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第六章〜新たな世界〜
第52話 別世界の王国滅亡
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平行世界。女性のみで編成された第九護衛艦隊がある春菜達の世界や光太郎や光佑などの史実とは全く違う歴史を辿っている世界など、ある世界から何らかの分岐し、それに並行して存在する別世界のことである。
平行世界には、歴史が史実と違うという世界だけではなく、現実世界の根本から違う世界も多くある。
ドラゴンや魔法など、創作上の物が実際にある世界。漫画やアニメなどでは、そう言った世界は、強い勇者などに世界が救われるという物が多いが、全ての世界に勇者のような者が現れるわけが無い。
〇
ソウィエル王国。魔法などが当たり前の世界にある大国なのだが、勇者が現れなかったその世界では、魔王軍の力が強大となっており、魔王軍の攻撃を受け、ソウィエル王国は今滅びに瀕していた。
ソウィエル王国のソウィエル城、城内の玉座の間に初老の国王と金髪長髪の王女が1人居た。
「良いか、シンシア…君には悪いことをしたと思っている……」
涙ぐみながら、国王リルトリン・S・ソウィエルは、第二王女のシンシア・S・ソウィエルに謝る。
ソウィエル王国が滅亡すると判断したリルトリンは、自分の子達を他国に亡命させていたのだが、魔王軍の妨害などもあり、末っ子のシンシアの国外脱出が遅れていたのだ。
そして今、リルトリンは安全に国外脱出が出来た上の子達と違い、危険な状況で脱出させることになったシンシアに謝っているのだ。
「大丈夫ですお父様…」
シンシアは謝るリルトリンに抱きつき、最後のハグを行う。
「シンシア様、そろそろ…」
最後のハグを行っている二人に、シンシアの護衛を任されている王宮魔女、アーミヤ・アルデンテが、出発の時間が迫っていることを伝える。
「……お父様、行ってまいります…!」
シンシアはリルトリンから離れ、最後の別れの挨拶を告げた。
「うむ…気おつけて行くのだぞ…」
「……はい!」
リルトリンは笑みを浮かべながら、シンシアに最後の言葉をかけ、シンシアは泣くのを堪えて、元気のよい返事を返した。
「しっかりとお掴まり下さい……転移!」
シンシアがしっかりと自分に掴まったのを確認したアーミヤは、魔法で亡国用の船が待っている港へ、シンシアと共に転移した。
「……」
一人の残ったリルトリンは、玉座に堂々と座った。
彼は逃げるよう配下に言われたのだが、祖国に残り魔王軍と戦い続けてくれる兵士達に示しがつかんと言い、残ることにしたのだ。
ドンッ!!
大きな音ともに玉座の間に、魔王軍が流れ込む。
「お久しぶりですね、ソウィエル王…さあ…魔王様が欲しがっている、第一王女と第二王女の居場所を教えてもらいましょうか」
玉座の間に流れ込んだ魔物達を退かせながら、禍々しい角と尻尾を生やした男が、玉座の間に入ってくる。
男は、魔王軍の頭脳と呼ばれる悪魔、マイノル。
魔王は妃としてソウィエル王国の王女達を欲しがっており、脳筋が多い他の幹部達では、情報を聞き出す所か王女達を殺しかねんということで、ソウィエル王国への侵略と王女の捕獲を任されたのだ。
二人が顔見知りな理由は、侵略前にマイノルが、侵略を行わない代わりに、王女達を差し出せと脅迫しに来たからだ。
「大人しく王女達を差し出せば、こんなことにならなかったのですがね…」
マイノルは溜息を吐いて、リルトリンの決断を馬鹿にする。
「確かに、王としては英断とは言えんだろう…だが、差し出したところで、貴様らが侵略するのは目に見える…」
「さあ、どうでしょうか?」
リルトリンは恐れることなく反論をし、マイノルは不気味な笑みを浮かべ肯定も否定もしなかった。
「言っておくが、我が子達の居場所を吐くつもりはないからな?」
マイノルが言葉を喋る前に、リルトリンは王女達の居場所を言わないという意志をマイノルに伝える。
