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14.素行不良と疑いの目
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ノアが静かに部屋を出るとサラと二人きりになった。極たまに両親から食事に呼ばれることはあるがそれ以外で食堂を使うことはない。
ライラの生活は水回りを含めて部屋で全て完結するように全てが揃えられていて、ネグレクトだと言う人もいるがライラとしては両親が無関心なだけだと気にもしていない。
執務と勉強用だと言って隣の部屋と繋がるドアをつけて私物化しても文句もなく、指示をすれば使用人は不平も言わず動いてくれる。
(サラとノアだけは信用できるし、それにデレクも)
食欲はなかったが今後のことを考えて無理やり口に料理を運んだ。味方は少なく敵だらけの中で体調を崩している暇も医者にかかっている暇もない。
(食い力は生きる力に直結するって誰かに聞いた事があるわ)
食事の後で勉強部屋に移動してハーヴィーが亡くなってからチェックしていなかった取引を書き写していると私服に着替えたノアがやってきた。
「お待たせ致しました」
「新事実が出過ぎて混乱中なの。サラ、紅茶をお願い。気合いが入りそうなのがいいわ」
「紅茶よりリンデンとレモングラスのハーブティーにされては如何ですか?」
すっきりとした香りのレモングラスと甘さのあるリンデンの組み合わせはライラのお気に入りの一つ。
「そうね、それでお願い」
部屋と部屋を繋ぐドアを開けて作った勉強部屋は壁を厚くして防音にしている。ソファに向かい合わせに座りサラを待つ間、ライラとノアの間には気の置けない者同士にある穏やかな空気が流れ⋯⋯るのがいつものパターンだが、今日はピリピリとした不穏な空気が流れていた。
「何かありましたか? と言うか今日は結構色々ありましたね」
先に沈黙に耐えられなくなったのはノア。
「そう、ありすぎたわ。もしかしたらジェ⋯⋯」
ノックの音がしてサラがハーブティーを運んできた。カップに注がれたハーブティーからレモングラスの爽やかな香りが漂って来た。
「ありがとう。今日はもういいから明日の朝宜しくね」
婚約者以外の男性⋯⋯ノアと二人きりになるなど本来なら問題になるが、『兄妹みたいなものだから』とライラは全く気にしていない。
「では、良い夜を」
「えーっと、さっき言いかけたんだけど⋯⋯ジェラルドが信用出来ないの」
あまりの驚きに目を見張ったノア。
(何かを気にしておられるようだとは思っていたが、長年の友人であるジェラルド様を疑っておられたなんて)
「⋯⋯詳しくお聞かせ願えますか? メイヨー公爵家は貿易会社とは関わりがなかったはずです」
以前、ジェラルドのメイヨー公爵家とミリセントのシェルバーン伯爵家は調べた事があるが、両家ともターンブリーやプリンストンとは一切関わりがなかった。関わりを避けている節さえあったので、今回噂を広めるのに協力してもらったと言うのに。
「⋯⋯会社じゃなくてハーヴィーの件でジェラルドは嘘をついてる気がするの。ハーヴィーは一人じゃないから大丈夫だってはっきり言ってたの。それが誰なのか聞けば良かったんだけど聞いてなくて」
ハーヴィーがひとりでやると言ったとジェラルドが言った時は『聞いてないんだ』と思っただけだったが詳しく話を聞いているうちに違和感を覚えた。
「学園には他に誰もいなかったって守衛が言ってたってしつこすぎた。学園に来たのもひとりで他には誰も来てない、倒れてた時もひとりって」
「確かに⋯⋯そう言われてみれば」
「ハーヴィーが階段を降りようとしていたのは荷物が階段の途中に散らばっていたからだって言ってたでしょう? 帳簿の整理が終わっていたって言うから、帰り道だった可能性が高いけどそれなら強打するのは後頭部ではない気がする。それに、後頭部を打ち付けて即死したなら『うつ伏せ』はおかしくない?」
『⋯⋯医師の見解では、後頭部を強打したのが原因⋯⋯』
『うつ伏せになって血が流れ既に息を⋯⋯』
「もしかしたらだけど、ハーヴィーは階段を上がる前に後頭部を殴られて倒れた可能性もあるんじゃないかしら。鞄なんてその後で上から投げ落とせば済むし。
息がなくても何もしないでそのまま侯爵家に運ぶのも違和感があるの」
ライラの言っていることには一理ある。目撃者のいない高位貴族の令息の死を現場で『息がない』『誰もいない』の二言で片付けてしまうのは安易と言うより疑問しかない。
「あの現場に間違いなく誰かがいたはず。だって、ハーヴィーは左利きなんだもの。ベンも鋏も右手だから知らない人がほとんどだけどね」
