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第2章 スキル覚醒
第12話「勇者は進路を変更します」
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グレンの機嫌が悪い。
なにもしてないのに壊れた。……じゃないや、怒ってる。
あー……いや、なにもしてないことはない。
けど、でも多分絶対オレは悪くない……。
◇◆◇
あ、そういやベルンハルトの故郷、モンスターに襲われるんだったわ――と思い出したオレは、グレンに告げた。
「……グレン。ごめん、予定変更だ。――王都に行く前に、ちょっとだけ家寄るぞ」
ミルザム領の壊滅を防ぐ義理はオレにはない、と目を背けてしまいたいところだが……残念ながら、義理はなくとも責任は、因果はオレにある。
――『物語』の第三話。
グレンがアイリと共に王都ギルドへ向かう途中、二人の前にセシリアとドロシーが現れる。そこでグレンはベルンハルトの死を伝えられるのだ。
ベルンハルトが一人で雪の草原へ挑み、息絶えたことを知らされたグレンは自責の念に駆られる。
アイリに、「勇者様は……あなたを一方的に追放したんでしょう? 責任を感じる必要なんてないわ」と慰められるも、グレンは「それでも、俺が彼を一人にしなければ、彼は死ななかった」と思い悩む。
そうしてグレンは気持ちの整理をつけるためにミルザム伯領――幼い頃、ベルンハルトと過ごした故郷へと向かうのだ。
……ここまでが第三話。
その後は……確か四話か五話で、モンスターに襲われて、アイリやエステルたちを守るためにグレンが【皇帝】のスキルを発現させ、見事故郷は守られる……。
と、まあそんな感じなので。
ベルンハルト=オレが死んでいたら被害は出なかったはずの場所で、このままだとエステルを含めた大勢の領民が死ぬことになるわけだ。
……さすがに、オレも人の子なのでそれは目覚めが悪い。
自分でもわからないようなバタフライエフェクトですでにオレの知らない犠牲が出てるかもしれないのにこんなことを考えるのは偽善だ。
でも……ミルザム伯領に赴くことはオレにとってもそれなりのメリットがあるはずだから、それで納得することにしよう。
「ええ、構いませんよ。俺も――エステル様にお会いしたいので」
グレンも承知してくれて、オレたちは『物語』よりも少し早めに里帰りすることになった。
◇◆◇
さて、この会話のどこでグレンはご機嫌斜めになったのでしょうか?
この問題が解けたらあなたのIQは一億!
……オレはIQ三億あるのでわかる。
こいつは――エステルに嫉妬してるんだ。
いや、さっきのはエステルと結婚してぇ~っていうオレのただの願望なんだけどさ。
しかも……よくよく考えれば、ベルンハルトとエステルの政略結婚はまずあり得ない。
エステルの家、シャウラ子爵家はもとよりミルザム伯爵家の配下であるし、ロニーを養子にしたことで結びつきはより強固なものとなったはずだ。
今更、ベルンハルトとエステルを結婚させる意味がない。
……というか、本来の嫡子を、養子の姉と結婚させるって意味わかんないことは貴族ならしないと思う。
誰になに言われるかわかんないし。
つまりは、オレの発言は「あ~エステルたんと結婚したいよぉ~」ぐらいの寝言に過ぎない。
聡明なグレン(バグってるのでちょっと怪しいが)にだってそれぐらいはすぐに理解できそうなもんなんだけど……。
「……なぁ、なに怒ってんの」
「怒ってませんけど」
「怒ってるだろ」
だって腰に回ってる腕の力が強すぎるもの……。
怒ってないんだとしたらなんなんだよ。筋トレか、腰締め上げダイエット?
「オレが、エステルと結婚したいって言ったことか?」
このままじゃ話が終わりそうにない。近すぎて気恥ずかしいからやだったんだけど、振り向いて上を見上げた。
うっ……あ~かっこいい……。
グレンくんって綺麗な顔してるよね~モデルとかならないの? それかアイドル! うそ~どっちもなんないの??!! もったいなーい! とりあえず今すぐ配信者とかなりなよ!