「…残念です」
リルトリンの意思が分かったマイノルは、そう呟いては姿を消す。
「貴方を殺し、記憶を読み取るとしましょう」
姿を消したマイノルは、一瞬にしてリルトリンの目の前に移動しており、禍々しい鉤爪をリルトリンに突きつける。
「馬鹿め」
「今なんとっ!!」
鉤爪を突きつけられたリルトリンは、小さな声でマイノルを馬鹿と呼び捨て、マイノルにしがみつく。
「は、離しなさい!!」
しがみつかれたマイノルは、何度もリルトリンを刺すが、リルトリンの力は決して弱まらない。
「たとえ…このソウィエル王国が滅んだとしても!その意思は、太陽の光ように永遠と受け継がれる…!…聞こえているのだろう魔王…!いつか必ず…!!貴様は、太陽に滅ぼされる!!!」
血を吐き、ボロボロになりながらリルトリンは、予言とも言える遺言を、部下を通じて見ているだろう魔王に伝える。
そして、リルトリンは一つの魔法を発動させる。
「大いなる爆発よ、我が敵を消し飛ばせ!」
その魔法は、リルトリンが王宮の魔術師達に頼み、城に予め仕込んでいた強力な爆裂魔法。
リルトリンが発動の呪文を唱えると、玉座の間全体に魔法陣が現れて光り輝く。
「やめろォーーーー!!!」
死にたくないマイノルは、必死にリルトリンを殺そうと鉤爪を刺しながら叫ぶ。
悪魔は魔法に対する耐性があるのだが、こんな至近距離で爆裂魔法を喰らえば、耐えることなぞ出来ない。
逃げることで頭いっぱいになっているマイノルは、転移で逃げるという手段が思いつかず、そして
ドォォォォン!!!!
マイノルは共に侵略してきた魔王軍諸共、リルトリンの悪足掻きである爆裂魔法に巻き込まれ吹き飛んだ。
ソウィエル城から発生した爆裂魔法は強力過ぎて、城下町をも吹き飛ばし、空にはキノコ雲が発生させた。
平行世界には、歴史が史実と違うという世界だけではなく、現実世界の根本から違う世界も多くある。
ドラゴンや魔法など、創作上の物が実際にある世界。漫画やアニメなどでは、そう言った世界は、強い勇者などに世界が救われるという物が多いが、全ての世界に勇者のような者が現れるわけが無い。
〇
ソウィエル王国。魔法などが当たり前の世界にある大国なのだが、勇者が現れなかったその世界では、魔王軍の力が強大となっており、魔王軍の攻撃を受け、ソウィエル王国は今滅びに瀕していた。
ソウィエル王国のソウィエル城、城内の玉座の間に初老の国王と金髪長髪の王女が1人居た。
「良いか、シンシア…君には悪いことをしたと思っている……」
涙ぐみながら、国王リルトリン・S・ソウィエルは、第二王女のシンシア・S・ソウィエルに謝る。
ソウィエル王国が滅亡すると判断したリルトリンは、自分の子達を他国に亡命させていたのだが、魔王軍の妨害などもあり、末っ子のシンシアの国外脱出が遅れていたのだ。
そして今、リルトリンは安全に国外脱出が出来た上の子達と違い、危険な状況で脱出させることになったシンシアに謝っているのだ。
「大丈夫ですお父様…」
シンシアは謝るリルトリンに抱きつき、最後のハグを行う。
「シンシア様、そろそろ…」
最後のハグを行っている二人に、シンシアの護衛を任されている王宮魔女、アーミヤ・アルデンテが、出発の時間が迫っていることを伝える。
「……お父様、行ってまいります…!」
シンシアはリルトリンから離れ、最後の別れの挨拶を告げた。
「うむ…気おつけて行くのだぞ…」
「……はい!」
リルトリンは笑みを浮かべながら、シンシアに最後の言葉をかけ、シンシアは泣くのを堪えて、元気のよい返事を返した。
「しっかりとお掴まり下さい……転移!」
シンシアがしっかりと自分に掴まったのを確認したアーミヤは、魔法で亡国用の船が待っている港へ、シンシアと共に転移した。
「……」
一人の残ったリルトリンは、玉座に堂々と座った。
彼は逃げるよう配下に言われたのだが、祖国に残り魔王軍と戦い続けてくれる兵士達に示しがつかんと言い、残ることにしたのだ。
ドンッ!!
