28 / 49
28.ターニャ王女の危険な有備無患
しおりを挟む
「ライラは筋がいいぞ、そこら辺の女性騎士なんぞ足元にも及ばん。おまけにノアが陰湿な戦い方を教えているからな、私でもたまにヒヤッとすることがあるくらいだ」
「揶揄わないで下さい。と言うか、今それ関係ありませんし、陰湿って」
「ライラ、私に秘密にしてたの? 狡い」
ミリセントのジト目から目線を逸らしたライラが苦笑いしているノアに気付いた。
いつの間にか応接室に入ってきていたデレクが部屋の隅で腹を抱えて笑いを堪えていた。
(ターニャ王女、空気読んで下さい。それといつのまにか勅令とか⋯⋯時間的に絶対にありえないんですけど?)
朝一番に生徒会室から箱を回収して賊を討伐しがてら第三騎士団に行った。その後ウェイン・マーシャルの捕縛に向かうことになったのは予定外だった。
ハンター副団長がウェインの捕縛に来る前に医者や警ら隊の報告書を集め第二騎士団に連絡に行ったが、マーシャル伯爵邸の前で待ち続けた時間を合わせたとしても間に合うはずがない。
なにしろ、メイヨー公爵邸に向かうと決めたのはウェイン捕縛の後なのだから。
ライラの疑問に気付いたターニャ王女がサムズアップした。
「ライラ、こういうのを『有備無患』というんだぞ」
(そ、備えあれば憂いなしって⋯⋯うーん、ターニャ様が仰るとなんだか違う気がしてくるのは、ご本人のご気性のせいかしら)
ターニャのお陰で和らいだ時を狙ってジェラルドが走り出し、箱を暖炉に放り込もうとしたがデレクに蹴りを入れられて吹っ飛んだ。
「中身はいらないんですけど、その箱は大切な記念の品なので燃やされるのは困ります」
「は?」
証拠書類が入っていると信じていたジェラルドはライラの説明に唖然とした。
「そのままの状態で持ってくるわけないです。箱はハーヴィーからの贈り物みたいなものですから大切に扱ってもらわなくては」
ノアがポケットから出した鍵で箱を開けると、大量の白紙が出てきた。
「この通り、ハーヴィーは鍵をノアに預けていたんです。そんなことがあったなんて全然知らなくて驚きましたの」
「くそぉぉぉー!!」
ライラが屋敷に帰ってこれたのは夜も遅い時間だった。
マーシャル伯爵家はウェインが逮捕された後、ルシンダや夫人が隠していた貴金属を持って逃走しようとしていたところを逮捕された。マーシャル伯爵は王宮で仕事をしている最中に第二騎士団から召喚状が届いた時点で覚悟を決めたようで、私物などが全て処分された机はきれいに片付けられていたという。
飛び入り参加したミリセントはライラがメイヨー公爵家を訪れた時ジェラルドの部屋に来ていた。ライラが来たというのに部屋で待つように言ったジェラルドに不信を抱いたミリセントが様子を見に階下へ降りると、武装した騎士団員が何人もいて緊迫した様子になっていた。
応接室に行こうとするのを止められたミリセントが、それならと強引に隣室に入り込みライラとジェラルドの話を聞いてしまった。
調査や取り調べが終わるまで内密に進められることになった為メイヨー公爵家の醜態は当面公にならないはずだが、ターンブリー侯爵にだけは第二騎士団から報告がなされることになった。
「とんでもない一日だったわ」
サラが淹れてくれたハーブティーが緊張の連続で疲れ切った体に染み渡る気がした。
「確かに、朝の時点ではこれほど忙しい一日になるとは思いませんでした」
「朝の襲撃がなければ今日のうちにマーシャル伯爵邸に押しかけるつもりはなかったの。詳しい話を聞きたいと思っていただけだったんだけど、急転直下とは正にこの事ね」