『⋯⋯と施錠され鍵はハーヴィーの上着の右ポケットから発見』
生徒会室の鍵穴は右手側にあるがハーヴィーはいつも左手で閉めて左のポケットに入れていた。
(鍵の開け閉めのたびに繋いでいた手を離さなくてはいけないから、何度も揶揄ったことがあるもの)
「だから、誰かがポケットに入れない限り⋯⋯守衛・医師・警ら隊を調べなくちゃ」
亡くなった婚約者のことを知りたいと言えば話が早いだろうと思う。実際、ようやく事実を知りたいと思えるようになったのだから。
「どれもジェラルドの覚え間違いの可能性もある話だし、さっきの話からするとメイヨー公爵家は警ら隊にコネがあるはず。
下手に突っ込まれると面倒ごとを引き寄せそうな気がするの」
「⋯⋯お嬢様は学園に抜け穴があるのをご存知ですか?」
「いいえ、そんなものがあるの?」
「はい、遅刻した生徒がこっそり潜り込む為に使っているようです。素行のよくない生徒しか知らない情報のひとつです」
「だったら、守衛の前を通らなかったからと言って一人きりだとは言えないってことね。もっと早く事故のことを調べておけば良かったわ。ノアが素行の悪い人の一人だっていうのは初めて知ったけど」
苦笑いをするノアを見て少しリラックスしたライラに微かな笑顔が溢れた。
「他に気になる人はいますか?」
「そうね、前期の生徒会役員は全員かな? 彼等ならその頃の様子とか知ってると思うの。ハーヴィーに悪意を持っていた人とか、ハーヴィーとの間に問題が起きたことがあるとか。
それに突然退学した人については特に調べたいわね」
「分かりました。状況次第ですが彼等全員と家族の素行調査と家のつながりも行いましょう」
「私は明日、ハーヴィーの残した物を受け取りに行くつもりなんだけど、その前にチャンスがあれば会計帳簿を調べてみるわ。
ハーヴィーの字は見慣れているから、それを見ればハーヴィーが大階段に行ったのが仕事の前か後かはっきりするから」
「帳簿の確認結果によってはライラ様に危険があるかもしれません。明日はどちらか一つだけにしては如何ですか?」
「いいえ、どちらなのかはっきりさせなくては。あれが事故だったのか事件だったのか少しでも早く知る必要があるの。それによっては会社の不正にも関わってくるかもしれないし。
私の知るハーヴィーがどんな人だったとしても、全員が同じように思っているわけではないって分かってるつもり。
だから、誰かとトラブルを抱えていた可能性もあるって覚悟しているわ」
ライラの生活は水回りを含めて部屋で全て完結するように全てが揃えられていて、ネグレクトだと言う人もいるがライラとしては両親が無関心なだけだと気にもしていない。
執務と勉強用だと言って隣の部屋と繋がるドアをつけて私物化しても文句もなく、指示をすれば使用人は不平も言わず動いてくれる。
(サラとノアだけは信用できるし、それにデレクも)
食欲はなかったが今後のことを考えて無理やり口に料理を運んだ。味方は少なく敵だらけの中で体調を崩している暇も医者にかかっている暇もない。
(食い力は生きる力に直結するって誰かに聞いた事があるわ)
食事の後で勉強部屋に移動してハーヴィーが亡くなってからチェックしていなかった取引を書き写していると私服に着替えたノアがやってきた。
「お待たせ致しました」
「新事実が出過ぎて混乱中なの。サラ、紅茶をお願い。気合いが入りそうなのがいいわ」
「紅茶よりリンデンとレモングラスのハーブティーにされては如何ですか?」
すっきりとした香りのレモングラスと甘さのあるリンデンの組み合わせはライラのお気に入りの一つ。
「そうね、それでお願い」
部屋と部屋を繋ぐドアを開けて作った勉強部屋は壁を厚くして防音にしている。ソファに向かい合わせに座りサラを待つ間、ライラとノアの間には気の置けない者同士にある穏やかな空気が流れ⋯⋯るのがいつものパターンだが、今日はピリピリとした不穏な空気が流れていた。
「何かありましたか? と言うか今日は結構色々ありましたね」
先に沈黙に耐えられなくなったのはノア。
「そう、ありすぎたわ。もしかしたらジェ⋯⋯」
ノックの音がしてサラがハーブティーを運んできた。カップに注がれたハーブティーからレモングラスの爽やかな香りが漂って来た。
「ありがとう。今日はもういいから明日の朝宜しくね」
婚約者以外の男性⋯⋯ノアと二人きりになるなど本来なら問題になるが、『兄妹みたいなものだから』とライラは全く気にしていない。
「では、良い夜を」
「えーっと、さっき言いかけたんだけど⋯⋯ジェラルドが信用出来ないの」
あまりの驚きに目を見張ったノア。
(何かを気にしておられるようだとは思っていたが、長年の友人であるジェラルド様を疑っておられたなんて)
