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第六章〜新たな世界〜
第51話 平行世界の日米
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日米輸送艦隊は大和と溟海に案内されて、日丸島の入り江に案内されていた。
全艦が錨を下し停泊した後、状況説明などを行うため、信濃の飛行甲板で会合が行われることになった。
そして現在、日丸国の代表として、光成、眞が数名の部下を引き連れ、あかぎの哨戒ヘリで信濃に向かっていた。
「これはまた巨大な戦艦…いや、航空戦艦でしたな」
空から信濃を見つめながら、眞は大和並みの大きさを誇る信濃に驚く。
哨戒ヘリは信濃の乗組員に誘導され、後部飛行甲板に慎重に降り立つ。
「初めまして!私は大和型航空戦艦信濃艦長、高野光佑であります!」
「これはこれは…私は日丸国首相!竹田光成です!」
ヘリの回転翼が大きな音を出している中、光佑と光成は互いに軽い自己紹介を行う。
「立ち話もなんですから、こちらへどうぞ!」
「分かりました!」
艦内へ入っていく光佑の後に続き、光成達も艦内へ入っていく。
光佑に案内され、光成達は信濃艦内にある会議室に辿り着く。
艦内の会議室に入ると、カイルと一人の白人が居た。
葉巻を吸っている白人は、アメリカ陸軍軍人、マックス・クラーサート、今回援軍として派遣される戦車部隊の指揮を任された陸軍軍人だ。
「初めまして、私はアメリカ合衆国海軍、海軍中将のカイル・ネルソンです。こちらは…」
「陸軍軍人のマックスだ」
椅子から立ち上がり、入って来た光成達に自己紹介するカイルに対し、マックスは葉巻を吸って椅子に座ったまま、軽く自己紹介を済ませる。
「…こちらにどうぞ」
マックスの態度に呆れながら、光佑は光成と眞を席へ案内したのち、自分の席に座った。
「んんっ…では、我々が知っていることを皆さんにお伝え致しましょう…」
席に座った光成は、三人にこの世界ことと、今まであったことを全て話した。
「誰が信じるかよ、そんなこと」
三本目の葉巻を吸いながら、マックスは光成の話を嘘だと決めつけ、鼻で笑う。
「どうせあれだろ?集団幻覚でも見て、狂っちまったんだろ?」
「やめんか馬鹿者!!」
冗談のようにケラケラと笑いながら話すマックスに、カイルは叱りつけるが、マックスはカイルの言葉を聞き流した。
「……ですが、これは事実なのです…そんなに疑うようならば、日丸国の国民を呼びましょうか?架空の種族の者が多くいるので」
光成は怒りを抑えながら、幻覚だと馬鹿にするマックスにエルフや獣人を呼んだ方が良いか聞く。
第二次世界大戦が起きていない世界から来た光成達は、アメリカと本格的に戦ったことは無いが、大日本帝国、特に海軍はアメリカを仮想敵国と見ていたため、印象は悪い。無論、アメリカ合衆国全員が悪人とは思っていないが、流石にあの態度は癪に障る。
「未知の世界故に、我々は協力し合わないと行けないと思うのですが…」
光成はマックスを睨みつけるように見ながら、協力を一応求める。
だが、
「日本人と協力するわけねぇーだろ?幻覚ばかり見ている馬鹿共にな…!」
マックスはケタケタと笑い、光成の提案を嘲笑う。
「…失礼」
「ゴフッ!!!!」
光成達の怒りを買っているマックスに、カイルは皆に言葉をかけて、マックスの頭部に、鈍い音を出しながら重い一撃を入れる。
「申し訳ないです。この馬鹿は後で私が、説教致します。我々アメリカの者達は、貴方々に全面的に協力する…そうお約束いたしましょう」
気絶しているマックスが起きる前に、カイルはアメリカ人の全面協力を約束した。
「…我々日本海軍もネルソン殿と同意見だ。未知の世界に来た以上、協力し合い、この試練を乗り越えましょう」
カイルの意見を聞き、光佑は笑みを浮かべて、日本海軍の全面協力を約束した。
「御二方、御協力感謝いたします!」
光成は席を立ち上がり、礼を述べながらカイル、光佑の二人と、それぞれ固い握手をする。
この会合により、日丸国は男性2844名、女性1422名の合計4266名が仲間となり、軍事力としては、大和型航空戦艦1隻、駆逐艦5隻、戦車揚陸艦5隻、攻撃ヘリ10機、M55128両、74式戦車10両を手に入れることとなった。
全艦が錨を下し停泊した後、状況説明などを行うため、信濃の飛行甲板で会合が行われることになった。
そして現在、日丸国の代表として、光成、眞が数名の部下を引き連れ、あかぎの哨戒ヘリで信濃に向かっていた。
「これはまた巨大な戦艦…いや、航空戦艦でしたな」
空から信濃を見つめながら、眞は大和並みの大きさを誇る信濃に驚く。
哨戒ヘリは信濃の乗組員に誘導され、後部飛行甲板に慎重に降り立つ。
「初めまして!私は大和型航空戦艦信濃艦長、高野光佑であります!」
「これはこれは…私は日丸国首相!竹田光成です!」
ヘリの回転翼が大きな音を出している中、光佑と光成は互いに軽い自己紹介を行う。
「立ち話もなんですから、こちらへどうぞ!」
「分かりました!」
艦内へ入っていく光佑の後に続き、光成達も艦内へ入っていく。
光佑に案内され、光成達は信濃艦内にある会議室に辿り着く。
艦内の会議室に入ると、カイルと一人の白人が居た。
葉巻を吸っている白人は、アメリカ陸軍軍人、マックス・クラーサート、今回援軍として派遣される戦車部隊の指揮を任された陸軍軍人だ。
「初めまして、私はアメリカ合衆国海軍、海軍中将のカイル・ネルソンです。こちらは…」
「陸軍軍人のマックスだ」
椅子から立ち上がり、入って来た光成達に自己紹介するカイルに対し、マックスは葉巻を吸って椅子に座ったまま、軽く自己紹介を済ませる。
「…こちらにどうぞ」
マックスの態度に呆れながら、光佑は光成と眞を席へ案内したのち、自分の席に座った。
「んんっ…では、我々が知っていることを皆さんにお伝え致しましょう…」
席に座った光成は、三人にこの世界ことと、今まであったことを全て話した。
「誰が信じるかよ、そんなこと」
三本目の葉巻を吸いながら、マックスは光成の話を嘘だと決めつけ、鼻で笑う。
「どうせあれだろ?集団幻覚でも見て、狂っちまったんだろ?」
「やめんか馬鹿者!!」
冗談のようにケラケラと笑いながら話すマックスに、カイルは叱りつけるが、マックスはカイルの言葉を聞き流した。
「……ですが、これは事実なのです…そんなに疑うようならば、日丸国の国民を呼びましょうか?架空の種族の者が多くいるので」
光成は怒りを抑えながら、幻覚だと馬鹿にするマックスにエルフや獣人を呼んだ方が良いか聞く。
第二次世界大戦が起きていない世界から来た光成達は、アメリカと本格的に戦ったことは無いが、大日本帝国、特に海軍はアメリカを仮想敵国と見ていたため、印象は悪い。無論、アメリカ合衆国全員が悪人とは思っていないが、流石にあの態度は癪に障る。
「未知の世界故に、我々は協力し合わないと行けないと思うのですが…」
光成はマックスを睨みつけるように見ながら、協力を一応求める。
だが、
「日本人と協力するわけねぇーだろ?幻覚ばかり見ている馬鹿共にな…!」
マックスはケタケタと笑い、光成の提案を嘲笑う。
「…失礼」
「ゴフッ!!!!」
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「申し訳ないです。この馬鹿は後で私が、説教致します。我々アメリカの者達は、貴方々に全面的に協力する…そうお約束いたしましょう」
気絶しているマックスが起きる前に、カイルはアメリカ人の全面協力を約束した。
「…我々日本海軍もネルソン殿と同意見だ。未知の世界に来た以上、協力し合い、この試練を乗り越えましょう」
カイルの意見を聞き、光佑は笑みを浮かべて、日本海軍の全面協力を約束した。
「御二方、御協力感謝いたします!」
光成は席を立ち上がり、礼を述べながらカイル、光佑の二人と、それぞれ固い握手をする。
この会合により、日丸国は男性2844名、女性1422名の合計4266名が仲間となり、軍事力としては、大和型航空戦艦1隻、駆逐艦5隻、戦車揚陸艦5隻、攻撃ヘリ10機、M55128両、74式戦車10両を手に入れることとなった。
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