9 / 49
9.優雅な客寄せ、猿と猫
しおりを挟む
「本当にこんな事が役に立つんですか?」
「立つんです」
ハーヴィーから贈られたアビ・ア・ラ・フランセーズに袖を通したノアは居心地悪そうにクラバットを緩めようとした。
「あら、ダメよ。今日は最上級の紳士でいてくれないと計画が破綻しちゃう」
コートとブリーチズは揃いの濃い紫のアンカット・ベルベットにガラスの模造宝石と金糸や銀糸で刺繍されている。白い絹紋織のウエストコートが華やかさと軽やかさを添えてノアの端正な顔立ちを引き立たせている。
「コートとウエストコートの揃いの草花柄の刺繍が凄く素敵! 会場中の女性が見てるわよ」
「見せ物小屋の猿になった気分です」
「猿というより珍しい⋯⋯珍獣かしら? 普段眉間に皺を寄せたノアしか知らない令嬢の目に星が輝いてるわ。あっ! 来たわ」
ハーヴィーが亡くなってからパーティーもお茶会も不参加だったライラは4ヶ月ぶりでリストエル伯爵家のパーティーに参加した。
久しぶりに纏ったローブ・ア・ラングレーズはクリーム色の絹タフタ。前身頃は二重になったボタン留めのコンペール形式になっていて、ガウンの前あきは共布の縁飾りが飾られ前身頃と袖口の黒のレースのトリミングは喪に服している現れだろうか。
ライラが思わず声を上げたのはシエナ・アントリム伯爵令嬢が会場入りしたからだった。
「ビクトールは誘い出せたのにシエナ様がいらっしゃらなかったらガッカリしていたところだったわ。さあ、はじめるわよ」
「何をはじめるのかお聞きしてないんですが?」
不満そうなノアがチラチラと会場を見渡しながらライラの耳元で囁いた。
「俺の立ち位置を説明して貰えないと」
「ふふっ、さっき自分で言ってたじゃない『見せ物小屋の猿』だって。是非注目を集める華麗な猿になって客寄せしてね」
「⋯⋯ああ、そういう事ですか」
「はい、そういう事です」
ライラの前で優雅に片膝をついたノアが手を差し出した。
「愚かな護衛にお嬢様のファーストダンスをお願いする名誉をいただけますでしょうか?」
周りの令嬢達が真っ赤な顔になって悲鳴をあげた。
「今日は特別ですもの。宜しくてよ」
差し出されたノアの左手にそっと手を乗せフロアを向かうとまるで花道が出来るかのように人が道を開けてくれた。
背の高いノアは黙っていても目立つ。眉間に皺を寄せていても差し入れが届く上品な顔立ちと成績トップクラスのマナーに令嬢だけでなく妙齢の婦人も顔を赤らめた。
態と時間を少し遅らせて登場を目立たせたはずだったシエナは会場中が注目する二人を見て眉を吊り上げた。
(また、あの女だわ!!)
元々ハーヴィーを狙っていたシエナは邪魔なライラを嫌っていた。
(あの女さえいなければハーヴィーとわたくしはとうの昔に婚約していたのに!)
