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第八章〜統一戦争〜
第96話 戦艦紀伊と夜桜艦隊
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アーガス大陸、南東部海域。
その海域に、敵艦隊が集結していないかを確認するため、大陸に沿って北東へと移動していた津軽と珸瑤瑁の姿があった。
「そうか…大帝国の義勇軍を撃破したか」
桜花艦隊から秘匿回線で、陸上での勝利の報告を聞いた剛士は内心勝利に喜ぶ。
「ならば、敵の増援を抑えるためにも、我々がしっかりと大帝国へ牽制しないといけないな…!」
ハイッ!!
陸軍が動きやすくするためにも、夜桜艦隊はより一層気合を入れて、敵艦隊の動向を見張ることにした。
暫くの間、津軽と珸瑤瑁が北東へと進んでいると、
「…っ!艦長!前方10時の方向に複数の推進音!」
紅宮が推進音を捉え、全員に緊張が走る。
「敵艦隊か?」
「…いえ、その割には推進音が少ないと思います…」
剛士からの質問に、紅宮は推進音をしっかりと聞きながら答えた。
「…艦艇の姿を確認する。潜望鏡深度まで無音浮上!」
「了解…」
妙だと思った剛士は、津軽を潜望鏡深度まで無音で浮上させていく。
そして、潜望鏡深度まで浮上した後、剛士は潜望鏡を出す。
「……っ!」
潜望鏡を通して、剛士は紅宮が言っていた推進音の音源だろう艦艇を見つける。
「…日本国旗?」
艦艇を見つめていた剛士は、その艦艇が日本国旗を掲げていることに気が付いた。
「もしかして、異世界の日本から来た者か?……急速浮上!目標に近づけ」
「了解…!」
同郷だと考えた剛士は、津軽を浮上させ、その状態で艦艇に近づくことにした。
〇
バーンイルの王国軍から逃げきることができた紀伊の艦隊は、南へと進んでいた。
「全く、酷い目にあったわね…」
紀伊の第一艦橋にて、千夏は溜息を吐きながら、これからのことを考え始める。
(まず、ここが全く私の知らない世界だということは分かった…となると、異世界かしら?蛍兄の漫画でよく見ていたけど…これからどうしよう……)
頭を手で抑えながら千夏は、自分達が従兄の漫画でよく見ていた異世界に来てしまったということを自覚する。
「……ねぇ、ユキちゃん。さっきの事なんだけど…」
千夏がユキにとある質問をしようとしたその時、
『艦長!前方4時の方向に潜水艦らしき物が!』
第一艦橋に潜水艦発見の報告が来る。
「対潜戦闘用意!魚雷に注意せよ!」
紀伊全体に警報が鳴り響き、紀伊の後ろを航行していた駆逐艦が、紀伊の前へと出てくる。
『…っ!潜水艦、浮上してきます…!』
「えっ?」
潜水艦が浮上してくると聞いた千夏は、不思議に思いながらも、双眼鏡を手に取り、前方4時方向を見る。
千夏が見つめていると、巨大な潜水艦が海中から姿を現し、そのまま紀伊へと向かってくる。
『艦長、潜水艦が呼び掛けています』
「なんて…?」
『我、日本人。艦長ト話ガシタイとのことですが…』
潜水艦からの呼び掛けに、千夏は判断に迷う。
『あんな潜水艦、日本になかったはずなんだけどなぁ…』
海上自衛隊に所属していた艦艇の記録を見ながら、ユキはそう呟く。
「会ってみよう…」
『危ないよ!?』
千夏が会うと言ったため、ユキは止めようとする。
「今は少しでも情報が欲しいからね…会う価値はあるはず」
そうして千夏は、ユキの静止を無視して、情報を集めるために、潜水艦の艦長と会うことにした。
〇
紀伊に横付けするような形で、津軽が止まる。
「始めまして、日丸国の松山剛士と申します」
