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36.念には念を入れて確認しましょう
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「し、したに決まってるだろうが! 貴様、言うに事欠いて地に落ちただと!?
貴様のような奴とは婚約破棄だ! それが嫌なら今の言葉を取り消して謝れ⋯⋯土下座して謝れ!!」
目を吊り上げて睨みつけてくるビクトールと笑いを堪えたキャサリンだが⋯⋯。
「謝らなかったらどうなりますの?」
婚約破棄と脅しても動揺する気配のないライラにビクトールとキャサリンの方が動揺しはじめた。
「ライラ様、素直に謝られたほうが賢明ですわ。家と家の事業に影響しては困られますでしょう? ひと言ごめんなさいと言うだけで済みますのよ」
首を傾げたビクトールと眉間に皺を寄せたキャサリンがライラに譲歩するよう説得をはじめた。
「そ、そうだぞ。貴様がほんの少し悪かったと言えば許す。許してやる」
「ビクトール、わたくし許してもらわなければならないような事をした覚えがありませんの。ほんの僅かも。ですから謝りませんわ。どうされます?」
「「え?」」
「で・す・か・ら、店に出入り禁止を頼んでおりませんし、虐めるどころか会いに行った事もございません。だから、謝る理由がございませんの。で、どうなさいます?」
「こ、婚約破棄だ。そんな偉そうな態度なら、婚約破棄してやる!!」
「畏まりました、喜んで⋯⋯謹んでお受けいたします。ノア、書類を」
「はい」
ノアがいそいそと書類を広げペンを無理矢理ビクトールに持たせた。
「え? あ、待って! それはダメでしょう? 侯爵家同士の婚約破棄に男爵家が関わるなんて、うちが取り潰されちゃう!
政略なのに⋯⋯な、なんで?」
「そ、そんな事して⋯⋯いいと思ってるのか?ターンブリーとの縁を切ったプリンストンがどうなるか分かっているのか!?」
「そうよ、謝れば済むのよ。家業に差し障りが出て困るのはライラ様じゃない。私はライラ様のごめんなさいが聞ければいいの!」
ペンを持ったまま固まっているビクトールの横でキャサリンが真っ青になっている。
「サルーン嬢の狙いは存じておりますわ。どんな理由でも構わないからわたくしがひれ伏せば気が済むのでしょう? でも、謝罪する理由を作っていただけませんでしたから⋯⋯冤罪では謝れませんもの」
「わた、私は⋯⋯だって、ライラ様がセシを泣かせたから」
「不当なおねだりをされたからお断りしただけですわ。それで泣かれただけですのに謝る必要は感じませんわ」
「そ、それは⋯⋯だって可哀想じゃない」
動揺するキャサリンの後ろでガタンと椅子が倒れる音がした。
「キャシー、私のためにこんなことしでかしたの!?」
「え! ま、待って。セシ⋯⋯こんな、こんなつもりじゃなかったの!!」
メソメソと泣くディステイト嬢を見ながら呆然と立ち尽くすサルーン嬢。
(ディステイト嬢が参戦しては話がますます長くなってしまうわ)
「取り敢えず、ディステイト嬢はお待ちいただけますかしら? 物事はひとつずつ片付けなくては」
「は、はい」
「えーっと、ディステイト嬢から依頼されたのはビクトールの支払いを肩代わりすることで、それをお断りしたら泣かれてしまったのでしたわね。
だからと言って、冤罪をかけられても困りますわね。わたくしが出入り禁止の依頼をしたお店の名前を教えていただけるかしら? 騎士団にでも確認していただきましょう」
「あ、えっと」
「なに? 嘘なの」
「男爵家が侯爵家に冤罪だって」
「ヤバすぎだよ」
「ついでに侯爵夫人の座も狙っておられました? それならビクトールがここでサルーン嬢との婚約を発表すれば願いが叶いましてよ? これだけ大勢の中で発表すればなかった事には出来ませんもの」
「キャサリンと? だって、俺んちとプリンストンとの政略だろ?」
「サルーン嬢からお聞きになっておられません? サルーン男爵家はプリンストンと血が繋がっておりますの。だから、本人が希望されるならプリンストン侯爵家の養女になれば問題解決ですわ」
「⋯⋯養女、キャサリンが?」
「ええ、プリンストンと血が繋がってますから。サルーン嬢もそれを知っておられるからこその今ですものね」
ぐっとペンを握りしめたビクトールがサインをして叫んだ。
「よし、俺様は婚約破棄してキャサリンと婚約するぞ!」
「サルーン嬢はよろしいのですか? プリンストンの養女になってビクトールと婚約したいのですか?」
「ビクトールと?」
「ええ、サルーン嬢のお気持ちを抜きに婚約を決めるなんて可哀想ですもの。サルーン嬢が悩んでおられる間にビクトールのサインを確認しておきましょう。
大勢の前で宣言されたのですから婚約破棄については覆りませんものね」
あまり深く考えもせずサインを済ませたビクトールの前から書類をもぎ取ったノアがサインの綴りを確認した。
「婚約破棄の正式書類のサイン確認致しました。婚約式の時に決めた内容を全て破棄する旨の書類と慰謝料の請求書のいずれにも間違いなくサインされています。
婚約時にターンブリー侯爵家へ支援した金の一括返済の書類についてもサイン確認しました。
今回の婚約破棄はターンブリー侯爵家令息による不貞が破棄理由となりますので、誓約の監視人である教会への罰金は典礼の定式書に則ってターンブリー侯爵家より支払う旨の書類も確認しました」
それぞれの書類をノアが声に出しながら確認しているが聞いているのはライラとミリセントだけだった。
ライラに難癖をつけて頭を押さえつけたかったビクトールは脅しのつもりで婚約破棄だと叫んだだけだった。ライラがそれだけは勘弁して欲しいと言えば溜飲が下がる。
家同士の繋がりがあるからどうせ口だけだが、何を言っても勝てないビクトールのヤケクソ発言。
それをライラに受け入れられてしまい慌てたが、ライラから耳寄りな情報がもたらされて舞い上がった。
(俺様が選んだキャサリンはプリンストンだったなんて!)