自分の美しさに見合うのはハーヴィー位だと思っていたシエナは出会いさえあればハーヴィーはライラを捨てて自分の前に跪くと信じていた。
(ハーヴィーがいなくなった途端その弟と婚約してしまうなんて、アレがビクトール? 最低の評判だから気にもしていなかったけれどアレならわたくしのものにしてあげても良いわね。
わたくしの事を知れば猫のように喉を鳴らすに違いないもの)
音楽に合わせて踊る二人はお互いのことだけを見つめあい、時折ノアが耳元で囁くと花が開くような可憐な笑顔を浮かべるライラ。
「何で素敵なんでしょう」
「あれってノア様よね」
「護衛として付き従ってるわけじゃなかったの?」
(今なんて? ビクトールじゃないのね)
「上手く行ってますか?」
「ええ、予定通り2人とも釣れたみたい。後は二人が同時にやって来てくれるようにタイミングを測らなくちゃ。
それ以外の女性も釣れてるから来週から学園で騒がしくなるかも」
ふふっと笑ったライラがノアの胸に少し顔を寄せた。
(まさかこんな機会があるなんてね⋯⋯ハーヴィーがケラケラと笑ってそうだわ)
二人に許される2曲を踊りきり会場の隅でひと息入れているとあちこちから熱い視線が届いてくる。
ノアが手渡してくれた果実水で喉を潤していたライラはノアの持っているグラスを見て眉を顰めた。
「それ、シャンパンじゃない。ノアだけ狡いわ」
「お嬢様は真っ赤になってしまわれるのでアルコールは禁止です」
「別に酔っ払ったりしないわ。色が変わるだけでお酒は強い方だと思うのに⋯⋯リストエル伯爵は美食家でいらして、お酒もとても良いものを揃えておられると有名なのに」
「はい、とても美味しいです。後で銘柄を聞いておきましょうね。屋敷でなら飲み放題⋯⋯とはいかないか」
ニヤリと笑ったノアのお腹に猫パンチを喰らわすライラ達は側から見ても仲良く戯れているようにしか見えない。
周りの人達の殆どが顔見知りで仲の良い人もいるのだが、この後起こりそうな騒ぎに巻き込まれないよう遠くから手を振ってくれた。
チラホラと見かけていたクラスメイトの中の一人が勇気を出して近付いてきかけたが、ちょうどその時タバサ・ルーカンを腕からぶら下げたビクトールが取り巻きを連れてやってくるのが見えた。
ライラは小さく首を横に振って危険を知らせノアの方に向き直った。
「ノア、宜しくね」
「はい、船長」
「おいおい、こんな隅で誰かと思えば礼儀知らずで常識のない婚約者殿じゃないか!」
聞こえよがしな大声に眉を顰められたのにも気付かずビクトールがタバサの耳元に顔を寄せた。
「お前はこんな恥知らずじゃないよなあ」
「当たり前ですわ。婚約者がいながら別の男⋯⋯しかも平民を連れてくるなんて信じられませんわ」
タバサは今日のパーティーで浮くほど豪奢なドレスを着ているが微妙にサイズが合っていない。
(可哀想に、パーティーに連れてくるならドレスくらいオーダーで仕立ててあげるべきだわ)
「喪中のくせにそんな格好をして恥ずかしいと思わんのか?」
「お言葉ですが、婚約者が変更になったので喪に服すことは禁止だと仰られたのもパーティーやお茶会に参加するよう再三指示をされていたのもターンブリー侯爵家ですわ。
それに今日のパーティーへの参加確認はしてありますの。ご存知でしょう?」
(ターンブリー侯爵は『ライラがパーティーに参加するならビクトールに連絡をしておく』と言っていたのだから)
「それにしても平民とダンスなんておかしいですよねえ」
まだビクトールを諦めていないのか取り巻きの一人と化しているリリアが横から口を挟んできた。
早く来てくれないかと願っていたライラの気持ちが通じたのか、ビクトールの取り巻きを掻き分けて声が聞こえて来た。
「立つんです」
ハーヴィーから贈られたアビ・ア・ラ・フランセーズに袖を通したノアは居心地悪そうにクラバットを緩めようとした。