艦内から見張り台へと上がった剛士は、紀伊の甲板に複数機のドローンを護衛として連れている千夏に、敬礼しながら挨拶を行う。
「私は、日本国海上自衛隊の速水千夏です!」
千夏もまた敬礼しながら、自己紹介を行う。
「立ち話も何ですので、こちらに上がってきませんか?私達としては、色々と情報が欲しいので」
そう言って千夏は内火艇を降ろさせ、津軽に横付けさせる。
「分かりました。そちらに出向くと致しましょう」
剛士は内火艇へと乗り換え、そして紀伊に乗り込むことにした。
〇
紀伊艦内にある艦長室にて、千夏は剛士から様々なことを聞いていた。
ここが異世界であること、他にも別世界の日本から来た者が居ること、そしてその者達が国を作り、今戦争中とのこと。
「…何処の世界も戦争ばかりですね…」
お茶を飲みながら、話を聞き終えた千夏は、戦争に呆れながら呟く。
「全くです……それで、これからはどうするおつもりで…?」
飲み終えたコップを机の上に起きながら剛士は、千夏の言葉に同感しつつ、これからの事を尋ねた。
「帰る方法がない以上、我々も日丸国に加わろうかと…このまま海に彷徨う訳にも行かないのでね」
「了解しました」
千夏は日丸国に加わると、迷うことなく剛士に伝え、それを聞き剛士は笑みを浮かべながら、加わることを了承した。
「では、このまま大陸に反って西へと移動してください。そうすれば、日丸国が誇る桜花艦隊と合流できるとはずなので…桜花艦隊の司令長官、山本光太郎には、私から話を通しておきます」
「よろしく頼みます」
剛士は桜花艦隊と合流するように勧め、話を通しておくことを約束した。
「それでは失礼致します……ああ、それと!我々は極秘部隊なので、ご内密にお願い致します」
艦長室から出る際、剛士は千夏に津軽のことを忘れるように頼み、そのまま津軽に戻るため、艦長室を後にした。
「……ふぅ~…蛍兄ぃ紀伊はまだ活躍できるみたいだよ…」
剛士が出ていった後、1人艦長室に残った千夏は、歴代艦長の写真の中にいる従兄の写真を見ながら、紀伊がまだ活躍できると報告した。
その海域に、敵艦隊が集結していないかを確認するため、大陸に沿って北東へと移動していた津軽と珸瑤瑁の姿があった。
「そうか…大帝国の義勇軍を撃破したか」
桜花艦隊から秘匿回線で、陸上での勝利の報告を聞いた剛士は内心勝利に喜ぶ。
「ならば、敵の増援を抑えるためにも、我々がしっかりと大帝国へ牽制しないといけないな…!」
ハイッ!!
陸軍が動きやすくするためにも、夜桜艦隊はより一層気合を入れて、敵艦隊の動向を見張ることにした。
暫くの間、津軽と珸瑤瑁が北東へと進んでいると、
「…っ!艦長!前方10時の方向に複数の推進音!」
紅宮が推進音を捉え、全員に緊張が走る。
「敵艦隊か?」
「…いえ、その割には推進音が少ないと思います…」
剛士からの質問に、紅宮は推進音をしっかりと聞きながら答えた。
「…艦艇の姿を確認する。潜望鏡深度まで無音浮上!」
「了解…」
妙だと思った剛士は、津軽を潜望鏡深度まで無音で浮上させていく。
そして、潜望鏡深度まで浮上した後、剛士は潜望鏡を出す。
「……っ!」
潜望鏡を通して、剛士は紅宮が言っていた推進音の音源だろう艦艇を見つける。
「…日本国旗?」
艦艇を見つめていた剛士は、その艦艇が日本国旗を掲げていることに気が付いた。
「もしかして、異世界の日本から来た者か?……急速浮上!目標に近づけ」
「了解…!」
同郷だと考えた剛士は、津軽を浮上させ、その状態で艦艇に近づくことにした。
〇
バーンイルの王国軍から逃げきることができた紀伊の艦隊は、南へと進んでいた。
「全く、酷い目にあったわね…」
紀伊の第一艦橋にて、千夏は溜息を吐きながら、これからのことを考え始める。