っと、いけない。
グレンのあまりのイケメンっぷりに脳内に女子高生がログインした……。
「でも、それは――」
「違いますよ」
低く色気のある声を放つ彼の唇が、オレの唇に重ねられる。
そして、すぐに離されて――彼は表情を歪めた。
「貴方が……俺が貴方の傍をいつか離れるって、当たり前みたいに考えてることが……悲しいんです」
確かに、そういう前提で話してましたわ。いやでも、それが順当だし。
「怒っていると言うのも……そうですね。間違いじゃないかもしれません」
一度解放された唇がまた、塞がれて……離れる。その繰り返し。
その末に、グレンは絞り出すように告げてきた。
「家の駒になることを“当たり前“だと思っていることが――貴方が……貴方自身をないがしろにすることが、腹立たしい」
――グレン、それさ。
「ははっ……」
「なにがおかしいんですか!」
思わず笑ってしまった。
グレンは眉をひそめたが、オレの愉快な気持ちはなくならない。
「いや……お母さんと同じこと言うんだなって、思っただけ」
「……伯爵夫人と?」
この世界の――ベルンハルトの母親じゃなくて、オレのお母さんの話だけどね。
「んー……お母さんは、オレのこと本気で怒ったりとか、全然しない人なんだけどさ……一回だけ、すごい怒られたんだよ」
母の親族が――オレなど、生まれなければよかったと、そう言っているのを聞いた日のことだ。
オレもその通りだと思った。
赤谷蓮は生まれてくるべきではなかった――それは、オレの中に幼少の頃からあった想いだ。
彼らはその想いを言語化しただけ。彼らが悪なのではない。
だからオレは。
「――なんで、オレを産んだのかって訊いたんだ」
産まなければ、そんな風に腕が点滴の跡まみれになることもなかったのに――と。
「そしたら……すごい怒られた。泣きじゃくりながら抱きしめられて……“貴方が貴方自身を大切にしないのは許さない“って」
それからすぐ、母はオレを良く思っていなかった親族――叔父さん以外の全員だ――と縁を切ったのだ。
「お前も同じこと言うから……なんか……」
俯いた。言葉が、視界が揺らぐ。
「ベル……泣かないで」
泣いてない。泣いてないし……。
だって、こんな安っぽい三文小説みたいな思い出を大切にしまい込んでるなんて、おかしい。それこそ笑われたって仕方ない。
「俺は……貴方の母にはなれません」
「そりゃ、そうだよ……オレだって嫌だ、そんなの」
「でも……貴方のお母様と同じぐらい……いいえ、それ以上に――俺が貴方を愛してます」
グレンの息が、耳にかかる。
指がオレの後ろ髪をかきあげて、晒された首筋に唇が押し当てられた。
「ん……っ」
「ベルンハルト……愛してます……貴方を、世界中で一番。貴方の望みなら、全てを貴方に捧げます」
――それは本当に愛か?