「あら、ダメよ。今日は最上級の紳士でいてくれないと計画が破綻しちゃう」
コートとブリーチズは揃いの濃い紫のアンカット・ベルベットにガラスの模造宝石と金糸や銀糸で刺繍されている。白い絹紋織のウエストコートが華やかさと軽やかさを添えてノアの端正な顔立ちを引き立たせている。
「コートとウエストコートの揃いの草花柄の刺繍が凄く素敵! 会場中の女性が見てるわよ」
「見せ物小屋の猿になった気分です」
「猿というより珍しい⋯⋯珍獣かしら? 普段眉間に皺を寄せたノアしか知らない令嬢の目に星が輝いてるわ。あっ! 来たわ」
ハーヴィーが亡くなってからパーティーもお茶会も不参加だったライラは4ヶ月ぶりでリストエル伯爵家のパーティーに参加した。
久しぶりに纏ったローブ・ア・ラングレーズはクリーム色の絹タフタ。前身頃は二重になったボタン留めのコンペール形式になっていて、ガウンの前あきは共布の縁飾りが飾られ前身頃と袖口の黒のレースのトリミングは喪に服している現れだろうか。
ライラが思わず声を上げたのはシエナ・アントリム伯爵令嬢が会場入りしたからだった。
「ビクトールは誘い出せたのにシエナ様がいらっしゃらなかったらガッカリしていたところだったわ。さあ、はじめるわよ」
「何をはじめるのかお聞きしてないんですが?」
不満そうなノアがチラチラと会場を見渡しながらライラの耳元で囁いた。
「俺の立ち位置を説明して貰えないと」
「ふふっ、さっき自分で言ってたじゃない『見せ物小屋の猿』だって。是非注目を集める華麗な猿になって客寄せしてね」
「⋯⋯ああ、そういう事ですか」
「はい、そういう事です」
ライラの前で優雅に片膝をついたノアが手を差し出した。
「愚かな護衛にお嬢様のファーストダンスをお願いする名誉をいただけますでしょうか?」
周りの令嬢達が真っ赤な顔になって悲鳴をあげた。
「今日は特別ですもの。宜しくてよ」
差し出されたノアの左手にそっと手を乗せフロアを向かうとまるで花道が出来るかのように人が道を開けてくれた。
背の高いノアは黙っていても目立つ。眉間に皺を寄せていても差し入れが届く上品な顔立ちと成績トップクラスのマナーに令嬢だけでなく妙齢の婦人も顔を赤らめた。
態と時間を少し遅らせて登場を目立たせたはずだったシエナは会場中が注目する二人を見て眉を吊り上げた。
(また、あの女だわ!!)
元々ハーヴィーを狙っていたシエナは邪魔なライラを嫌っていた。
(あの女さえいなければハーヴィーとわたくしはとうの昔に婚約していたのに!)
自分の美しさに見合うのはハーヴィー位だと思っていたシエナは出会いさえあればハーヴィーはライラを捨てて自分の前に跪くと信じていた。
(ハーヴィーがいなくなった途端その弟と婚約してしまうなんて、アレがビクトール? 最低の評判だから気にもしていなかったけれどアレならわたくしのものにしてあげても良いわね。
わたくしの事を知れば猫のように喉を鳴らすに違いないもの)
音楽に合わせて踊る二人はお互いのことだけを見つめあい、時折ノアが耳元で囁くと花が開くような可憐な笑顔を浮かべるライラ。
「何で素敵なんでしょう」
「あれってノア様よね」
「護衛として付き従ってるわけじゃなかったの?」
(今なんて? ビクトールじゃないのね)
「上手く行ってますか?」
「ええ、予定通り2人とも釣れたみたい。後は二人が同時にやって来てくれるようにタイミングを測らなくちゃ。
それ以外の女性も釣れてるから来週から学園で騒がしくなるかも」
ふふっと笑ったライラがノアの胸に少し顔を寄せた。
(まさかこんな機会があるなんてね⋯⋯ハーヴィーがケラケラと笑ってそうだわ)
二人に許される2曲を踊りきり会場の隅でひと息入れているとあちこちから熱い視線が届いてくる。
ノアが手渡してくれた果実水で喉を潤していたライラはノアの持っているグラスを見て眉を顰めた。
「それ、シャンパンじゃない。ノアだけ狡いわ」