「⋯⋯詳しくお聞かせ願えますか? メイヨー公爵家は貿易会社とは関わりがなかったはずです」
以前、ジェラルドのメイヨー公爵家とミリセントのシェルバーン伯爵家は調べた事があるが、両家ともターンブリーやプリンストンとは一切関わりがなかった。関わりを避けている節さえあったので、今回噂を広めるのに協力してもらったと言うのに。
「⋯⋯会社じゃなくてハーヴィーの件でジェラルドは嘘をついてる気がするの。ハーヴィーは一人じゃないから大丈夫だってはっきり言ってたの。それが誰なのか聞けば良かったんだけど聞いてなくて」
ハーヴィーがひとりでやると言ったとジェラルドが言った時は『聞いてないんだ』と思っただけだったが詳しく話を聞いているうちに違和感を覚えた。
「学園には他に誰もいなかったって守衛が言ってたってしつこすぎた。学園に来たのもひとりで他には誰も来てない、倒れてた時もひとりって」
「確かに⋯⋯そう言われてみれば」
「ハーヴィーが階段を降りようとしていたのは荷物が階段の途中に散らばっていたからだって言ってたでしょう? 帳簿の整理が終わっていたって言うから、帰り道だった可能性が高いけどそれなら強打するのは後頭部ではない気がする。それに、後頭部を打ち付けて即死したなら『うつ伏せ』はおかしくない?」
『⋯⋯医師の見解では、後頭部を強打したのが原因⋯⋯』
『うつ伏せになって血が流れ既に息を⋯⋯』
「もしかしたらだけど、ハーヴィーは階段を上がる前に後頭部を殴られて倒れた可能性もあるんじゃないかしら。鞄なんてその後で上から投げ落とせば済むし。
息がなくても何もしないでそのまま侯爵家に運ぶのも違和感があるの」
ライラの言っていることには一理ある。目撃者のいない高位貴族の令息の死を現場で『息がない』『誰もいない』の二言で片付けてしまうのは安易と言うより疑問しかない。
「あの現場に間違いなく誰かがいたはず。だって、ハーヴィーは左利きなんだもの。ベンも鋏も右手だから知らない人がほとんどだけどね」
『⋯⋯と施錠され鍵はハーヴィーの上着の右ポケットから発見』
生徒会室の鍵穴は右手側にあるがハーヴィーはいつも左手で閉めて左のポケットに入れていた。
(鍵の開け閉めのたびに繋いでいた手を離さなくてはいけないから、何度も揶揄ったことがあるもの)
「だから、誰かがポケットに入れない限り⋯⋯守衛・医師・警ら隊を調べなくちゃ」
亡くなった婚約者のことを知りたいと言えば話が早いだろうと思う。実際、ようやく事実を知りたいと思えるようになったのだから。
「どれもジェラルドの覚え間違いの可能性もある話だし、さっきの話からするとメイヨー公爵家は警ら隊にコネがあるはず。
下手に突っ込まれると面倒ごとを引き寄せそうな気がするの」
「⋯⋯お嬢様は学園に抜け穴があるのをご存知ですか?」
「いいえ、そんなものがあるの?」
「はい、遅刻した生徒がこっそり潜り込む為に使っているようです。素行のよくない生徒しか知らない情報のひとつです」
「だったら、守衛の前を通らなかったからと言って一人きりだとは言えないってことね。もっと早く事故のことを調べておけば良かったわ。ノアが素行の悪い人の一人だっていうのは初めて知ったけど」
苦笑いをするノアを見て少しリラックスしたライラに微かな笑顔が溢れた。
「他に気になる人はいますか?」
「そうね、前期の生徒会役員は全員かな? 彼等ならその頃の様子とか知ってると思うの。ハーヴィーに悪意を持っていた人とか、ハーヴィーとの間に問題が起きたことがあるとか。
それに突然退学した人については特に調べたいわね」
「分かりました。状況次第ですが彼等全員と家族の素行調査と家のつながりも行いましょう」
「私は明日、ハーヴィーの残した物を受け取りに行くつもりなんだけど、その前にチャンスがあれば会計帳簿を調べてみるわ。
ハーヴィーの字は見慣れているから、それを見ればハーヴィーが大階段に行ったのが仕事の前か後かはっきりするから」
「帳簿の確認結果によってはライラ様に危険があるかもしれません。明日はどちらか一つだけにしては如何ですか?」
「いいえ、どちらなのかはっきりさせなくては。あれが事故だったのか事件だったのか少しでも早く知る必要があるの。それによっては会社の不正にも関わってくるかもしれないし。
私の知るハーヴィーがどんな人だったとしても、全員が同じように思っているわけではないって分かってるつもり。
だから、誰かとトラブルを抱えていた可能性もあるって覚悟しているわ」
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