望むもの全てを与えるなんて不誠実な約束をするような男に、お前を育てた覚えはオレにはないぞ。
「へぇ……なら、オレが……この世界を滅ぼせって言えば、お前はできるのかよ」
グレンと同じ、黄金の瞳を持った魔王が――かつて、この世界を滅ぼそうとした。
そんなおとぎ話を持ち出しても、グレンは真剣なまま。忠誠を誓うように微笑む。
「勿論。貴方の望みを叶えるためなら――俺は、魔王にだってなりますよ」
……今どき、そこまでのヤンデレは流行んないよ。
「――冗談だ。オレはもう寝るからな」
「ええ……おやすみなさい」
眠いからって、こんな危険な男の腕に抱かれて眠ろうとするオレは馬鹿だ。
でも、この男の腕の中は――きっと、世界中で一番安全だと……そう思えた。
なにもしてないのに壊れた。……じゃないや、怒ってる。
あー……いや、なにもしてないことはない。
けど、でも多分絶対オレは悪くない……。
◇◆◇
あ、そういやベルンハルトの故郷、モンスターに襲われるんだったわ――と思い出したオレは、グレンに告げた。
「……グレン。ごめん、予定変更だ。――王都に行く前に、ちょっとだけ家寄るぞ」
ミルザム領の壊滅を防ぐ義理はオレにはない、と目を背けてしまいたいところだが……残念ながら、義理はなくとも責任は、因果はオレにある。
――『物語』の第三話。
グレンがアイリと共に王都ギルドへ向かう途中、二人の前にセシリアとドロシーが現れる。そこでグレンはベルンハルトの死を伝えられるのだ。
ベルンハルトが一人で雪の草原へ挑み、息絶えたことを知らされたグレンは自責の念に駆られる。
アイリに、「勇者様は……あなたを一方的に追放したんでしょう? 責任を感じる必要なんてないわ」と慰められるも、グレンは「それでも、俺が彼を一人にしなければ、彼は死ななかった」と思い悩む。
そうしてグレンは気持ちの整理をつけるためにミルザム伯領――幼い頃、ベルンハルトと過ごした故郷へと向かうのだ。
……ここまでが第三話。
その後は……確か四話か五話で、モンスターに襲われて、アイリやエステルたちを守るためにグレンが【皇帝】のスキルを発現させ、見事故郷は守られる……。
と、まあそんな感じなので。
ベルンハルト=オレが死んでいたら被害は出なかったはずの場所で、このままだとエステルを含めた大勢の領民が死ぬことになるわけだ。
……さすがに、オレも人の子なのでそれは目覚めが悪い。
自分でもわからないようなバタフライエフェクトですでにオレの知らない犠牲が出てるかもしれないのにこんなことを考えるのは偽善だ。
でも……ミルザム伯領に赴くことはオレにとってもそれなりのメリットがあるはずだから、それで納得することにしよう。
「ええ、構いませんよ。俺も――エステル様にお会いしたいので」
グレンも承知してくれて、オレたちは『物語』よりも少し早めに里帰りすることになった。
◇◆◇
さて、この会話のどこでグレンはご機嫌斜めになったのでしょうか?
この問題が解けたらあなたのIQは一億!
……オレはIQ三億あるのでわかる。
こいつは――エステルに嫉妬してるんだ。
いや、さっきのはエステルと結婚してぇ~っていうオレのただの願望なんだけどさ。
しかも……よくよく考えれば、ベルンハルトとエステルの政略結婚はまずあり得ない。
エステルの家、シャウラ子爵家はもとよりミルザム伯爵家の配下であるし、ロニーを養子にしたことで結びつきはより強固なものとなったはずだ。
今更、ベルンハルトとエステルを結婚させる意味がない。
……というか、本来の嫡子を、養子の姉と結婚させるって意味わかんないことは貴族ならしないと思う。
誰になに言われるかわかんないし。
つまりは、オレの発言は「あ~エステルたんと結婚したいよぉ~」ぐらいの寝言に過ぎない。
聡明なグレン(バグってるのでちょっと怪しいが)にだってそれぐらいはすぐに理解できそうなもんなんだけど……。
「……なぁ、なに怒ってんの」
「怒ってませんけど」
「怒ってるだろ」
だって腰に回ってる腕の力が強すぎるもの……。
怒ってないんだとしたらなんなんだよ。筋トレか、腰締め上げダイエット?
「オレが、エステルと結婚したいって言ったことか?」
このままじゃ話が終わりそうにない。近すぎて気恥ずかしいからやだったんだけど、振り向いて上を見上げた。
うっ……あ~かっこいい……。
グレンくんって綺麗な顔してるよね~モデルとかならないの? それかアイドル! うそ~どっちもなんないの??!! もったいなーい! とりあえず今すぐ配信者とかなりなよ!