「お嬢様は真っ赤になってしまわれるのでアルコールは禁止です」
「別に酔っ払ったりしないわ。色が変わるだけでお酒は強い方だと思うのに⋯⋯リストエル伯爵は美食家でいらして、お酒もとても良いものを揃えておられると有名なのに」
「はい、とても美味しいです。後で銘柄を聞いておきましょうね。屋敷でなら飲み放題⋯⋯とはいかないか」
ニヤリと笑ったノアのお腹に猫パンチを喰らわすライラ達は側から見ても仲良く戯れているようにしか見えない。
周りの人達の殆どが顔見知りで仲の良い人もいるのだが、この後起こりそうな騒ぎに巻き込まれないよう遠くから手を振ってくれた。
チラホラと見かけていたクラスメイトの中の一人が勇気を出して近付いてきかけたが、ちょうどその時タバサ・ルーカンを腕からぶら下げたビクトールが取り巻きを連れてやってくるのが見えた。
ライラは小さく首を横に振って危険を知らせノアの方に向き直った。
「ノア、宜しくね」
「はい、船長」
「おいおい、こんな隅で誰かと思えば礼儀知らずで常識のない婚約者殿じゃないか!」
聞こえよがしな大声に眉を顰められたのにも気付かずビクトールがタバサの耳元に顔を寄せた。
「お前はこんな恥知らずじゃないよなあ」
「当たり前ですわ。婚約者がいながら別の男⋯⋯しかも平民を連れてくるなんて信じられませんわ」
タバサは今日のパーティーで浮くほど豪奢なドレスを着ているが微妙にサイズが合っていない。
(可哀想に、パーティーに連れてくるならドレスくらいオーダーで仕立ててあげるべきだわ)
「喪中のくせにそんな格好をして恥ずかしいと思わんのか?」
「お言葉ですが、婚約者が変更になったので喪に服すことは禁止だと仰られたのもパーティーやお茶会に参加するよう再三指示をされていたのもターンブリー侯爵家ですわ。
それに今日のパーティーへの参加確認はしてありますの。ご存知でしょう?」
(ターンブリー侯爵は『ライラがパーティーに参加するならビクトールに連絡をしておく』と言っていたのだから)
「それにしても平民とダンスなんておかしいですよねえ」
まだビクトールを諦めていないのか取り巻きの一人と化しているリリアが横から口を挟んできた。
早く来てくれないかと願っていたライラの気持ちが通じたのか、ビクトールの取り巻きを掻き分けて声が聞こえて来た。
1
あなたにおすすめの小説
差し出された毒杯
しろねこ。
恋愛
深い森の中。
一人のお姫様が王妃より毒杯を授けられる。
「あなたのその表情が見たかった」
毒を飲んだことにより、少女の顔は苦悶に満ちた表情となる。
王妃は少女の美しさが妬ましかった。
そこで命を落としたとされる少女を助けるは一人の王子。
スラリとした体型の美しい王子、ではなく、体格の良い少し脳筋気味な王子。
お供をするは、吊り目で小柄な見た目も中身も猫のように気まぐれな従者。
か○みよ、○がみ…ではないけれど、毒と美しさに翻弄される女性と立ち向かうお姫様なお話。
ハピエン大好き、自己満、ご都合主義な作者による作品です。
同名キャラで複数の作品を書いています。
立場やシチュエーションがちょっと違ったり、サブキャラがメインとなるストーリーをなどを書いています。
ところどころリンクもしています。
※小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿しています!
虐げられ続けてきたお嬢様、全てを踏み台に幸せになることにしました。
ラディ
恋愛
一つ違いの姉と比べられる為に、愚かであることを強制され矯正されて育った妹。
家族からだけではなく、侍女や使用人からも虐げられ弄ばれ続けてきた。
劣悪こそが彼女と標準となっていたある日。
一人の男が現れる。
彼女の人生は彼の登場により一変する。
この機を逃さぬよう、彼女は。
幸せになることに、決めた。
■完結しました! 現在はルビ振りを調整中です!
