題は、教室に置いていた私物が全て破壊されるか紛失する事。トイレに行くだけならカミーユが荷物番をしてくれるし、それ以外の時は全ての荷物を持って行動する事にした。
(買い換えるのってお金かかるんだよ? 勿体無いじゃん。それに、転生もののヒロインじゃないっつうの!)
ギルバート第三王子殿下は度々ミリーを学園長室に呼び出した。
『平民で幼い事から優秀だった奴がいるんだが、入試の解答用紙が別の奴と入れ替わってたそうだ。そのせいで高位貴族の養子になる話がなくなった。可哀想だと思わないか?』
『入試の時、平民の中でカンニングした奴がいたそうで、とんでもない話だよな』
『平民のくせに職員に無理矢理金を掴ませて、試験の点数を誤魔化した奴がいると聞いたんだ』
毎回ギルバートは『誰が』とは言わずミリーが試験で不正したと匂わせてくる。
ギルバートは⋯⋯プライドだけは一人前以上。悪知恵をこねくり回すよりおだてられて調子に乗る、傲慢で浅はかなタイプのような気がしている⋯⋯と言う事は、匂わせて嫌味を言うような陰湿な方法は似合わない。
(誰だろうね~、誰に聞かされたんだろうね~、誰にやり方を習ったんだろうね~。すっごいムカつく)
学園への入学を勧めたイリスは責任を感じ何度も学園に抗議していたが、学園長はのらりくらりと言い訳を続けてばかりいる。
学園長の考えは⋯⋯この状況で入学したミリーが悪い。平民のくせにやたらと目立っているから、少しくらいのイジメは仕方ない。このまま放置していれば、耐えきれなくなって逃げ出すはず。理事長が口を出さなければ絶対に入学などさせなかったのに。平民がいなくなれば議会への顔も立つ⋯⋯という五段活用。
「理事長が国外の有識者会議に出席しておられるからやりたい放題だわ。後見人のアーバスノット公爵閣下は領地に籠っておられるから、何も知らないはずだと高を括ってるし。
相手が誰であろうと我慢する必要はないの。この状況を黙認している学園長を潰しましょう」
どこかの貴族に養子に入れて学園を卒業させたいと考えていたイリスの目論見は、平民になりたいと言ったミリーの断固とした願いで頓挫し、今の状況になっている。
(侯爵家から離籍した後、ミリーが自由に生きられるようにと思って学園への入学を勧めたのに⋯⋯まさか、こんな事になるなんて)
「イリスには申し訳ないと思ってる。でもね、貴族の養子になってれば問題は起きなかったかもだけど、ゲス皇子が今みたいに絡んできたら同じだったと思うんだ。だからあんまり気にしないで。
それよりも、学園長は放置プレイが議会の思惑と反対路線を進んでるって気付いてないから、バレた時が超楽しみじゃん」
帝国に良いところを見せようとしている王家や議会が、どうやって事態を収拾するのか⋯⋯ミリーに対するイジメは高位貴族の子女が暴言担当で、低位貴族の子女が実働部隊。
(その中には議員の子供もいるだろうから、どうすんのかなぁ)
「生徒達と家族がどんな話をしているのか想像つかないけど『生意気な平民を虐めてま~す』とは言ってないだろうから、盛大なざまぁになるんじゃない?」
「それはそうなんだけど、そうなるまでイジメられたままだなんて⋯⋯」
「イジメが起きる状況を作って、わざと生徒達の悪感情を煽ってる帝国の陰険陰湿クソ皇子が、高位貴族が平民をイジメる学園を作り上げて、何をしようとしてるのか⋯⋯モラヴィアスに留学してきたとこから秘密がありそうじゃん。それがはっきりするまでは様子見した方がいいはず」
帝国が真実の愛騒動でメンツを潰されたのが随分前の話だとしても、今更モラヴィアス王国と手を結ぶメリットがあるとは思えない。
(その辺りはオーレリア様が調べておられるのか、すでにご存知で傍観しておられるのか⋯⋯)
「とにかく我慢はしてないから大丈夫。クソ皇子の狙いが分かって、首謀者と間諜が私の前に顔を出すまで待ってるの。
やられたら百倍返し。私を利用してるつもりの皇子と役立たずの王子、いじめっ子達にはそれに見合ったお仕置きをしたいんだよね」
その準備に、ほんの少しだけテオドールを煽ってある。
(その結果が、出るのはいつかな~)
Cクラスのミリーが東棟に行く事はないが、登下校時の時に聞こえよがしに悪口が聞こえてくるようになった。
『皇子殿下が気にかけて下さっているのに、無碍に断り続けているんですって』
『不正して入学したそうよ』
『平民の孤児のくせに』
『クラスメイトが親切に声をかけてるのに鼻で笑うんですって』
「ミリーは忙しいみたいだけど、休憩時間なら構わないよね?」
(殴っていい? ここんとこ仕事する時間が足りなくて寝不足なんですけど、殴ろっかな? 立った時に足が滑って、たまったま握り拳が腹に命中⋯⋯うん、不可抗力だね)
暴君なテオドールはミリーの隣の席に座っていたカサンドラに声をかけた。
「ねえ、この席を譲ってくれないかな?」
「え、あ⋯⋯はい」
カサンドラが不安そうな顔でミリーを見ながら荷物を片付けはじめた。
(はあ? 何言うとんじゃ、われぇ⋯⋯ヤバい、親戚のおじちゃんモードになっちゃった)
「殿下のお席はSクラスにあり、Cクラスの席を強奪する権利はございません。お引き取り下さいませ」
「それなら椅子を準備すればいいって事だね」
冗談だと思っていたら、翌日本当に護衛が椅子を運んで来た。
(え、えぇぇぇ! 皇族って何でもありなの!?)
それ以来、メイナード先生の抗議もどこ吹く風で、ミリーの横に座り込んで勝手に話をして帰って行く。
メイナードは学園長にも抗議したが『たかが椅子ひとつ』と取り合ってもらえなかったとミリーに頭を下げた。
(わざわざ椅子を用意するって、どんだけ迷惑な事してるのか分かってないよね)
皇子用の椅子がそこら辺にあるスツールなわけがなく、ドーンとデカい背もたれと腕置きがあるクッションたっぷりのゴージャスな代物。
授業中は教室の隅にドドーンと置かれていて、テオドールが来た時だけミリーの横に運ばれてくる。運ぶのはもちろん護衛。
テオドールがいない時に限ってやってくる上級生のご令嬢方は、目を吊り上げてミリーの机を叩く。
『平民のくせに生意気なんじゃない!?』
『どうやって取り入ったのか知らないけれど、身の程をわきまえなさい!』
『たかが平民ひとり、この世から消えても何の問題もないんだから』
物騒極まりないセリフまで飛び出すようになっていった。
足を引っ掛けられる、突き飛ばされる、階段落ちした時は大騒ぎになった。複数の上級生に囲まれて罵詈雑言を投げつけられ、石が飛んで来て上から水がかけられる。
1年生は日々の行動が減点対象になると知っており表面上は大人しい。
いちばんの問題は、教室に置いていた私物が全て破壊されるか紛失する事。トイレに行くだけならカミーユが荷物番をしてくれるし、それ以外の時は全ての荷物を持って行動する事にした。
(買い換えるのってお金かかるんだよ? 勿体無いじゃん。それに、転生もののヒロインじゃないっつうの!)
ギルバート第三王子殿下は度々ミリーを学園長室に呼び出した。
『平民で幼い事から優秀だった奴がいるんだが、入試の解答用紙が別の奴と入れ替わってたそうだ。そのせいで高位貴族の養子になる話がなくなった。可哀想だと思わないか?』
『入試の時、平民の中でカンニングした奴がいたそうで、とんでもない話だよな』
『平民のくせに職員に無理矢理金を掴ませて、試験の点数を誤魔化した奴がいると聞いたんだ』
毎回ギルバートは『誰が』とは言わずミリーが試験で不正したと匂わせてくる。
ギルバートは⋯⋯プライドだけは一人前以上。悪知恵をこねくり回すよりおだてられて調子に乗る、傲慢で浅はかなタイプのような気がしている⋯⋯と言う事は、匂わせて嫌味を言うような陰湿な方法は似合わない。
(誰だろうね~、誰に聞かされたんだろうね~、誰にやり方を習ったんだろうね~。すっごいムカつく)
学園への入学を勧めたイリスは責任を感じ何度も学園に抗議していたが、学園長はのらりくらりと言い訳を続けてばかりいる。
学園長の考えは⋯⋯この状況で入学したミリーが悪い。平民のくせにやたらと目立っているから、少しくらいのイジメは仕方ない。このまま放置していれば、耐えきれなくなって逃げ出すはず。理事長が口を出さなければ絶対に入学などさせなかったのに。平民がいなくなれば議会への顔も立つ⋯⋯という五段活用。
「理事長が国外の有識者会議に出席しておられるからやりたい放題だわ。後見人のアーバスノット公爵閣下は領地に籠っておられるから、何も知らないはずだと高を括ってるし。
相手が誰であろうと我慢する必要はないの。この状況を黙認している学園長を潰しましょう」
どこかの貴族に養子に入れて学園を卒業させたいと考えていたイリスの目論見は、平民になりたいと言ったミリーの断固とした願いで頓挫し、今の状況になっている。
(侯爵家から離籍した後、ミリーが自由に生きられるようにと思って学園への入学を勧めたのに⋯⋯まさか、こんな事になるなんて)
「イリスには申し訳ないと思ってる。でもね、貴族の養子になってれば問題は起きなかったかもだけど、ゲス皇子が今みたいに絡んできたら同じだったと思うんだ。だからあんまり気にしないで。
それよりも、学園長は放置プレイが議会の思惑と反対路線を進んでるって気付いてないから、バレた時が超楽しみじゃん」
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「それはそうなんだけど、そうなるまでイジメられたままだなんて⋯⋯」
「イジメが起きる状況を作って、わざと生徒達の悪感情を煽ってる帝国の陰険陰湿クソ皇子が、高位貴族が平民をイジメる学園を作り上げて、何をしようとしてるのか⋯⋯モラヴィアスに留学してきたとこから秘密がありそうじゃん。それがはっきりするまでは様子見した方がいいはず」
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(その辺りはオーレリア様が調べておられるのか、すでにご存知で傍観しておられるのか⋯⋯)
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