血が繋がっているから養女にすれば良いとライラに言われそれなら⋯⋯と勢いでサインしたが、今頃になって不安が押し寄せてきた。
(こんな事をして、父上に叱られないか?)
その時ビクトールが思い出したのはキャサリンに教えてもらって紋章院に出した書類。
(そうだ! 俺はもうターンブリー侯爵なんだ。だから、誰からも文句なんて言われる筋合いはないんだ。
しかし、由緒あるターンブリー侯爵家の夫人になれるのに、ライラはなんでこうもあっさりと引き下がったんだ?)
大切な友達を助けようとしただけなのに逆に泣かせてしまった罪悪感から絶対に仕返ししてやると息巻いたキャサリン。
(この間は私が悪かったって言わせるわ!)
アレコレ考えているうちに何不自由なく暮らしている高位貴族への不満も吹き出して、どんどん作戦が思い浮かんできた。婚約破棄されたら一番吠えずらをかくはずだと思いついた。
(ライラだって家と家のつながりにヒビを入れられそうになれば慌てるはずだもの)
ビクトールがチラッと話した『内緒で紋章印を押した用紙』についてヒントを与えながら⋯⋯。
(夫がこれくらいバカならチョロいのに)
侯爵夫人になって国内トップの貿易会社で働けるかも。ターンブリー侯爵は役員になるって⋯⋯妄想が膨らんで。
(それが今目の前に⋯⋯それなら手に入れれば良いわよね)
貴様のような奴とは婚約破棄だ! それが嫌なら今の言葉を取り消して謝れ⋯⋯土下座して謝れ!!」
目を吊り上げて睨みつけてくるビクトールと笑いを堪えたキャサリンだが⋯⋯。
「謝らなかったらどうなりますの?」
婚約破棄と脅しても動揺する気配のないライラにビクトールとキャサリンの方が動揺しはじめた。
「ライラ様、素直に謝られたほうが賢明ですわ。家と家の事業に影響しては困られますでしょう? ひと言ごめんなさいと言うだけで済みますのよ」
首を傾げたビクトールと眉間に皺を寄せたキャサリンがライラに譲歩するよう説得をはじめた。
「そ、そうだぞ。貴様がほんの少し悪かったと言えば許す。許してやる」
「ビクトール、わたくし許してもらわなければならないような事をした覚えがありませんの。ほんの僅かも。ですから謝りませんわ。どうされます?」
「「え?」」
「で・す・か・ら、店に出入り禁止を頼んでおりませんし、虐めるどころか会いに行った事もございません。だから、謝る理由がございませんの。で、どうなさいます?」
「こ、婚約破棄だ。そんな偉そうな態度なら、婚約破棄してやる!!」
「畏まりました、喜んで⋯⋯謹んでお受けいたします。ノア、書類を」
「はい」
ノアがいそいそと書類を広げペンを無理矢理ビクトールに持たせた。
「え? あ、待って! それはダメでしょう? 侯爵家同士の婚約破棄に男爵家が関わるなんて、うちが取り潰されちゃう!