大きな音ともに玉座の間に、魔王軍が流れ込む。
「お久しぶりですね、ソウィエル王…さあ…魔王様が欲しがっている、第一王女と第二王女の居場所を教えてもらいましょうか」
玉座の間に流れ込んだ魔物達を退かせながら、禍々しい角と尻尾を生やした男が、玉座の間に入ってくる。
男は、魔王軍の頭脳と呼ばれる悪魔、マイノル。
魔王は妃としてソウィエル王国の王女達を欲しがっており、脳筋が多い他の幹部達では、情報を聞き出す所か王女達を殺しかねんということで、ソウィエル王国への侵略と王女の捕獲を任されたのだ。
二人が顔見知りな理由は、侵略前にマイノルが、侵略を行わない代わりに、王女達を差し出せと脅迫しに来たからだ。
「大人しく王女達を差し出せば、こんなことにならなかったのですがね…」
マイノルは溜息を吐いて、リルトリンの決断を馬鹿にする。
「確かに、王としては英断とは言えんだろう…だが、差し出したところで、貴様らが侵略するのは目に見える…」
「さあ、どうでしょうか?」
リルトリンは恐れることなく反論をし、マイノルは不気味な笑みを浮かべ肯定も否定もしなかった。
「言っておくが、我が子達の居場所を吐くつもりはないからな?」
マイノルが言葉を喋る前に、リルトリンは王女達の居場所を言わないという意志をマイノルに伝える。
「…残念です」
リルトリンの意思が分かったマイノルは、そう呟いては姿を消す。
「貴方を殺し、記憶を読み取るとしましょう」
姿を消したマイノルは、一瞬にしてリルトリンの目の前に移動しており、禍々しい鉤爪をリルトリンに突きつける。
「馬鹿め」
「今なんとっ!!」
鉤爪を突きつけられたリルトリンは、小さな声でマイノルを馬鹿と呼び捨て、マイノルにしがみつく。
「は、離しなさい!!」
しがみつかれたマイノルは、何度もリルトリンを刺すが、リルトリンの力は決して弱まらない。
「たとえ…このソウィエル王国が滅んだとしても!その意思は、太陽の光ように永遠と受け継がれる…!…聞こえているのだろう魔王…!いつか必ず…!!貴様は、太陽に滅ぼされる!!!」
血を吐き、ボロボロになりながらリルトリンは、予言とも言える遺言を、部下を通じて見ているだろう魔王に伝える。
そして、リルトリンは一つの魔法を発動させる。
「大いなる爆発よ、我が敵を消し飛ばせ!」
その魔法は、リルトリンが王宮の魔術師達に頼み、城に予め仕込んでいた強力な爆裂魔法。
リルトリンが発動の呪文を唱えると、玉座の間全体に魔法陣が現れて光り輝く。
「やめろォーーーー!!!」
死にたくないマイノルは、必死にリルトリンを殺そうと鉤爪を刺しながら叫ぶ。
悪魔は魔法に対する耐性があるのだが、こんな至近距離で爆裂魔法を喰らえば、耐えることなぞ出来ない。
逃げることで頭いっぱいになっているマイノルは、転移で逃げるという手段が思いつかず、そして
ドォォォォン!!!!
マイノルは共に侵略してきた魔王軍諸共、リルトリンの悪足掻きである爆裂魔法に巻き込まれ吹き飛んだ。
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