「王宮騎士団に向かったのはそのせいだったんですか?」
「警ら隊は信用できないし、貴族相手だからいずれお願いする時のために顔つなぎをしておこうと思ったの。人柄とかも知っておきたかったし」
「貴族相手なら直接第二騎士団に話をされれば良かったのではありませんか?」
「⋯⋯ターニャ様が出てこられたら色々面倒になるかなって。結局同じことになってしまったけど」
口に出しては言えないがターニャ王女は猪突猛進と勇猛果敢を体現した脳筋だと思っている。真っ直ぐすぎる性格が良くもあり⋯⋯面倒でもある、とても魅力的な女性。
「メイヨー公爵家まで今日のうちに片付ける必要はあったのですか?」
「腹が立ちすぎたの。ほんの少しの時間でも放置しておくのが許せなくなったと言うか、我慢できなくて」
ハーヴィーへの仕打ちだけでなく大切な幼馴染だと言いながら陰口を叩いていた、大切な婚約者だと言いながら裏切っていた。
「追い詰められる自信はあったから、法廷で証言できる証人を立てることさえできれば自供だけでいけると思ったの」
「⋯⋯二度と同じ事をしないで下さい。今回、相手が手を出してこなかったのは運が良かっただけです。ひとり手にかけるたびにストッパーは緩くなるそうですから、非常に危険だったんですからね」
「わかってるわ。同じ事はもうしない。多分ね」
「ノア、お嬢様はお疲れだと思うわ」
ライラの曖昧な返事に不満そうな顔をしていたノアだったが、サラの忠告で既に真夜中を過ぎている事を思い出した。
「それではこれで失礼致します。明日はどうされますか?」
「学園には行くつもりよ。どうしても起きられなかったら休むかもだけど、明日の選択授業が幾何だからできれば出席したいの」
「畏まりました。それでは、良い夜を」
湯浴みを済ませてベッドに入ったライラは枕に頭がつくと同時に眠りについた。
「こんな夜更けになんだよ!」
夜遅くにこっそりと帰ってきたビクトールがベッドに入ろうとしているとノックの音がして子飼の使用人の声がした。
「ビクトール様にお知らせしたいことがございまして」
小さくドアを開けて入ってきた使用人はニヤニヤといやらしい笑みを浮かべていた。
ビクトールは屋敷の使用人の何人かに小遣いをやって耳寄りな情報を集めさせている。
「明日じゃダメなのか?」
「恐らく、ビクトール様が直ぐにでもお知りになられたいかと思いまして」
「⋯⋯入れ、くだらん事だったらタダじゃおかないからな」
「ハーヴィー様ですが、ジェラルド・メイヨー公爵令息の手にかかって亡くなられたそうでございます」
「なんだって!?」
「既に逮捕されていますが調査が終わるまでは公にしないとか」
「ふーん、別に俺には関係ないしな」
「左様でございますか?」
「ん?」
「旦那様も奥様も大変気落ちしておられますし、メイヨー公爵家への怒りで周りが見えなくなっているほどでございます」
「⋯⋯ふーん」
「先程も、執務室のドアが開いたままになっておりまして」
「⋯⋯」
「今はお二方とも寝室で話し込んでおられます」
「よくやった! ほら」
普段の小遣いより多めの情報料を貰った使用人はいそいそと部屋を出て行った。
「へっへ! 俺様の時代がやってくるぜ!!」
「揶揄わないで下さい。と言うか、今それ関係ありませんし、陰湿って」
「ライラ、私に秘密にしてたの? 狡い」
ミリセントのジト目から目線を逸らしたライラが苦笑いしているノアに気付いた。
いつの間にか応接室に入ってきていたデレクが部屋の隅で腹を抱えて笑いを堪えていた。
(ターニャ王女、空気読んで下さい。それといつのまにか勅令とか⋯⋯時間的に絶対にありえないんですけど?)