■第14回恋愛小説大賞99位でした! 応援ありがとうございました!
■感想や御要望などお気軽にどうぞ!
■エールやいいねも励みになります!
■こちらの他にいくつか話を書いてますのでよろしければ、登録コンテンツから是非に。
※一部サブタイトルが文字化けで表示されているのは演出上の仕様です。お使いの端末、表示されているページは正常です。
捨てられた私は遠くで幸せになります
高坂ナツキ
恋愛
ペルヴィス子爵家の娘であるマリー・ド・ペルヴィスは来る日も来る日もポーションづくりに明け暮れている。
父親であるペルヴィス子爵はマリーの作ったポーションや美容品を王都の貴族に売りつけて大金を稼いでいるからだ。
そんな苦しい生活をしていたマリーは、義家族の企みによって家から追い出されることに。
本当に家から出られるの? だったら、この機会を逃すわけにはいかない!
これは強制的にポーションを作らせられていた少女が、家族から逃げて幸せを探す物語。
8/9~11は7:00と17:00の2回投稿。8/12~26は毎日7:00に投稿。全21話予約投稿済みです。
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
ざまぁに失敗したけど辺境伯に溺愛されています
木漏れ日
恋愛
天才魔術師セディが自分の番である『異界渡りの姫』を召喚したとき、16歳の少女奈緒はそれに巻き込まれて、壁外という身分を持たない人々が住む場所に落ちました。
少女は自分を異世界トリップに巻き込んだ『異界渡り姫』に復讐しようとして失敗。なぜかロビン辺境伯は少女も『異界渡りの姫』だと言って溺愛するのですが……
陰陽の姫シリーズ『図書館の幽霊って私のことですか?』と連動しています。
どちらからお読み頂いても話は通じます。
政略結婚だからと諦めていましたが、離縁を決めさせていただきました
あおくん
恋愛
父が決めた結婚。
顔を会わせたこともない相手との結婚を言い渡された私は、反論することもせず政略結婚を受け入れた。
これから私の家となるディオダ侯爵で働く使用人たちとの関係も良好で、旦那様となる義両親ともいい関係を築けた私は今後上手くいくことを悟った。
だが婚姻後、初めての初夜で旦那様から言い渡されたのは「白い結婚」だった。
政略結婚だから最悪愛を求めることは考えてはいなかったけれど、旦那様がそのつもりなら私にも考えがあります。
どうか最後まで、その強気な態度を変えることがないことを、祈っておりますわ。
※いつものゆるふわ設定です。拙い文章がちりばめられています。
最後はハッピーエンドで終えます。
王太子殿下から婚約破棄されたのは冷たい私のせいですか?
ねーさん
恋愛
公爵令嬢であるアリシアは王太子殿下と婚約してから十年、王太子妃教育に勤しんで来た。
なのに王太子殿下は男爵令嬢とイチャイチャ…諫めるアリシアを悪者扱い。「アリシア様は殿下に冷たい」なんて男爵令嬢に言われ、結果、婚約は破棄。
王太子妃になるため自由な時間もなく頑張って来たのに、私は駒じゃありません!
殺された伯爵夫人の六年と七時間のやりなおし
さき
恋愛
愛のない結婚と冷遇生活の末、六年目の結婚記念日に夫に殺されたプリシラ。
だが目を覚ました彼女は結婚した日の夜に戻っていた。
魔女が行った『六年間の時戻し』、それに巻き込まれたプリシラは、同じ人生は歩まないと決めて再び六年間に挑む。
変わらず横暴な夫、今度の人生では慕ってくれる継子。前回の人生では得られなかった味方。
二度目の人生を少しずつ変えていく中、プリシラは前回の人生では現れなかった青年オリバーと出会い……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる