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第九章 なんでやねん
04.お高くてもお値段以上っす
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渋る両親と兄姉にタクシー代を渡してアプリで迎車をかけると、5分くらいで着くとメッセージが表示された。
「1台じゃ全員は乗れないじゃない。頼むなら2台にしなきゃダメでしょ」
「4人までなら乗れるから1台で大丈夫。私は歩いて行くから、着いたら店の中で待ってて」
(5人でタクシーに乗った事なんて一度もないじゃん)
全員で移動する時は、いつも『先に電車で行ってて』と言われていた。実里は暇だから、実里は準備する必要がないから。
「え? 助手席にひとり乗っても後ろに3人だろ? 狭くて父さんと母さんが可哀想だよ」
「ジャ◯ンタイプの車を指定したから、後ろに3人乗っても狭くないよ。スライドドアで天井も高いし、足元も広いから」
セダンタイプのタクシーは後部座席の足元の真ん中が盛り上がっており、両親も兄姉も乗り降りが面倒だと嫌っているのを知っている。
『1人で乗る時なら構わんが、奥に乗り込むのは面倒くさい』
そう言う父親は必ず最後に乗り込むが。
「まあ、実里の好きにさせてやればええじゃろ。コレは言い出したら聞かんけん』
(お金を出してアプリで呼んだのは私なんですけど~。2台目を呼びたいなら自腹でどうぞ~)
向こうの世界では『アレ』と呼ばれ、この世界では『コレ』と言われる。
(毒親講座にようこそ~、今日は子供の正しい呼び方を学びましょう⋯⋯アレ・コレ・ソレ)
先に出発したいがこの4人を管理人室の前に放置して行くのは気が引ける。実里の姿が見えなくなった途端、管理人さんを問い詰め始めるのが分かっているから。
アプリに『もうすぐ到着します』とメッセージが表示された。
(早よ来てくれ~。あ、信号に引っかかった。あそこの信号、長いんだよな~。
ファミレスなら4人が大量に注文してもそれほど高額にはならないはずだし、現金が足りなくても財布にはクレカも入っているし⋯⋯)
「忘れるとこだった! はい、これね」
実里に押し付けられたのは、くしゃくしゃになったレシート。新幹線はグリーン車利用の4人分。タクシー代はそれぞれの家から駅までと、駅から実里のアパートまでで4枚あった。
「帰りの分はそれと同じでいいと思うわ。お土産は気にしないでね」
(そうきたか~。誰が土産なんか買うか! お前らも持ってきてねえだろうがよお)
4人が乗り込んだタクシーが出発した後、心配顔の管理人さんに手を振ってからダッシュでショッピングモールに向かった。
信号にかかった時、レシートの金額をざっと計算して青ざめた。
(新幹線のグリーン車4人で約36,000円。タクシー代の4枚を足すと、えーっと約18,000円!? あ、青だ。54,000円って舐めてる? 舐めてるよね~。
往復11万円⋯⋯あり得ない。それだけあったら2ヶ月ご飯食べられるからね。ぜ~ったい払わんから!)
銭ゲバと命名されていたのは『見た目ミリーの中身が実里』だった。間引き菜で食い繋いでいた根性はいまだ現在で、一汁一菜を手作りし野菜の皮は炒めて食べている。
姉の見立て臭がするハイブランドのスーツを着た父と、おばさま垂涎ブランドのワンピースとバックで決めていた母。
見た目はシンプルで実はお高いイタリアブランド好きな兄と、毎年海外で買い漁る新作ブランドで身を包んでいた姉。
(そんだけありゃ、交通費くらい出せるだろ!)
実里がファミレスに着いて店に入ると、場違いすぎる4人がメニューを手に文句を垂れ流していた。
「安っぽい内装ねぇ」
「ファミレスなんて何年振りかな。学生時代の部活の時くらいだから⋯⋯」
「やだ! 学生の時だって私はファミレスなんて行かなかったわよ」
「ドリンクバー?」
「お待たせ」
返事はないが勝手に座った実里は4人が注文し終わるのを待った。
「で、反省したの?」
姉が初手から飛ばしてきた。
「何を? なんかした覚えはないけど」
4人曰く⋯⋯仕事をクビになった挙句、勝手にアパートを解約して行方をくらませ連絡ひとつしなかった。連絡を入れても折電ひとつせず心配をかけた。親が困っている時に助けようともせず、ようやく繋がった電話中に暴言を吐いた。
「覚えがあるよな」
身を乗り出してテーブルに肘をついた兄が眉間に皺を寄せて実里を睨みつけた。
「まずひとつ目。クビになったんじゃなくて自分で辞めたの。
ふたつ目。アパートの契約者は私だし、費用は全部自分で払ってるから解約するかどうかは私の自由。
みっつ目。連絡を入れなかったんじゃなく、連絡できなかっただけ。その理由は兄さんか姉さんは知ってそうだよね。会社で勘違いから冤罪をかけられそうになって、その話をネットで広めた人がいたから、騒ぎに巻き込まれないようにしてた。
よっつ目。ネットに携番まで晒されて、イタ電がかなりあったから携帯の電源を切ってた。
いつつ目。父さんと母さんが困ってるようには見えない。
むっつ目。暴言じゃなくて絶縁宣言だから。
ふたつ目からよっつ目は、弁護士さんから勧められた緊急避難だった」
食い違う話をひとつずつ丁寧に説明したが、4人の反応は芳しくない。
「弁護士なんて頼んだらお金が無駄になるだけじゃないの!」
外面のいい母親が方言を封じて抗議してきた。
「状況が状況だったから仕方なかったの。お陰で被害が少なく済んで助かったから、無駄とは思ってないの」
「実里は騙されやすいからな、その弁護士とやらにもぼったくられとるんじゃろう」
実里が当初相談したのは法律の無料相談。1回30分で3回までは同じ問題について相談できる。
(その後、途方に暮れてた時に芹澤さんが謝罪に来て助けてくれた。ひとりじゃどうにもならなかったのに)
ネットの閲覧数を稼ぐ為に情報をアップしたのは、イケメンだと持て囃される高野に嫉妬した会社の男性社員達。
《 就業中の社員が社用車使って部下とラブホ♡ 》
仲間内で盛り上がり、新ネタをどんどんアップしているうちに閲覧数は急上昇していく。
騒ぎが収まりかけると『いいね』欲しさに、高野と父親である専務の実名や顔写真を晒し、冤罪をかけられた被害者として実里の情報を写真付きで流す者まで参戦した。
勢いづいた彼等は樋下・倉野・藪沢3名の名前や、会社の情報をどんどん晒していき大炎上。株価にも影響がではじめた。
テレビや新聞に取り上げられ取材合戦はヒートアップ、実里はアパートから出る事も出来なくなった。
高野の彼女だった瑞稀の実名や写真がアップされて追いかけ回され、松井の名前が漏れた頃には株は大暴落していた。
松井の父が親会社の常務だった為、親会社の株価も急落し訴訟問題に発展した。
実里の個人情報を晒したのは瑞稀。実里を虐める為なのか調子に乗ったのかは聞いていないが、個人情報の開示請求をしてようやく判明した。
(こんな状況で、私を馬鹿にしてる家族に連絡なんてできるか!)
「1台じゃ全員は乗れないじゃない。頼むなら2台にしなきゃダメでしょ」
「4人までなら乗れるから1台で大丈夫。私は歩いて行くから、着いたら店の中で待ってて」
(5人でタクシーに乗った事なんて一度もないじゃん)
全員で移動する時は、いつも『先に電車で行ってて』と言われていた。実里は暇だから、実里は準備する必要がないから。
「え? 助手席にひとり乗っても後ろに3人だろ? 狭くて父さんと母さんが可哀想だよ」
「ジャ◯ンタイプの車を指定したから、後ろに3人乗っても狭くないよ。スライドドアで天井も高いし、足元も広いから」
セダンタイプのタクシーは後部座席の足元の真ん中が盛り上がっており、両親も兄姉も乗り降りが面倒だと嫌っているのを知っている。
『1人で乗る時なら構わんが、奥に乗り込むのは面倒くさい』
そう言う父親は必ず最後に乗り込むが。
「まあ、実里の好きにさせてやればええじゃろ。コレは言い出したら聞かんけん』
(お金を出してアプリで呼んだのは私なんですけど~。2台目を呼びたいなら自腹でどうぞ~)
向こうの世界では『アレ』と呼ばれ、この世界では『コレ』と言われる。
(毒親講座にようこそ~、今日は子供の正しい呼び方を学びましょう⋯⋯アレ・コレ・ソレ)
先に出発したいがこの4人を管理人室の前に放置して行くのは気が引ける。実里の姿が見えなくなった途端、管理人さんを問い詰め始めるのが分かっているから。
アプリに『もうすぐ到着します』とメッセージが表示された。
(早よ来てくれ~。あ、信号に引っかかった。あそこの信号、長いんだよな~。
ファミレスなら4人が大量に注文してもそれほど高額にはならないはずだし、現金が足りなくても財布にはクレカも入っているし⋯⋯)
「忘れるとこだった! はい、これね」
実里に押し付けられたのは、くしゃくしゃになったレシート。新幹線はグリーン車利用の4人分。タクシー代はそれぞれの家から駅までと、駅から実里のアパートまでで4枚あった。
「帰りの分はそれと同じでいいと思うわ。お土産は気にしないでね」
(そうきたか~。誰が土産なんか買うか! お前らも持ってきてねえだろうがよお)
4人が乗り込んだタクシーが出発した後、心配顔の管理人さんに手を振ってからダッシュでショッピングモールに向かった。
信号にかかった時、レシートの金額をざっと計算して青ざめた。
(新幹線のグリーン車4人で約36,000円。タクシー代の4枚を足すと、えーっと約18,000円!? あ、青だ。54,000円って舐めてる? 舐めてるよね~。
往復11万円⋯⋯あり得ない。それだけあったら2ヶ月ご飯食べられるからね。ぜ~ったい払わんから!)
銭ゲバと命名されていたのは『見た目ミリーの中身が実里』だった。間引き菜で食い繋いでいた根性はいまだ現在で、一汁一菜を手作りし野菜の皮は炒めて食べている。
姉の見立て臭がするハイブランドのスーツを着た父と、おばさま垂涎ブランドのワンピースとバックで決めていた母。
見た目はシンプルで実はお高いイタリアブランド好きな兄と、毎年海外で買い漁る新作ブランドで身を包んでいた姉。
(そんだけありゃ、交通費くらい出せるだろ!)
実里がファミレスに着いて店に入ると、場違いすぎる4人がメニューを手に文句を垂れ流していた。
「安っぽい内装ねぇ」
「ファミレスなんて何年振りかな。学生時代の部活の時くらいだから⋯⋯」
「やだ! 学生の時だって私はファミレスなんて行かなかったわよ」
「ドリンクバー?」
「お待たせ」
返事はないが勝手に座った実里は4人が注文し終わるのを待った。
「で、反省したの?」
姉が初手から飛ばしてきた。
「何を? なんかした覚えはないけど」
4人曰く⋯⋯仕事をクビになった挙句、勝手にアパートを解約して行方をくらませ連絡ひとつしなかった。連絡を入れても折電ひとつせず心配をかけた。親が困っている時に助けようともせず、ようやく繋がった電話中に暴言を吐いた。
「覚えがあるよな」
身を乗り出してテーブルに肘をついた兄が眉間に皺を寄せて実里を睨みつけた。
「まずひとつ目。クビになったんじゃなくて自分で辞めたの。
ふたつ目。アパートの契約者は私だし、費用は全部自分で払ってるから解約するかどうかは私の自由。
みっつ目。連絡を入れなかったんじゃなく、連絡できなかっただけ。その理由は兄さんか姉さんは知ってそうだよね。会社で勘違いから冤罪をかけられそうになって、その話をネットで広めた人がいたから、騒ぎに巻き込まれないようにしてた。
よっつ目。ネットに携番まで晒されて、イタ電がかなりあったから携帯の電源を切ってた。
いつつ目。父さんと母さんが困ってるようには見えない。
むっつ目。暴言じゃなくて絶縁宣言だから。
ふたつ目からよっつ目は、弁護士さんから勧められた緊急避難だった」
食い違う話をひとつずつ丁寧に説明したが、4人の反応は芳しくない。
「弁護士なんて頼んだらお金が無駄になるだけじゃないの!」
外面のいい母親が方言を封じて抗議してきた。
「状況が状況だったから仕方なかったの。お陰で被害が少なく済んで助かったから、無駄とは思ってないの」
「実里は騙されやすいからな、その弁護士とやらにもぼったくられとるんじゃろう」
実里が当初相談したのは法律の無料相談。1回30分で3回までは同じ問題について相談できる。
(その後、途方に暮れてた時に芹澤さんが謝罪に来て助けてくれた。ひとりじゃどうにもならなかったのに)
ネットの閲覧数を稼ぐ為に情報をアップしたのは、イケメンだと持て囃される高野に嫉妬した会社の男性社員達。
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仲間内で盛り上がり、新ネタをどんどんアップしているうちに閲覧数は急上昇していく。
騒ぎが収まりかけると『いいね』欲しさに、高野と父親である専務の実名や顔写真を晒し、冤罪をかけられた被害者として実里の情報を写真付きで流す者まで参戦した。
勢いづいた彼等は樋下・倉野・藪沢3名の名前や、会社の情報をどんどん晒していき大炎上。株価にも影響がではじめた。
テレビや新聞に取り上げられ取材合戦はヒートアップ、実里はアパートから出る事も出来なくなった。
高野の彼女だった瑞稀の実名や写真がアップされて追いかけ回され、松井の名前が漏れた頃には株は大暴落していた。
松井の父が親会社の常務だった為、親会社の株価も急落し訴訟問題に発展した。
実里の個人情報を晒したのは瑞稀。実里を虐める為なのか調子に乗ったのかは聞いていないが、個人情報の開示請求をしてようやく判明した。
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