朝一番に生徒会室から箱を回収して賊を討伐しがてら第三騎士団に行った。その後ウェイン・マーシャルの捕縛に向かうことになったのは予定外だった。
ハンター副団長がウェインの捕縛に来る前に医者や警ら隊の報告書を集め第二騎士団に連絡に行ったが、マーシャル伯爵邸の前で待ち続けた時間を合わせたとしても間に合うはずがない。
なにしろ、メイヨー公爵邸に向かうと決めたのはウェイン捕縛の後なのだから。
ライラの疑問に気付いたターニャ王女がサムズアップした。
「ライラ、こういうのを『有備無患』というんだぞ」
(そ、備えあれば憂いなしって⋯⋯うーん、ターニャ様が仰るとなんだか違う気がしてくるのは、ご本人のご気性のせいかしら)
ターニャのお陰で和らいだ時を狙ってジェラルドが走り出し、箱を暖炉に放り込もうとしたがデレクに蹴りを入れられて吹っ飛んだ。
「中身はいらないんですけど、その箱は大切な記念の品なので燃やされるのは困ります」
「は?」
証拠書類が入っていると信じていたジェラルドはライラの説明に唖然とした。
「そのままの状態で持ってくるわけないです。箱はハーヴィーからの贈り物みたいなものですから大切に扱ってもらわなくては」
ノアがポケットから出した鍵で箱を開けると、大量の白紙が出てきた。
「この通り、ハーヴィーは鍵をノアに預けていたんです。そんなことがあったなんて全然知らなくて驚きましたの」
「くそぉぉぉー!!」
ライラが屋敷に帰ってこれたのは夜も遅い時間だった。
マーシャル伯爵家はウェインが逮捕された後、ルシンダや夫人が隠していた貴金属を持って逃走しようとしていたところを逮捕された。マーシャル伯爵は王宮で仕事をしている最中に第二騎士団から召喚状が届いた時点で覚悟を決めたようで、私物などが全て処分された机はきれいに片付けられていたという。
飛び入り参加したミリセントはライラがメイヨー公爵家を訪れた時ジェラルドの部屋に来ていた。ライラが来たというのに部屋で待つように言ったジェラルドに不信を抱いたミリセントが様子を見に階下へ降りると、武装した騎士団員が何人もいて緊迫した様子になっていた。
応接室に行こうとするのを止められたミリセントが、それならと強引に隣室に入り込みライラとジェラルドの話を聞いてしまった。
調査や取り調べが終わるまで内密に進められることになった為メイヨー公爵家の醜態は当面公にならないはずだが、ターンブリー侯爵にだけは第二騎士団から報告がなされることになった。
「とんでもない一日だったわ」
サラが淹れてくれたハーブティーが緊張の連続で疲れ切った体に染み渡る気がした。
「確かに、朝の時点ではこれほど忙しい一日になるとは思いませんでした」
「朝の襲撃がなければ今日のうちにマーシャル伯爵邸に押しかけるつもりはなかったの。詳しい話を聞きたいと思っていただけだったんだけど、急転直下とは正にこの事ね」
「王宮騎士団に向かったのはそのせいだったんですか?」
「警ら隊は信用できないし、貴族相手だからいずれお願いする時のために顔つなぎをしておこうと思ったの。人柄とかも知っておきたかったし」
「貴族相手なら直接第二騎士団に話をされれば良かったのではありませんか?」
「⋯⋯ターニャ様が出てこられたら色々面倒になるかなって。結局同じことになってしまったけど」
口に出しては言えないがターニャ王女は猪突猛進と勇猛果敢を体現した脳筋だと思っている。真っ直ぐすぎる性格が良くもあり⋯⋯面倒でもある、とても魅力的な女性。
「メイヨー公爵家まで今日のうちに片付ける必要はあったのですか?」
「腹が立ちすぎたの。ほんの少しの時間でも放置しておくのが許せなくなったと言うか、我慢できなくて」
ハーヴィーへの仕打ちだけでなく大切な幼馴染だと言いながら陰口を叩いていた、大切な婚約者だと言いながら裏切っていた。
「追い詰められる自信はあったから、法廷で証言できる証人を立てることさえできれば自供だけでいけると思ったの」
「⋯⋯二度と同じ事をしないで下さい。今回、相手が手を出してこなかったのは運が良かっただけです。ひとり手にかけるたびにストッパーは緩くなるそうですから、非常に危険だったんですからね」
「わかってるわ。同じ事はもうしない。多分ね」
「ノア、お嬢様はお疲れだと思うわ」
ライラの曖昧な返事に不満そうな顔をしていたノアだったが、サラの忠告で既に真夜中を過ぎている事を思い出した。
「それではこれで失礼致します。明日はどうされますか?」
「学園には行くつもりよ。どうしても起きられなかったら休むかもだけど、明日の選択授業が幾何だからできれば出席したいの」
「畏まりました。それでは、良い夜を」
湯浴みを済ませてベッドに入ったライラは枕に頭がつくと同時に眠りについた。
「こんな夜更けになんだよ!」
夜遅くにこっそりと帰ってきたビクトールがベッドに入ろうとしているとノックの音がして子飼の使用人の声がした。
「ビクトール様にお知らせしたいことがございまして」
小さくドアを開けて入ってきた使用人はニヤニヤといやらしい笑みを浮かべていた。
ビクトールは屋敷の使用人の何人かに小遣いをやって耳寄りな情報を集めさせている。
「明日じゃダメなのか?」
「恐らく、ビクトール様が直ぐにでもお知りになられたいかと思いまして」
「⋯⋯入れ、くだらん事だったらタダじゃおかないからな」
「ハーヴィー様ですが、ジェラルド・メイヨー公爵令息の手にかかって亡くなられたそうでございます」
「なんだって!?」
「既に逮捕されていますが調査が終わるまでは公にしないとか」
「ふーん、別に俺には関係ないしな」
「左様でございますか?」
「ん?」
「旦那様も奥様も大変気落ちしておられますし、メイヨー公爵家への怒りで周りが見えなくなっているほどでございます」
「⋯⋯ふーん」
「先程も、執務室のドアが開いたままになっておりまして」
「⋯⋯」
「今はお二方とも寝室で話し込んでおられます」
「よくやった! ほら」
普段の小遣いより多めの情報料を貰った使用人はいそいそと部屋を出て行った。
「へっへ! 俺様の時代がやってくるぜ!!」
5
あなたにおすすめの小説
差し出された毒杯
しろねこ。
恋愛
深い森の中。
一人のお姫様が王妃より毒杯を授けられる。
「あなたのその表情が見たかった」
毒を飲んだことにより、少女の顔は苦悶に満ちた表情となる。
王妃は少女の美しさが妬ましかった。
そこで命を落としたとされる少女を助けるは一人の王子。
スラリとした体型の美しい王子、ではなく、体格の良い少し脳筋気味な王子。
お供をするは、吊り目で小柄な見た目も中身も猫のように気まぐれな従者。
か○みよ、○がみ…ではないけれど、毒と美しさに翻弄される女性と立ち向かうお姫様なお話。
ハピエン大好き、自己満、ご都合主義な作者による作品です。
同名キャラで複数の作品を書いています。
立場やシチュエーションがちょっと違ったり、サブキャラがメインとなるストーリーをなどを書いています。
ところどころリンクもしています。
※小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿しています!
虐げられ続けてきたお嬢様、全てを踏み台に幸せになることにしました。
ラディ
恋愛
一つ違いの姉と比べられる為に、愚かであることを強制され矯正されて育った妹。
家族からだけではなく、侍女や使用人からも虐げられ弄ばれ続けてきた。
劣悪こそが彼女と標準となっていたある日。
一人の男が現れる。
彼女の人生は彼の登場により一変する。
この機を逃さぬよう、彼女は。
幸せになることに、決めた。
■完結しました! 現在はルビ振りを調整中です!