(まず、ここが全く私の知らない世界だということは分かった…となると、異世界かしら?蛍兄の漫画でよく見ていたけど…これからどうしよう……)
頭を手で抑えながら千夏は、自分達が従兄の漫画でよく見ていた異世界に来てしまったということを自覚する。
「……ねぇ、ユキちゃん。さっきの事なんだけど…」
千夏がユキにとある質問をしようとしたその時、
『艦長!前方4時の方向に潜水艦らしき物が!』
第一艦橋に潜水艦発見の報告が来る。
「対潜戦闘用意!魚雷に注意せよ!」
紀伊全体に警報が鳴り響き、紀伊の後ろを航行していた駆逐艦が、紀伊の前へと出てくる。
『…っ!潜水艦、浮上してきます…!』
「えっ?」
潜水艦が浮上してくると聞いた千夏は、不思議に思いながらも、双眼鏡を手に取り、前方4時方向を見る。
千夏が見つめていると、巨大な潜水艦が海中から姿を現し、そのまま紀伊へと向かってくる。
『艦長、潜水艦が呼び掛けています』
「なんて…?」
『我、日本人。艦長ト話ガシタイとのことですが…』
潜水艦からの呼び掛けに、千夏は判断に迷う。
『あんな潜水艦、日本になかったはずなんだけどなぁ…』
海上自衛隊に所属していた艦艇の記録を見ながら、ユキはそう呟く。
「会ってみよう…」
『危ないよ!?』
千夏が会うと言ったため、ユキは止めようとする。
「今は少しでも情報が欲しいからね…会う価値はあるはず」
そうして千夏は、ユキの静止を無視して、情報を集めるために、潜水艦の艦長と会うことにした。
〇
紀伊に横付けするような形で、津軽が止まる。
「始めまして、日丸国の松山剛士と申します」
艦内から見張り台へと上がった剛士は、紀伊の甲板に複数機のドローンを護衛として連れている千夏に、敬礼しながら挨拶を行う。
「私は、日本国海上自衛隊の速水千夏です!」
千夏もまた敬礼しながら、自己紹介を行う。
「立ち話も何ですので、こちらに上がってきませんか?私達としては、色々と情報が欲しいので」
そう言って千夏は内火艇を降ろさせ、津軽に横付けさせる。
「分かりました。そちらに出向くと致しましょう」
剛士は内火艇へと乗り換え、そして紀伊に乗り込むことにした。
〇
紀伊艦内にある艦長室にて、千夏は剛士から様々なことを聞いていた。
ここが異世界であること、他にも別世界の日本から来た者が居ること、そしてその者達が国を作り、今戦争中とのこと。
「…何処の世界も戦争ばかりですね…」
お茶を飲みながら、話を聞き終えた千夏は、戦争に呆れながら呟く。
「全くです……それで、これからはどうするおつもりで…?」
飲み終えたコップを机の上に起きながら剛士は、千夏の言葉に同感しつつ、これからの事を尋ねた。
「帰る方法がない以上、我々も日丸国に加わろうかと…このまま海に彷徨う訳にも行かないのでね」
「了解しました」
千夏は日丸国に加わると、迷うことなく剛士に伝え、それを聞き剛士は笑みを浮かべながら、加わることを了承した。
「では、このまま大陸に反って西へと移動してください。そうすれば、日丸国が誇る桜花艦隊と合流できるとはずなので…桜花艦隊の司令長官、山本光太郎には、私から話を通しておきます」
「よろしく頼みます」
剛士は桜花艦隊と合流するように勧め、話を通しておくことを約束した。
「それでは失礼致します……ああ、それと!我々は極秘部隊なので、ご内密にお願い致します」
艦長室から出る際、剛士は千夏に津軽のことを忘れるように頼み、そのまま津軽に戻るため、艦長室を後にした。
「……ふぅ~…蛍兄ぃ紀伊はまだ活躍できるみたいだよ…」
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