政略なのに⋯⋯な、なんで?」
「そ、そんな事して⋯⋯いいと思ってるのか?ターンブリーとの縁を切ったプリンストンがどうなるか分かっているのか!?」
「そうよ、謝れば済むのよ。家業に差し障りが出て困るのはライラ様じゃない。私はライラ様のごめんなさいが聞ければいいの!」
ペンを持ったまま固まっているビクトールの横でキャサリンが真っ青になっている。
「サルーン嬢の狙いは存じておりますわ。どんな理由でも構わないからわたくしがひれ伏せば気が済むのでしょう? でも、謝罪する理由を作っていただけませんでしたから⋯⋯冤罪では謝れませんもの」
「わた、私は⋯⋯だって、ライラ様がセシを泣かせたから」
「不当なおねだりをされたからお断りしただけですわ。それで泣かれただけですのに謝る必要は感じませんわ」
「そ、それは⋯⋯だって可哀想じゃない」
動揺するキャサリンの後ろでガタンと椅子が倒れる音がした。
「キャシー、私のためにこんなことしでかしたの!?」
「え! ま、待って。セシ⋯⋯こんな、こんなつもりじゃなかったの!!」
メソメソと泣くディステイト嬢を見ながら呆然と立ち尽くすサルーン嬢。
(ディステイト嬢が参戦しては話がますます長くなってしまうわ)
「取り敢えず、ディステイト嬢はお待ちいただけますかしら? 物事はひとつずつ片付けなくては」
「は、はい」
「えーっと、ディステイト嬢から依頼されたのはビクトールの支払いを肩代わりすることで、それをお断りしたら泣かれてしまったのでしたわね。
だからと言って、冤罪をかけられても困りますわね。わたくしが出入り禁止の依頼をしたお店の名前を教えていただけるかしら? 騎士団にでも確認していただきましょう」
「あ、えっと」
「なに? 嘘なの」
「男爵家が侯爵家に冤罪だって」
「ヤバすぎだよ」
「ついでに侯爵夫人の座も狙っておられました? それならビクトールがここでサルーン嬢との婚約を発表すれば願いが叶いましてよ? これだけ大勢の中で発表すればなかった事には出来ませんもの」
「キャサリンと? だって、俺んちとプリンストンとの政略だろ?」
「サルーン嬢からお聞きになっておられません? サルーン男爵家はプリンストンと血が繋がっておりますの。だから、本人が希望されるならプリンストン侯爵家の養女になれば問題解決ですわ」
「⋯⋯養女、キャサリンが?」
「ええ、プリンストンと血が繋がってますから。サルーン嬢もそれを知っておられるからこその今ですものね」
ぐっとペンを握りしめたビクトールがサインをして叫んだ。
「よし、俺様は婚約破棄してキャサリンと婚約するぞ!」
「サルーン嬢はよろしいのですか? プリンストンの養女になってビクトールと婚約したいのですか?」
「ビクトールと?」
「ええ、サルーン嬢のお気持ちを抜きに婚約を決めるなんて可哀想ですもの。サルーン嬢が悩んでおられる間にビクトールのサインを確認しておきましょう。
大勢の前で宣言されたのですから婚約破棄については覆りませんものね」
あまり深く考えもせずサインを済ませたビクトールの前から書類をもぎ取ったノアがサインの綴りを確認した。
「婚約破棄の正式書類のサイン確認致しました。婚約式の時に決めた内容を全て破棄する旨の書類と慰謝料の請求書のいずれにも間違いなくサインされています。
婚約時にターンブリー侯爵家へ支援した金の一括返済の書類についてもサイン確認しました。
今回の婚約破棄はターンブリー侯爵家令息による不貞が破棄理由となりますので、誓約の監視人である教会への罰金は典礼の定式書に則ってターンブリー侯爵家より支払う旨の書類も確認しました」
それぞれの書類をノアが声に出しながら確認しているが聞いているのはライラとミリセントだけだった。
ライラに難癖をつけて頭を押さえつけたかったビクトールは脅しのつもりで婚約破棄だと叫んだだけだった。ライラがそれだけは勘弁して欲しいと言えば溜飲が下がる。
家同士の繋がりがあるからどうせ口だけだが、何を言っても勝てないビクトールのヤケクソ発言。
それをライラに受け入れられてしまい慌てたが、ライラから耳寄りな情報がもたらされて舞い上がった。
(俺様が選んだキャサリンはプリンストンだったなんて!)
血が繋がっているから養女にすれば良いとライラに言われそれなら⋯⋯と勢いでサインしたが、今頃になって不安が押し寄せてきた。
(こんな事をして、父上に叱られないか?)
その時ビクトールが思い出したのはキャサリンに教えてもらって紋章院に出した書類。
(そうだ! 俺はもうターンブリー侯爵なんだ。だから、誰からも文句なんて言われる筋合いはないんだ。
しかし、由緒あるターンブリー侯爵家の夫人になれるのに、ライラはなんでこうもあっさりと引き下がったんだ?)
大切な友達を助けようとしただけなのに逆に泣かせてしまった罪悪感から絶対に仕返ししてやると息巻いたキャサリン。
(この間は私が悪かったって言わせるわ!)
アレコレ考えているうちに何不自由なく暮らしている高位貴族への不満も吹き出して、どんどん作戦が思い浮かんできた。婚約破棄されたら一番吠えずらをかくはずだと思いついた。
(ライラだって家と家のつながりにヒビを入れられそうになれば慌てるはずだもの)
ビクトールがチラッと話した『内緒で紋章印を押した用紙』についてヒントを与えながら⋯⋯。
(夫がこれくらいバカならチョロいのに)
侯爵夫人になって国内トップの貿易会社で働けるかも。ターンブリー侯爵は役員になるって⋯⋯妄想が膨らんで。
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