っと、いけない。
グレンのあまりのイケメンっぷりに脳内に女子高生がログインした……。
「でも、それは――」
「違いますよ」
低く色気のある声を放つ彼の唇が、オレの唇に重ねられる。
そして、すぐに離されて――彼は表情を歪めた。
「貴方が……俺が貴方の傍をいつか離れるって、当たり前みたいに考えてることが……悲しいんです」
確かに、そういう前提で話してましたわ。いやでも、それが順当だし。
「怒っていると言うのも……そうですね。間違いじゃないかもしれません」
一度解放された唇がまた、塞がれて……離れる。その繰り返し。
その末に、グレンは絞り出すように告げてきた。
「家の駒になることを“当たり前“だと思っていることが――貴方が……貴方自身をないがしろにすることが、腹立たしい」
――グレン、それさ。
「ははっ……」
「なにがおかしいんですか!」
思わず笑ってしまった。
グレンは眉をひそめたが、オレの愉快な気持ちはなくならない。
「いや……お母さんと同じこと言うんだなって、思っただけ」
「……伯爵夫人と?」
この世界の――ベルンハルトの母親じゃなくて、オレのお母さんの話だけどね。
「んー……お母さんは、オレのこと本気で怒ったりとか、全然しない人なんだけどさ……一回だけ、すごい怒られたんだよ」
母の親族が――オレなど、生まれなければよかったと、そう言っているのを聞いた日のことだ。
オレもその通りだと思った。
赤谷蓮は生まれてくるべきではなかった――それは、オレの中に幼少の頃からあった想いだ。
彼らはその想いを言語化しただけ。彼らが悪なのではない。
だからオレは。
「――なんで、オレを産んだのかって訊いたんだ」
産まなければ、そんな風に腕が点滴の跡まみれになることもなかったのに――と。
「そしたら……すごい怒られた。泣きじゃくりながら抱きしめられて……“貴方が貴方自身を大切にしないのは許さない“って」
それからすぐ、母はオレを良く思っていなかった親族――叔父さん以外の全員だ――と縁を切ったのだ。
「お前も同じこと言うから……なんか……」
俯いた。言葉が、視界が揺らぐ。
「ベル……泣かないで」
泣いてない。泣いてないし……。
だって、こんな安っぽい三文小説みたいな思い出を大切にしまい込んでるなんて、おかしい。それこそ笑われたって仕方ない。
「俺は……貴方の母にはなれません」
「そりゃ、そうだよ……オレだって嫌だ、そんなの」
「でも……貴方のお母様と同じぐらい……いいえ、それ以上に――俺が貴方を愛してます」
グレンの息が、耳にかかる。
指がオレの後ろ髪をかきあげて、晒された首筋に唇が押し当てられた。
「ん……っ」
「ベルンハルト……愛してます……貴方を、世界中で一番。貴方の望みなら、全てを貴方に捧げます」
――それは本当に愛か?
望むもの全てを与えるなんて不誠実な約束をするような男に、お前を育てた覚えはオレにはないぞ。
「へぇ……なら、オレが……この世界を滅ぼせって言えば、お前はできるのかよ」
グレンと同じ、黄金の瞳を持った魔王が――かつて、この世界を滅ぼそうとした。
そんなおとぎ話を持ち出しても、グレンは真剣なまま。忠誠を誓うように微笑む。
「勿論。貴方の望みを叶えるためなら――俺は、魔王にだってなりますよ」
……今どき、そこまでのヤンデレは流行んないよ。
「――冗談だ。オレはもう寝るからな」
「ええ……おやすみなさい」
眠いからって、こんな危険な男の腕に抱かれて眠ろうとするオレは馬鹿だ。
でも、この男の腕の中は――きっと、世界中で一番安全だと……そう思えた。
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