■第14回恋愛小説大賞99位でした! 応援ありがとうございました!
■感想や御要望などお気軽にどうぞ!
■エールやいいねも励みになります!
■こちらの他にいくつか話を書いてますのでよろしければ、登録コンテンツから是非に。
※一部サブタイトルが文字化けで表示されているのは演出上の仕様です。お使いの端末、表示されているページは正常です。
捨てられた私は遠くで幸せになります
高坂ナツキ
恋愛
ペルヴィス子爵家の娘であるマリー・ド・ペルヴィスは来る日も来る日もポーションづくりに明け暮れている。
父親であるペルヴィス子爵はマリーの作ったポーションや美容品を王都の貴族に売りつけて大金を稼いでいるからだ。
そんな苦しい生活をしていたマリーは、義家族の企みによって家から追い出されることに。
本当に家から出られるの? だったら、この機会を逃すわけにはいかない!
これは強制的にポーションを作らせられていた少女が、家族から逃げて幸せを探す物語。
8/9~11は7:00と17:00の2回投稿。8/12~26は毎日7:00に投稿。全21話予約投稿済みです。
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
ざまぁに失敗したけど辺境伯に溺愛されています
木漏れ日
恋愛
天才魔術師セディが自分の番である『異界渡りの姫』を召喚したとき、16歳の少女奈緒はそれに巻き込まれて、壁外という身分を持たない人々が住む場所に落ちました。
少女は自分を異世界トリップに巻き込んだ『異界渡り姫』に復讐しようとして失敗。なぜかロビン辺境伯は少女も『異界渡りの姫』だと言って溺愛するのですが……
陰陽の姫シリーズ『図書館の幽霊って私のことですか?』と連動しています。
どちらからお読み頂いても話は通じます。
政略結婚だからと諦めていましたが、離縁を決めさせていただきました
あおくん
恋愛
父が決めた結婚。
顔を会わせたこともない相手との結婚を言い渡された私は、反論することもせず政略結婚を受け入れた。
これから私の家となるディオダ侯爵で働く使用人たちとの関係も良好で、旦那様となる義両親ともいい関係を築けた私は今後上手くいくことを悟った。
だが婚姻後、初めての初夜で旦那様から言い渡されたのは「白い結婚」だった。
政略結婚だから最悪愛を求めることは考えてはいなかったけれど、旦那様がそのつもりなら私にも考えがあります。
どうか最後まで、その強気な態度を変えることがないことを、祈っておりますわ。
※いつものゆるふわ設定です。拙い文章がちりばめられています。
最後はハッピーエンドで終えます。
王太子殿下から婚約破棄されたのは冷たい私のせいですか?
ねーさん
恋愛
公爵令嬢であるアリシアは王太子殿下と婚約してから十年、王太子妃教育に勤しんで来た。
なのに王太子殿下は男爵令嬢とイチャイチャ…諫めるアリシアを悪者扱い。「アリシア様は殿下に冷たい」なんて男爵令嬢に言われ、結果、婚約は破棄。
王太子妃になるため自由な時間もなく頑張って来たのに、私は駒じゃありません!
殺された伯爵夫人の六年と七時間のやりなおし
さき
恋愛
愛のない結婚と冷遇生活の末、六年目の結婚記念日に夫に殺されたプリシラ。
だが目を覚ました彼女は結婚した日の夜に戻っていた。
魔女が行った『六年間の時戻し』、それに巻き込まれたプリシラは、同じ人生は歩まないと決めて再び六年間に挑む。
変わらず横暴な夫、今度の人生では慕ってくれる継子。前回の人生では得られなかった味方。
二度目の人生を少しずつ変えていく中、プリシラは前回の人生では現れなかった青年オリバーと出会い……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる